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SendgridでSPF、DKIM、DMARCを設定する方法

この記事では、2024年2月からGoogleとYahooによって強化されるメール配信ポリシーに対応するための重要なステップを解説しています。具体的には、メールの信頼性と配信成功率を高めるために必要なSPF(Sender Policy Framework)、DKIM(DomainKeys Identified Mail)、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)の設定方法について、詳しくご紹介しています。特に、Sendgridなどのメール配信サービスを利用しているビジネスオーナー、フリーランス、またはClickfunnelsのようなサイトビルダーを使用している方々にとって、この情報は極めて重要です。正しいメール認証設定により、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクを減らし、効果的なコミュニケーションを確保する方法を学びましょう。

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GoogleとYahooによる迷惑メールフィルタの強化

2024年2月から、GoogleとYahooはメールの配信ポリシーを強化します。この変更により、SPF、DKIM、DMARCの設定を行っていないメールは、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性が大幅に高まります。これは、これらの大手メールプロバイダーが、フィッシング詐欺やスパムメールへの対策を強化するための措置です。

Googleの公式ドキュメント:メール送信者のガイドライン
https://support.google.com/a/answer/81126

なぜこの設定が必要なのか

  • 迷惑メールフィルタの強化:GoogleとYahooは、メールセキュリティを強化しているため、SPF、DKIM、DMARCがないメールは疑わしいと見なされる可能性が高いです。
  • 信頼性の確保:これらの設定を行うことで、メールが正当な送信者から来ていることが証明され、受信者の信頼を獲得しやすくなります。
  • ビジネスコミュニケーションの効果的な運用:特にビジネスにおいては、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられると、重要なコミュニケーションが途絶える可能性があります。

対策としての設定

  • 設定の重要性を理解する:SPF、DKIM、DMARCの設定は、メールコミュニケーションの信頼性を保つだけでなく、GoogleやYahooのようなプロバイダーの新しいポリシーに適応するためにも不可欠です。
  • 早急な対応:2024年2月のポリシー変更に備えて、できるだけ早くこれらの設定を完了させることが重要です。
  • 専門家の助けを借りる:設定が難しい場合は、IT専門家やSendgridのようなメールサービスプロバイダーのサポートを受けることをお勧めします。

この変更により、メール配信の信頼性を確保し、ビジネスコミュニケーションの効果を最大化することがより一層重要になります。SPF、DKIM、DMARCの設定を適切に行い、GoogleやYahooの新しいメールポリシーに適応することで、メールコミュニケーションの成功を確実なものにしましょう。

SPF、DKIM、DMARCとは何か?

  • SPF(Sender Policy Framework):これは、ドメインから送信されるメールの送信元を認証するための手法です。SPFレコードをDNSに設定することで、そのドメインからのメールが許可されたサーバーから送信されていることを示します。
  • DKIM(DomainKeys Identified Mail):この認証方法では、メールにデジタル署名を付加し、受信側でその署名を確認することで、メールの内容が途中で改ざんされていないことを保証します。
  • DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance):これはSPFとDKIMの結果を利用し、メールの扱い方を指示するプロトコルです。また、送信元ドメインに対するレポートを提供し、送信者は自身のメールがどのように扱われているかを把握できます。

Sendgridを使うメリット

Sendgridは、これらの認証プロセスを容易にするメール配信サービスです。ユーザーは簡単にSPFやDKIMの設定を行い、DMARCポリシーの実装をサポートすることができます。また、高い配信率、詳細な分析レポート、使いやすいインターフェースを提供し、メール配信の効果を最大化できます。Sendgridを利用することで、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクを減らし、受信者に確実にメッセージを届けることができるようになります。

Clickfunnelsなどのウェブサイトビルダーを利用している方へ

(Clickfunnles1.0を利用し、他のメール配信ソフトウェアと連携してメール配信をされている方はSendgridの設定は不要ですが、Clickfunnels1.0の上位プランを利用してSendgridと連携してメール配信をされている方は本記事で解説している設定を必ず行なってください。)

