KajabiのSPF・DKIM・DMARC|共有ドメインは不要、独自ドメインは必要

KajabiのSPF・DKIM・DMARC|共有ドメインは不要、独自ドメインは必要

この記事では、Kajabi(カジャビ)からメールを送るときの、SPF・DKIM・DMARC(メールの送り主が本物であることを示す3つのしくみ)について解説します。結論からお伝えすると、Kajabiの共有ドメイン(Kajabiが用意しているメール送信用のドメイン)から送る場合は、あなたがDNS(ドメインの設定)で何かをする必要はありません。一方、自分のドメイン(独自ドメイン)の名前でメールを送る場合は、Kajabiが示すDNSレコード(ドメインの設定に書き込む情報)を追加する必要があります。2026年9月時点では、独自ドメインで送るメールは「kjbm」というサブドメイン(あなたのドメインの枝分かれ)を使って送られ、DMARCのレコードも「_dmarc.kjbm」に置くことが求められています。この記事では、共有ドメインと独自ドメインに分けて、Kajabiが何をしてくれていて、あなたは何をすればよいのかを説明します。

※ 2026年9月24日に内容を見直しました。以前のタイトルは「Kajabiからメールを送る場合はSPF、DKIM、DMARCの設定は不要です」で、本文でも、独自ドメインの場合について「追加の設定は必要ありません」と書いていましたが、これは誤りでした。独自ドメインで送る場合は、DNSにレコードを追加する必要があります(2024年1月当時のKajabiの公式ヘルプでも、DNSを自分で管理している場合はDMARCの追加が必要とされていました)。あわせて、KajabiのDMARCの時期についての説明も直しました。おわびして訂正します。

目次

はじめに:GmailやYahooのルールと、Kajabiの対応

宙を舞うたくさんのメールの封筒のイメージ

今回は、Kajabiのメール配信が、GmailやYahooなどのメールのルールにどう対応しているかをお話しします。あなたが知っての通り、メールマーケティングは、あなたのビジネスやコンテンツを世界中に届ける強力なツールです。しかし、その効果を最大限に発揮するためには、メールの安全性と利用者の体験を向上させる必要があります。

2024年2月から、GmailとアメリカのYahooは、メールを送る人に新しいルールを求めるようになりました。一定の数を超えてメールを送る人は、SPF・DKIM・DMARCといった認証(送り主の身分証明)をそろえることが必要になっています。SPFは「このサーバーから送ってよい」と宣言する設定、DKIMはメールに押す電子の「はんこ」、DMARCは身分の確認に失敗したメールをどう扱ってほしいかを受け取る側に伝える設定です。このルールの目的は、受信者の受信箱をなりすましや迷惑メールから守り、より安全にメールを使えるようにすることです。

詳細は以下のGoogleのヘルプに記載されています。

Gmail ヘルプ(Google公式):メール送信者のガイドライン
https://support.google.com/mail/answer/81126?hl=ja

2026年9月時点の、主な受け取る側のルールを整理しておきます。

  • Gmail:ルール(メール送信者のガイドライン)は2024年2月に始まりました。個人用のGmail(@gmail.com など)宛てに送る人は、SPFかDKIMの少なくともどちらかが必要です。Gmail宛てに1日5,000通近く、またはそれ以上を送る「一括送信者」は、SPF・DKIM・DMARCの3つをそろえ、メルマガなどにはワンクリックで登録解除できる仕組みも入れる必要があります(一度この扱いになると、その後もずっと続きます)。迷惑メール率(受け取った人が「迷惑メール」と報告した割合)は0.1%未満が目標で、0.3%以上はいけません。2025年11月からは、ルールを守っていないメールを一時的・永続的に拒否するなど、取り締まりが強まっています。
  • アメリカのYahoo(@yahoo.com):Gmailとほぼ同じ要件です(何通から一括送信者とするかは公表していません)。
  • 日本のYahoo!メール(@yahoo.co.jp、運営はLINEヤフー):アメリカのYahooとは別の会社で、ルールも別です。2024年12月に、SPF・DKIM・DMARCの認証がない、または認証に合格しないメールは、迷惑メールと判定したり受信を拒否したりする場合があると案内しています(Gmailのような「1日○通以上」の基準は、同じお知らせで「現時点では同様の措置を行う予定はありません」としていました)。
  • Outlook(Outlook.com・Hotmail):2025年5月5日から、1日5,000通を超えて送る送信者がSPF・DKIM・DMARCをそろえていないと、メールを受け取らずに送り返すようになりました。

