
この記事は2026年9月時点の内容に更新しました。いちばん大きな変更は、2025年4月からGoogle タグマネージャー(Google Tag Manager)がGoogleタグを自動で先に読み込むようになり、「コンバージョン リンカー」というタグが多くの場合はいらなくなったことです。あわせて、Google広告側でタグIDを確認する場所も[ツール]→[データ マネージャー]に変わりました。この記事では、アカウントの作成からコードの設置、タグとトリガーの設定、公開までを、初心者の方にもわかるようにステップバイステップで解説します。よくある失敗とその対処法もまとめました。Google Tag Managerを活用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
はじめに:なぜGoogle タグマネージャーが必要なのか
あなたは自社のウェブサイトを運営しながら、こんな悩みを抱えていませんか?
- 新しい広告タグを追加するたびに、外注のITチームに依頼しなければならない
- 複数のウェブサイトを運営していて、タグの管理が煩雑になっている
- どのタグをどこに貼ったのか分からなくなり、消し忘れや二重の計測が起きている
もしそうなら、Google タグマネージャーがあなたの救世主になるかもしれません。
Google タグマネージャーは、ウェブサイトやモバイルアプリに様々なマーケティングタグやトラッキングコードを簡単に追加・管理できる無料ツールです。このツールを使えば、プログラミングの知識がなくても、サイトの解析や広告配信に必要なタグを自分で管理できるようになります。
Google Tag Managerの公式サイトはこちら
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/tag-manager/
例えば、こんなことが可能になります:
- 複数のウェブサイトのタグを一元管理
- 新しいタグの追加や既存タグの変更をITチームに頼らず即座に実行
- タグの設置状況をひと目で把握しながら、必要なデータをきちんと集められるように
私自身、以前は複数のウェブサイトを運営する中で、タグ管理に多くの時間を費やしていました。しかし、Google タグマネージャーを導入してからは、作業効率が大幅に向上し、マーケティング施策の実行スピードが格段に上がりました。
この記事では、Google タグマネージャーの基本概念から実際の設定方法、さらには活用のコツまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。この記事を読み終わる頃には、あなたもGoogle タグマネージャーを使いこなし、より効率的なウェブサイト管理ができるようになっているはずです。
では、まずGoogle タグマネージャーとは何か、その基本から見ていきましょう。
Google タグマネージャー(Google Tag Manager)とは?


Google タグマネージャーの基本概念
Google タグマネージャーは、ウェブサイトやアプリに様々なタグを簡単に追加・管理できるツールです。ここでいう「タグ」とは、主にマーケティングや分析のために使用されるJavaScriptのコード片のことを指します。
例えば、以下のようなタグがあります:
- Googleアナリティクス(GA4)のタグ
- Google 広告のコンバージョントラッキングタグ
- リマーケティングタグ
- 他の広告媒体のトラッキングコード(Metaピクセル、TikTokピクセルなど)
従来の方法では、これらのタグを追加・変更するたびに、ウェブサイトのソースコードを直接編集する必要がありました。しかし、Google タグマネージャーを使用すると、ウェブサイトに1度だけタグマネージャーのコードを埋め込めば、後はブラウザ上の管理画面から簡単にタグの追加・変更・削除ができるようになります。



主なメリットと活用シーン
Google タグマネージャーを使用することで、以下のようなメリットが得られます:
- 1.作業効率の向上:
タグの追加・変更がブラウザ上で簡単にできるため、ITチームに依頼する必要がなくなります。マーケティング担当者が直接タグを管理できるようになり、施策の実行スピードが格段に上がります。
- 2.エラーの減少:
タグの設定ミスによるエラーを事前にチェックする機能があるため、誤ったタグを公開するリスクが減少します。
- 3.タグ管理のしやすさ:
タグを1か所にまとめて管理できるので、サイトのコードに直接タグを書き足していく場合にくらべて、設置ミスや消し忘れが起きにくくなります。ただし、Google タグマネージャーを入れればサイトが速くなる、というものではありません。使わなくなったタグをそのままにしておけば、かえって重くなります。定期的にタグを見直して、不要なものを外すことが大切です。
- 4.バージョン管理と簡単なロールバック:
タグの変更履歴が保存されるため、問題が発生した場合に以前のバージョンに簡単に戻すことができます。
- 5.詳細な条件設定:
特定のページや特定の条件下でのみタグを発火させるなど、細かな制御が可能になります。
Google タグマネージャーは、以下のような場面で特に威力を発揮します:
- 複数のウェブサイトを運営している場合
- 頻繁にマーケティングキャンペーンを行い、タグの追加・変更が多い場合
- A/Bテストなど、細かなタグ制御が必要な場合
- どのタグがどのページで動いているのか、把握できなくなっている場合



