動画撮影なしで話す動画を作るAIアバター生成ツール6選と選び方

動画撮影なしで話す動画を作るAIアバター生成ツール6選と選び方

もしあなたが「動画は必要だとわかっているけれど、撮影と編集が続かない」と感じているなら、AIアバター生成ツールは一つの選択肢になります。この記事では、HeyGen・Synthesia・Hedra・Akool・Tavus・D-IDの6つについて、2026年9月時点の機能と料金を整理し、私が2024〜2025年に自分の写真や声も使って試したときの感想を時点付きでお伝えします。読み終える頃には、無料枠で何を確かめればいいかが見えてきます。

「カメラの前に立たなくても動画が作れる」は、どこまで本当なのか?

こんにちは、ヒルトルです。

私は2024年11月から2025年3月にかけて、HeyGen、Synthesia、Hedra、Akool、Tavus、D-IDという6つのAIアバター生成ツールを一つずつ試しました。当時の感想を当時の言葉のまま書くと、「やはり日本語の発音のクオリティが微妙だったり、まだまだ不自然な部分は多い」でした。

それから1年半ほどの間に、各ツールは大きく変わっています。そこでこの記事では、2026年9月時点の機能と料金を整理したうえで、私の感想を「いつ、どのモデルで」という時点付きでお伝えします。現行モデルの日本語は私はまだ試していないので、公式の説明にとどめ、改めて検証した結果は別の記事でお伝えする予定です。

動画は必要だとわかっているのに、撮影が続かない

オンライン講座、商品説明、よくある質問への回答動画。一人で事業をしていると、「これは動画にした方が伝わる」とわかっている場面はいくらでもありますよね。

それでも撮影が続かない理由は、だいたい決まっています。カメラの前に立つのが苦手。照明やマイクの手間。撮影と編集にかかる時間。そして、直すには撮り直すしかない、という点です。AIアバター生成ツールは、この「撮影」の部分を置き換えるものです。台本を書き直せば動画も作り直せる、という点が普通の動画制作との一番の違いです。

AIアバター生成ツールは3つのタイプに分けると選びやすい

ツールを一つずつ見る前に、「何ができるツールなのか」を3つに分けておくと迷いにくくなります。

  • 自分の動画から分身を作るタイプ:数分の動画を学習させ、台本を入れると自分そっくりのアバターが話します(HeyGen、Synthesia、Akool、D-ID)
  • 写真1枚と音声で動かすタイプ:顔写真をアップロードし、音声に合わせて口と表情を動かします(Hedraが中心。Akool、D-IDにも同じ機能あり)
  • リアルタイムで会話するタイプ:視聴者の質問に、その場でアバターが答えます(Tavusが専門。AkoolのStreaming AvatarとD-IDのVisual Agentsも同じタイプです。HeyGenは別サービスのLiveAvatar、Synthesiaはクローズドベータで、どちらも開発者向けです)

6つのツールの現在地と、私が試したときの感想

ここからは1ツールずつ、「今どうなっているか」と「私が試したときどうだったか」を分けてお伝えします。

HeyGen(ヘイジェン)

HeyGenは、自分の動画から作るカスタムアバターの定番です。2026年9月時点の最新モデルはAvatar V(2026年4月公開)で、公式の説明では、15秒ほどの動画から自分の動きやしぐさを学習し、場面や服装を変えても同じ見た目を保てるとされています。前の世代のAvatar IVも引き続き使えます。

料金は2026年9月時点で、無料プランは月3本まで(地域によっては1〜3本)、1本1分まで、720pの共有リンクで、透かしは外せません。動画ファイルとして書き出せるのはCreator以上です。Creatorが月29ドル(年払いなら月あたり24ドル)で月600クレジット、Proが月49ドルから、Businessが月149ドル+1席あたり月20ドルです。Avatar Vは1分48クレジットなので、Creatorで作れるのは月12分半ほどが目安になります。

私が試したのは2024年11月で、当時のモデルです。2分ほどの動画から自分のアバターを作ったところ、映像の質は高かったものの、日本語の読み上げは不自然で、「日本では使いづらい」と感じました。一方で英語版は「本当にアバターなの?」と信じてもらえないほどで、英語と日本語の差が一番の印象でした。Avatar Vでの日本語は、まだ試していません。