Kajabiは公式ヘルプで、Googleがたくさんメールを送る人に求めているルールについて、「あなたが何かをする必要はない」と案内しています。共有ドメインでも独自ドメインでも、SPFとDKIMはKajabiが整え、DMARCも正しく設定されているかを見守っているとしています。メルマガなどの宣伝のメールには、ワンクリックで登録解除できる仕組み(List-Unsubscribeという情報)が自動で付き、登録解除の申し出もすぐに反映されます。ただし、独自ドメインで送る場合は、DNSにレコードを追加する作業だけは、ドメインの持ち主であるあなたが行う必要があります(この記事の後半で説明します)。

この記事では、Kajabiがしてくれていることと、あなたがすることを、共有ドメインと独自ドメインに分けて説明します。あわせて、Kajabiから送るメールが迷惑メールに入らないようにするための注意点もお伝えします。

メール認証の向上について:KajabiによるSPF、DKIM、DMARCの設定

メール認証の向上は、メールマーケティングにおいて非常に重要な側面です。これは、メールが実際にあなたやあなたのビジネスから送られていることを受信者のメールシステムに確認させるためのプロセスです。ここでは、Kajabiがどのようにこれらの認証プロセスを実装しているか、そしてそれがどのようにあなたのメールセキュリティに貢献しているかを見ていきましょう。

SPF(Sender Policy Framework)

SPFは、メールが正当な送信元から来ていることを確認するための手法です。「このドメインのメールは、このサーバーから送ります」とDNSで宣言しておくことで、なりすましを見分けやすくします。共有ドメインのSPFは、Kajabiが設定しています。独自ドメインの場合は、Kajabiの画面に表示されるSPFのレコードを、あなたがDNSに追加して、はじめて働きます(公式ヘルプでは、共有・独自のどちらのドメインでもSPFとDKIMがきちんと働くよう、Kajabiが整えていると説明しています)。

DKIM(DomainKeys Identified Mail)

DKIMは、メールに電子の「はんこ」(デジタル署名)を押す仕組みです。受け取る側は、はんこが本物か、途中で中身が書き換えられていないかを確かめます。メールにはんこ(DKIMの署名)を押すのは、共有ドメインでも独自ドメインでもKajabiです(公式ヘルプ)。独自ドメインの場合は、そのはんこが本物かを確かめるための見本(DKIMのレコード)を、あなたがDNSに追加します。

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)

DMARCは、SPFやDKIMの確認に失敗したメールを、受け取る側にどう扱ってほしいかを伝える決まりごとです。差出人(From)のドメインと、SPFかDKIMで証明したドメインがそろっているか(アライメント)も確かめます。2026年9月時点の公式ヘルプでは、共有ドメインでも独自ドメインでも、DMARCが正しく設定され、アライメントが保たれているかをKajabiが見守っているとしています。2026年9月24日にDNSを確かめたところ、共有ドメイン(c.kajabimail.net など)には、DMARCのレコード(p=none。確認に失敗したメールも止めずに、様子を見る設定)が入っていました。(この記事の公開時は「Kajabiは、2024年2月4日までにDMARCレコードを共有送信プールに実装する予定です」と書いていましたが、これは当時の公式ヘルプの読み違いでした。当時のヘルプで2月4日までとされていたのは、KajabiがDNSを管理している独自ドメインのほうで、共有の送信ドメインは、必要なレコードがすでに設定済みという案内でした。)独自ドメインの場合は、あなたが「_dmarc.kjbm」という場所にDMARCのレコードを追加します(後半で説明します)。

