
先にいちばん大事なことをお伝えします。この記事で試しているGoogle Veo2は、2026年6月30日に提供が終了しました。舞台になったFreepikも2026年4月に「Magnific」へ改名し、今の動画モデルの一覧にVeo2の名前はありません。しかも動画生成は無料プランでは事実上使えず、仕事で使うならPremium(月2,900円・税別/2026年9月時点)以上の契約が必要です。それでも参考になればと思い、2025年2月に私が生成した動画と画面写真は、時点を明記したうえで残しました。
追記(2026年9月):Veo2の終了については、Googleの開発者向けページにも「この日にシャットダウンした」と明記されていて、移行先はVeo 3.1とされています。Freepikの改名は2026年4月28日で、運営会社は同じFreepik Companyのままです。今のMagnificで選べるGoogle系の動画モデルは、Google Veo 3.1とGemini Omni 1.1の2つです(ほかにKling、Seedance、Wan、MiniMaxなども並んでいます)。料金と選び方は、記事の後半の「今からMagnific(旧Freepik)でAI動画を作るなら」にまとめました。ここから先の手順・画面写真・生成動画は、すべて2025年2月の記録です。
はじめに
「動画コンテンツを作りたいけど、実写の撮影は大変だし、予算もかかるしなぁ…」
「AIで動画が作れるって聞いたけど、まだ品質が心配…」
このように感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事を書いた2025年2月、動画生成AIの世界で大きな進化が起きていました。その中心となっていたのが、Googleが開発した動画生成AIモデル「Veo2」です。このAIモデルは、まるで実写のような自然な動画を生成できる技術として、世界中から注目を集めていました。
特に印象的なのは、その生成品質の高さです。従来の動画生成AIでよく見られた「不自然な手の動き」や「ぎこちない表情」といった問題が大幅に改善され、一見しただけではAIが生成したものとは思えないほどのクオリティでした。
ただし、ここで一つ課題がありました。GoogleのVeo2は、当時、一般のユーザーが直接利用することが難しい状況にあったのです。「使ってみたいけど、どうやって使えばいいの?」という疑問を持った方も多かったのではないでしょうか。(その後Google GeminiでもVeo2が使えるようになりましたので、Freepikなどのサードパーティの画像/動画生成ツール上で使う意味は減ってしまったかもしれませんが。。)
※2026年9月時点の補足:Geminiアプリの動画生成は、その後Veoから「Gemini Omni」というモデルに交代しました(公式サイトにも「Gemini Omni は、Gemini アプリで Veo に代わって導入されます」と書かれています)。しかもGeminiアプリで動画を作るにはGoogle AIの有料プランが必要になり、無料でできるのは画像の生成・編集までです(いちばん安いGoogle AI Plusで月725円、Google AI Proで月2,900円/2026年9月時点の月払い)。
そこで当時、朗報がありました。画像生成AIプラットフォームとして知られるFreepikが、このGoogle Veo2を誰でも使えるように実装してくれました。つまり、専門的な技術知識がなくても、Freepikのプラットフォームを通じてGoogle Veo2の高品質な動画生成機能を利用できるようになったのです。
この記事では、実際にFreepik上でGoogle Veo2を使って動画を生成した経験をもとに、以下のような疑問にお答えしていきます:
- Google Veo2は本当に使える品質なのか?
- 具体的にどのような動画が作れるのか?
- 費用はどのくらいかかるのか?
- 他の動画生成AIと比べて何が違うのか?
特に、実際の生成例を交えながら、Google Veo2の実力と活用方法を詳しく解説していきます。これから動画コンテンツの作成を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
それでは、まずGoogle Veo2の基本的な特徴から見ていきましょう。
Google Veo2とは?