Synthesia(シンセジア)

Synthesiaは、用意されたストックアバターとテンプレートで、自分が映らなくても動画を作れるのが持ち味です。2026年9月時点の最上位モデルはExpress-3(2026年7月15日公開)で、公式の説明では、リップシンクの精度と台本に合わせた身振り、感情表現を改善したとされています。全プランで使えます。

料金は2026年9月時点で、無料のBasicは月1,200クレジットで、動画にすると月10分ぶん。ストックアバター9体で透かしが入り、動画ファイルとしてのダウンロードはできません。Starterが月29ドル(年払いなら月あたり18ドル)、Creatorが月89ドルです。日本から申し込むと円建てで、Starterは月4,690円です。自分の顔のアバターはStarter以上で作れます(作れる体数は公式の料金ページでご確認ください)。

私が試したのは2024年12月で、当時のモデルです。映像のクオリティは特に高く、「不気味の谷」の違和感が少ないと感じました。日本語の読み上げは完璧ではなく、自分のアバター動画は「それなりに自然」と感じたものの、日本語だとイマイチになりがちだ、というのが当時の感想でした。Express-3は、まだ試していません。

Hedra(ヒドラ)

Hedraは、写真1枚と音声からアバター動画を作るツールです。2026年9月時点で選べるアバター用のモデルはCharacter-3(2025年3月公開)で、540p・720p・1080pから選べ、1本あたり最長10分です。2026年2月に発表されたOmniaは、パートナー向けの土台となるモデルという位置づけで、一般向けのモデル一覧には出てきません。

料金は2026年9月時点で、無料枠は透かし付きで商用利用は不可(クレジット数は公式ページに書かれておらず、登録後の画面で確認します)。Basicが月15ドル(1,500クレジット)、Creatorが月30ドル(5,400クレジット)、Professionalが月75ドル(14,400クレジット)で、月々のクレジットは繰り越しなしです。

2024年12月に試したときはシンプルで使いやすいと感じ、2025年3月にCharacter-3で試したときは、画像生成から動画、音声まで一つの画面で完結するようになっていて、SNS用のちょっとしたアバター動画にはCharacter-3が向いていると思いました。日本語の音声「Hideo」は漢字の多い文章を読み間違えることがあり、ひらがなを多めにするか、自分の音声をアップロードする方が確実でした。ただし私が使った当時とは画面の構成が変わっているので、いまの操作手順は公式サイトでご確認ください。

Akool(アクール)

Akoolは、写真や短い動画から自分のアバターを作るTalking Avatarと、リアルタイムで会話するStreaming Avatarの両方を持つツールです。リップシンク付きの動画翻訳(155以上の言語)もあります。

料金は2026年9月時点で、無料プランは全画面の透かし付き・720pまで・インスタントアバター1体・リアルタイム会話は5分までで、商用ライセンスはありません(もらえるクレジット数は公式ページに書かれていません)。有料は1席あたり月払いで、Starterが12ドル(月200クレジット。年払いでも同額)、Proが30ドル(年払いなら月21ドル)で月600クレジット・4K・動画30分まで。上位にPro Max(月59ドル)とBusiness(月249ドル)があります。Starter・Pro・Pro Maxは個人向けライセンス、法人向けライセンスが付くのはBusinessからです。

私が試したのは2025年2月です。写真1枚から作ったトーキングアバターの動きは驚くほど自然で、「不気味の谷」を感じませんでした。日本語の音声も、私が試した中ではHeyGenやSynthesiaより自然に読み上げてくれたのが印象的でした。一方で、Streaming Avatarに日本語で話しかけると英語やヒンディー語で返ってくることがあり、会話は英語が基本でした。当時の「無料100クレジット」は、今の公式ページには載っていません。

Tavus(タヴァス)

Tavusは、6つの中で最も「会話」に寄ったツールです。見る・聞く・話すをリアルタイムで行うCVI(会話型ビデオの仕組み)が中心で、2026年9月時点の現行モデルはPhoenix-4.5(2026年9月10日公開)。公式の説明では、音声が届いてから映像になるまで134ミリ秒とされています。全身を映したいときは、1つ前のPhoenix-4(2026年2月公開)を選びます。なお公式の呼び方が変わり、アバターの見た目は「レプリカ」から「Face」になりました。CVIは既定の音声エンジンで42言語を話し、その中には日本語も入っています。