あなたのウェブサイト運営においても、これらのメリットを活かせる場面が多々あるのではないでしょうか?
次のセクションでは、実際にGoogle タグマネージャーを設定する手順を、ステップバイステップで解説していきます。
Google タグマネージャーの設定手順
Google タグマネージャーを使い始めるには、まずアカウントとコンテナを作成し、そのコードをウェブサイトに設置する必要があります。以下に、その手順を詳しく説明します。
※ この先の画面写真は2024年当時のものです。Googleタグマネージャーの画面(タグ/トリガー/変数、プレビュー、送信、公開)は2026年9月時点でもほぼ同じですが、Google広告側の画面は2024年8月末に新しくなっています。今の場所は手順に書き添えました。
アカウントとコンテナの作成
- 1.Google タグマネージャーにアクセス:
ブラウザで「Google タグマネージャー」と検索するか、直接 https://tagmanager.google.com/ にアクセスします。
- 2.Googleアカウントでログイン:
既存のGoogleアカウントを使用するか、新しいアカウントを作成してログインします。

- 3.アカウントの作成:
「アカウントを作成」ボタンをクリックし、以下の情報を入力します。

- アカウント名(例:あなたの会社名)
- 国
- データ共有の設定(任意)
- 4.コンテナの作成:

アカウント作成後、すぐにコンテナの作成画面に移ります。以下の情報を入力します。
- コンテナ名(例:あなたのウェブサイト名)
- コンテナの使用先(「Web」を選択)
- 5.利用規約に同意:
Google タグマネージャーの利用規約を確認し、同意します。
これで、アカウントとコンテナの作成は完了です。次に、作成したコンテナのコードをあなたのウェブサイトに設置します。
インストールコードの取得と設置

- 1.インストールコードの取得:
コンテナ作成後、2種類のコードが表示されます。
- 1つ目のコード:ページの <head> 内のなるべく上のほうに貼り付けてください。
- 2つ目のコード: <body> の直後に貼り付けてください。
- 2.コードをコピーしてウェブサイトに設置する:
あなたのウェブサイトのソースコードに、コピーしたコードを設置します。
実際に貼り付ける画面は、あなたが使っているサイト作成システムによって異なりますので、どこに貼り付ければ良いかわからない場合は、サイト作成システムの運営会社に問合せてください。

できれば指示通りに、HeadとBodyにそれぞれコードを貼り付けることが推奨されていますが、サイト作成システムによっては、Head欄はあってもBody欄は存在しないケースもありますので、その場合はHeadに1つ目のコードを貼り付けるだけでも構いません。
- 3.設置の確認:
コードを正しく設置できたか確認するには、以下の方法があります。

コードを取得したときの「Google タグ マネージャーをインストールする」という画面をもう一度開き、ウェブサイトのURLを入力する欄に、あなたのサイトのURLを入力して「テスト」をクリックしてください。これで、コードが正しく設置できているかを確認できます。
緑色の✔︎マークが表示されたら、正しくコードが設置できていることになります。
注意点:
- WordPressなどのCMSを使用している場合、プラグインを利用してコードを簡単に設置できることがあります。
- 複数のウェブサイトを運営している場合、各サイトに同じ手順でコードを設置する必要があります。
- 弊社であれば、ワードプレス、オンライン講座視聴用のメンバーシップサイト、ランディングページ作成システム、などなど使用しているサイト作成システムごとにGoogle Tag Managerのコードを貼り付けて運用しています。(それぞれのサイトに貼るコードは全て同じです。)
これで、Google タグマネージャーの基本的な設定は完了です。次のセクションでは、実際にGoogle タグを設定する方法について説明していきます。
Google タグの設定方法
Google タグマネージャーを設置したら、次は実際にタグを設定していきます。ここでは「Googleタグ」を例に、設定手順を説明します。Googleタグは、以前「グローバルサイトタグ(gtag.js)」と呼ばれていたタグの後継で、Google広告やGoogleアナリティクス(GA4)など複数のサービスを、1本のタグでまとめて動かせるのが特徴です。この記事では、Google広告のタグIDを入れる手順を紹介します。アナリティクス用のIDではありませんので、間違えないようにしてください。
新規タグの作成
- 1.Google タグマネージャーの管理画面にアクセス:
先ほど作成したアカウントとコンテナを選択します。

- 2.新規タグの作成:
左側のメニューから「タグ」を選択し、「新規」ボタンをクリックします。
- 3.タグの名前を設定:
わかりやすい名前を付けます(例:「Google タグ」)。

- 4.タグの種類を選択:
「タグの設定」セクションで「Google タグ」を選択します。

- 5.タグIDの入力:


