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Kajabiからメールを送る場合はSPF、DKIM、DMARCの設定は不要です

この記事では、コンテンツクリエイターのためのオールインワンプラットフォームであるKajabi(カジャビ)上でのメールマーケティングのセキュリティと効果性を最大化する方法について解説しています。重要な点として、Kajabiは共有ドメインを使用するユーザーのためにSPF、DKIM、DMARCの設定を自動的に行いますが、独自のカスタムドメインを使用する場合は、これらのセキュリティ設定を手動で追加する必要があることが説明されています。このプロセスを通じて、ユーザーはメールマーケティングキャンペーンの信頼性と受信者のエンゲージメントを高めることができます。

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動画で本記事の内容をご覧になりたい方は以下の動画をご覧ください。

はじめに: Kajabiの新しいメール要件への対応とその意義

今回は、Kajabiが提供するメールマーケティングサービスにおける最新の変更点とその背景についてお話しします。あなたが知っての通り、メールマーケティングは、あなたのビジネスやコンテンツを世界中に届ける強力なツールです。しかし、その効果を最大限に発揮するためには、メールの安全性と利用者の体験を向上させる必要があります。

2024年2月4日から、メール配信の世界は大きな変革を迎えます。YahooとGmailが発表した新しいメール要件により、メール送信者は、より厳格な認証基準を満たす必要があります。これらの基準は、SPF、DKIM、DMARCといった業界標準の認証方式に基づいています。この変更の目的は、受信者の受信箱を不正なメールから守り、より快適で安全なメール体験を提供することです。

詳細は以下のGoogleのドキュメントに記載されています。

Googleの公式ドキュメント:メール送信者のガイドライン
https://support.google.com/a/answer/81126

Kajabiは、これらの新しい要件に迅速に対応しており、ユーザーに代わって必要な認証設定を完了させています。これにより、Kajabiユーザーが配信するメールは、受信者の受信箱に安全に届けられ、迷惑メールと誤認されるリスクを減少させることができます。また、ユーザーが簡単にメールの登録を解除できるような機能も強化され、最終的には受信者のメール体験を大きく向上させます。

この記事では、Kajabiがどのようにしてこれらの変更を実装し、あなたのメールマーケティング活動をサポートするかを詳しく解説します。新しい時代のメールマーケティングにおいて、あなたのビジネスがいかにして恩恵を受けることができるのか、見ていきましょう!

メール認証の向上について: KajabiによるSPF、DKIM、DMARCの設定

メール認証の向上は、メールマーケティングにおいて非常に重要な側面です。これは、メールが実際にあなたやあなたのビジネスから送られていることを受信者のメールシステムに確認させるためのプロセスです。ここでは、Kajabiがどのようにこれらの認証プロセスを実装しているか、そしてそれがどのようにあなたのメールセキュリティに貢献しているかを見ていきましょう。

SPF(Sender Policy Framework)

SPFは、メールが正当な送信元から来ていることを確認するための手法です。これは、あなたのドメインから送信されるメールを認証することで、なりすましやフィッシング詐欺を防ぎます。Kajabiは、SPFレコードを共有送信プールとカスタム送信ドメインの両方に設定しており、これにより、あなたのメールが信頼できるものとして受信者に認識されます。

DKIM(DomainKeys Identified Mail)

DKIMは、デジタル署名を使用してメールの真正性を保証します。これにより、メールが送信途中で改ざんされていないことが確認されます。Kajabiは、DKIMレコードをすでに設定しており、あなたのメールがそのままの状態で受信者に届くことを保証します。

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)

DMARCは、SPFとDKIMの認証が失敗した場合に、メールをどのように扱うかを定義するポリシーです。これは、なりすましをさらに効果的に防ぐための層として機能します。Kajabiは、2024年2月4日までにDMARCレコードを共有送信プールに実装する予定です。

これらの認証プロセスにより、Kajabiはあなたのメールが迷惑メールとしてマークされるリスクを大幅に減少させ、あなたのメールマーケティングキャンペーンの信頼性と有効性を高めます。メール認証の向上は、あなたのビジネスと受信者双方にとって安全で有益なコミュニケーションを確立するための鍵となります。

Kajabiドメインでメールを送る際は上記の設定は自動的に行われます

(KajabiのSetting→Marketing SettingでKajabiドメインでメールを送る設定をしていれば、追加の認証設定は不要ですのでご安心ください。)

