
もしあなたが「AIに文章は書いてもらっているけれど、貼り付けやアップロードは結局自分でやっている」と感じているなら、この記事がその先へ進むヒントになります。この記事では、2時間近い収録素材をClaude Code(クロードコード)に渡し、動画編集から会員サイトへの公開、お客様へのお知らせまでを任せた実演の流れを、つまずいた場面も含めてお伝えします。読み終える頃には、あなたの仕事のどこまでをAIに任せられるのか、具体的なイメージができているはずです。
撮影以外の仕事を、ほぼ全部AIに任せるようになりました
最近、私の仕事は「動画を撮ること」だけになりつつあります。
撮ったあとの編集、YouTubeや会員サイトへのアップロード、サムネイルづくり、目次や概要欄の文章、そしてメールでのお知らせ。
こうした作業を、今はほぼすべてAIがやってくれています。

しかも最近は、キーボードもほとんど使っていません。
AIには声で話しかけて指示を出し、あとはマウスをクリックして「OK」と承認するか、「もっとこうして」と伝えるだけです。
以前は、動画の編集やサムネイル画像の作成のために人を雇っていました。
今は人を雇わなくても回るようになり、コストも年間で数百万円は減らせました。
正直に言うと、少し前までの私は、ここまで任せられるようになるとは思っていませんでした。
この記事では、YouTubeで公開した実演動画の内容をもとに、「どうやってAIに指示を出しているのか」「どこまでAIに任せているのか」を、順番にお見せしていきます。
動画を出すたびに待っていた「細かい作業」の山
動画を作ったことがある方なら、きっとうなずいていただけると思います。
撮影と編集が終わっても、動画の仕事はまだ半分しか終わっていないんですよね。
動画ファイルをアップロードして、字幕ファイルを上げて、言語を選んで、チャプターを入れて、説明文を貼り付けて、サムネイルを設定して、保存する。
会員サイトに新しいレッスンを作ったら、今度はお客様へのお知らせです。
コミュニティにお知らせを投稿して、告知用のバナー画像を作って、メールを書いて、配信先を選んで、配信の設定をする。
ここ数年は、文章や画像そのものはChatGPTやClaudeに作ってもらえるようになりました。
でも、AIが作ってくれたものを1個1個貼り付けたり、ダウンロードしてまたアップロードしたりする作業は、結局人間が手でやっていたんです。

一つひとつは小さな作業です。
それでも、動画を出すたびに毎回これが積み重なると、なんだかんだで大変なんですよね。
私のような小さな会社だと、このために人を雇うか、自分の時間を削るかの二択になりがちでした。
チャットではなくClaude Codeを使う理由
ここで、よく聞かれることにお答えしておきます。
「ClaudeのチャットでもAIは使えるのに、なぜClaude Codeなんですか?」という質問です。
自分のパソコンの中で、いろんな道具とつながれる
いちばん大きな理由は、Claude Codeが自分のパソコンの中で作業してくれることです。
チャットの場合、プログラムはClaudeのサーバー(インターネットの向こう側のコンピューター)の上で動きます。
Claude Codeなら、自分のパソコンの中にフォルダを作って「この中で作業してね」とお願いできます。
すると、動画編集ソフトを動かしたり、YouTubeに自動で投稿するためのプログラムをAIが自分で作ったりと、もっと幅広い自動化ができるようになります。

非エンジニアは、デスクトップアプリで使えば十分です
「Claude Codeって、黒い画面に英語のコマンドを打ち込むやつでしょう?」と思った方もいるかもしれません。
確かに、ターミナル(文字だけで操作する画面)で使う方法もあります。
ただ、私のような非エンジニアには、Claudeのデスクトップアプリの中でClaude Codeを使う方法をおすすめします。
ふだんのチャットと同じような画面で使えるので、プログラミングの知識がなくても迷いません。
ちなみに、Claude以外でも同じやり方はできます。
ChatGPTならCodex(コーデックス)、GeminiならデスクトップアプリでAntigravity(アンチグラビティ)を選べば、同じような使い方ができます。
あなたが好きなAIエージェント(自分で考えて作業を進めてくれるAI)を使えば大丈夫です。
始める前の準備:作業フォルダと設定
実際にAIに仕事を任せる前に、準備しておくことが2つあります。
どちらも一度やってしまえば、あとは毎回使い回せます。
プロジェクトごとにフォルダを作る
まずは、AIに作業してもらうための専用のフォルダを、自分のパソコンの中に作ります。
私の場合は、動画編集用に「YouTube-Edit」というフォルダを用意しています。

