
もしあなたが「AIで電子書籍を作りたいけれど、どのAIを使えばいいのかわからない」と迷っているなら、この記事が役に立ちます。2026年10月時点の最新5モデルに、同じスキルと同じ素材で本の原稿を書かせたところ、文字数には約2倍の差が出ました。でも本当の差は、原稿の「最初の1ページ」に表れたんです。読み終える頃には、あなたが使うべきAIと、長いプロンプトが要らなくなる「スキル」の使い方がわかります。
- 1 同じ指示なのに、AIが書いた本の文字数は2倍もちがいました
- 2 AIで本を作りたい。でも、どのAIを選べばいいのか
- 3 比べたのは、2026年10月時点の最新5モデル
- 4 長いプロンプトのコピペは、もう要りません
- 5 AIに渡す「本のネタ」は、自分の経験から作る
- 6 結果発表:5つのAIが書いた原稿の文字数
- 7 本当の差は「最初の1ページ」に出ました
- 8 私の結論:本の原稿はClaudeに任せます
- 9 原稿はClaude、表紙と図解はChatGPT。私の本づくりの流れ
- 10 AIに本を書かせるときに、私が気をつけていること
- 11 よくある質問
- 12 まとめ:本の原稿はClaude、ネタは自分の経験から
- 13 最新のAI情報は、無料の電子書籍『最新AIツール大全』で
- 14 この記事の内容を解説したYouTubeはこちら
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同じ指示なのに、AIが書いた本の文字数は2倍もちがいました

AIに本を書かせるとき、どのAIを選ぶか。実はそれだけで、本の出来はかなり変わります。
私は先日、昔作ったオンライン講座の文字起こしを素材にして、5つのAIモデルに本の原稿を書いてもらいました。渡したスキル(指示書)も素材も、まったく同じです。
返ってきた原稿は、一番少ないもので約7万文字。一番多いものは約14万文字。同じ指示なのに、2倍の差がついたんです。
ただ、正直に言うと、私が一番驚いたのは文字数ではありません。本当の差が出たのは、本の「最初の1ページ」でした。あるAIの書き出しは、読んでいて「うーん、イマイチだな」と感じてしまったほどです。
それがどのAIだったのか。そして最終的に、私がどのAIを選んだのか。この記事で包み隠さずお話しします。
AIで本を作りたい。でも、どのAIを選べばいいのか
「自分の知識や経験を、1冊の本にまとめたい」。そう考えたことはありませんか?
Kindleで出版する本。ネット上で無料で配る電子書籍。お客様の連絡先を集めるための、無料プレゼントの小冊子。どれも、AIの力を借りればぐっと早く作れる時代になりました。
ただ、ここで多くの人が迷います。ChatGPT、Claude、Gemini。それぞれに何種類ものモデルがあって、どれを選べばいいのかがわからないんですよね。今使っているAIのままでいいのか、それとも乗り換えたほうがいいのか。
まずは、私が実際にどうやってAIで本を作っているのかをお話しさせてください。
無料の電子書籍は、今も私のビジネスの入り口です

私は昔から、自分で作った電子書籍をビジネスに生かしてきました。無料の電子書籍をネット上でお配りしたり、有料の本を出版して販売したり。そして、本を読んでくださった方に、別の商品をご案内する。そんな形で、長年ネット上で活動してきました。
一人で自宅からビジネスを始めた私にとって、本は、まだ会ったことのないお客様と出会うための大切な入り口なんです。
少し前まで、AIに任せきれなかった表紙・図解・PDF

以前のAIは、原稿を書くことはできても、本として公開するための表紙や図解の画像、それに仕上げのPDFを作るのは苦手でした。だから「原稿はAIに、そこから先は自分で」という分担が当たり前だったんです。
ところが最近は、AIの性能が本当に上がりました。今では、本づくりのほぼすべての工程をAIにお願いできるようになっています。
図解入りの本も、AIで作れるようになった

たとえば、こちらの『VSLシークレッツ』。ネット上で商品を効果的に販売するための、動画の作り方をまとめた電子書籍です。原稿はもちろん、ページの中の図解までAIに作ってもらいました。
「こんな本を作りたいな」と思いついたら、すぐに形にしてお客様にお渡しできる。最近のAIの進化には、本当に感謝しています。ちなみに、こうした本の原稿は、どれも10万文字前後あります。
今の私は、AIライターに指示を出す「ディレクター」です