ここまでの内容を読んで「なんのこっちゃ?」と悩んでしまう人も多いかもしれません。しかし、Kajabiのドメインを利用してメールを送信する場合、ユーザー側でこれらの面倒な設定を行う必要はありません。なぜなら、Kajabiがユーザーに代わって全ての重要なメール認証設定を自動的に処理してくれるからです。これは、ユーザーが安心してサービスを利用できるようにするためのKajabiの強いコミットメントを反映しています。

自動的に行われる設定

Kajabiは、SPF、DKIM、DMARC、PTRレコードなどのメール認証に必要な全ての設定を自動的に管理します。これにより、ユーザーはメールの信頼性と配信率を最適化するために、個別にこれらの技術的な詳細を理解し、手動で設定する必要がなくなります。メールの設定に関する専門知識がないユーザーや、時間をより重要なビジネス活動に費やしたいユーザーにとって、これは大きな利点です。

要は、「Kajabiドメインでメールを送っているKajabiユーザーは2024年2月からスタートするGoogleとyahooのメール送信ガイドラインについては何もする必要がない」ということですので安心してください。

安心と信頼のメール環境

Kajabiのこのアプローチは、ユーザーがより安心してサービスを使用できるメール環境を提供します。メールが正確に認証され、迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクが減少するため、ユーザーは自身のメールキャンペーンに集中することができます。また、受信者がメールの登録解除を簡単に行える機能も自動的に提供されるため、より良いユーザーエクスペリエンスが実現されます。

結論として、Kajabiはユーザーが面倒なメール設定を心配することなく、効果的なメールマーケティングを実施できるよう、全ての必要な背景作業を自動的に行っています。これにより、ユーザーは自分のビジネスに集中し、成功に向けて前進することができるのです。

補足:Kajabiから送るメールが迷惑メールに入らないようにするための注意事項

Kajabiを使用してメールマーケティングを行う際には、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられないようにするために、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。今回の記事で解説したメール認証をKajabi側が自動的に行ってくれているとはいえ、私たちKajabiユーザーも以下の点を注意してメール配信を行う必要があります。以下に、Kajabiユーザーがメールを書く際に頭に入れておくべき注意事項を挙げます。

1. クリアで具体的な件名を使用する

  • 件名はメールが開かれるかどうかを左右する重要な要素です。
  • 誤解を招く、誇張された、あるいは不明確な件名は避け、受信者が内容を理解しやすい明確かつ具体的な表現を用いることが重要です。

2. セールスやスパムに見えるフレーズの避ける

  • 「無料」「割引」「お急ぎください」などのセールス的なフレーズや、スパムフィルターに引っかかる可能性のある単語は避けましょう。
  • オファーよりも情報提供やストーリーテリングを中心にすると良いでしょう。

3. パーソナライズと関連性の高いコンテンツ

  • 受信者の興味やニーズに合わせたパーソナライズされたコンテンツを作成します。
  • 受信者に関連性が高く、価値のある情報を提供することで、エンゲージメントを高めます。
  • KajabiのSegment(セグメント)機能を使って、メール配信を行う購読者を絞り込むのもそのための有効な方法です。

4. 画像とテキストのバランスを取る

  • メールが画像重視の内容になっていないか確認し、適切なテキストとのバランスを保ちます。
  • 画像だけのメールはスパムと見なされることがあります。

5. 合法的なメールプラクティスの遵守

  • CAN-SPAM法など、メールマーケティングに関する法律や規制を遵守します。(要は、業者からメーリングリストを購入するなどの違法行為を行わず、メールを受け取る意思がある人にのみメールを送る、ということです。)
  • 受信者がメールの登録を簡単に解除できるオプションを提供し、そのプロセスを明確にします。(この辺りはKajabiが行ってくれますのでユーザーは心配する必要はないです。)

6. テスト送信と評価

  • 実際にメールキャンペーンを開始する前に、テスト送信を行い、異なるメールクライアントでの表示を確認します。
  • 開封率やクリックスルー率などの統計情報を追跡し、メールコンテンツの改善点を見つけ出します。

これらのポイントに注意を払いながらメールコンテンツを作成することで、Kajabiからのメールが受信者に適切に届き、迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクを最小限に抑えることができます。効果的なメールマーケティングは、受信者との良好な関係を築くための基礎となります。

Kajabiで自分のカスタムドメインでメールを送っている場合はどうなるの?

