
追記(2026年9月):この記事は、2024年12月に私がViduを試したときの感想です。その後、Viduは大きく変わりました。2026年9月時点の現行モデルはVidu Q3で、映像と音(セリフ・効果音・BGM)を一度に生成でき、1回の生成で最長16秒の動画が作れます。音声は英語・日本語・中国語に対応しています。公式サイトも日本語で表示されるようになり、日本からそのまま使えます(記事の最後に載せていた公式サイトのURLも、www.vidu.com に直しました)。掲載している画面写真と動画は、2024年12月に私が試したときのものです。
料金とプランの名前も変わっています。2026年9月時点の有料プランは、月払いでスタンダードが月10ドル(月800クレジット)、プレミアムが月35ドル(月4,000クレジット)、アルティメットが月99ドル(月8,000クレジット)です。年払いにすると20%引きになります。無料プランは今もありますが、720p・1080pの動画生成もVidu Q3の長い動画も使えず、出力には透かしが入り、商用利用もできません。仕事で使う動画を作るなら有料プランが前提になります。以下の本文は、この追記の内容にあわせて数字とプラン名を直してあります。
動画制作のハードルを下げるAIツール「Vidu」(ヴィドゥー)が注目を集めています。無料のアカウントでも試せる手軽さが入り口です。中国の生数科技と清華大学が共同開発したこのツールは、日本語でのプロンプト入力にも対応し、アジア人の表現が比較的自然な点が特徴です。ただし、画質や動きの自然さには改善の余地があり、商用利用には有料プランが必須です。本記事では、実際の使用体験をもとに、Viduの機能、料金プラン、活用シーン、そして注意点まで詳しく解説します。動画マーケティングに取り組みたい事業主の方は、ぜひ最後までお読みください。
なぜ今Viduが注目されているのか

オンラインマーケティングで成果を出すために、動画コンテンツの重要性が増しています。しかし、専門的なスキルや高額な制作費用が必要となり、多くの事業主が動画制作に二の足を踏んでいるのが現状です。
そんな中、注目を集めているのが中国の生数科技(Shengshu Technology)と清華大学が共同開発した動画生成AI「Vidu」(ヴィドゥー)です。
Viduは、U-ViTと呼ばれる革新的な技術を採用しています。この技術は大まかな画像から徐々に細部を書き足していく「拡散モデル」と、正確な文脈理解を可能にする「トランスフォーマーモデル」を組み合わせることで、よりリアルでダイナミックな動画生成を実現しています。
特筆すべきは、無料のアカウントでも試せる点です。登録時のボーナスと毎日のログインでクレジットがもらえるので、初期費用をかけずに動画制作を始められます。ただし、もらえるクレジットの数はキャンペーンで変わるようで、公式の料金ページにも固定の数字が書かれていません。登録前に公式の料金ページでご確認ください(2026年9月時点)。
Vidu(ヴィドゥー)の基本機能

2024年12月に私が使ったときは、Viduに3つの主要な動画生成機能がありました:
- Image to Video:1枚の画像から動画を生成
- Reference to Video:最大3枚の画像を参照して動画を生成
- Text to Video:テキストのみから動画を生成
2024年12月の時点では、インターフェースが英語と中国語だけの対応でした。ただ、2026年9月時点では公式サイトに日本語の表示が用意されていて、日本からアクセスすると日本語で表示されます。翻訳機能に頼らなくても操作できます。
2026年9月時点の公式サイトには、上の3つに加えて画像を作るメニュー(Text to Image・Reference to Image)やテンプレートも並んでいます。現行モデルのVidu Q3では、映像と一緒に音(セリフ・効果音・BGM)も生成され、1回の生成で最長16秒の動画が作れます。
料金プランと基本機能