Google Veo2は、Googleが開発した動画生成AIモデルです。このモデルが当時とくに注目を集めていた理由は、従来の動画生成AIが抱えていた課題を大きく改善し、驚くほど自然な動画を生成できる点にありました。(Veo2そのものは2026年6月30日に提供が終了し、今はVeo 3.1が使われています。ここから先はVeo2が現役だったころの話として読んでください。)
Google Veo2の特徴と強み
Veo2の最大の特徴は、人物の動きの自然さです。これまでの動画生成AIでは、手が3本になってしまったり、不自然な動きをしてしまったりする問題が頻繁に発生していました。しかし、Veo2ではこうした問題が大幅に改善されています。
例えば、「パソコンの前で作業をする女性」という指示で動画を生成した場合、従来のAIモデルでは手の動きがぎこちなく、明らかにAIが作ったとわかる不自然さがありました。一方、Veo2で生成した動画では、キーボードを打つ動作や、画面を見る仕草が自然で、まるで実際の撮影映像のような品質を実現しています。
他の動画生成AIとの違い
2025年2月の時点でも、動画生成AIの分野ではOpenAIのSoraを含め、様々なモデルが登場していました。それらと比較したVeo2の特徴を見ていきましょう。
- 人物描写の安定性:
他のモデルでは人物の手や顔の表現が不安定になりがちですが、Veo2は安定して自然な表現を維持できます。例えば、「会議室でプレゼンテーションをする日本人男性」というシーンでも、違和感のない動きを生成できています。
- シーンの一貫性:
背景や光の当たり方などの環境要素も、フレーム間で一貫性を保っています。これにより、より自然な映像表現が可能になっています。
- 多様なシーンへの対応:
南極探検のような特殊なシーンから、日常的なオフィスシーンまで、幅広い状況に対応できることも大きな特徴です。
期待される活用シーン
Google Veo2は、以下のようなシーンでの活用が特に期待されています:
- プロモーション動画の素材作成
- 教育コンテンツでの活用
- SNSやウェブサイト用の短編動画制作
特に、実写撮影が難しい状況や、予算の制約がある場合に、その真価を発揮します。
ただし、当時のVeo2にも改善の余地がある部分はありました。特に画質については、高解像度での出力に制限があり、4K品質での生成はまだ難しい状況でした。また、テキストが含まれるシーンでは、文字が判読できない場合があるなどの課題も残っていました。
しかし、これらの制限を考慮しても、Veo2が見せてくれた映像表現の可能性は非常に魅力的でした。特に、人物の自然な動きや表情の表現において、当時の他のAIモデルを大きく引き離していた点は注目に値します。
以前執筆したVeo2についてのブログ記事はこちら↓
では次に、このGoogle Veo2を実際にどのように使用できるのか、Freepikを通じた具体的な利用方法を見ていきましょう。
FreepikでGoogle Veo2を使う方法
せっかくの高性能な動画生成AIも、実際に使えなければ意味がありません。ここでは、Freepikを通じてGoogle Veo2を利用する方法と、注意すべきポイントを解説していきます。
※ここから先の手順と画面写真は、2025年2月に私が試したときのものです。FreepikはMagnificに名前が変わり、Veo2は動画モデルの一覧から消えているので、この手順のままでは進められません。今から動画を作りたい場合は、記事の後半の「今からMagnific(旧Freepik)でAI動画を作るなら」へ進んでください。
Freepikの料金プランを理解する

Freepikでは、Google Veo2を利用するために有料プランへの加入が必要でした。これは、高品質な動画生成には相応のコンピューティングリソースが必要となるためです。上の価格表は2025年2月当時のものですが、プラン名も金額も今とは変わっています。2026年9月時点のMagnificの個人向けプランは、次の2つが中心です(いずれも税別)。
Premium(プレミアム):
月2,900円、年払いにすると月あたり1,950円(年23,400円)です。もらえるクレジットは月20,000。Google Veo 3.1(4K・音声つき)は4秒の動画1本で2,080クレジットなので、Veo 3.1だけを使うなら月9本くらいが目安になります。個人での利用や、動画生成AIの試験的な導入を検討されている方向けのプランです。
Premium+(プレミアムプラス):
月6,600円、年払いにすると月あたり4,875円(年58,500円)で、クレジットは月45,000です。動画を毎週のように作るなら、こちらのほうが現実的でしょう。なお、料金ページは最初に年払いのタブが開くようになっているので、月払いの金額と取り違えないように気をつけてください(2026年9月時点)。