『最新AIツール大全』も、作り方がずいぶん変わりました。
最初は、AIにも調べてもらいながら、各ツールを使った感想を自分で書いていました。そのうち、私がAIについて解説した音声をもとに、原稿を書いてもらうようになりました。
そして今は、AIの進化が速すぎて、とても一人では調べきれません(新しいモデルが次々に出てきますからね)。そこで、こうお願いしています。
「今週の新しいAIニュースを調べて、この最新AIツール大全に反映して」
私が伝えるのは、実際に使ってみた感想、つまり一次情報です。あとはディレクターのような立場で、AIライターに本を仕上げてもらっています。表紙やPDFを作るのも、今はAIの仕事です。アプリを作る人向けに作った『アプリ開発者向けAIツール大全』も、多くの方に読んでいただいています。
比べたのは、2026年10月時点の最新5モデル
では、こうした本を素早く作るには、どのAIを使えばいいのか。
そこで今回は、2026年10月7日時点の主要な最新モデルに、まったく同じ指示を出して、どんな原稿を書いてくれるのかを比べてみました。
ChatGPT:GPT-6 AstraとGPT-6.1 Sol

ChatGPTからは、GPT-6 Astraと、最近出てきたばかりのGPT-6.1 Solの2つを使いました。
Claude:Opus 5.5とSonnet 5.5(Fableを使わなかった理由)

Claudeからは、Opus 5.5とSonnet 5.5を選びました。
「一番上のFableは使わないの?」と思われたかもしれません。実は私、最近はFableをあまり使っていないんです。Fableを使うと、1週間ごとの使用量の上限を、すぐに使い切ってしまうからです。性能が非常に高く、コスパもいいOpus 5.5で十分だと判断しました。
Gemini:Proではなく3.8 Flashの「強化版思考モード」

Geminiは、なかなか新しいProモデルが出てきません(画面のとおり、Proは3.1のままです)。そこで、現時点で最新のGemini 3.8 Flashを、「強化版思考モード」で使いました。Flashは、速さを重視した軽めのモデルです。
指示も素材も思考量も、すべてそろえました

比べるときに大事なのは、条件をそろえることです。今回は、次の3つをそろえました。
- 指示:どのAIにも、同じ「ebook-writer」というスキル(本を書くための指示書)を渡す
- 素材:私のオンライン講座『デジタルコンテンツ・ブループリント』の文字起こし(約17万文字)を渡す
- 思考量:AIがどれだけじっくり考えるかの設定を、ChatGPTとClaudeはどちらも「高」にする
Geminiだけは、ブラウザから使ったので、細かい思考量までは選べませんでした。その代わりに「強化版思考モード(拡張モード)」を選んでいます。
長いプロンプトのコピペは、もう要りません

あなたは、AIに本を書かせるたびに、長いプロンプトをコピペしていませんか?
以前の私が、まさにそうでした。「私はこういう仕事をしている人間です」「読者はこういう人です」「過去に私が書いた文章はこんな感じです」「こんな構成で書いてください」。そんな長い指示を、毎回チャットに貼り付けていたんです。
正直、面倒ですよね(私も毎回ちょっとうんざりしていました)。そこで今使っているのが、各AIに用意されている「スキル」という機能です。
「スキル」は、AIのための仕事のマニュアル

スキルとは、ひと言でいえばAIに渡す仕事のマニュアルです。
私のebook-writerというスキルには、これまでAIに伝えてきた本づくりの指示がまとまっています。たとえば、こんな内容です。
- 私自身がどんな仕事をしているのか
- ターゲットとなる読者(アバター)はどんな人か
- どんなトーンで、どんなルールで文章を書くのか
- どんな手順で本の執筆を進めるのか
一度このマニュアルを作っておけば、あとは毎回「本のネタ」を渡すだけ。長いプロンプトを貼る必要はありません。
「/」を押して名前を打てば、いつでも呼び出せる

チャットの入力欄で「/(スラッシュ)」を入力すると、スキルの一覧が出てきます。そこでスキルの名前を打ち込めば、今回なら「ebook-writer」を選べます。ChatGPTやGeminiでも、スキルを入れておけば同じように呼び出せます。
うまくいった作業は「スキル化して」と頼むだけ

「でも、そのマニュアルを作るのが大変なんでしょう?」と思いますよね。ところが、難しい作業はいりません。AIに本を書いてもらって、いい感じに仕上がったら、こう頼むだけです。
「今回の書籍執筆のやり方をスキル化して」
すると、どのAIもその手順をマニュアルにまとめてくれます。あとは保存のボタンを押せば、Claudeなら設定の「カスタマイズ」にある「スキル」に保存されます。
電子書籍に限らず、毎回同じプロンプトを貼っている作業があるなら、ぜひスキルにしてみてください。
作ったスキルは、ChatGPTやGeminiにも移せる