これらの認証がそろうことで、Kajabiから送るメールが迷惑メールとして扱われるリスクが減り、メールマーケティングの信頼性と効果も高まります。メール認証の向上は、あなたのビジネスと受信者双方にとって安全で有益なコミュニケーションを確立するための鍵となります。

Kajabiの共有ドメインで送る場合は、DNSの設定は不要です

KajabiのMarketing SettingsのEmail Settingsで、Kajabiのドメイン(共有ドメイン)からメールを送る設定になっている画面(2024年1月当時)
(KajabiのSettings → Marketing Settingsで、Kajabiのドメイン(共有ドメイン)からメールを送る設定にしていれば、あなたがDNSで認証の設定をする必要はありません。)

※ 上の画面は2024年1月当時のものです。

このとき弊社は、差出人のアドレス(From email)に弊社のドメインのアドレスを入れていたため、プレビューに「via f.kajabimail.net」(f.kajabimail.net を経由して送っている、という意味)と表示されています。2026年9月時点の公式ヘルプでは、共有ドメインで送る場合、From emailを空欄にしておくと、Kajabiがあなたのアカウント用に用意した共有ドメインのアドレス(例:yoursite@c.kajabimail.net)で送られます。GmailやOutlookなどのアドレスをFrom emailに入れると、「person=example.com@a.kajabimail.net」のような形に自動で書き換えられ、受け取った人にはわかりにくい差出人になり、返信も届かないことがあります。ふだん使っているGmailなどのアドレスは、「Reply-to email」(返信先)に入れるよう案内されています。Kajabiの公式ヘルプ(Customize marketing settings)では、共有ドメインで送る場合は From email を空欄にし、自分のドメインのアドレスを差出人にしたい場合は独自ドメインを設定するよう案内しています。上の画面のように、独自ドメインをつながずに自分のドメインのアドレスを入れた場合に今どう扱われるかは、公式ヘルプには書かれていません。自分のドメインの名前で、SPF・DKIM・DMARCをそろえて送りたい場合は、この記事の後半の「独自ドメイン」の設定が必要です。

ここまでの内容を読んで「なんのこっちゃ?」と悩んでしまう人も多いかもしれません。しかし、Kajabiの共有ドメインを利用してメールを送信する場合、ユーザー側でこれらの面倒な設定を行う必要はありません。なぜなら、共有ドメインの認証の設定は、Kajabiがまとめて管理しているからです。公式ヘルプでも、共有ドメインから送るメールは、Kajabiが長年かけて育ててきた送信者の評判を最初から引き継げ、DNSの設定もいらないと案内しています。

自動的に行われる設定

共有ドメインでは、SPF・DKIM・DMARCの設定に加えて、メールを暗号化して送る仕組み(TLS)や、ワンクリックの登録解除の仕組みも、Kajabiが用意しています(公式ヘルプ)。これにより、ユーザーはメールの信頼性と配信率を最適化するために、個別にこれらの技術的な詳細を理解し、手動で設定する必要がなくなります。メールの設定に関する専門知識がないユーザーや、時間をより重要なビジネス活動に費やしたいユーザーにとって、これは大きな利点です。

要は、「Kajabiの共有ドメインでメールを送っている場合、2024年2月に始まったGoogleとYahooのルールに合わせるために、あなたがDNSで何かをする必要はない」ということですので安心してください。ただし、受け取った人に「迷惑メール」と報告される割合を低く保つのは、送る側であるあなたの役目です(このあとの「補足」で説明します)。

安心と信頼のメール環境

Kajabiのこのアプローチは、ユーザーがより安心してサービスを使用できるメール環境を提供します。メールが正確に認証され、迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクが減少するため、ユーザーは自身のメールキャンペーンに集中することができます。また、受信者がメールの登録解除を簡単に行える仕組みも自動で付くため、受け取る人にとっても使いやすくなります。