料金は2026年9月時点で、無料プランが会話型ビデオ20分ぶん(クレジットカードの登録は不要)。Starterが月22ドル(会話60分、カスタムFace 1枠)、よく選ばれているBuilderが月59ドル(会話175分、カスタムFace 3枠)で、上位にGrowth(月397ドル)とBusiness(月975ドル)があります。

私が試したのは2025年3月で、当時のモデルです。「チャーリー」というアバターと日本語で会話したところ、「AI人間」が「愛人間」と聞こえるなど発音に違和感があり、英語に切り替えると会話の自然さが格段に上がりました。テキストから作った動画も漢字の読み間違いがあり、自分の音声を使うと今度は口の動きが日本語に合いませんでした。「日本での導入はまだ早い」というのが当時の結論です。ただしその後、モデルも言語対応も変わっています。Phoenix-4.5での日本語は、まだ試していません。

D-ID(ディーアイディー)

D-IDは、6つの中で最も安く始められるツールです。2026年3月にV4 Expressive Avatarsというモデルが公開され、公式の説明では、感情に応じた表情で最大4K、会話の応答は0.5秒未満とされています。ノーコードのStudioとAPIの両方で使えます。なおD-IDはいま、写真を動かすツールというより「企業向けの会話できるデジタルヒューマン」が主役になっています。

料金は2026年9月時点で、無料のTrialが14日間・合計3分・全画面の透かし付き。Liteが月5.90ドルで月10分ですが、透かし付きで商用ライセンスはありません。Proが月29ドルで月15分・商用ライセンス付き、上位にAdvanced(月196ドル・月100分)があります。

私が試したのは2025年3月で、当時のモデルです。正直に言うと期待はずれで、写真から作った動画は顔の動きが不自然で、口と音声が合っていませんでした。無料版では日本語の音声が選べず、中国語のような発音になったのも痛かったです。カスタムアバターを作るには英語の同意文を読み上げる必要があり、私の発音が認識されずに断念しました。一方で、公式サイトにあった英語からドイツ語・フランス語への吹き替えサンプルは、吹き替えとわからないほど自然でした。V4は、まだ試していません。

6ツールの無料枠と最安プランの早見表

ここまでの料金を一枚にまとめておきます(2026年9月時点、ドル建て)。

ツール無料枠最安の有料プラン(月払い)自分のアバター
HeyGen月3本まで、1本1分、720p、透かし付き(商用不可)Creator 月29ドル(600クレジット)動画から作成(無料でも1体)
Synthesia月10分、ストックアバター9体、透かし付きStarter 月29ドル(月4,690円)Starter以上(体数は公式ページで確認)
Hedra透かし付き、商用不可(クレジット数は非表示)Basic 月15ドル(1,500クレジット)写真1枚+音声
Akool全画面の透かし、720p、商用不可Starter 月12ドル(200クレジット)写真・短い動画から(無料で1体)
Tavus会話20分(カード登録不要)Starter 月22ドル(会話60分)カスタムFace 1枠(Starter)
D-ID14日間、合計3分、全画面の透かし(商用不可)Lite 月5.90ドル(商用不可)/Pro 月29ドル動画から作成(Trial 1体、Pro 3体)

自分に合うツールを選んで試すまでの4ステップ

6つも並ぶと「全部試す時間はない」と感じますよね。次の手順で絞れば、試すのは2つか3つで済むはずです。

ステップ1:動画の種類と、分身が必要かを決める

台本を読ませる動画なら、HeyGen・Synthesia・Hedra・Akoolが候補です。サイトに置いて質問に答えさせたいなら、Tavusか各ツールの会話機能を見ることになります。顔を出したくないなら、Synthesiaのストックアバターや、Hedraで生成した架空のキャラクターで足ります。自分そっくりの分身が欲しいなら、Synthesiaは有料プランが前提、HeyGenとAkoolは無料でも1体だけ作れる(ただし透かしが入り、仕事には使えません)、という違いで選びます。