もうひとつ便利なのが、作ったスキルをほかのAIに持っていけることです。
Claudeでスキルの「ダウンロード」を押すと、「.skill」という形式のファイルが手に入ります。これを、たとえばChatGPTのデスクトップアプリのチャットに添付して、「このスキルをインストールして」と頼むだけ。それだけで、ChatGPTでも同じスキルを呼び出せるようになります。
Geminiでも、最近スキルが使えるようになったようです。これまで「Gem」と呼ばれていたカスタムチャットの機能が、スキルに置き換わっていくみたいですね。

逆に、Geminiで作ったスキルをChatGPTやClaudeに移すことも簡単です。
つまり、本を書くスキルを、AIごとにバラバラに作る必要はないということ。今回の比較で、5つのモデルに同じ指示を出せたのも、この仕組みのおかげです。
AIに渡す「本のネタ」は、自分の経験から作る

スキルの次に欠かせないのが、本のネタです。
実は、どのAIに送った指示も、スキルを呼び出して「以下の内容をもとに書籍を書いて」と書き、その下にネタを貼りつけただけです。そのぶん、ネタは毎回あなた自身が用意する必要があります。
ブログ・YouTube・講座の文字起こしが、そのままネタになる

私は、自分が過去に書いたブログや、YouTube・Podcastの文字起こしを、Obsidian(オブシディアン)というメモアプリにまとめています。
今回のネタにしたのは、『デジタルコンテンツ・ブループリント』という数時間のオンライン講座です。私のように動画を使ってネットで商品を販売すると、どんなメリットがあるのか。そして、そのやり方を解説した講座です。
このように、すでにあるオンライン講座を本にするときは、その文字起こしをそのまま渡しています。
元ネタがなければ、スライドを見ながら話して録音する
「本にできるような講座なんて、持っていないよ」という方もいるかもしれません。
そんなときは、簡単なスライドを作って、それを見ながら話してみてください。「今、こんなことを考えています」「最近こんなことをやってみました」。そんな話を録音して、文字起こしすればいいんです。
スキルは一度作れば使い回せるので、毎回変わるのは本のネタだけです。
結果発表:5つのAIが書いた原稿の文字数

では、いよいよ結果発表です。あなたは、どのAIが一番たくさん書いたと思いますか?
10万文字前後の原稿を「一発で」書ける時代に

まず驚いたのは、どのAIも、10万文字前後の原稿を一気に書けるようになっていたことです。
以前の私は、「第1章を書いて」「次は第2章を書いて」と、少しずつ書かせていました。今は違います。AIがまずタイトル案と目次を提案してくれるので、それでよければ「OK、それで執筆して」と返すだけ。あとは数十分から1時間ほど、AIが途切れずに書き続けてくれます。
GPT-6 Astraは43分ほどで書き上げて、「全10章・約9万5,000字」と報告してくれました。待っているだけで、本1冊分の原稿ができあがるわけです。
なお、書ける文字数は指示の内容やネタの長さにも左右されます。「このモデルなら必ずこれだけ書ける」という数字ではない点は、覚えておいてください。
文字数は、Opus 5.5がダントツの1位

5つのモデルの文字数を、多い順に並べるとこうなりました。
- Claude Opus 5.5:141,339文字
- GPT-6 Astra:94,710文字
- GPT-6.1 Sol:88,631文字
- Claude Sonnet 5.5:85,660文字
- Gemini 3.8 Flash:70,620文字
ダントツで多かったのは、Claude Opus 5.5です。書き上がるまで1時間ほど待たされましたが、そのぶん有料で販売できるほどのボリュームの原稿を書いてくれました。私のスキルには「書き上げた原稿を一度チェックする」という手順も入っているので、それで長くなった面もあると思います。
一方、一番少なかったのはGemini 3.8 Flashでした。ちょうどOpusの半分ほどです。ただ、Flashは速さを重視した軽いモデル。そう考えると、なかなかいい線をいっていると感じました。
GPT-6.1 Solは、Astraより6,000文字ほど少ない結果でした。とはいえ、大きく劣るほどの差ではありません。
本当の差は「最初の1ページ」に出ました
ここまで読むと、「じゃあ、一番たくさん書いたOpusを選べばいいんじゃない?」と思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。文字数が多い=いい本、とは限りません。本当の差は、別のところに出ました。
なぜ書き出しを重点的に読んだのか