結論として、共有ドメインで送る場合は、認証まわりの作業をKajabiに任せられます。その分、あなたはメールの中身と、読んでくれる人との関係づくりに集中できます。

補足:Kajabiから送るメールが迷惑メールに入らないようにするための注意事項

Kajabiを使用してメールマーケティングを行う際には、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられないようにするために、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。今回の記事で解説したメール認証をKajabi側が整えてくれているとはいえ、私たちKajabiユーザーも以下の点を注意してメール配信を行う必要があります。以下に、Kajabiユーザーがメールを書く際に頭に入れておくべき注意事項を挙げます。

1. クリアで具体的な件名を使用する

  • 件名はメールが開かれるかどうかを左右する重要な要素です。
  • 誤解を招く、誇張された、あるいは不明確な件名は避け、受信者が内容を理解しやすい明確かつ具体的な表現を用いることが重要です。

2. セールスやスパムに見えるフレーズを避ける

  • 「無料」「割引」「お急ぎください」などのセールス的なフレーズや、スパムフィルターに引っかかる可能性のある単語は、使いすぎないようにしましょう。件名であおりすぎると、受け取った人に「迷惑メール」と報告されやすくなります。
  • オファーよりも情報提供やストーリーテリングを中心にすると良いでしょう。

3. パーソナライズと関連性の高いコンテンツ

  • 受信者の興味やニーズに合わせたパーソナライズされたコンテンツを作成します。
  • 受信者に関連性が高く、価値のある情報を提供することで、エンゲージメントを高めます。
  • KajabiのSegment(セグメント)機能を使って、メール配信を行う購読者を絞り込むのもそのための有効な方法です。

4. 画像とテキストのバランスを取る

  • メールが画像重視の内容になっていないか確認し、適切なテキストとのバランスを保ちます。
  • 画像だけのメールはスパムと見なされることがあります。

5. メールに関する法律を守る

  • 広告・宣伝のメールを送るときは、日本の「特定電子メール法」を守ります。原則として、あらかじめ受け取ることに同意した人にだけ送れます。メールには、送信者の名前、配信停止を受け付けるメールアドレスまたはURL(とその近くに「配信停止ができる」こと)、送信者の住所、苦情や問い合わせの連絡先を表示し、配信停止を申し出た人には送らないようにします(アメリカの方に送る場合は、アメリカのCAN-SPAM法も関係します)。要は、業者から買ったメールアドレスの一覧などには送らず、受け取りたいと言ってくれた人にだけ送る、ということです。くわしくは迷惑メール相談センター(日本データ通信協会)の「特定電子メール法」の解説をご覧ください。
  • 受信者がメールの登録を簡単に解除できるオプションを提供し、そのプロセスを明確にします。(この辺りはKajabiが行ってくれますので、ユーザーが特別な設定をする必要はありません。)

6. テスト送信と評価

  • 実際にメールキャンペーンを開始する前に、テスト送信を行い、異なるメールクライアントでの表示を確認します。
  • 開封率やクリックスルー率などの統計情報を追跡し、メールコンテンツの改善点を見つけ出します。
  • 独自ドメインで送っていて、Gmail宛てにたくさん送っている場合は、Googleの無料ツール「Postmaster Tools」で、迷惑メールとして報告された割合(迷惑メール率)も確かめましょう。0.1%未満が目標で、0.3%以上はいけません(使い方は、この記事の最後の関連リンクで紹介しています)。Postmaster Toolsに登録できるのは自分のドメインだけなので、共有ドメインで送っている場合は使えません。Kajabiは、迷惑メールとして報告された割合をKajabiの中で確かめられるようにしている、と公式ヘルプで説明しています。

これらのポイントに注意を払いながらメールコンテンツを作成することで、Kajabiからのメールが受信者に適切に届き、迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクを減らすことができます。効果的なメールマーケティングは、受信者との良好な関係を築くための基礎となります。

Kajabiで独自ドメイン(カスタムドメイン)からメールを送る場合は設定が必要です

KajabiのCustom Email Domain Setup画面の上部。独自ドメインのDNSに追加するレコードの案内(2024年1月当時)