動画制作に本格的に取り組む前に、Viduの料金プランについて詳しく見ていきましょう。
フリープラン(無料)の特徴
- 登録時のボーナスと毎日のログインでクレジットがもらえる(もらえる数は公式ページに固定の記載なし)
- 720p・1080pの動画生成は使えない
- 透かし入りの出力
- Vidu Q3の11〜16秒の長い動画、4Kへのアップスケール、商用利用はいずれも不可
無料のままでできるのは「どんなものか試してみる」ところまでです(2026年9月時点)。
有料プランのラインナップ
スタンダード(Standard):月払い10ドル/年払いなら1ヶ月あたり8ドル(2026年9月時点)
- 毎月800クレジット付与(Vidu Q3の6秒動画なら約200本)
- 720p・1080pの動画生成、Vidu Q3の11〜16秒の長い動画、4Kへのアップスケールに対応
- 透かしなしの出力
- 商用利用が可能
プレミアム(Premium):月払い35ドル/年払いなら1ヶ月あたり28ドル(2026年9月時点)
- 毎月4,000クレジット付与(Vidu Q3の6秒動画なら約1,000本)
- スタンダードと同じく720p・1080p・4Kアップスケールに対応
- 商用利用が可能
アルティメット(Ultimate):月払い99ドル/年払いなら1ヶ月あたり79ドル(2026年9月時点)
- 毎月8,000クレジット付与
- スタンダードと同じく720p・1080p・4Kアップスケールに対応
- 商用利用が可能
公式の料金ページを見るときに、ひとつ気をつけてほしいことがあります。ページを開いた直後は年払いの金額が表示されます。月払いのつもりで見ていると安く見えてしまうので、タブを切り替えて確認してください。また、表示はドル建てで、円での価格は出ていません(2026年9月時点)。
クレジット制度について

クレジットは、動画を作るたびに減っていく仕組みです。2026年9月時点の公式の料金ページでは、Vidu Q3の6秒の動画を基準に、月800クレジットのスタンダードで約200本、月4,000クレジットのプレミアムで約1,000本が作れると案内されています。ざっくり1本あたり4クレジット、という感覚ですね。無料プランでもらえるクレジットの数は公式ページに固定の数字がないため、どれくらい試せるかは実際に登録してご確認ください。
有料プランのメリット
- 商用利用が可能
- 透かしなしの出力
- 解像度のアップスケーリング機能
- 優先的な生成処理
なお、すべての有料プランには年間契約オプションがあり、20%の割引が適用されます(2026年9月時点)。
動画生成の実践レビュー
実際にVidu(ヴィドゥー)で動画を生成してみた結果をご紹介します。
※ここから先の評価・画面写真・動画は、すべて2024年12月に私が試したときのものです。その後モデルはVidu Q3の世代に変わっています。私はまだ現行版を試していませんので、下の動画と同じ品質だとは考えないでください。

画質と表現力について
- 4秒程度の短い動画でも、人物の表情や動きに不自然さが目立ちます
- 特に指先や顔の細部において、画質の粗さが気になります
- パソコンなどの小物の表現が古めかしく、現代的なオフィスシーンの表現が難しい
プロンプト入力の特徴

- 日本語でのプロンプト入力にも対応
- 日本語入力時は自動的にアジア系の人物が生成される傾向
- 英語入力の場合は欧米系の人物が生成される
- プロンプトの言語による品質の大きな差は見られない
人物表現の特徴

- ビジネスシーンでよく使用される「パソコン作業」などの一般的な動作は比較的自然
- 複雑な動きや細かい表情の変化を含む動画は不自然になりやすい
- 人物の服装や髪型は現代的だが、背景や小物は時代遅れな印象
他のAIツールとの比較
2024年12月に試した時点で、RunwayやPikaなどの動画生成AIと比べると、以下の点で改善の余地がありました:
- 全体的な画質の解像度
- 動きの滑らかさ
- 人物表現の自然さ
- 背景や小物の現代性
ただし、無料で気軽に試せる点や、アジア人の表現が比較的自然な点は、日本のビジネス用途では有利に働く可能性があります。
なお、ここで比べているのは2024年12月時点の各ツールです。その後どのツールも世代が変わっていますので、今どれを選ぶかで迷っている場合は、こちらのまとめ記事もあわせてご覧ください。
使用上の注意点

