
Kajabiの講座の動画は、ふだんは「見るだけ」で、受講者(お客様)が自分でダウンロードすることはできません。受講者が動画をダウンロードできるのは、講座の運営者がダウンロードを許可したときだけです。
許可する方法は2つあります。①レッスンの「Downloads」に動画ファイルを添付する方法(どの講座テンプレートでも使えます)と、②Premierテンプレートで「Video Download」ボタンを置く方法です。
受講者の方へ:動画を保存したいときは、レッスンの画面に「動画をダウンロードする」などのボタンがあるか、「Downloads」の欄に動画のファイルがあるかを見てください。iPhone・iPadのKajabiアプリでは、Downloadsの欄のファイルをタップすると、端末に保存できます。どちらもないときは、ほかのツールで保存しようとせず、講座の運営者に問い合わせてください(講座の利用規約で、動画の保存や共有を禁じていることがあります)。
講座を運営している方に向けて、この記事では2つの方法の手順と、ダウンロードを許す前に考えておきたいことを、私の2024年当時の画面を使って解説します。
【2026年9月の更新・訂正】以前の版では「Momentumでは動画をダウンロードさせられない」と書き、テーマの変更を勧めていましたが、これは誤りでした。どの講座テンプレートでも、動画をレッスンの「Downloads」に添付すれば、お客様にダウンロードしてもらえます。また、以前の版では「ダウンロードボタンはProsper・Premier・Creativeの3つのテーマで設定できる」と書いていました。Kajabiの公式ヘルプは、ボタンを使えるのは「Premierだけ」としています(2024年12月当時の私の画面では、ProsperとCreativeの編集画面にも出ていました)。この2点がわかるように書き直し、添付の手順と、ダウンロードを許す前に考えておきたいことを書き足しました。(この記事は2023年5月の公開で、画面写真は2024年12月当時のものです。)
前回の記事はこちら
はじめに