Clickfunnelsや他のサイトビルダーを利用している方々にとっても、このメール認証設定の変更は非常に重要です。多くのサイトビルダーは、メールマーケティングや通知メールを送るために、Sendgridのようなメール配信サービスと連携しています。この連携により、ユーザーは簡単に大量のメールを送信できるようになりますが、GoogleやYahooの新しいメールポリシーにより、SPF、DKIM、DMARCの設定がない場合、これらのメールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクが高まります。

Clickfunnelsユーザーなどの対象者への影響

  • 広範囲に影響:オンラインビジネスを展開する個人事業主、中小企業経営者、フリーランスなど、Clickfunnelsや類似のサイトビルダーを利用している方々は、この変更により影響を受ける可能性があります。
  • メールマーケティングの効果低下のリスク:メール配信の信頼性が低下すると、メールマーケティングの効果も著しく減少します。
  • 顧客とのコミュニケーションへの影響:お客様への重要な通知やフォローアップメールが迷惑メールとして扱われる可能性があるため、顧客とのコミュニケーションに影響が出ることも考えられます。

この変更は、オンラインでビジネスを展開しているすべての方々にとって重要なポイントとなります。メール認証設定を適切に行うことで、メールコミュニケーションの信頼性を高め、ビジネスの成功を確実なものにしましょう。

この記事では、これらの認証手法の設定方法と、Sendgridを利用する際の具体的な手順について詳しく解説していきます。

SendgridのアカウントでSPF、DKIM、DMARCを設定する方法

Sendgridのダッシュボード画面へに行く

Sender Authentication設定画面にアクセス

SendgridのWebポータルにログインし、左メニューから「Settings > Sender Authentication」を選択します。

Sender Authenticationの設定画面を進めていく

設定の開始:「Sender Authentication」の下の「Domain Authentication」の下にある「Get Started」ボタンをクリックします。既に設定されている場合は、「Authenticate Your Domain」ボタンを選択します。

DNSホストの選択
使用しているDNSレジストラを一覧から選択します。これにより、DNSレコードの項目名(TYPE、HOST、VALUEなど)がそのレジストラに合わせて表示されます。一覧にない場合は、デフォルトの表記が使用されます。注:日本のサービスでドメインを取得されている場合は一覧に表示されませんので、何も選択しなくてOKです。

送信元ドメインの入力:

「From Domain」フィールドに送信元ドメイン(例:〇〇.com など)を入力します。

Advanced Settingsは無視してOKです。

自動生成されたDNSレコードを確認する

↑上記に表示された情報をあなたがメール送信用のドメインを契約している会社のサイトにログインし、設定していく必要があります。(コピペするだけの簡単な作業です。)

DNSレコードの追加をする方法

最初の3つは「CNAME」を選択し、Host名とValueをあなたのドメインのDNSレコード設定の画面にそれぞれ追加していってください。

(弊社はXサーバーでドメインを契約しているのでXサーバーのコントロールパネル内でDNSレコードの新規追加を行いました。あなたが契約しているドメイン会社のDNSレコードの設定画面に行き、これらの設定を行なってください。)

DNSレコードを合計4つ追加する(CNAMEが3つ、TXTが1つの合計4つ)

CNAME(1つ目:SPFの設定)

CNAME(2つ目:DKIMの設定その1)

CNAME(3つ目:DKIMの設定その2)

TXT(4つ目:DMARCの設定)

という形で、合計4つのDNSレコードをあなたのメール送信ドメインに追加すれば、設定は完了です。

注意:最初の3つはどれも「CNAME」を選択すればOKですが、最後の4つ目の項目のみ「TXT」を選択することを間違えないでください。

DNSレコードの反映を待つ:

DNSレコードの変更が反映されるまで最大48時間待ちます。

設定の有効化

設定をVerify(有効化):
SendGridのDomain Authentication設定画面に戻り、「I’ve added these records」チェックをONにし、「Verify」ボタンを選択します。

