
「また資料作成か…」とため息をついたことはありませんか?この記事では、Gamma・Napkin AI・beautiful.aiという専用ツールに加えて、Gemini Notebook(旧NotebookLM)・Manus・Claude・ChatGPTでもスライドが作れるようになった今の状況を整理し、私が実際に使って書いた解説記事をもとに、目的別の選び方と注意点をお伝えします。
資料作成に、貴重な時間を取られていませんか?
PowerPointを開いたものの、デザインに悩んで手が止まる。あなたにも覚えはないでしょうか?私もそうでした。この記事を最初に書いた2025年2月の時点で、以前は1つの提案資料に丸1日かかることもあった作業が、スライド作成AI(文章を入れるだけで構成・レイアウト・画像まで組み立ててくれるツール)で3分の1以下の時間になっていました。
そして2026年9月の今は、Gemini Notebook・Manus・Claude・ChatGPTといった、スライド専用ではないAIでも.pptx(PowerPointのファイル形式)を直接書き出せます。選択肢は「専用ツールを契約するか」「すでに使っているAIに任せるか」の2つに広がりました。
専用ツール:Gamma・Napkin AI・beautiful.ai
まずは、私が2024年から2025年にかけて実際に使い、個別の記事にまとめた3つからです。料金は2026年9月時点の公式情報に更新しています。
Gamma(ガンマ):日本語のビジネスプレゼンならまずこれ
1行のプロンプトや貼り付けた文章から、スライドもウェブサイトも作れるツールです。2024年11月の時点で、私はセミナー資料やYouTube動画用のスライドをすべてGammaで作り、有料プランを契約して使い込んでいました。日本語にもきちんと対応していて、商談用の提案資料では従来3時間の作業が30分で終わりました(2025年2月時点)。
料金は2026年9月時点で、無料はAIクレジット400を初回だけもらえる使い切り型、Plusが年払いで月9ドル、Proが月18ドル(月払いは約3割高くなります)。旧記事のPlus月10ドル・Pro月20ドルは今と合いません。2025年9月には既存スライドをプロンプトでまとめて編集し直せる「Gamma 3.0」も出ていますが、私はまだ試していません。
Napkin AI(ナプキンAI):文章を図解に変えるのが得意
スライド全体というより「文章から図解を作る」ことに特化したツールです。私がマーケティングの戦略フローの図解を作ったときは、テキストを入力するだけで、わかりやすいフローチャートが自動で出てきました(2025年2月時点)。資料に図を1枚足したいときに便利です。
2024年12月の記事にあった「ベータ期間中でProfessionalプランが無料」は終わり、2026年9月時点では無料が週500クレジット(PPTの書き出しは制限あり)、Plusが月9ドル、Proが月22ドルです。2026年7月頃からプレゼン全体を作る「Napkin Slides」もベータ公開されていますが、私はまだ試していません。
beautiful.ai(ビューティフルai):英語の資料には強いが、日本語は手直しが必要
「美しいレイアウト」を自動で作ることを売りにした海外のツールです。ただ、私が2024年12月に有料プランを契約して試したときは、日本語の文章を入れるとレイアウトが崩れたり、日本語のプロンプトが勝手に英訳されたりして、毎回手直しが必要でした。英語で入力すればサクッときれいに仕上がるので、海外向けの資料なら活用価値はあります。同じ価格帯ならGammaのほうが使いやすい、というのが当時の本音でした。
2026年9月時点では無料プランがなく、14日間の無料トライアルのみです(カード登録が必要で、期限までに解約しないと自動課金されます)。個人向けのProは月払い45ドル、年払いなら月14.50ドル相当です。
いつものAIでもスライドが作れる:Gemini Notebook・Manus・Claude・ChatGPT
ここからが、2025年2月の記事にはなかった部分です。「新しいツールを増やしたくない」あなたには、こちらのほうが現実的かもしれません。
Gemini Notebook(旧NotebookLM):資料を預けると、無料でスライドまで作ってくれる
GoogleのNotebookLMは、2026年7月に「Gemini Notebook」に名前が変わりました(中身は同じです)。PDFやYouTube動画を預けて要約や音声解説を作るツールですが、2025年11月に「Slide Deck(スライド生成)」が加わり、2026年2月にはPowerPoint(.pptx)での書き出しと、プロンプトで各スライドを修正する機能が全ユーザーに提供されました。Googleアカウントがあれば無料で使えます(2026年9月時点。有料のGoogle AI Plus/Proは利用枠が広がります)。
私が試したのは、その前の2025年9月の「スライド動画生成」までで、正直なところ、音声解説のほうが情報の深さでは一枚上手かな、というのが当時の感想でした。今の.pptx書き出しは、改めて検証した結果を別の記事でお伝えする予定です。
Manus(マナス):200ページ超のVSLスライドを一気に作れたAIエージェント
お願いした作業を自分で段取りして進めてくれる「AIエージェント」です。2025年5月に、VSL(ビデオセールスレター=動画で商品を売るための台本)を書いてもらい、そのままスライド化してもらったところ、1文が1枚になった200ページ以上のPowerPointファイルが数分でできました。ただし最初は「PPTファイルで」と指定し忘れ、縦横の比率がおかしいPDFが出てきた失敗もしています。1本で500クレジットほど消費しました。
2026年9月時点の料金は、無料が毎日300クレジット回復、Proが月20ドルから(月4,000クレジット)。2026年7月には、最初から.pptxとして生成し、グラフや表をPowerPoint上で編集できる「PowerPoint Slides on Manus」も公開されましたが、私はまだ試していません。なお、Metaによる買収は中国当局に差し止められ、2026年8月から独立企業として運営を再開しています。運営体制が動いている会社だという点は頭に入れておいてください。