オンライン講座を運営していて、こんな経験はありませんか?
「通信環境の悪い場所でも講座を視聴したい」
「オフラインでも学習できるように動画をダウンロードしたい」
このような要望をお客様から受けることは少なくありません。
私自身、以前はお客様からこのような要望を受けた際に、どうすれば良いのか分からず困っていました。しかし、Kajabiには、講座の動画をお客様にダウンロードしてもらう方法が用意されています。
ただし、この機能を有効にするかどうかは、慎重に判断する必要があります。なぜなら、ダウンロードされた動画はお客様の手元に残り、講座を買っていない人に渡ってしまうおそれもあるからです。
今回は、Kajabiで動画ダウンロード機能を設定する具体的な方法と、機能を有効にする際の重要な判断ポイントについて解説していきます。
特に注意していただきたいのは、ダウンロードボタンを置けるのはPremierだけ(公式ヘルプ)という点です。ただし、2024年12月当時の私の画面では、ProsperとCreativeにもボタンの設定が出ていました(くわしくは後の章で)。
動画ダウンロード機能の基本
まずKajabiの動画ダウンロード機能について、基本的な部分を理解しておく必要があります。
講座の見た目は「講座テンプレート(Course templates)」で決まります(公式ヘルプには「Product Theme(プロダクトテーマ)」と書かれている記事もあります)。2026年9月時点の公式ヘルプには、次の4つに加えて、Sunset・Gamify Lite・Gamify Lite with Sidebar が載っています。
- Prosper(プロスパー)
- Premier(プレミア)
- Creative(クリエイティブ)
- Momentum(モーメンタム)
上記の4種類のプロダクトテーマについては以下の記事で詳しく解説しています。
お客様に動画をダウンロードしてもらう方法は、次の2つです。
- レッスンの「Downloads」に動画ファイルを添付する:どの講座テンプレートでも使えます。1ファイル1GBまでで、MP4・MOVなどの動画を添付できます
- 「Video Download」ボタンを置く:公式ヘルプでは、Premierテンプレートだけの方法です
Momentumなど、Premier以外のテンプレートでダウンロードしてもらいたいときは、1つ目の方法(Downloadsへの添付)を使います。そのためにテンプレートを変える必要はありません。
私自身、以前はこの違いを知らずに、Momentumテーマで動画ダウンロード機能を探して時間を無駄にしてしまった経験があります。
2つの方法の違いを表にまとめると、次のとおりです。
| Downloadsに添付 | ボタン(Premier) | |
|---|---|---|
| テンプレート | どれでも | Premierだけ(公式ヘルプ) |
| 設定の場所 | レッスンの編集画面 | テンプレートの編集画面 |
| お客様の画面 | レッスンの「Downloads」の欄 | レッスンの右側のサイドバー(本文の欄にも置ける) |
| 用意するもの | 動画のファイル(1GBまで) | なし(レッスンの動画を使う) |
| 選べる範囲 | 動画を1本ずつ選べる | 講座の動画をまとめて(全レッスンに出ると考えられる) |
なお、講座テンプレートは講座ごとに、入れて(Install Template)、編集して(Customize)、有効にする(Activate)という手順で切り替えます。レッスンの中身は講座の目次(Outline)で作るもので、テンプレートとは別です。ダウンロードしてもらうだけなら、テンプレートはそのままで、Downloadsへの添付で足ります。
では、2つの方法の手順を見ていきましょう。まずは、どのテンプレートでも使える、Downloadsへの添付からです。
どのテンプレートでも使える方法:レッスンのDownloadsに動画を添付する
公式ヘルプ(Course downloads)の手順は次のとおりです。ここでいう「Downloads」は、レッスンの中にあるファイルの欄のことで、商品の種類の「Downloads」とは別のものです。
- 管理画面の「Products」→「Courses」で、講座をクリックします
- 動画を添付したいレッスンをクリックして、レッスンの編集画面を開きます
- 下にスクロールして、「Downloads」の欄を探します
- 「Add Files」をクリックします
- 動画のファイルを選んでアップロードします(ドラッグ&ドロップでもかまいません)
添付したファイルの表示名は、Downloadsの欄の編集(Edit)のアイコンで変えられます。「第1回の動画(ダウンロード用)」のように、お客様に分かる名前にしておくとよいでしょう。
- 上限は1ファイル1GBです。添付できる動画の形式は、MP4・MOV・M4V・AVI・WMV・MKVなどです
- 動画のかわりに、音声(MP3)やPDFを添付することもできます
- お客様の画面のDownloadsの欄は、講座テンプレートのDownloadsのブロック(2024年当時の私の画面では、サイドバーの「Post Downloads」)で表示されます。添付したら、Previewで欄が出ているか確かめましょう
- お客様は、レッスンのDownloadsの欄のダウンロードのアイコンから保存します。iPhone・iPadのKajabiアプリでも、Downloadsの欄のファイルをタップして、「Save to Files」などで端末に保存できます
添付するのは、レッスンの動画とは別のファイルです。手元に元の動画ファイルがないときは、運営者の画面で、レッスンの編集画面の動画の下にある「Video Actions」→「Download Video」から、Kajabiにアップロードした動画を保存できます(開いたタブで、動画の右下のアイコンから「Download」)。
Premierテンプレートで「Video Download」ボタンを置く手順

※ 上の画面と、この章・次の章の画面は2024年12月当時のものです。2026年9月時点の公式ヘルプでは、編集するページの名前が「Post」ではなく「Lesson」(サイドバーは「Lesson Sidebar」)と書かれているものもあります。
公式ヘルプ(Allow video downloads in a Product post)の手順に沿って説明します。まず、講座テンプレートの編集画面を開きます。
- 管理画面の「Products」で、講座をクリックします
- 「Customize」のタブを開きます
- 有効になっているPremierのテンプレートの「Customize」をクリックします(テンプレートの画像にカーソルを合わせると出ます。今のヘルプでは、テンプレートの「…」のメニューからとも書かれています)
編集するページを「Post」に切り替える