無料プランについても触れておきます。Magnificの無料プランにはクレジットがなく、ツールごとに1日の回数上限が決まる仕組みです(AI画像生成は1日20回など)。動画生成は無料プランでは事実上使えないと考えてください。
クレジット消費の仕組みを知る

動画生成時のクレジット消費は、生成する動画の長さや品質設定によって変動します。例えば:
- 5秒の標準品質動画:約1,000クレジット(2025年2月当時のVeo2の場合)
- より高画質な設定:さらに多くのクレジットが必要
- 音声効果の追加:追加のクレジットが必要
特に初めて利用する場合は、まず少ない秒数での生成テストから始めることをおすすめします。これにより、クレジットの消費ペースを把握しながら、効率的な利用方法を見つけることができます。
※2026年9月時点の消費量:Magnificの料金ページに載っている数字だと、Google Veo 3.1(4K・音声つき)が4秒で2,080クレジット、Gemini Omni 1.1が3秒で720クレジット、Kling 3.0 Turbo(1080p)が3秒で780クレジットといった具合です。モデルによって消費量がまったく違うので、契約する前に公式の料金ページでご確認ください。
具体的な使用手順

それでは、実際の使用手順を見ていきましょう:
- アカウント設定:
まず、Freepikのアカウントを作成し、有料プランに加入します。支払い方法は主要なクレジットカードに対応しています。
- 動画生成の準備:

動画生成機能にアクセスしたら、使用するAIモデルとしてGoogle Veo2を選択します。この時点で、他のモデル(Kling1.6やHunyuanなど)と比較検討することも可能です。(上の画面写真は2025年2月のものです。)
※2026年9月時点では、この一覧にVeo2の行はありません。Google系の動画モデルとして並んでいるのはGoogle Veo 3.1とGemini Omni 1.1の2つです。そのほかKling 3.0系、Kling 2.5、Seedance 2.0系、Wan 2.7/3.0、MiniMax Hailuo 2.3 Fast、Pixverse 6、Grok Imagine 1.5、Flux 3 Video などが同じ画面に並んでいます。
- プロンプトの入力:
生成したい動画の内容を記述します。ここで重要なのは、より自然な結果を得るために、英語でプロンプトを入力することです。日本語から英語への翻訳には、ChatGPTなどの翻訳ツールを活用すると効率的です。
- 動画設定の調整:
動画の長さや品質設定を調整します。初回は標準設定での生成をおすすめします。
- サウンドエフェクトの追加:
必要に応じて、タイピング音や環境音などのサウンドエフェクトを追加することができます。ただし、会話や音声の生成には対応していないため、これらは別途用意する必要があります。
費用対効果を最大化するためのヒント
- プランの選択:
月に必要な動画数を事前に見積もり、それに合わせて適切なプランを選択します。年間プランは月額換算でよりお得になっています。
- テスト生成の活用:
本番の動画を生成する前に、短い尺数でテスト生成を行います。これにより、意図した結果が得られることを確認してから、本番の長さでの生成に移ることができます。
- プロンプトの最適化:
生成結果の品質は入力するプロンプトに大きく依存します。詳細で具体的な指示を英語で入力することで、より意図に近い結果を得ることができます。
続いて、実際の生成例を見ながら、Google Veo2の実力を具体的に検証していきましょう。
Google Veo2の実力検証

ここからは、私が実際にGoogle Veo2モデルを使って生成した動画の実例を詳しく分析していきます。他の動画生成AIモデルとの比較も交えながら、その実力を具体的に見ていきましょう。以下に埋め込んだ動画は、すべて2025年2月に当時のVeo2で作ったものです。今このモデルを選ぶことはできませんが、AI動画がどこまで来ていたかの記録としてそのまま残しています。
実際の生成例から見る特徴
まず、オフィスシーンの生成結果から検証していきます。「パソコンの前で悩んでいる女性」というプロンプトで生成した動画では、従来のAIモデルでは難しかった細かな表情の変化や自然な手の動きが見事に表現されています。特に、キーボードを打つ動作やマウスを操作する仕草など、日常的な動作が違和感なく表現されている点が印象的です。
次に、「会議室でプレゼンテーションをする日本人男性」という、より複雑なシーンの生成に挑戦しました。このケースでは、以下の点で高い完成度を示しています:
- 人物の動作の自然さ:プレゼンテーションの際の身振り手振りが自然です
- 空間認識の正確さ:会議室という空間の中での人物の配置が適切です