正直に言うと、今回は5冊分の原稿を、細かく全部読んだわけではありません。重点的にチェックしたのは、本の最初にある「はじめに(序章)」です。
なぜなら、入り口がイマイチだと、読者は「この本、面白くなさそうだな」と思って、その先を読んでくれないからです。
実は、私のスキルには「最初はストーリー仕立てで状況を伝え、読者が共感できる物語を語る」という指示が入っています。そのため、どのモデルも物語から書き始めていました。だからこそ、物語を語るうまさの差がはっきりと出たんです。
ちなみに本のテーマは、「ふだんから動画などで情報を発信しておけば、お客様に毎回同じ説明をしなくても、スムーズに契約につながる」というものです。
GPT-6 Astra:言いたいことはわかるが、入り口が弱い

まずは、GPT-6 Astraの書き出しです。
今日も、お客様に同じ説明をしました。先週の相談でも、その前の打ち合わせでも話した内容です。
言っていることはわかりますし、おかしな文章でもありません。でも私は、入り口のインパクトが弱いと感じました。「今日もお客様に同じ説明をしました」という書き出しは、本の原稿としてどうなのかな、と。正直、満足できませんでした。
GPT-6.1 Sol:パッと見で、何を言いたいのか伝わらない

続いて、GPT-6.1 Solです。
相談が終わり、通話を切ってから、あなたは思うかもしれません。「この説明、今月だけでも何回しただろう」
このあと、「初めてのお客様に伝える基本。仕事を始めたばかりの人が間違えやすいところ。慣れるまで何度も確認する手順。」と続きます。
言いたいことはわかるんです。でも、パッと見で何を言っているのかがわかりにくい。一度読んだだけでは、すっと頭に入ってきません。これなら、まだAstraのほうがマシだと感じました。
GPT-6世代になって、ChatGPTの日本語は、GPT-4や5のころよりかなり良くなっています。それでも、本のような長い文章を書かせると、何を言いたいのかがぼやけてしまう。これが、今回ChatGPTに原稿を書かせて感じた特徴です。
Gemini 3.8 Flash:少しドラマチックすぎるが、場面が目に浮かぶ

3つ目は、Gemini 3.8 Flashです。こちらは「喫茶店の片隅で、冷めたコーヒーを前に感じていた限界」という見出しから始まります。
ある日の夕暮れ時、駅前の騒がしい喫茶店の片隅で、冷めきったコーヒーのカップを前に深くため息をつく……そんな経験があなたにもないでしょうか。
このあと、目の前の見込み客が「本当に勉強になりました。素晴らしいお話ですね。社内に持ち帰って前向きに検討します」と言い残して、足早に去っていく場面が描かれます。
少しドラマチックにしすぎなところはあります。でも、具体的な場面をうまく描いていて、状況がぱっと目に浮かびますよね。喫茶店で商談をして、お客様は「検討します」と言いながら帰っていく。「ああ、これは契約は取れないな」と感じる、あの瞬間です。
いきなり本題から入るChatGPTより、「あるある、わかる」と共感しやすい書き出しです。軽いFlashのモデルなのに、今回の書き出しに限っては、私はChatGPTよりGeminiのほうが好きでした。
Claude Opus 5.5:このまま使えるレベルの書き出し

ここからはClaudeです。私は昔から、Claudeの文章を書く力を高く評価しています。まずは、Opus 5.5の書き出しです。
夜の9時。その日最後の個別相談を終えて、パソコンを閉じたあなたは、ふとこう思います。「今日もまた、同じ説明を3回した気がする」
夜の9時に1日を振り返り、パソコンを閉じて「はあ、疲れた」とため息をつく。Geminiの喫茶店ほどのドラマチックさはありませんが、これも十分に共感できる場面です。
Opus 5.5の書き出しは、このまま使えるレベルだと感じました。Claudeは、本の原稿を書く力が安定していますね。
Claude Sonnet 5.5:お客様の側から始まる、ひと味ちがう入り口

