アイデアを動画にする映像制作AI「LTX Studio」とは

アイデアを動画にする映像制作AI「LTX Studio」とは

追記(2026年9月):この記事は、2024年11月に私がLTX Studioを試したときの記録です。LTX Studioは2026年9月時点も提供が続いていますが、公式サイトのアドレスがltx.studio から ltx.io/studio に変わりました(古いアドレスを開くと自動で転送されます)。運営しているLightricksは「LTX」というブランドで製品を整理し、動画モデル本体・API・パソコンで動くLTX Desktop・このLTX Studio、という並びになっています。掲載している画面写真は2024年11月に私が試したときのものなので、今の画面とは見た目が違います。

動画を作るモデルも新しくなりました。2026年9月時点の現行モデルはLTX-2.5(2026年8月11日公開)で、ひとつ前のLTX-2.3も選べます。料金と無料枠も入れ替わっていて、無料プランは800クレジットが一度だけもらえる形(透かし付き・個人利用のみ)、有料はLiteが月15ドル、Standardが月35ドル、Proが月125ドルです(いずれも2026年9月時点)。仕事で使うならStandard以上が必要です。くわしくは記事の後半の料金の節に書き直しました。

テキストを入力するだけで、映像作品を自動生成できるAIツール「LTX Studio」をご存知ですか?このツールを使えば、専門的な技術がなくても、アイデアをすぐに映像化することができます。例えば「パソコンの前で悩んでいる男性」というシンプルなプロンプトから、ストーリー性のある映像作品が自動で生成されるのです。本記事では、映像制作のコストと時間を大幅に削減できるLTX Studioの具体的な機能や活用方法、料金プランまでを詳しく解説。クライアントへのプレゼン用デモ映像や、映画の絵コンテ作成など、すぐにビジネスで活用できる方法もご紹介します。AI時代の新しい映像制作の形を、ぜひ体験してみてください。

はじめに

あなたはこんな悩みを抱えていませんか?

「動画制作の依頼をすると100万円以上かかると言われた…」

「映像のイメージはあるけど、制作会社に説明するのが難しい…」

「クライアントへのプレゼン用に、手軽にデモ動画を作りたい…」

映像制作には、専門的な技術やノウハウ、そして多大な時間とコストがかかるものです。企業のプロモーション動画1本作るにも、数百万円という予算が必要になることも珍しくありません。

しかし、AIの進化により、そんな常識が大きく変わろうとしています。

今回ご紹介するのは、テキストを入力するだけで映像作品を生成できる、画期的なAIツール「LTX Studio」です。

私も実際に試してみましたが、たった1行のプロンプトから、ストーリー性のある映像作品が自動生成されるのには本当に驚きました。例えば「柴犬とゴリラが仲良くしている」というシンプルなプロンプトを入力しただけで、出会いから別れ、そして再会までのストーリーがある映像作品が作られたのです。

これまで映像制作といえば、企画、脚本、撮影、編集など、多くの工程と時間が必要でした。しかし、LTX Studioを使えば、アイデアをすぐに形にできるのです。

この記事では、LTX Studioの具体的な機能や活用方法、そして料金プランまで詳しく解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。

LTX Studioとは?

オンラインで利用できる映像制作AIツールのLTX Studioは、テキストプロンプトから映像作品を生成できる革新的なAIツールです。

※ここから先の説明と画面写真は、2024年11月に私が試したときのものです。2026年9月時点の現行モデルはLTX-2.5(2026年8月11日公開)で、ひとつ前のLTX-2.3も引き続き選べます。LTX-2.5では映像と音声を同時に作れるようになり、4Kにも対応しました。LTX Studioの中では、他社のモデルも選べます。KlingやSeedanceはStandardプラン以上、GoogleのVeo 3.1はProプランで使えます(2026年9月時点)。

最大の特徴は、AIが自動でストーリーを作り出すことです。例えば、「パソコンの前で悩んでいる男性」というシンプルなプロンプトを入力すると、AIは以下のようなストーリーを自動で構築してくれます:

  • 主人公が仕事で悩むシーン
  • 幼少期の夢を回想するシーン
  • 家族との対話シーン
  • 転機を迎えるシーン
  • 新たな一歩を踏み出すシーン

つまり、単なる1カットの映像ではなく、起承転結のある物語を自動で作り出してくれるのです。

また、AIは映像に合わせて:

  • 音楽の自動生成
  • ナレーションの追加
  • シーンの自動構成

まで行ってくれます。

実際にAIが作成してくれた動画を見てみましょう。

↑ツッコミどころは多いですが、一言のプロンプトをAIが掘り下げてくれてストーリーからキャラクター設定からナレーションからBGMや編集まで全部勝手にやってくれるのはすごいと思いませんか?
(↑こちらは遊びで作った動画ですが、柴犬とゴリラの友情物語?を描いた動画を生成してくれました。作画崩壊している部分もかなり多いですが。。笑)

これまでの映像制作では、以下のような工程が必要でした:

  • 企画立案
  • 脚本執筆
  • 絵コンテ作成
  • ロケーション選定
  • 撮影
  • 編集
  • 音楽制作
  • ナレーション録音

しかし、LTX Studioを使えば、これらの作業の大部分をAIが自動で行ってくれます。数行のテキストを入力するだけで、映像作品の形になるのです。

もちろん、生成された映像は完璧なものではありません。キャラクターの表情が不自然だったり、動きがぎこちなかったりする部分はあります。しかし、アイデアを素早く形にするという点では、非常に強力なツールと言えるでしょう。

LTX Studioの主な特徴と機能

LTX Studioには、映像制作を劇的に効率化する数々の機能が備わっています。主要な機能を詳しく見ていきましょう。

プロンプトによる映像生成

最も注目すべき機能は、テキストプロンプトからの映像生成です。

例えば:

  • 「柴犬とゴリラが仲良くしている」
  • 「パソコンの前で悩んでいる男性」
  • 「海辺で夕日を見ている家族」

このような簡単なプロンプトから、AIが自動的にストーリー展開を考え、複数のシーンで構成された映像作品を生成します。専門的な映像の知識がなくても、アイデアを映像化できるのです。

(↑「パソコンの前で悩んでいる男性」という私が日本語で入力したお題だけで、そのテーマを膨らませて「悩める男性が自分が本当にやりたかったことを実現する再生のストーリー」のシナリオを考えてくれたのです。)

映像スタイルのカスタマイズ

生成する映像のスタイルを選択できるのも大きな特徴です。

(↑私のお題を元に「ヒロ・タナカ」という日本人男性のキャラクター設定を考えてくれました。見た目も実写風や日本のアニメ風など様々なスタイルから選択できます。今回はアニメ調のスタイルを選択してみました。)
  • 実写風:実写映像のような表現
  • アニメ風:アニメーション調の表現
  • ドキュメンタリー調:ドキュメンタリー的な表現
  • ドラマチック:映画的な演出
  • シリアス:重厚な表現

作りたい映像の雰囲気に合わせて、スタイルを自由に選択できます。

シーン編集機能

(↑各ショットごとの絵コンテを自動的に静止画で生成してくれます。ショットごとにカメラアングルや内容を細かく指定したり変更することも可能です。)

生成された映像は、シーンごとに細かい編集が可能です:

  • ショットの種類変更:クローズアップやミディアムショットなど
  • シーンの長さ調整
  • カメラアングルの変更
  • エフェクトの追加

映像制作の知識がある方なら、より細かいカスタマイズも可能です。

音声機能

映像だけでなく、音声面も充実しています:

  • 自動音楽生成:シーンに合った BGM を自動生成
  • ナレーション機能:AI による音声ナレーションの追加
  • サウンドエフェクト:効果音の追加

ただし、2024年11月に私が試した時点では、日本語への対応は限定的で、主に英語での利用が前提でした。

なお、現行のLTX-2.5は映像と音声をまとめて生成できるようになっています(2026年9月時点)。日本語のナレーションがどこまで自然になったかは、私はまだ試していません。