- 光源や影の表現:室内照明による影の付き方が現実的です
さらに、「スマートフォンを見て喜んでいる女性」というシーンでは、感情表現の自然さが際立ちました。突飛な表情になったり、不自然な笑顔になったりすることなく、適度な喜びの表情を見事に表現できています。
以下、実際にVeo2モデルで生成した動画のサンプルを埋め込んでおきます。
他のAIモデルとの比較分析
同じプロンプトを使って、他の主要な動画生成AIモデルでも動画を生成し、比較検証を行いました。
Kling1.6との比較:
- Kling1.6:手の描写が時々不自然になり(3本の手が表示されるなど)、人物の動きにもぎこちなさが残ります
- Google Veo2:手の動きが常に自然で、人物の動作も滑らかです
Hunyuan V2との比較:
- Hunyuan V2:今回のサンプルではGoogle Veo2と同じような高いクオリティの動画を生成できたと感じます。
- Google Veo2:自然な動きと表情の変化を実現しています
特に優れている点
- 人物表現の安定性:
複数の動画を生成しても、一貫して高品質な人物表現を維持できています。これは実務での利用を考える上で重要なポイントです。
- 多様なシーンへの対応力:
「パリを観光する日本人家族」や「南極を探検するチーム」など、特殊なシーンでも違和感の少ない動画を生成できました。この柔軟性は、様々な用途での活用可能性を広げます。
- 光と影の自然な表現:
屋内外を問わず、光源に応じた自然な陰影が付くため、より立体的で説得力のある映像表現が可能です。
改善が期待される点
しかし、2025年2月に試した時点でのGoogle Veo2にも、いくつかの課題がありました:
- 画質の制限:
当時は高解像度(1080p以上)での出力が難しく、4K品質には対応していませんでした。YouTubeなどでの本格的な活用を考える場合は、この点に注意が必要でした。
- テキスト表現の限界:
画面内に表示される文字や記号が、時として判読不能な状態になることがありました。特に日本語テキストの表現は、当時は難しい状況でした。
- コストと処理時間:
高品質な動画を生成するには相応のクレジット消費が必要で、処理時間も他のモデルと比べてやや長めです。
ここまでの検証結果から、Google Veo2は特に人物の自然な動きや表情の表現において、当時の動画生成AIの中でもトップクラスの性能を持っていたと評価できます。ただし、実際の活用に際しては、画質や解像度の制限を考慮した上で、用途に応じた適切な使い方を検討する必要がありました。
では次に、このGoogle Veo2を効果的に活用するための具体的なポイントについて詳しく見ていきましょう。
効果的な活用のためのポイント
Google Veo2の性能を最大限に引き出し、目的に合った動画を効率的に生成するためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、実践的な活用のためのテクニックを詳しく解説していきます。(この節も2025年2月の記録です。プロンプトの考え方そのものは今のモデルでも役に立ちますが、画面や機能名は当時のFreepikのものです。)
プロンプト作成の効果的なアプローチ
動画生成の品質は、入力するプロンプトの質に大きく左右されます。私の経験から、以下のような手順でプロンプトを作成すると、より意図した結果を得やすいことがわかりました。
まず、日本語で具体的なシーンをイメージします。例えば「パソコンの前で悩んでいる女性」という場合、以下の要素を具体的に考えます:
- 人物の特徴(年齢層、服装、表情など)
- 場所の状況(照明、背景、小物など)
- 動作の詳細(どのように悩んでいるのか、手の動きはどうかなど)
次に、これらの要素を英語のプロンプトに変換します。この際、ChatGPTなどのAIツールを活用すると効率的です。ただし、単純な翻訳ではなく、動画生成AI用のプロンプトとして最適化することが重要です。たとえば、文体は現在進行形を使用し、シーンの動きを明確に記述します。
「パソコンの前で悩んでいる女性」は、以下のように展開できます:
“A professional woman in her 30s sitting at a desk, looking frustrated while working on her laptop. She’s wearing business casual attire. The office setting has soft natural lighting from nearby windows. The woman occasionally runs her fingers through her hair and sighs, showing signs of stress.”