Viduを実際のビジネスで活用する前に、いくつかの重要な注意点があります。
商用利用における制限事項
- 無料プランでの商用利用は禁止
- スタンダードプラン以上で商用利用が可能
- 生成された動画の著作権は利用者に帰属
- 透かしの除去には有料プランが必須
このうち商用利用と透かしについては、2026年9月時点でも変わっていません。公式の機能比較表でも、透かしなしのダウンロードと商用利用ができるのはスタンダード以上の有料プランだけです。無料のまま作った動画を仕事に使うことはできません。なお、生成した動画の権利については、公式の利用規約と商用ライセンスの案内をご自身でご確認ください。
技術的な制限と課題
- 当時は動画の長さが最大8秒まで(2026年9月時点の現行モデルVidu Q3は、1回の生成で最長16秒)
- 解像度は1080pが上限(2026年9月時点では、有料プランで4Kへのアップスケールができます)
- 複数人が登場するシーンは不自然になりやすい
- 細かい指示や複雑な動きの表現は困難
最適な活用シーン
向いている用途:
- 短いSNS広告
- 製品紹介の冒頭動画
- ウェブサイトのヘッダー動画
- シンプルな説明動画
避けるべき用途:
- 長尺の説明動画
- 精密な動きが必要なデモ映像
- 複数人物の対話シーン
- 高品質な商品PR動画
実践的な活用のポイント
効果的な使い方
- シンプルなプロンプトを心がける
- 人物は1人のシーンに限定
- 基本的な動作を中心に指示
- 生成された動画は必ず確認・選別
- 以下、Viduを使って実際に作成した動画のサンプルを貼っておきます。動画は全てMidjourneyで作成した静止画をVideを使ってImage to Videoで動画化しました。
↑どれも全体的に元の静止画から大胆にアングルを変えたり動きがついた動画になっているのが特徴です。プロンプトはどれもFight(戦え)やSmile(笑って)などのシンプルなプロンプトだけにも関わらずです。
RuwayやKlingやDream Machineなどで同じプロンプトを使ってももっと動きは少ないとは対照的でした。ただし、動きがついた動画のクオリティは下がりがちですね。(動いた分だけAIが生成した動画となるので、元の静止画のクオリティとは差が出てしまうのは仕方がないですが。。)
コスト効率を上げるコツ
- 類似シーンをまとめて生成
- テスト生成は無料プランで実施
- 商用利用時は年間プランの検討
- クレジットの使用状況を定期確認
これらの制限事項を理解した上で、用途に応じて適切なプランを選択することが重要です。
まとめ:Vidu(ヴィドゥー)の可能性と限界

2024年12月に試した時点でのViduの強み
- 無料プランで手軽に試せる(もらえるクレジット数は公式の料金ページでご確認ください)
- 日本語でのプロンプト入力に対応
- アジア人の表現が比較的自然
- 4秒の動画生成が約30秒で完了する高速処理
活用に適したシーン
- SNSでの短尺動画広告
- ウェブサイトのヘッダー動画
- 商品紹介の冒頭シーン
- シンプルな説明動画の作成
2024年12月時点での課題点
- 画質の粗さや不自然さが目立つ場合がある
- 複数人物が登場するシーンは破綻しやすい
- 背景や小物の表現が古めかしい
- 1回に作れる動画の長さに上限がある(2026年9月時点の現行モデルVidu Q3で最長16秒)
今後の展望

中国のShengshu Technologyと清華大学が共同開発したViduは、独自のU-ViT技術により、今後さらなる進化が期待されます。特に、キャラクターの一貫性やアニメ風生成機能の追加など、すでに機能の拡張が進んでいます。
その後どうなったか(2026年9月時点):ここで期待していた進化は、実際に起きました。現行モデルのVidu Q3では映像と音を一度に生成できます。ほかに、リアルタイムで映像を作るVidu S1というモデルも用意されています。私はまだ現行版を試していませんが、公式情報を見る限り、この記事に載せた2024年12月の動画とは作れるものがだいぶ変わっています。
ビジネスでの活用を検討する場合は、まず無料プランで十分に検証を行い、用途に合わせて有料プランへのアップグレードを検討することをお勧めします。動画マーケティングの新たな可能性を開くツールとして、今後の発展が注目されます。
Vidu(ヴィドゥー)公式サイトはこちら
なお、日本のApp Storeで「Vidu」と検索すると、開発元の違う似た名前のアプリが並びます。公式アプリは特定できませんでしたので、上の公式サイトから使うのが確実です。
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