- 編集画面の上部にあるメニューで、「Product」を「Post」(レッスンのページ)に切り替えます
- この操作で画面が切り替わり、レッスンのページの設定ができるようになります。左の一覧から「Post Sidebar」(レッスンの右側のサイドバー)をクリックします
ダウンロードボタンの追加

- 画面左側にある「Add Content」をクリックします
- 表示されるメニューから「Video Download」を選択します
- すると「Download Video」という英語表記のボタンが追加されます

日本語表示への変更

もしあなたの会員サイトが日本人向けなら、ボタンの表記を日本語に変更することをお勧めします。
- 「Download Video」と表示されている部分をクリックします
- テキスト入力欄(Download Text)に「動画をダウンロードする」など、分かりやすい日本語を入力します
- ボタンや文字の色も変えられます。終わったら、右上の「Save」で保存します
ボタンの表示位置調整
- 保存すると、ボタンはレッスンの右側のサイドバーの、講師紹介(Instructor Info)の下に表示されます
- 「Back」ボタンで前の画面に戻ります
- 追加した「Video Download」のブロックを「=」のマークでつかんで、「Instructor」のブロックより上に動かします
- これにより、ボタンが動画プレーヤーのすぐ下(右側のサイドバー)に表示されるようになります
以上の設定を行うことで、お客様はレッスンの画面から動画をダウンロードできるようになります。
このボタンは講座テンプレートの設定です。公式ヘルプでは、レッスンのテンプレートの設定は、講座のすべてのレッスンに反映されるとされています。そのため、レッスンごとに付けたり外したりする設定ではなく、その講座の動画をまとめてダウンロードできるようにする設定だと考えておきましょう。一部の動画だけをダウンロードしてほしいときは、レッスンのDownloadsへの添付を使います。公開する前に、右上の「Preview」で、動画のあるレッスンとないレッスンの表示を確かめましょう。
ただし、この機能を有効にする前に、考えておきたいことがあります。それは、このあとの「ダウンロードを許す前に考えておきたいこと」の章で説明します。その前に、Premier以外のテンプレートの場合を見ておきましょう。
Premier以外のテンプレートの場合
私の講座で使っていたProsper・Creative・Momentumの編集画面も見ておきます。
Prosperテンプレートの場合

当時の私の画面では、Prosperの編集画面の「Add Content」にも「Video Download」が出ていました。ただ、公式ヘルプは、ボタンで動画をダウンロードさせる方法をPremierだけとしています。
Prosperでボタンを試すなら、Previewでボタンが出て、実際にダウンロードできるかを確かめてから公開してください。公式ヘルプがPremier以外のテンプレートに案内しているのは、レッスンのDownloadsに動画を添付する方法です。
Creativeテンプレートの場合

Creativeも同じで、当時の画面では「Add Content」に「Video Download」が出ていましたが、公式ヘルプではボタンはPremierだけの方法です。確かめ方と、代わりの方法はProsperと同じです。
Momentumテンプレートの場合