Claude:無料プランでも.pptxを作れて、Coworkなら文字起こしから丸投げできる
Claudeは、チャットからPowerPoint・Excel・Word・PDFを作る「ファイル作成」機能が、2026年9月時点で無料を含む全プランで使えます(設定の「機能」で「コード実行とファイル作成」をオン)。有料プラン(Pro 月20ドル〜)では、パソコンの中のファイルを直接読み書きする「Cowork」も使えます。
私は2026年1月に、動画の文字起こしファイルをCoworkに渡して「プレゼン用のスライドを作って」と頼んでみました。すると「対象は誰か」「枚数は」「デザインの雰囲気は」と先に確認してくれて、答えると数分で12枚のPowerPointが完成。細かいデザイン調整は必要でしたが、Coworkでも十分実用的なスライドが作れることがわかりました(2026年1月時点。1本でProプランの5時間枠を約40%消費)。当時はMac限定でしたが、その後Windows版も出ています。
2026年4月には、対話でスライドを作ってPPTX・PDFに書き出せる「Claude Design」もリサーチプレビューとして公開されました(Pro以上)。私はまだ試していないので、公式の説明を見る限り、という範囲でのご紹介です。
ChatGPT:「Work」とPowerPointアドインでスライドを仕上げる
2025年5月の時点では、ChatGPTはまだスライドのファイルを作るのが苦手なようで、私は「プロンプトを考えるのはChatGPT、実際の作業はManus」という分担にしていました。それが2026年に変わりました。5月にPowerPointの画面から直接スライドを作ったり直したりできる公式アドイン「ChatGPT for PowerPoint」が公開され(無料プランでも回数限定で使えます)、7月には.pptxなどの成果物を仕上げる「ChatGPT Work」がPlus(月20ドル)以上で使えるようになりました。以前の「エージェントモード」は8月に終了しています(いずれも2026年9月時点)。GPT-5.6のWorkで講座用スライドを作らせた検証は、こちらの記事にまとめています。
目的別の選び方と、無料で始める3ステップ
7つも並ぶと迷ってしまいますよね。私のおすすめは、ツールの名前からではなく、「何を作りたいか」から選ぶことです。
- 日本語のビジネスプレゼン・セミナー資料をきれいに作りたい → Gamma
- ブログや資料に図解を1枚足したい → Napkin AI
- 英語圏向けの資料を作りたい → beautiful.ai
- 手元の資料や文字起こしから、お金をかけずに作りたい → Gemini Notebook、またはClaudeの無料プラン
- VSLのように枚数の多いスライドを台本から一気に作りたい → Manus
- すでにClaudeやChatGPTの有料プランを使っている → CoworkやWorkにまず任せてみる
無料で始める3ステップ
- ステップ1:Gammaの無料クレジット、Gemini Notebook、Claudeの無料プランなど、カードなしで始められるものを1つ選び、手元の短い企画書や文字起こしを渡して日本語と見た目を確かめる
- ステップ2:「PowerPointファイルで」「16:9で」「1枚に1メッセージ」のように、形式と見た目を先に指定する(私がManusでPDFを出されてしまった失敗は、これを省いたのが原因でした)
- ステップ3:月に何本作るかが見えてから、専用ツールに課金するか、いつものAIの有料プランで足りるかを決める(私自身、無料から始めて徐々に有料に広げる方法でうまくいきました。2025年2月時点)
使う前に知っておきたい注意点
便利な道具ほど、つまずくところも決まっています。私が感じた注意点を3つ挙げます。
- 料金と無料枠はすぐ変わる:Napkin AIの「ベータで無料」は終わり、Gammaの料金も変わりました。契約前に公式サイトで確認してください。
- そのまま使える完成品にはならない:Gammaでは画像や文言の微調整、ManusとCoworkではフォントや余白の手直しが必要でした。MacならKeynoteで開いてフォントを一括置換すると早いです。
- クレジットと利用枠の消費に注意:Manusはスライド1本で約500クレジット、Claude Proでは5時間枠の約40%を使いました(いずれも当時の数字)。本格的に使うなら上位プランが必要になることもあります。
よくある質問
迷いやすい点を2つだけ補足しておきます。
完全に無料で使えるスライド作成AIはありますか?
2026年9月時点では、Gemini Notebook、Claudeの無料プラン、Gammaの無料クレジット、Napkin AIとManusの無料プランが候補です。上限はそれぞれ違い、beautiful.aiには無料プランがありません。
日本語のスライドを作るなら、どれが安心ですか?
私が日本語で試して実用的だったのは、Gamma、Manus、Claude Coworkです。beautiful.aiは日本語でレイアウトが崩れやすく、海外向け以外にはおすすめしにくい、というのが2024年12月時点の感想です。
まとめ:専用ツールか、いつものAIか。まず1つ試してみてください
2025年2月にこの記事を書いたときは、専用ツールを選ぶ話でした。今は、Gemini Notebookが無料でスライドを出し、Claudeの無料プランでも.pptxが作れ、Manusなら200ページのVSLスライドも数分で仕上がります。だからこそ大事なのは「どれが一番か」ではなく、「自分は何を、どのくらいの頻度で作るのか」です。まずは無料のものを1つ選んで、手元の資料でスライドを1本作ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
関連記事はこちら
この記事がお役に立ちましたら、下のボタンから当ブログを Google の「優先する情報源」に追加できます。
次回から Google 検索で記事を見つけやすくなります。