最後は、Opusのひとつ下のモデル、Sonnet 5.5です。「日常使いしやすいモデル」という触れ込みのモデルですね。
文字数はOpusより4割ほど少ない85,660文字で、性能の差はたしかにあるようです。とはいえ、本の目的にもよりますが、8万文字以上あれば十分。ふつうに公開できるレベルの内容だと思います。
書き出しは、ほかの4つとは少し違いました。「夜の検索画面で、人は何を見ているか」という見出しのあとに、こう始まります。
夜の11時。仕事を終えたひとりの女性が、ソファに座ってスマートフォンを開いています。ここ数か月、肩こりがひどくて、朝起きるのもつらい。
このあと女性は、検索窓に「肩こり 整体 自宅の近く」と打ち込み、ずらりと並んだ整体院のページを見比べていきます。
これは、お客様の目線から入る書き出しです。人は、悩みを解決してくれるお店をネットで探しますよね。そのとき、ブログや動画をしっかり更新しているお店のほうが、ファンを作れて選ばれやすい。だから、コンテンツを発信することが大事なんです。そんな流れの導入になっています。
この入り口も、私は個人的にとても気に入りました。Claudeに書いてもらったOpusとSonnetの原稿は、どちらもアリだと思っています。
私の結論:本の原稿はClaudeに任せます
ここまでの結果をふまえて、私の結論をお伝えします。
2026年の後半に、AIに本の原稿を書かせたいなら、私はClaudeをおすすめします。Opusでも、Sonnetでもかまいません。
理由はシンプルです。ボリュームのある原稿をしっかり書いてくれて、しかも書き出しの質が高い。読み始めた人に「なんだこれ?」と思われることがなく、本を届けたい相手にちゃんと響く内容になっています。だから私は、OpusかSonnetのどちらかが書いた原稿を採用するつもりです。
月3,000円ほどのProプランで十分な理由

「Claudeは、高いプランに入らないと使えないんでしょう?」と思った方もいるかもしれません。実は、月に数万円するMaxプランでなくても大丈夫です。月20ドル(3,000円ほど)のProプランでも、Opusを使えます。
Opusを使っていて、5時間ごとの使用量の上限に引っかかってしまうこともあるでしょう。そんなときは、Sonnet 5.5に切り替えればいいだけです。月3,000円ほどのサブスクで、ふつうに使えるモデルの性能が、ここまで上がっているんです。
Geminiを使っているなら、Flashでも大丈夫

Geminiをメインに使っている方も、心配はいりません。
今回のGemini 3.8 Flashの原稿も、悪くありませんでした。書き出しは私も好きですし、かなりの長文を書いてくれています。昔のGeminiは途中で文字化けすることもありましたが、最近はそういうことも少なくなったように感じます。今のGeminiは、本の執筆にも十分使える性能だと思います。
Gemini 4 Proのような新しいモデルが出たら、どこまで良くなるのか。今から楽しみです。
ChatGPTは「長い日本語」だけが惜しかった

一方で、今回残念だったのはChatGPTです。
誤解のないようにお伝えしておくと、私はChatGPTを高く評価しています。画像を作ってもらったり、アプリを作るためのコーディングをお願いしたり。GPT-6世代の性能は、非常に高いと感じています。
ただ、日本語の長い文章となると話は別です。ほかのAIに比べて、どうしてもひねりが足りないと感じる場面が出てきます。日本語の文章の性能の問題なのかもしれません。
もちろん、ChatGPTをメインで使っているなら、ChatGPTに原稿を書かせてもかまいません。ただ、私個人のおすすめは、やはり「原稿はClaude」です。
原稿はClaude、表紙と図解はChatGPT。私の本づくりの流れ

では、実際にどんな流れで本を作ればいいのか。私のやり方をまとめておきます。
ポイントは、AIごとに得意なことで役割を分けることです。Claudeは原稿を書くのは得意ですが、本の表紙や図解はあまりうまく作れません。そこで私は、原稿はClaude、表紙と図解はChatGPTという、ハイブリッドなやり方をおすすめしています。
- 本のネタを用意する(ブログやYouTube、講座の文字起こし。なければスライドを見ながら話して録音する)
- Claudeでスキルを呼び出し、ネタを貼って「以下の内容をもとに書籍を書いて」と送る
- AIが出してきたタイトル案と目次を確認し、よければ「OK、それで執筆して」と返す
- 書き上がるまで待つ(数十分〜1時間ほど)。原稿はObsidianなどに保存してもらう
- 書き上がった原稿を、別のチャットや別のAIにチェックしてもらう
- 表紙と図解は、ChatGPTに作ってもらう
- 最後に、自分の目で全体を読んでから公開する
AIに本を書かせるときに、私が気をつけていること
AIで本を作るのは、とても便利です。だからこそ、気をつけておきたいことが3つあります。
自分がよく知らないテーマは書かせない
「これが流行っているから」「今はこれがトレンドだから」。そんな理由で、自分がよく知らないテーマをAIに書かせて、本として世の中に出す。私はこれを、あまりおすすめしていません。書かれた内容が本当に正しいのか、自分では判断できないからです。
AIを使えば、どんなテーマでも本の形にはできてしまいます。でも、自分の経験や一次情報が入っていない本をAIで量産するのは、読者のためにも、あなたの信頼のためにもなりません。本のネタは、あなた自身の経験から作ってください。
書き出しは、読者が共感できる場面から始めてもらう