このフォルダの中に、これまでAIが私の動画を編集して得たコツや、私の好みが少しずつたまっていきます。
だからこそ、回を重ねるほどAIの仕事が私好みになっていくんです。
Claude Codeのデスクトップアプリでは、「新しい環境」の画面でフォルダを選ぶだけで、AIがそのフォルダの中で作業できるようになります。

名前は何でもかまいません。
環境は「ローカル」、つまり自分のパソコンの中で作ってください。
モデルとエフォートの選び方
次に、AIの設定です。
私は権限を「自動」にして、モデルはOpus 5.5、エフォート(AIがどれくらいじっくり考えるか)は「高」を選んでいます。

「超高」や「最大」にすると、もっとじっくり考えてくれます。
ただ、そのぶん時間がすごくかかります。
私が試した限りでは、仕上がりにそこまで大きな違いはなかったので、ふだんは「高」で十分だと感じています。
実演:声で頼むだけで、動画が仕上がるまで
ここからが本題です。
実際に、オンライン講座の動画をAIに編集してもらった流れを、順番にお見せします。
素材の場所を伝えて、声で指示する
収録には、カメラと画面を同時に、別々のファイルとして録れる自作のアプリを使っています(これ自体も、ChatGPTに試しに作らせたものです)。

収録が終わったら、素材が入っているフォルダの場所(パス)をコピーして、Claude Codeに渡します。
Macなら、Optionキーを押しながら右クリックすると、パス名をコピーできます。
あとは声で、こんなふうに頼むだけです。
新しい動画を作りましたので、以前のように動画を編集して、KajabiとFanelioにアップロードするところまで、今まで通り行ってください。まずは動画の編集を行ってください。

DaVinci ResolveをAIが操作して編集を進める
私はふだん、DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)という動画編集ソフトを使っています。
指示を出すと、Claude Codeがこのソフトを裏側で操作して、プロジェクトの作成、カット編集、「えー」「あのー」といったフィラーの除去、音声の調整、色の調整、字幕とチャプターの作成、書き出しまでを一気に進めてくれます。
AIがいつもの編集ソフトを操作してくれる良いところは、AIが編集したものを、あとから自分の目でチェックして、自分で手直しもできることです。
ただし、AIと編集ソフトをつなぐには、有料版のDaVinci Resolve Studioが必要です。

価格は5万円ちょっとの買い切りです。
メニューの「ファイル」から「AIアシスタントをセットアップ」に進むと、ClaudeやChatGPT、Geminiとつなぐことができます。
AIが素材を解析して、カットを決める
編集を始める前に、AIはまず素材の中身を確認します。
私が映っているカメラの映像と、画面収録の映像の2つを見比べて、どの時間にどんな画面を映しているのかまで解析してくれます。

文字起こしをもとに「撮り直しが4回入っているので、4回目が本番。それより前はカットする」といった判断も、AIがしてくれました。
今回は収録が2時間近くありましたが、AIが43分26秒にカットしてくれました。

編集にかかった時間は、30〜40分くらいです。
待っている間は、スマホからも指示できる
AIが作業している間、ずっとパソコンの前で待っている必要はありません。
Claude Codeには「リモートコントロール」という機能があり、これをオンにしておくと、スマホのClaudeアプリから同じ作業の画面を見ることができます。

ご飯を食べている間や、外出している間も、スマホから「次はこうして」と指示を出せるので、本当に便利です。
画面操作が必要なところだけ、許可を出す
音量をそろえる「コンプレッサー」というエフェクトだけは、DaVinci Resolveの仕組み上、外からのプログラムでは入れられないようでした。
そこでAIは、「画面操作を許可してくれますか?」と聞いてきます。