このように詳細な指示を与えることで、より意図に近い動画が生成されやすくなります。
音声効果の効果的な活用

Veo2では、基本的な環境音やサウンドエフェクトを追加することができました。これらを適切に使用することで、より没入感のある動画を作成できます。(今のVeo 3.1は動画と音声をまとめて作れるようになっています。)
効果的な音声の使い方:
- キーボードのタイピング音
- オフィスの環境音
- 歩く音や物を動かす音
- 雑踏のノイズ
ただし、音声効果は控えめに使用することをおすすめします。過度な音声効果は、かえって動画の自然さを損なう可能性があります。
コスト効率を高めるための工夫
限られたクレジットを最大限活用するためには、計画的な使用が重要です。以下のような工夫が効果的です。
プロジェクト管理の観点から:
- 月初めに必要な動画の本数と内容を整理します
- 優先順位をつけて生成順序を決めます
- テスト生成用のクレジットをあらかじめ確保しておきます
一つの動画を最大限活用するために:
- 生成した動画から静止画をキャプチャーし、サムネイルなどに流用します
- 動画を複数の尺数にカットして、異なるプラットフォームで使用します
- 成功したプロンプトは記録して、後の生成時に再利用します
これらの工夫により、限られたクレジット内でより多くの成果物を生み出すことが可能になります。
このように、Google Veo2を効果的に活用するためには、プロンプトの作成から実際の運用まで、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。次のセクションでは、これまでの内容を踏まえた上で、Google Veo2の総合的な評価と今後の展望についてまとめていきたいと思います。
まとめ:Google Veo2が切り開く動画制作の新時代

ここまで、Google Veo2の特徴や実践的な活用方法について詳しく見てきました。最後に、このツールの2025年2月時点での評価と、ビジネスでの活用に向けた判断材料、そして当時の見通しがその後どうなったかをまとめていきましょう。
2025年2月時点でのGoogle Veo2の総合評価
Google Veo2は、動画生成AIの歴史において大きな転換点となった技術だと評価できます。特に人物の自然な動きや表情の表現において、それまでのAIモデルが抱えていた多くの課題を解決しました。
その最大の強みは、「違和感の少なさ」にあります。例えば、オフィスでの作業シーンや会議でのプレゼンテーションなど、ビジネスシーンで必要とされる一般的な動画の生成において、極めて高い完成度を示しています。従来のAIモデルでよく見られた「不自然な手の動き」や「ぎこちない表情」といった問題が、大幅に改善されているのです。
また、Freepikというプラットフォームを通じて利用できた点も、実務での活用を考える上で大きなメリットでした。専門的な技術知識がなくても、直感的な操作で高品質な動画を生成できる環境が整っていたからです。そのFreepikは2026年4月にMagnificへ改名し、Veo2は選べなくなりましたが、「1つのアカウントで各社のモデルを切り替えて使える」という長所は今も変わりません。
導入を検討する際の判断材料
ビジネスでの活用を検討する際は、以下の点を総合的に判断することをおすすめします。
メリット:
- 実写に近い自然な動画が生成可能
- 撮影のための人材・機材・場所の手配が不要
- 短時間で様々なバリエーションの動画を作成可能
- 特殊な撮影が必要なシーンでもコストを抑えて制作可能
考慮すべき課題:
- 2025年2月当時は高解像度出力に制限あり
- クレジット制による使用量の制限
- テキストや文字の表現に限界あり
- 細かいカスタマイズには一定の慣れが必要
これらの特徴を踏まえると、以下のようなケースでの活用が特に有効だと考えられます:
- プロトタイプ動画の作成
実際の撮影前に、イメージ確認用の動画を手軽に作成できます。これにより、本番撮影の効率を大幅に向上させることが可能です。
- SNSやウェブサイト用の短編動画制作
数秒から数十秒程度の短い動画であれば、当時の画質でも十分に実用的でした。特に、頻繁な更新が必要なSNSコンテンツの制作に適しています。
- 教育・研修用コンテンツの作成
一般的なビジネスシーンや作業手順の説明など、教育目的の動画制作に活用できます。
今後の展望と期待
動画生成AI技術は日々進化を続けており、Google Veo2もその例外ではありませんでした。2025年2月の時点では、以下のような発展を期待していました:
- より高解像度での出力対応
- 生成速度の向上
- クレジットコストの低減
- より複雑なシーンへの対応力向上
- 文字やテキスト表現の改善
※実際に起きたことを書いておきます。Veo2は世代交代してVeo 3.1になり、4Kでの生成にも音声の同時生成にも対応しました。ただしその代わりに、Veo2は2026年6月30日に提供が終了しています(同じ日にVeo 3も終わりました)。期待していた改善は進みましたが、この記事で使ったモデルそのものは、もう選べません。
特に注目すべきは、この技術が「動画制作の民主化」を加速させる可能性です。これまで高額な費用と専門的なスキルが必要だった動画制作が、より多くの人々にとって身近なものとなっていくでしょう。
ただし、この技術はあくまでも「ツール」であることを忘れてはいけません。重要なのは、私たちが伝えたいメッセージや、提供したい価値です。Google Veo2は、そのメッセージをより効果的に、より多くの人々に届けるための強力な手段として活用していくべきでしょう。