※ この節の画面は、2024年1月に弊社が独自ドメインを設定したときのものです。2026年9月時点では、DMARCのホスト名など、変わっている点があります。変わった点は本文で説明します。なお、2024年1月の画面の説明文には「5 rows」(5行)とありますが、表示されているレコードは6つです。

ただ、Kajabiをお使いのユーザーの中には、Kajabiのドメインではなく、ブランディングの一貫性のために、自社のドメインを使ってメール送信をされている方も一部いらっしゃるでしょう。

その場合は、Kajabiが示すDNSレコードを、あなたのドメインのDNSに追加する必要があります。この記事の公開時(2024年1月)は「すでにSPF、DKIM、DMARCの設定が行われているので、追加の設定は必要ありません」と書いていましたが、誤りでした(冒頭でお知らせしたとおり訂正しています)。

2026年9月時点の公式ヘルプでは、独自ドメインで送るマーケティングメール(メルマガやステップメール)は、必ず「kjbm」というサブドメイン(あなたのドメインの枝分かれ)から送られます。差出人も「hello@kjbm.あなたのドメイン」のような形になり、kjbm は外したり、名前を変えたり、隠したりできない、と説明されています(受け取った人にどう見えるかは、このあとの手順2で補足します)。Kajabiはその理由として、次の3つを挙げています。

  • ふだんのメール(Google WorkspaceやMicrosoft 365など)のために、ドメインのいちばん上にすでに入っているDNSレコードと、ぶつからないようにするため
  • メルマガが迷惑メールと報告されても、その影響を kjbm の中にとどめ、ふだんのメールの評判に響かないようにするため
  • Gmail・Yahoo・Microsoftなどがたくさん送る人に求めている、SPF・DKIM・DMARCのアライメント(名前がそろっていること)をきちんと満たすため

なお、購入の確認やアカウントのお知らせなどの取引メール(トランザクションメール)は、独自ドメインを設定しても使われず、いつもKajabiの取引メール用のアドレス(例:yoursite@t.kajabimail.net)から送られます。このアドレスには返信できないので、お客様が返信したときに届くよう、サポート用のメールアドレス(Settings → Site Details → Support Email Address)を設定しておきましょう。また、独自ドメインは、有料プランを契約している場合に設定できます(無料お試しの期間中は設定できません)。

ここでは、Kajabiに独自ドメインを追加する手順を説明します。

以下に、Kajabiの公式ドキュメント記事のリンクも貼っておきますので併せてご覧ください。https://help.kajabi.com/articles/marketing/email-campaigns/connecting-a-custom-email-domain(Kajabi公式ヘルプ「Connect a custom email domain」。英語のページです)

1. Kajabiマーケティング設定へのアクセス

KajabiのSettingsにある「Marketing Settings」(2024年1月当時)

まず、Kajabiの管理画面にログインし、画面の左下にある「Settings」を開きます。次に、「Marketing Settings」を選択して、メール設定にアクセスします。

2. カスタムメールドメインの設定

KajabiのCustom Email Domainで、From name・From email・Reply-to emailを入力する画面(2024年1月当時)

「Email Settings」セクションをスクロールダウンして、カスタムメールドメイン(Custom Email Domain)の設定に進みます。ここで「From name」(差出人の名前)、「From email」(差出人のアドレス)、および「Reply-to email」(返信先)を入力します。これらは、メール受信者があなたのメールを受け取ったときに見る情報です。

2026年9月時点の公式ヘルプ(Connect a custom email domain)では、From emailの「@」より前(hello、support など)は自由に決められますが、「@」のうしろには、あなたのドメインの前に必ず「kjbm.」が付く、と説明されています(例:hello と入れて example.com をつなぐと「hello@kjbm.example.com」)。今の公式ヘルプでは、From email 欄には「hello」「support」のような「@」より前の部分だけを入れるよう案内されています。上の画面(2024年1月当時)のように「support@hiltlinc.com」とまるごと入れる形とは違うので、今の画面の表示に合わせて入れてください。ただし、別の公式ヘルプ(メールの到達率の解説)には、受け取った人に見えるのは設定したとおりのアドレスで、kjbm の付いたアドレスはメールの裏側の情報だ、という説明もあり、公式の説明がそろっていません。実際にどう見えるかは、設定が終わったあとに、自分宛てにテストメールを送って確かめてください。