ただ、Kajabiをお使いのユーザーの中には、Kajabiのドメインではなく、ブランディングの一貫性のために、自社のドメインを使ってメール送信をされている方も一部いらっしゃるでしょう。

その際も、自分のメール送信ドメインをKajabiに接続する際にすでにSPF、DKIM、DMARCの設定が行われているので、追加の設定は必要ありません。

念の為、ここではKajabiにカスタムドメインを追加する手順についても簡単に説明します。

以下に、Kajabiの公式ドキュメント記事のリンクも貼っておきますので併せてご覧ください。https://help.kajabi.com/hc/en-us/articles/360050369753-Connecting-a-Custom-Email-Domain

1. Kajabiマーケティング設定へのアクセス

まず、Kajabiダッシュボードにログインし、左下隅にある「Settings」タブを開きます。次に、「Marketing Settings」を選択して、メール設定にアクセスします。

2. カスタムメールドメインの設定

「Email Settings」セクションをスクロールダウンして、カスタムメールドメイン設定に進みます。ここで「From name」、「From email」、および「Reply-to email」を入力します。これらは、メール受信者があなたのメールを受け取ったときに見る情報です。

3. カスタムメールドメインのセットアップ

入力後、「Setup Custom Email Domain」ボタンをクリックします。この操作により、Kajabiはあなたのカスタムドメイン用のユニークなDNSレコードを生成します。表示されたDNSレコードは、ドメインの設定に不可欠な情報です。

4. DNSレコードのドメインレジストラへの追加

生成されたDNSレコード(TXT、MX、CNAMEレコード)を、あなたのドメインレジストラのアカウントに追加します。日本であればXサーバーやムームードメインなどいろんなドメイン会社が存在しますので、あなたがドメインを購入した会社のサイトに行って設定を行ってください。各レジストラのウェブサイトで具体的な手順を確認できます。

5. 検証プロセスの待機

DNS変更が全世界のISPノードで更新されるまで、最大48時間かかることがあります。この間、Kajabiの共有マーケティングメールドメインを通じてメールが送信され続けます。

6. カスタムメールドメインの検証完了

検証プロセスが完了すると、Kajabiから確認のメールが届きます。これで、あなたのマーケティングメールは新しいカスタムメールドメインを使用して送信されるようになります。

注意点

  • カスタムドメインを削除する場合、再度設定プロセスを行う必要があります。
  • 月に数百件以下のメールを送信する場合は、Kajabiの共有ドメインを使用することをお勧めします。

カスタムドメインの追加は、あなたのメールマーケティング戦略にプロフェッショナルな印象を与え、受信者の信頼を高めるための重要なステップです。Kajabiを利用することで、このプロセスは簡単かつスムーズに進行し、あなたのビジネスの成長をサポートします。

まとめ

このブログ記事では、Kajabiを利用してメールマーケティングを行う際のSPF、DKIM、DMARCの設定に関する要点を詳しく解説しました。重要なのは、Kajabiがこれらの設定を自動的に行ってくれるため、Kajabiの共有ドメインを使用しているユーザーはこれらの設定を自分で行う必要がないということです。以下が、この記事の主要なポイントです。

  1. Kajabiの自動設定: Kajabiは、SPF、DKIM、DMARCの設定を自動的に行い、ユーザーのメールセキュリティと信頼性を確保します。Kajabiの共有ドメインを使用しているユーザーは、これらの設定を個別に行う必要がありません。
  2. 独自ドメインの使用: 独自のカスタムドメインを使用する場合、追加の設定が必要になります。Kajabiのプラットフォームでは、カスタムドメインを設定するための手順が提供されており、これに従うことでSPF、DKIM、DMARCの設定を行うことが可能です。
  3. 設定プロセス: カスタムドメインの設定には、Kajabiのマーケティング設定内でカスタムメールドメインを追加し、生成されたユニークなDNSレコードをドメインレジストラに追加することが含まれます。このプロセスにより、独自ドメインのメール送信のセキュリティが強化されます。
  4. メールマーケティングの強化: これらの設定を適切に行うことで、ユーザーはメールマーケティングの効果を高め、受信者の信頼を獲得することができます。独自ドメインの使用は、ブランドの一貫性とプロフェッショナリズムを強化し、メールマーケティング戦略の成功に貢献します。

Kajabiはユーザーにとって非常に使いやすいプラットフォームであり、Kajabiドメインを使ってメール送信をする場合は追加のメール認証設定をユーザー側で行う必要がないのは大きなメリットです。とはいえ、お客様が私達のメールを開封してくれるかどうかは、私たちのメールマーケティング戦略や実際のメール件名などに大きく左右されますので、私たちユーザー自身も「お客様が読みたくなるメール」を送ることを心がけていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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