ここで入力するタグIDは、Google広告の管理画面から取得します。画面左側のメニューで[ツール]→[データ マネージャー]と進み、[Google タグ]の欄にあるご自身のGoogleタグを探して[管理]をクリックします。開いた画面で、AW- から始まるタグIDを確認できます(画面のどこに表示されるかは、お使いの画面でご確認ください)。
※ 上の2枚は2024年当時の画面です。1枚目はGoogle広告の[ツール]→[データ マネージャー]から開いたGoogleタグの画面、2枚目はGoogleタグマネージャー側のタグ設定画面です。2026年9月時点でも、Google広告側のたどり方は1枚目と同じです。
トリガーの設定
トリガーとは、タグを発火させる条件のことです。Googleタグの場合、通常はすべてのページで発火させます。
なお2025年4月10日から、Google広告のタグやFloodlightタグを使うコンテナでは、GTMがイベントを送る前にGoogleタグを自動で先に読み込むようになりました。そのため公式ヘルプにも「コンテナがすべてのページで Google タグを読み込む場合は、コンバージョン リンカー タグも必要ありません」と書かれています。ほかの解説記事で「コンバージョン リンカーというタグも必ず入れましょう」と読んだ方も、今は条件によってはいらない、と覚えておいてください(すでに設置しているものを、あわてて外す必要はありません)。出典:タグマネージャー ヘルプ「コンバージョン リンカー」(確認日:2026年9月19日)
- 1.トリガーの選択:
「トリガー」セクションで「トリガーを選択」をクリックします。

- 2.「All Pages」を選択:
既定で用意されている「All Pages」トリガーを選択します。これにより、すべてのページでタグが発火します。

- 3.保存:
右上の「保存」ボタンをクリックして、タグの設定を保存します。
「公開」をする(忘れやすいので注意!)

タグの設定が完了しても、まだ実際のウェブサイトには反映されていません。変更を反映させるには、必ず公開する必要があります。
- 1.変更の確認:
右上の「送信」ボタンをクリックします。変更内容の概要が表示されるので、確認します。
- 2.バージョン名の入力:
変更内容がわかるような名前を付けます(例:「Googleタグ追加 2026/9/19」)。日付を入れておくと、あとから履歴をたどるときに役立ちます。
- 3.公開:

「公開」ボタンをクリックして変更を反映させます。
重要: 公開を忘れると、せっかく設定したタグが機能しません。タグの設定や変更を行ったら、必ず公開することを習慣づけましょう。
タグの動作確認
設定したタグが正しく動作しているか確認するには、次の2つの方法があります。
1つ目は、Google タグマネージャーの画面右上にある「プレビュー」を使う方法です。クリックするとTag Assistantの画面が開きますので、確認したいサイトのURLを入れて「接続」を押し、開いたウィンドウでページを操作してから「続行」に進みます。まだ公開していない変更も、この方法なら公開前に確認できます。本番に反映してから確かめるより安全ですので、まずはこちらをお使いください。

2つ目は、Chrome拡張機能の「Tag Assistant」を使う方法です。ページ上でどのタグが動いているかを手軽に確認できます。以前は「Tag Assistant(従来版)」と「Tag Assistant Companion」の2つに分かれていましたが、今は1つの拡張機能に統合され、名前も「Tag Assistant」に整理されました。ただし拡張機能では、まだ公開していない変更は確認できません。公開前の確認には、上の「プレビュー」をお使いください。
拡張機能は、Chromeウェブストアで「Tag Assistant」と検索するとインストールできます。なお、下のリンクは拡張機能の配布ページではなく、ブラウザ上でタグの動きを確認するTag Assistantのウェブ版です。
https://tagassistant.google.com/