3. カスタムメールドメインのセットアップ

Kajabiが示すDNSレコードの一覧。TXTが3つ、MXが2つ、CNAMEが1つ(2024年1月当時)

入力後、「Setup Custom Email Domain」ボタンをクリックします。この操作により、Kajabiはあなたのカスタムドメイン用のユニークなDNSレコードを生成します。表示されたDNSレコードは、ドメインの設定に不可欠な情報です。

4. DNSレコードを、ドメインのDNSを管理している会社の画面で追加

エックスサーバーのサーバーパネル(今の旧サーバーパネル)でDNSレコードを追加する画面(2024年1月当時)

※ 上の画面は、2024年1月に弊社がエックスサーバーのサーバーパネル(今は「旧サーバーパネル」と呼ばれている画面)の「DNSレコード設定」からレコードを追加したときのものです。2024年11月に提供が始まった新しいサーバーパネルでは、「DNSレコード設定を追加」を選んで項目を入力し、「追加する」を押します。MXレコードの「優先度」には、Kajabiの画面に表示された数字(公式ヘルプの手順では10と20)を入れます。

生成されたDNSレコード(公式ヘルプでは、TXTが3つ、MXが2つ、CNAMEが1つの、合計6つ。TXT・MX・CNAMEは、DNSに書き込む情報の種類の名前です)を、あなたのドメインのDNSを管理している会社(ドメインを取った会社か、ドメインの設定を任せているレンタルサーバー会社など)の管理画面で追加します。日本であればエックスサーバーやムームードメインなどいろんなドメイン会社が存在しますので、あなたのドメインのDNSを管理している会社のサイトに行って設定を行ってください。各社のウェブサイトで具体的な手順を確認できます。

ここで注意が3つあります。

  • ホスト名には必ず「kjbm」を入れます。公式ヘルプでは、Kajabiのレコードはすべて kjbm のサブドメイン(kjbm.あなたのドメイン)に追加し、ドメインのいちばん上には追加しないように、としています。エックスサーバーのように、ホスト名の欄のうしろにドメイン名が最初から表示されている画面では、「kjbm」や「_dmarc.kjbm」のように、Kajabiの画面に表示されたホスト名を、そのまま入れます。このような画面では、Kajabiの画面のホスト名にドメイン名まで入っている場合も、ドメイン名の部分は入れません(入れると、ドメイン名が二重になって確認に失敗します)。ホスト名の欄にドメイン名まで入れる形のDNSの会社もあるので、その場合はお使いの会社の説明に合わせてください。
  • DMARCのTXTは「_dmarc.kjbm」に置きます。手順3の画面(2024年1月当時)では、DMARCのホスト名が「_dmarc」(ドメインのいちばん上)と表示されていますが、2026年9月時点の公式ヘルプでは「_dmarc.kjbm」です。今の画面に表示されたとおりに入れてください。ドメインのいちばん上にすでに「_dmarc」のTXTがあっても、「_dmarc.kjbm」は別の場所なので、ぶつかりません。値(v=DMARC1; で始まる文字列)は、Kajabiの画面に表示されたものを、記号や空白も含めてそのままコピーして貼ってください。
  • すでにあるDNSレコードは消したり、書き換えたりしません。ふだんのメール(Google WorkspaceやMicrosoft 365など)のMXレコードなどは、そのまま残します。Kajabiのレコードは「追加するだけ」です。

なお、Kajabiのネームサーバー(ドメインの設定をどこで管理するかを決める仕組み)を使ってドメインをKajabiにつないでいる場合(Settings → Domain に「DNS Settings」が表示される場合)は、DNSをKajabiが管理しています。公式ヘルプ(Connect a custom email domain、Custom email domain requirements)では、この場合は kjbm が自動で付き、あなたの作業はいらないとしています。ただし、別の公式ヘルプ(Add a DMARC record to DNS)には、この場合もDMARCのTXTを Settings → Domain → DNS Settings の「+ Custom Record」から追加する手順が載っています。設定が終わったら、自分宛てにテストメールを送って確かめてください。