設定の確認:
「It worked!」と表示されれば設定完了です。エラーが表示される場合は、レコードの登録に問題がある可能性があります。

以上の手順に従って、Sendgridを使ってSPFとDKIMを設定し、メールの信頼性と配信成功率を高めましょう。

設定が正しく行えているかをGmailとYahooメールで確認する方法

この設定が完了したら、実際にメルマガを送ってみましょう。

実際に送信されたメールの中で「認証設定が正しく行われているか?」を確認する方法についてお伝えします。

Gmailで確認する方法

まず自分が送信したメールを開き、右上の…アイコンをクリックし、「メッセージのソースを表示」をクリックします。

そうすると、メールの詳細画面が表示されますので、SPF、DKIM、DMARCが3つとも「PASS」になっっていれば認証設定が正しく行えている証拠です。(設定ミスがあると「FAIL」と表示されてしまいます。)

Yahoo(Japan)メールで確認する方法

Yahooメールでも同じように認証設定を確認することができます。

自分が送信したメールを開き、「From」の下にある「認証 このメールの認証情報」をクリックします。

そうすると、認証の結果が表示されますので、SPF、DKIM、DMARCの3つともPASSになっていればOKです。(設定ミスがあると「FAIL」と表示されてしまいます。)

このようにGmailとYahooメールで実際に自分が送ったメールの認証結果を確認するようにしましょう。

まとめ

メールは現代ビジネスにおける基本的なコミュニケーション手段であり、その信頼性とセキュリティは非常に重要です。この記事を通して、SPF、DKIM、DMARCの設定方法と、これらのメール認証技術がなぜ重要なのかを詳しく見てきました。

SPF、DKIM、DMARC設定の重要性の再確認

  • SPF(Sender Policy Framework)は、メールの送信元を確認し、なりすましを防ぐのに役立ちます。
  • DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、メールの内容が途中で改ざんされていないことを保証します。
  • DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)は、これらの認証結果に基づいてメールの扱いを決定し、不正なメールの送信を防止します。

これらの設定を適切に行うことで、メールの信頼性を高め、迷惑メールフィルタに捕捉されるリスクを減らすことができます。

Sendgridを活用するメリット

Sendgridは、これらのメール認証プロセスを容易にし、高い配信率を実現する強力なツールです。ユーザーフレンドリーなインターフェースと詳細な分析レポートを提供し、メール配信の効果を最大化できます。

  • 簡単な設定:Sendgridのダッシュボードを通じて、SPFやDKIMの設定が簡単に行えます。
  • 高い配信率:適切な認証設定により、メールが受信者のインボックスに届く可能性が高まります。
  • 詳細なレポート:配信結果を分析し、必要に応じてメール戦略を改善するための洞察を提供します。

さらなるメールセキュリティ強化のためのアドバイス

  • 定期的なレビュー:定期的にSPF、DKIM、DMARCの設定をレビューし、最新のベストプラクティスに従って更新することが重要です。
  • セキュリティ意識の向上:メールセキュリティは技術的な側面だけでなく、組織内のセキュリティ意識の向上も重要です。定期的なトレーニングや啓発活動を行うことをお勧めします。
  • 技術的なサポートの活用:不明点や問題が発生した場合は、Sendgridのサポートチームや専門家の助けを求めることが重要です。

メールの信頼性とセキュリティを確保するためには、これらの認証プロトコルの理解と適切な設定が不可欠です。Sendgridを活用することで、これらのプロセスを容易にし、効果的なメールコミュニケーションを実現できます。

こちらの記事の内容に従って、なりすましメール対策を行い、迷惑メールに届きにくいメール配信を実現していきましょう!

外部リンク:Sendgridの公式チュートリアル記事も併せてご確認ください。
https://sendgrid.kke.co.jp/docs/Tutorials/D_Improve_Deliverability/using_whitelabel.html

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