ステップ2:無料枠で、同じ台本を30秒だけ話させる

候補が絞れたら、同じ日本語の台本を30秒ぶんだけ用意して、それぞれの無料枠で作ってみてください。見るのは、音声の自然さ、口の動き、表情の3点です。商品名や専門用語を含む文章で試してください。

ステップ3:分身を作るなら、録画素材を丁寧に用意する

自分の動画から分身を作る場合、元の動画の質がそのままアバターの質になります。私が2024年にHeyGenで作ったときの推奨事項は、2〜5分の動画を明るく静かな環境で撮る、カメラを直接見る、文の間で口を閉じて一呼吸置く、手は胸より下に保つ、というものでした。

ステップ4:台本を「読み上げ用」に整える

AIの音声は、文章の書き方で自然さがかなり変わります。一文は30文字程度に抑える、読点で区切る、数字や記号は漢字に置き換える、読み間違えやすい漢字や固有名詞はひらがなにする、といった工夫です。それでも専門用語が多いなら、自分で録音した音声をアップロードする方法(Hedra、Akool、Tavusで可能)が確実です。

使う前に知っておきたい注意点

契約してから「思っていたのと違う」となりやすい点が4つあります。

日本語の音声は、あなたの台本で必ず確認する。私の感想はどれも2024年11月〜2025年3月のもので、その後6社ともモデルが新しくなっています。

他人の顔や声を使うときは、必ず本人の同意を取る。写真1枚でアバターが作れるということは、他人の顔でも作れてしまうということです。たとえばSynthesiaは、自分以外の人の顔でカスタムアバターを作る条件として、本人の同意を確認することを求めています。同意のない人の顔や声でアバターを作ること、実在の人物になりすます動画を作ることは避けてください。

商用ライセンスと、自分のデータの扱いを確認する。2026年9月時点で、HeyGenとHedraとAkoolの無料プラン、D-IDのTrialとLiteは、規約上、仕事で使う動画には使えません。Synthesiaは、用意されたストックアバターを使った動画を有料広告に使うことを禁止しています(自分の顔で作ったカスタムアバターなら、この制限はかかりません)。また、私が2024年12月にHedraを使ったときは、アップロードした画像や音声をAIの学習に使うことへの同意が求められました。

料金とプランの変化が速い。TavusのStarterは2025年3月の月99ドルから月22ドルになり、月59ドルは「Builder」という別のプラン名に変わりました。Akoolには入門のStarterが加わっています。なおD-IDの料金ページは開いた直後が年払い表示なので、月払いの金額を見たいときは「Monthly」に切り替えてください。申し込み前に、公式の料金ページで再確認してください。

よくある質問

最後に、ツールを選ぶときに迷いやすい点を2つだけ補足しておきます。

無料枠だけで、仕事に使える動画は作れますか?

難しいです。どのツールも無料枠は透かし付きか数分までで、しかも無料で作った動画は、規約上、仕事に使えないツールがほとんどです。無料枠は「自分の台本に合うツールを比べる場」と割り切り、本番に使うなら月12〜30ドル前後のプランが最低ラインです。

日本語が一番自然なのはどれですか?

私が試した2025年2月の時点では、AkoolがHeyGenやSynthesiaより自然に読み上げてくれました。ただし各社ともその後モデルが変わっているので、今の比較は改めて検証してからお伝えする予定です。読み上げの問題を避けたいなら、自分の声を録音してアップロードする方法が確実です。

まとめ:まずは無料枠で、あなたの台本を30秒だけ話させてみてください

自分の動画から分身を作るならHeyGenとSynthesia、写真1枚から始めるならHedraとAkool、会話型ならTavus、安く試すならD-ID。6つの立ち位置は、ざっくりこうなります。

当時試したときは、D-IDを除けば映像の質は高く、日本語の音声が共通の課題でした。その中ではAkoolの日本語がHeyGenやSynthesiaより自然、D-IDは期待はずれ、Tavusは英語なら優秀、というのが当時の結論です。

私自身は自分が出演する動画で仕事をしているので、2025年2月時点では「アバター動画に頼ってマーケティングやセールスをする必要性は感じていない」と書きました。それでも、出演できるスタッフがいない、多言語で展開したい、修正の多い定型動画を量産したい、という方には試す価値があります。まずは無料枠で、あなたの台本を30秒だけ話させてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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