5. 検証プロセスの待機

DNSの変更が世界中に行き渡るまで、最大48時間かかることがあります。この間も、メールはKajabiの共有ドメインから送られ続けるので、配信を止める必要はありません。From name・From email・Reply-to emailも、この間に変えてかまいません。

6. カスタムメールドメインの検証完了

検証プロセスが完了すると、Kajabiから確認のメール(「Your custom email sending domain is confirmed」という内容のお知らせ)が届きます。これで、あなたのマーケティングメールは新しい独自ドメイン(kjbm の付いたアドレス)を使用して送信されるようになります。問題があった場合は「There is a problem with your custom email sending domain」という内容のお知らせが届き、設定画面にもエラーが表示されます。レコードのホスト名に kjbm が入っているか、Kajabiの画面に表示されたレコードが(DMARCの「_dmarc.kjbm」も含めて)すべてそろっているかを確かめてください。

以前に独自ドメインをつないだ方は「Strict DMARC」を確認しましょう

kjbm が必須になる前に独自ドメインをつなぎ、DNSを自分で管理している場合は、Settings → Marketing Settings の「Email Settings」に「Enable Strict DMARC」というボタンが表示されます。Kajabiは、独自ドメインで送り続けるには、この「Strict DMARC」(kjbm 用のDMARCを登録して、確認を済ませた状態)を有効にすることが必要だとしています。ボタンを押すと、DNSに追加するDMARCのレコードと、有効にしたあとの差出人のアドレスが表示されます。有効にすると、独自ドメインから送るすべてのマーケティングメールの差出人が kjbm の付いた形に変わり、あとから元に戻すことはできません(公式ヘルプの画面の例では、help@kajabihelpcenter.com が help@kjbm.kajabihelpcenter.com に変わります)。

表示されたDMARCのレコードをDNSに追加し、反映を待ってから(ふつうは5分ほど、最大48時間)、有効にするための「Enable Strict DMARC」を押します(公式ヘルプの画面にも、有効にする前にDNSへ追加するよう書かれています)。「Strict DMARC Enabled」と表示されれば完了です。この画面では、ホスト名(Name)が「_dmarc.kjbm.あなたのドメイン」のように、ドメイン名まで入った形で表示されます。エックスサーバーのように、ホスト名の欄のうしろにドメイン名が最初から表示されている画面では、「_dmarc.kjbm」だけを入れてください(手順4の注意と同じです)。

名前に「Strict(きびしい)」と付いていますが、公式ヘルプに載っている値は「p=none」(様子を見るだけの設定)です。はじめて独自ドメインを設定する場合は、最初の設定の中にこの作業が含まれているので、このボタンは表示されません。以前に独自ドメインをつないだ方は、Email Settings の表示が「Strict DMARC Enabled」になっているかを確かめておきましょう。2026年4月に保存された公式ヘルプでは、DNSを自分で管理している場合、2026年4月30日までに対応しないと独自ドメインが使えなくなり、メールはKajabiの共有ドメインから送られる、と案内されていました。表示が「Strict DMARC Enabled」になっていない場合は、自分宛てにテストメールを送り、今どのアドレスから届いているかも確かめてください。

注意点

  • 独自ドメインを削除すると、設定の情報は消えてしまい、もう一度つなぐときは最初から設定し直しになります。また、そのドメインから送ったメールの中のリンクも使えなくなります(公式ヘルプ)。うっかり削除しないようにしましょう。
  • 月に数百通以下のメールを送信する場合は、Kajabiの共有ドメインを使用することをお勧めします。Kajabiの公式ヘルプでも、月に数百通以下なら共有ドメインをすすめています。独自ドメインは、送る数が増えて、自分のドメインの評判を育てられるようになってから選ぶとよい、としています。