Momentumでは、ダウンロードボタンは置けません。ただし、レッスンのDownloadsに動画を添付する方法は使えるので、お客様に動画をダウンロードしてもらうことはできます。
もしあなたがMomentumを使っていて、動画をダウンロードしてもらいたいなら、次のように考えるとよいでしょう。
- まずは、テンプレートはそのままで、ダウンロードしてほしいレッスンのDownloadsに動画を添付する
- どうしてもボタンの形で見せたいときは、講座にPremierのテンプレートを入れて(Install Template)、見た目を整えてから有効にする(Activate)。有効にするまでは、お客様の画面は変わりません
テンプレートを変えるときは、色やサイドバーなどの見た目を、新しいテンプレートで整え直すことになります。すでにお客様が受講している講座なら、Previewで表示を確かめてから切り替えましょう。
ダウンロードを許す前に考えておきたいこと
ダウンロードを許すと、お客様は、通信環境の悪い場所でも講座を見られるようになります。その一方で、次の点は先に決めておきましょう。
- ダウンロードされた動画は、あとから回収できません。お客様のパソコンやスマホに保存されたファイルは、あとで講座へのアクセスを外しても、手元に残ります
- ほかの人に渡ることがあります。公式ヘルプも、ファイルとして添付すると、お客様は講座の外で動画を見たり、共有したりできるようになると説明しています
- 許可しなければ、動画は見るだけです。公式ヘルプのよくある質問では、Kajabiにアップロードした動画は見るだけで、運営者が許可しない限り受講者はダウンロードできない、とされています。一方、Downloadsに添付したファイルは、ダウンロードされる前提のものです
- 動画の中に、ほかの人が作った音楽や映像、画像を使っているときは、その素材の利用条件で、動画をファイルとして配ってよいかも確かめておきましょう
そのうえで、たとえば次のような決め方があります。
- 全部の動画ではなく、ダウンロードの要望が多い動画や、移動中に聞くだけでも学べる回(音声のMP3を添付する方法もあります)に絞る
- 講座の利用規約などで、「個人で見るためだけに使い、ほかの人に渡したり、公開したりしない」と決めて、申し込みの前にお客様に伝えておく
- レッスンを日にちをずらして公開する(Drip機能。次の記事で解説しています)と、一度にすべての動画を渡さずに済みます
なお、2026年9月時点の公式ヘルプには、この2つの方法がプランによって使えない、という説明は書かれていません。
まとめ
ここまで、Kajabiでの動画ダウンロード機能の設定方法について詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめておきましょう。
設定時の重要ポイント
- 方法は2つ
- どのテンプレートでも:レッスンの「Downloads」に動画を添付(1ファイル1GBまで)
- Premierなら:「Post Sidebar」の「Add Content」から「Video Download」ボタンを追加
- ボタンの設定手順
- 講座の「Customize」→ テンプレートの「Customize」→ 上部のメニューで「Post」→「Post Sidebar」→「Add Content」→「Video Download」
- ボタンの文字を日本語に変えて、「Instructor」より上に動かす
ビジネス運営上の注意点
以下の点を必ず検討してから機能を有効化することをお勧めします:
- ダウンロードされた動画は、あとから回収できないこと
- どの動画を(全部か、一部か)ダウンロードできるようにするか
- 利用規約などで、ほかの人に渡したり公開したりしないよう決めて、お客様に伝えておくこと
今後の対策
動画ダウンロード機能を提供する場合は、以下のような対策を併せて検討することをお勧めします:
- コンテンツの段階的公開:Drip機能で、レッスンを日にちをずらして公開する
- 会員登録時の利用規約の整備:個人で見るためだけに使うことを決めて、伝えておく
- 定期的なコンテンツの更新:講座の中身を新しくしていくと、会員サイトで最新の内容を見てもらう理由になります
このような対策をあわせて考えておくと、お客様への価値提供と自社のコンテンツ保護を両立しやすくなります。
この記事は以下のKajabi公式チュートリアル記事を参考に執筆しました。
2026年9月の見直しでは、上の記事の今のURLと、次の公式ヘルプ(英語)も確認しました。
- Allow video downloads in a Product post(上の記事の今のURL)
- Course downloads(レッスンへのファイルの添付)
- Course templates(講座テンプレート)
- Courses overview(よくある質問:動画のダウンロードを防げるか)
- Download videos from Courses or Pages(運営者が動画を保存する方法)
- Kajabiアプリ(iOS)でファイルを保存する方法
以上、Kajabi(カジャビ)でお客様に動画をダウンロード可能にする方法について解説しました。
この記事の手順・画面の名前・ファイルの上限は、2026年9月25日に、Kajabiの公式ヘルプ(Allow video downloads in a Product post・Course downloads・Course templates・Courses overviewなど)で確認したものです。画面や条件はたびたび変わりますので、実際の画面と公式の案内を見比べながら進めてください。
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