(↑プレビューボタンを押すと、まずは最初は静止画だけの紙芝居のようなムービーが再生されますが確認して問題なければ動きのある動画を生成することができます。非常に簡単です。)

複数人での共同編集

コラボレーション機能も搭載されており、チームでの映像制作にも対応:

  • プロジェクトの共有
  • 複数人での同時編集
  • コメント機能

ただし、無料プランでは制限があり、有料プランでより多くの共同編集者を追加できます(これは2024年11月に私が試したときの話です。2026年9月時点の公式の料金ページには、Proプランの特典として「1プロジェクトにつき共同編集者3人まで」、Enterpriseは人数無制限と書かれています。それより下のプランの人数は料金表からは読み取れませんでした)。

これらの機能により、これまでは専門家に依頼する必要があった映像制作を、社内でも手軽に行えるようになりました。特に、アイデアの可視化やプレゼンテーション用の映像作成には大きな威力を発揮します。

実際の使用例と活用シーン

LTX Studioは様々な場面で活用できますが、特に以下のような用途で大きな効果を発揮します。

クライアントへのデモ映像制作

動画制作会社やフリーランスの映像クリエイターにとって、最適な提案ツールとなります。

例えば:

  • クライアントとの打ち合わせ時に、その場でラフイメージを作成
  • 企画書だけでは伝わりにくい映像イメージを具体的に提示
  • 予算や方向性の確認用サンプル映像として活用

数万円〜数百万円の予算が必要な本番用の映像制作の前に、クライアントと具体的なイメージを共有できます。

映画・映像コンテンツの企画段階での活用

映画やドラマの制作現場でも、企画段階での活用が期待できます。

  • 絵コンテのデジタル化
  • イメージ映像の作成
  • 撮影スタッフとのビジョン共有
  • 投資家へのプレゼンテーション用映像

これまで手描きや静止画で表現していた企画内容を、動く映像として表現できます。

オンライン広告用サンプル作成

デジタルマーケティングの現場でも、効率的なツールとして活用できます。

  • SNS広告の素材作成
  • YouTubeプロモーション動画のテスト版制作
  • ランディングページ用の動画素材作成

特に、「パソコンの前で悩む男性」のような典型的なシチュエーションは、高品質な映像が生成されやすいです。

使用時の注意点

ただし、以下の点には注意が必要です:

  • 完成度:生成された映像は、あくまでもラフな表現になります
  • キャラクターの一貫性:同じキャラクターでも、シーンによって見た目が変わることがあります
  • 日本語対応:ナレーションや字幕は、2024年11月に私が試した時点では英語が中心でした
  • 著作権:商用利用の場合は、適切なプランの選択が必要です

これらの制限を理解した上で、用途に応じた活用を検討することが重要です。

料金プランと使用制限

LTX Studioの料金プランは、使用量と用途に応じていくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

無料プラン

まずは 無料で始められるのが大きな特徴です:

  • 800クレジット。毎月ではなく、最初に一度だけもらえる形です
  • 画像と動画の生成が試せる。モデルはLTX-2.5とLTX-2.3などが選べます
  • 生成した動画には透かしが付きます(透かしなしはLiteプラン以上)
  • 個人利用のみ。仕事やマーケティング、報酬をもらう制作には使えません

ただし、2024年11月に私が試したときは、当時の無料枠(3,600コンピューティングセカンド)で2〜3本の映像を作ったところで使い切ってしまいました。無料枠が一度きりになった今は、なおさら本格的な利用には有料プランの検討が必要でしょう。ここから下の料金は、すべて2026年9月時点で公式の料金ページに載っているものです。

Liteプラン(月15ドル)

個人での利用に最適な入門プランです:

  • 月8,000クレジット
  • 無料プランの機能に加えて、画像と動画のアップスケール、編集ツール
  • 透かしが消えます
  • ただし個人利用のみ。仕事には使えません
  • 年払いにすると月12ドル(年144ドル)

Standardプラン(月35ドル)

より多くの映像を生成したい方向けです:

  • 月28,000クレジット
  • 商用利用ライセンスが付きます。仕事で使うならここから
  • KlingやSeedance、Nano Banana 2といった他社のモデルもここから使えます(GoogleのVeo 3.1はProプランから)
  • 年払いにすると月28ドル(年336ドル)

Proプラン(月125ドル)

商用利用を前提とした本格的なプランです:

  • 月110,000クレジット
  • 商用利用ライセンス付き
  • GoogleのVeo 3.1が使えるのはこのプランからです。共同編集は1プロジェクトにつき3人まで
  • 年払いにすると月100ドル(年1,200ドル)
  • もっと大きな規模で使う場合は、この上に問い合わせ制のEnterpriseがあります

商用利用について

商用利用を検討する際の重要なポイント:

  • 必要なプラン:商用利用ライセンスが付くのはStandard(月35ドル、年払いなら月28ドル)以上です。無料プランとLiteは個人利用ライセンスで、仕事やマーケティング、報酬をもらう制作には使えません(2026年9月時点)
  • 視聴者規模制限:この記事を書いた2024年11月時点では「10万人までの視聴者規模」という条件が当時のいちばん上のプランに書かれていました。今の料金ページにこの人数の記載は見当たらないので、大きな規模で配信する予定なら公式に確認してください
  • 用途の確認:社内でのプレゼン用途なのか、公開用コンテンツなのかで選択するプランが変わります
  • コスト比較:従来の映像制作費用と比較すると、かなりコストメリットがあります

プラン選択のアドバイス

用途に応じたおすすめの選び方:

  • 試用段階:まずは無料プランで機能を確認(800クレジットの一度きりです)
  • 趣味・個人の練習:Liteプラン(月15ドル)で十分な場合が多い
  • 仕事で使う:Standardプラン(月35ドル)から。ここで商用利用ライセンスが付きます
  • 本数をたくさん作る:Proプラン(月125ドル)を検討

デモやサンプル映像として社内で見せるだけなら、いちばん上のプランである必要はありません。ただし、お客さまに見せる資料やSNSに出す動画は「仕事での利用」にあたるので、Standard以上を選んでおくと安心です。用途と予算に応じて選んでください。

ちなみに、LTX Studioの土台になっている動画モデル「LTX-2.5」は、重み(モデルの中身)が公開されています。年商1,000万ドル未満の組織なら無料で使え、それを超える場合は別途ライセンスが必要です。自分のパソコンで動かす無料の「LTX Desktop」も公開されています(2026年9月時点)。

おわりに

映像制作の世界に、AIがもたらした大きな革新。LTX Studioは、その最前線にある画期的なツールと言えるでしょう。

このツールの登場により、以下のような新しい可能性が広がっています:

  • アイデアをすぐに映像化できる
  • 企画段階での具体的なイメージ共有が容易に
  • コストと時間を大幅に削減できる
  • 映像制作のハードルが大きく下がる

もちろん、2024年11月に私が試したときは、以下のような制限もありました:

  • キャラクターの表情や動きの不自然さ
  • 日本語対応の限界
  • 商用利用時の配慮事項

しかし、これらの制限があっても、企画やプレゼンテーションの段階で活用することで、大きな効果を発揮することは間違いありません。

AI技術の進化は日進月歩です。今後、さらに完成度が上がり、より使いやすいツールになっていくことでしょう。

すぐに始められるのが、このツールの魅力です。まずは無料プランから試してみてはいかがでしょうか?

あなたの次のステップ

LTX Studioを使ってみたいと思った方は、以下の手順で始めることができます:

  • 公式サイトから無料アカウントを作成
  • サンプルの映像を生成して機能を確認
  • 自分のプロジェクトで試してみる
(↑New Projectをクリックして自分のアイデアを元にAIに動画を作ってもらいましょう!)

映像制作の可能性を広げる新しいツール、LTX Studio。あなたのクリエイティブな活動にぜひ活用してください。

LTX Studio公式サイトはこちら
https://ltx.io/studio
(旧アドレスの ltx.studio を開くと、このページに自動で転送されます)

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