許可を押すと、Claudeが私のパソコンの画面を直接操作して、コンプレッサーを入れてくれました。
Computer Use(コンピューター・ユース)と呼ばれる機能です。

そのあとの書き出しも、音量を確認しながらAIが進めてくれます。
どの設定で書き出せばいいのかといった細かい知識を、人間が覚えておく必要はもうありません。
正確なカットを支える3つの文字起こし
AIに正確なカットをしてもらうには、文字起こしの正確さが大切です。
「えー」「あのー」まで一言一句書き起こし、さらに「どの言葉が何分何秒に話されたか」を細かくつかめていないと、きれいに切れないからです。
これは私もClaudeと一緒に、かなり試行錯誤してきました。
今は、3つの道具を組み合わせています。
- Appleの音声認識(Macに入っている機能):時間は正確だが、「あのー」などが抜けやすい
- Gemini:「あのー」まで省略せずに書き起こしてくれるが、時間がずれやすい
- Qwen3 ForcedAligner:文字と声を重ね合わせて、言葉ごとの正確な時刻を出してくれる

それぞれの弱いところを、お互いに補い合っているわけです。
この通りにやる必要はありません。
ただ、自分のパソコンの機能と外部のAIを自由に組み合わせられるのは、Claude Codeならではだと感じています。
会員サイトへのアップロードから字幕・チャプターまで
動画の書き出しが終わったら、次は会員サイトへの公開です。
ここからは、AIがブラウザを操作して進めてくれます。
レッスンの作成も、タイトルもAIが考える
AIはまず、会員サイト(Kajabi)に新しいレッスンを作ってくれました。

私はタイトルについて何も指示していません。
それでも、動画の内容をもとに、AIがタイトルを考えて入れてくれました。
アップロードが止まっても、AIに直させる
ところが、動画のアップロードが5%のところで止まってしまいました。

こういうとき、正直「自分でやった方が早い」と思うこともあります。
でも、私はできるだけ手を出さないようにしています。
AIに原因を調べさせて対策させると、何がダメだったのかをAIが記録して、次回に活かしてくれるからです。

実際、AIは自分で判断して、いったん取り消し、先にもう1つの会員サイト(自社開発のFanelio)へのアップロードを進めてくれました。
そのあとKajabiにも、無事にアップロードできました。
以前は「アップロードできないので、この画面に自分でドラッグしてください」と言われることもありました。
そんなとき「いや、なんとか自分でやってください」と返したら、AIはアップロード用のプログラムを自分で書いて解決してくれたんです。
AIに「できません」と言われても、すぐにあきらめないことが大切だと感じています。
サムネイルと説明文もAIが作る
アップロードを待っている間に、AIはレッスンの説明文とサムネイルも用意してくれました。

サムネイルは、ClaudeがChatGPTを裏側で動かせる仕組み(Codex CLI)を使って作っています。
説明文には、動画の要約とタイムスタンプも入れてくれました。

字幕とチャプターを入れて公開
最後に、字幕とチャプター(目次)です。
Kajabiにも自動で字幕を作る機能はあるのですが、正直、精度がいまひとつでした。
そこで、動画を編集するときにAIに正確な字幕ファイルを作ってもらい、それを動画と一緒にアップロードしてもらっています。

字幕の言語を選び、チャプターをオンにして保存するところまで、すべてAIがやってくれました。

会員サイトとメールでの告知まで任せる
ここで終わりにしてもいいのですが、実はまだ先があります。
新しい動画を公開したら、お客様にお知らせをしますよね。
指示は一度だけ
私の場合、新しい動画を公開したら、会員サイトのコミュニティに投稿し、講座を購入してくださった方にメールでもお知らせしています。
この作業も、今は声で一度お願いするだけです。

「配信ボタンはまだ押さないで。私がチェックします」と伝えておくのがポイントです。
すると、AIは作業の計画を立ててから進めてくれます。

バナー画像と投稿文もAIが作る
AIは、告知用のバナー画像も作ってくれました。

さらに、そのバナーを入れたお知らせの投稿文を、会員サイトのコミュニティに用意してくれました。

原稿を貼り付けて、太字や見出しを整えて、画像をダウンロードしてまたアップロードして……という手間が、まるごとなくなりました。
ActiveCampaignの配信設定まで
メールは、私が使っているActiveCampaign(アクティブキャンペーン)というメール配信ソフトを、AIが操作して準備してくれました。
いつも使っているテンプレートに告知の文章を書き、バナー画像を入れ、件名やプリヘッダー(件名の横に出る短い文)まで設定してくれます。