弊社では、Tag Assistant以外にも、Meta広告、TikTok広告、Pinterest広告、Microsoft広告のタグが貼られているかを確認するための拡張機能をそれぞれChromeにインストールしていますので、Google広告以外の広告媒体も配信される予定のある方は、それらも使用して各媒体のタグが適切に設置されているかどうかを確認してください。
以上が、Google タグの基本的な設定方法です。この手順を応用すれば、他の種類のタグも同様に設定することができます。
ひとつだけ補足です。ヨーロッパ(EEA)・イギリス・スイスに住む人にも広告を配信する場合は、これらのタグに加えて同意モード(コンセントモード)v2の設定が必要になります。サイトに置いた同意バナーで読者が選んだ結果を、Googleのタグに伝えるための仕組みです。日本国内だけに配信している場合は必須ではありませんので、海外にも広告を出すことになったときに調べてみてください。
よくある失敗とその対処法
Google タグマネージャーを使用する際、初心者がよく陥りがちな失敗がいくつかあります。ここでは、そうした失敗とその対処法を紹介します。これらを知っておくことで、スムーズにタグ管理を行えるようになるでしょう。
1. タグの公開忘れ
失敗: タグを設定したのに、なぜかデータが収集されない。
対処法:
- タグを設定した後、必ず「公開」ボタンをクリックしましょう。
- 公開忘れを防ぐため、タグ設定後に必ず公開するという習慣をつけることが大切です。
- チームで作業している場合は、公開前にダブルチェックする体制を整えるのも効果的です。
2. コンテナコードの不適切な設置
失敗: Google タグマネージャーのコンテナコードを正しく設置できていない。
対処法:
- 1つ目のコードは、<head> タグの中の、できるだけ上のほうに貼り付けましょう。
- 2つ目のコードは、<body> 開始タグのすぐ後ろに貼り付けられているか、もう一度確認してください。
- WordPressなどのCMSを使用している場合、専用のプラグインを利用すると簡単に正しく設置できます。
3. トリガー設定の誤り
失敗: タグは設定したが、意図したタイミングで発火しない。
対処法:
- トリガーの設定を再確認しましょう。例えば「All Pages」を選択すべきところを特定のページだけに限定していないか。
- 複雑なトリガー条件を設定している場合、プレビューモードを使って動作を確認してください。
- 必要に応じて、カスタムイベントトリガーの使用を検討しましょう。
4.タグの重複
失敗: 同じタグを複数回設定してしまい、データが重複して収集される。
対処法:
- 新しいタグを追加する前に、既存のタグを確認しましょう。
- タグに明確で一貫性のある命名規則を使用し、管理を容易にします。
- 定期的にタグの棚卸しを行い、不要なタグや重複しているタグを整理しましょう。
5.セキュリティリスク
失敗: 信頼できないソースからのタグを追加してしまう。
対処法:
- 追加するタグの出所を必ず確認しましょう。
- 可能な限り、公式のタグテンプレートを使用してください。
- カスタムHTMLタグを使用する場合は、そのコードの安全性を十分に確認してから追加します。
これらの失敗を認識し、適切に対処することで、Google タグマネージャーをより効果的に使用できるようになります。
まとめ:Google タグマネージャーで効率的なウェブサイト管理を
ここまで、Google タグマネージャーの基本から応用まで、詳しく解説してきました。最後に、これまでの内容を振り返り、Google タグマネージャーを活用することで得られるメリットをまとめてみましょう。
Google タグマネージャーの主なメリット
- 1.作業効率の向上:
タグの追加、変更、削除がウェブサイトのコードを直接触ることなく行えるため、マーケティング担当者が迅速に対応できます。
- 2.エラーリスクの低減:
プレビュー機能やバージョン管理機能により、タグの誤設定によるエラーリスクを大幅に減らすことができます。
- 3.タグ管理のしやすさ:
複数のタグを1か所で管理できるため、設置ミスや消し忘れが減り、サイトに入っているタグの状態を把握しやすくなります。
- 4.柔軟なデータ収集:
データレイヤーを活用することで、より詳細で柔軟なデータ収集が可能になります。
- 5.チーム作業の効率化:
ワークスペース機能を使うことで、複数人でのタグ管理作業がスムーズに行えます。
効果的な活用のためのポイント
Google タグマネージャーを最大限に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です:
- 計画的な導入: サイトの構造や必要なタグを事前に整理し、計画的に導入しましょう。
- 継続的な学習:Google タグマネージャーは今も少しずつ変わっています。たとえば2025年4月には、設定の不備を知らせてくれる「タグ診断」のアラートが増え、Google広告のタグを使うコンテナでは、GTMがGoogleタグを自動で先に読み込むようになりました。こうした変更は公式のリリースノートにまとまっていますので、年に一度ほど目を通しておくと安心です。
- チーム内での知識共有: タグ管理の知識やノウハウをチーム内で共有し、組織全体のスキルアップを図りましょう。
- 定期的な見直し: タグの設定や運用状況を定期的に見直し、常に最適化を心がけましょう。
今後の展望
デジタルマーケティングの世界は日々進化しています。Google タグマネージャーを使いこなすことで、あなたは常に最新のマーケティングテクノロジーを迅速に導入し、競合他社に先んじることができるでしょう。
Google タグマネージャー(Google Tag Manager)は、単なるタグ管理ツールではありません。
それは、あなたのウェブサイトを効率的に管理し、マーケティング施策を迅速に展開するための強力な武器なのです。
この記事で学んだ知識を活かし、ぜひGoogle タグマネージャーを導入してみてください。きっと、あなたのウェブサイト運営に新たな可能性が開けるはずです。
この記事の手順と名称は、2026年9月19日にGoogle タグマネージャーとGoogle広告のヘルプで確認したものです。画面はたびたび変わりますので、実際の画面と見比べながら進めてください。
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