私のスキルには、「最初はストーリー仕立てで、読者が共感できる物語から始める」という指示を入れています。あなたがスキルを作るときも、ぜひ入れておいてください。
ただし、同じ指示を出しても、AIによって物語のうまさには差が出ます。書き上がった原稿は、まず書き出しを自分で読んでみてください。ドラマチックすぎる物語よりも、読者の1日の中にあるような場面のほうが、そのまま使いやすいと私は感じました。
公開する前に、別のAIと自分の目で確かめる
AIが書いた原稿を、そのまま公開するのはやめておきましょう。
まずは、別のチャットやほかのAIに原稿を渡して、内容が正しいかどうかをチェックしてもらいます。複数のAIでダブルチェックするだけでも、間違いにはかなり気づけます。
それでも、完璧とは限りません。最後は、あなた自身の目で全体を読んでから公開してください。本を出すのはAIではなく、あなたですからね。
よくある質問
最後に、AIで本を作るときに気になりそうな疑問に、まとめてお答えしておきます。
ChatGPTしか契約していなくても、本は書けますか?
書けます。今回もGPT-6 Astraは、9万文字を超える原稿を一発で書き上げてくれました。ただ、書き出しは自分で読んで、手直しするつもりでいてください。Claudeも試したくなったら、スキルのファイルを入れるだけで、同じ指示のまま書き比べられます。
書き上がるまで、どのくらい時間がかかりますか?
今回は、GPT-6 Astraで43分ほど、Claude Opus 5.5では1時間ほどでした。AIは途中で止まらずに書き続けてくれるので、指示を出したら、ほかの仕事をしながら待っていれば大丈夫です。
どれくらいの量のネタがあれば、本になりますか?
決まった量はありません。ただ、AIが書く原稿の長さは、渡したネタの量にも左右されます。
今回は、数時間分の講座の文字起こし(約17万文字)を渡して、7万〜14万文字の原稿ができあがりました。手元のネタが少ないときは、スライドを見ながら話した録音を足していくといいですよ。
まとめ:本の原稿はClaude、ネタは自分の経験から
今回は、ChatGPT・Claude・Geminiの最新5モデルに同じスキルと素材を渡して、本の原稿を書かせた結果をお伝えしました。
最後に、大事なポイントをおさらいしておきます。
- 本を書く指示は「スキル」にしておけば、毎回長いプロンプトを貼らなくていい。作ったスキルは、ほかのAIにも移せる
- 本のネタは、ブログや講座の文字起こしなど、自分の経験や一次情報から用意する
- 文字数はOpus 5.5の14万1,339文字が1位。一番少なかったGeminiのちょうど2倍だった
- 本当の差は「書き出し」に出た。ChatGPTの2つは入り口が弱く、ClaudeとGeminiは共感しやすい場面から始まっていた
- おすすめは原稿はClaude、表紙と図解はChatGPT。Claudeは月3,000円ほどのProプランで十分
- 公開する前に、別のAIと自分の目で必ずチェックする
まずは今日、あなたがいつも使っているプロンプトを、AIに「これをスキルにして」と頼んでみてください。それだけで次からは、本のネタを貼るだけで原稿づくりを始められるようになります。
最新のAI情報は、無料の電子書籍『最新AIツール大全』で

今回は、本を書かせるならどのAIか、というお話をしました。
でも、AIの使い分けは本だけではありませんよね。画像ならどれか。動画ならどれか。アプリを作るならどれか。新しいモデルが出るたびに、答えは少しずつ変わっていきます。
そこで私は、今使えるAIツールの特徴や料金、私が実際に使ってみた感想を1冊にまとめた電子書籍『最新AIツール大全』を、無料でお配りしています。300ページを超える本ですが、この記事でお話ししたように、AIの力も借りながら続けて更新しています。
最近のAIの新しい情報を知りたいときに、きっと役に立つはずです。よろしければ、お気軽に受け取ってみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの知識が1冊の本になって、まだ出会っていない誰かに届くきっかけになればうれしいです。
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