独自ドメインから送ると、差出人にあなたのドメインの名前が出るので、ブランドを覚えてもらいやすくなります。そのぶん、DNSの設定はあなたの役目になり、迷惑メールと報告されたときの影響も、あなたのドメイン(kjbm)の評判に直接かかってきます。送る数と手間を考えて、共有ドメインと独自ドメインを選びましょう。

まとめ

このブログ記事では、Kajabiを利用してメールマーケティングを行う際のSPF、DKIM、DMARCの設定に関する要点を詳しく解説しました。重要なのは、Kajabiの共有ドメインを使用しているユーザーは、これらの設定を自分で行う必要がない一方で、独自ドメインで送る場合は、DNSにレコードを追加する必要があるということです。以下が、この記事の主要なポイントです。

  1. Kajabiの自動設定: 共有ドメインでは、SPF、DKIM、DMARCの設定をKajabiが整えています。Kajabiの共有ドメインを使用しているユーザーは、これらの設定を個別に行う必要がありません。
  2. 独自ドメインの使用: 独自のカスタムドメインを使用する場合、設定が必要になります。Kajabiが示すDNSレコード(公式ヘルプではTXT3つ・MX2つ・CNAME1つ)を、すべて「kjbm」のサブドメインに追加します。DMARCのTXTは「_dmarc.kjbm」に置きます。公式ヘルプでは、差出人は「hello@kjbm.あなたのドメイン」のような形になると説明されています。
  3. 設定プロセス: カスタムドメインの設定には、Kajabiのマーケティング設定内でカスタムメールドメインを追加し、生成されたユニークなDNSレコードを、ドメインのDNSを管理している会社の画面で追加することが含まれます。このプロセスにより、独自ドメインのメール送信のセキュリティが強化されます。
  4. メールマーケティングの強化: これらの設定を適切に行うことで、メールが届きやすくなり、受信者の信頼を得やすくなります。独自ドメインなら、差出人にあなたのドメインの名前が出ます。

Kajabiはユーザーにとって非常に使いやすいプラットフォームであり、Kajabiの共有ドメインを使ってメール送信をする場合は追加のメール認証設定をユーザー側で行う必要がないのは大きなメリットです。とはいえ、お客様が私達のメールを開封してくれるかどうかは、私たちのメールマーケティング戦略や実際のメール件名などに大きく左右されますので、私たちユーザー自身も「お客様が読みたくなるメール」を送ることを心がけていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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この記事の内容を解説した動画はこちら

動画で本記事の内容をご覧になりたい方は、以下の動画をご覧ください(動画は2024年1月の収録のため、画面やルールの説明は当時のものです。独自ドメインで送る場合の設定については、冒頭でお知らせしたとおり、この記事の本文で訂正しています。今の手順とルールは、この記事の本文をご覧ください)。

この記事の仕様と画面の名前は、2026年9月23〜24日に、Kajabiの公式ヘルプ(Connect a custom email domain、Custom email domain requirements、Google’s email sending requirements など)、Gmail・アメリカのYahoo・日本のYahoo!メール・Outlookの公式情報、エックスサーバーのマニュアル、迷惑メール相談センターの解説で確認したものです。画面はたびたび変わりますので、実際の画面と見比べながら進めてください。

関連リンク

以下の記事もご活用ください。

Kajabiの使い方を、講座を公開するまでの手順と目的別にまとめた記事です。メールでのご案内の設定も、ここからたどれます。

Gmail宛てのメールの迷惑メール率や、Gmailのルールを守れているか(コンプライアンスのステータス)を確かめる、Googleの無料ツール「Postmaster Tools」の使い方です。独自ドメインで送る方に役立ちます。

ActiveCampaignをすでにお使いの方は、こちらの記事で設定方法を解説しています。

Kit(旧ConvertKit)をお使いの方は、こちらの記事をご覧ください。

Twilio SendGridでメールを送っている方は、こちらの記事をご覧ください。

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KajabiのSPF・DKIM・DMARC|共有ドメインは不要、独自ドメインは必要
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