配信先も、講座を購入してくださった方から、返金された方を除いたグループを選んでくれました。
あとは私がチェックして、送信ボタンを押すだけです。
AIに仕事を任せるときに気をつけたいこと
ここまで読んで、「本当にそんなにうまくいくの?」と思った方もいるかもしれません。
全部がすんなりいくわけではないので、私が気をつけていることもお伝えしておきます。
最後のチェックと送信ボタンは人間が押す
AIはかなり賢くなりましたが、お客様に届くものの最終確認は、必ず人間がしています。
今回も、AIが書いてくれたメールの件名が少し長かったので、もっとシンプルにしたいと感じました。

公開ボタンや送信ボタンを押すのは自分、と決めておくと安心して任せられます。
直すときは、自分で直さずにAIに直させる
気になるところを見つけたとき、自分で直してしまうのは簡単です。
でも、私はできるだけAIに「ここをこうして」と伝えて直してもらいます。
そうすると、AIが「次から同じことをしないように記憶しておきます」と、私の好みを覚えてくれるからです。
人間の職場と同じで、上司が仕事を巻き取ってしまうと、部下はなかなか育ちません。
一次情報だけは、自分で発信する
私は、動画を撮ることだけはAIに任せず、これからも自分でやっていくつもりです。
自分が実際に試したこと、感じたこと。
こうした一次情報(自分だけが持っている体験や情報)は、AIには作れないからです。
逆に言えば、それさえ用意できれば、残りの作業はかなりの部分をAIに任せられる時代になりました。
よくある質問
最後に、よくいただく質問にまとめてお答えしておきます。
プログラミングができなくても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
私もエンジニアではありません。
Claudeのデスクトップアプリの中でClaude Codeを使えば、ふだんのチャットと同じ感覚で、日本語(しかも声)で指示を出せます。
Claude以外のAIでもできますか?
できます。
ChatGPTのCodexや、GeminiのAntigravityでも、同じように作業フォルダを用意して任せることができます。
あなたが使い慣れているAIを選ぶのがいちばんです。
DaVinci Resolveの無料版でもAIに編集してもらえますか?
AIと編集ソフトをつなぐ機能は、有料のDaVinci Resolve Studioにあります。
5万円ちょっとの買い切りなので、そこだけは費用がかかります。
AIがうまくできなかったときは、どうすればいいですか?
まずは「なんとか自分でやってみてください」と、AIに任せてみてください。
今のAIは、うまくいかなかった原因を自分で調べて、別のやり方を見つけてくれることが多いです。
画面の操作が必要なときは、AIのほうから許可を求めてくるので、内容を確かめてから許可を出せば大丈夫です。
まとめ:人間は「AIスタッフの上司」になればいい
今回お伝えした流れを、あらためて振り返ってみます。
私がやったのは、動画を撮って、素材の場所を伝えて、声でお願いすることだけでした。
そこから先の、動画編集、字幕とチャプターの作成、書き出し、会員サイトへのアップロード、説明文とサムネイル、そしてコミュニティとメールでのお知らせまで。
撮影以外のほとんどの作業を、AIがやってくれました。
以前は、AIにブラウザを操作させても迷ってばかりで、「もういいや」とあきらめていました。
でも今は、AIの性能がぐっと上がって、ふつうに仕事を任せられるようになっています。
おかげで、動画を撮って公開していく仕事が、本当に1人で回るようになりました。
これからの私たちの仕事は、AIが途中でつまずいていないかを後ろから見守り、ときどきチェックする「AIスタッフの上司」のような役割なのだと思います。
もしあなたが、AIに書いてもらった文章を自分で貼り付けたり、AIに作ってもらった画像を自分でアップロードし直したりしているなら、ぜひ勇気を出して「ここまでやってください」とAIにお願いしてみてください。
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