最後にもう一度だけ、大事なところを繰り返させてください。この記事で使ったGoogle Veo2は2026年6月30日に提供が終わり、Freepik改めMagnificの動画モデルの一覧にもありません。今からMagnificで動画を作るなら、Google系ではVeo 3.1かGemini Omni 1.1を選ぶことになります。そして仕事で使う動画なら、Premium(月2,900円・税別/2026年9月時点)以上の契約が必要です。無料プランで作ったものは「Designed by Magnific」というクレジット表記とリンクを入れないと使えません。まずは次の節で、今の料金と選べるモデルを確認してから試してみてください。
Google Veo2の公式ページはこちら(2025年2月当時のページです。Veo2そのものは2026年6月30日に提供終了しています)
https://deepmind.google/technologies/veo/veo-2
Magnific(旧Freepik)の公式サイトはこちら
今からMagnific(旧Freepik)でAI動画を作るなら
ここまでが2025年2月の記録です。では、今から同じことをやりたい場合はどうすればいいのか。ここからは2026年9月時点で公式ページから確認できた情報だけをまとめます。私自身はまだ現行のモデルをじっくり試せていないので、「使ってみた感想」ではなく事実の整理としてお読みください。
サービス名はMagnificに変わりました
Freepikは2026年4月28日に「Magnific」へ改名しました。運営しているのは同じFreepik Companyという会社で、アカウントや契約はそのまま引き継がれています。アドレスも www.magnific.com に移っていて、旧Freepikの料金ページを開くとMagnificの料金ページへ自動で転送されます。この記事に出てくる「Freepik」は、いまのMagnificのことだと読み替えてください。
Veo2の代わりに選べる動画モデル
Magnificの動画モデルの一覧に、Veo2の行はもうありません。Google系として並んでいるのはGoogle Veo 3.1(4K・音声つき/4秒で2,080クレジット)とGemini Omni 1.1(3秒で720クレジット)の2つです。そのほかにKling 3.0 Turbo(1080p・3秒で780クレジット)、Kling 2.5(720p・5秒で140クレジット)、Seedance 2.0系、Wan 2.7/3.0、MiniMax Hailuo 2.3 Fast、Pixverse 6、Grok Imagine 1.5、Flux 3 Video などが同じ画面に並んでいます。2025年2月と比べて、選べる幅はずいぶん広がりました。
料金と無料プランでできること
2026年9月時点の個人向けプランは、Premiumが月2,900円(年払いなら月あたり1,950円=年23,400円)で月20,000クレジット、Premium+が月6,600円(年払いなら月あたり4,875円=年58,500円)で月45,000クレジットです(いずれも税別)。Veo 3.1は4秒1本で2,080クレジットなので、Premiumで動画だけに使うなら月9本くらいが目安になります。料金ページは最初に年払いのタブが開くので、月払いの金額と取り違えないようにしてください。
無料プランにはクレジットがありません。代わりにツールごとの1日の回数上限で動く仕組みで、AI画像生成は1日20回まで、背景除去は1日1回まで、といった具合です。動画生成は無料プランでは事実上使えないので、「とりあえず無料でVeoの動画を作ってみる」というのは今は難しくなっています。
仕事で使うなら有料プランが必要です
無料プランで作ったものは「Free license」という扱いになり、「Designed by Magnific」というクレジット表記と、www.magnific.com へのリンクを目立つ場所に入れる必要があります。表記なしで使いたいなら、Premium以上の契約が必要です。また、ロゴや商標には使えません。パッケージや物販に使う予定があるなら、有料プランの規約をご自身で必ず確認してください(2026年9月時点)。
GoogleのVeo 3.1を直接使いたいなら
Magnificを経由せずに、Googleが出しているGoogle Flow(https://flow.google.com/)からVeo 3.1を使うこともできます。こちらはサブスクリプションの有無にかかわらず、1日50クレジットが無料でもらえます。選べるモデルはVeo 3.1のLite/Fast/QualityとGemini Omni Flashです。ただし無料の場合、混み合う時間帯(世界標準時の午前2時〜5時ごろ。日本時間だと午前11時〜午後2時ごろにあたります)は動画の生成が止められることがあります。また1080pへのアップスケールは有料プラン限定なので、広告やYouTubeで使う画質にしようとすると、結局は課金が必要になります。
もう一つ、日本にお住まいの方に関係する注意があります。日本ではGoogleのAIクレジットを追加で購入できません。なお、同じ「Google AI Plus」という名前で月1,450円(ストレージ2TB、旧Google One Premium)のプランもあり、公式の料金ページではこちらが先に出てくることがあります。AIの機能が目当てなら月725円(400GB)のほうで足ります。1日50クレジットで足りなくなったら、プランを上げるしかありません(Google AI Plusが月725円、Google AI Proが月2,900円/2026年9月時点の月払い)。まずは無料のまま試して、続けられそうなら考える、で十分だと思います。
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