Google広告でリマーケティングとコンバージョンリンカーを設定する方法

この記事は2026年9月時点の情報に更新しました。いちばん大きな変更は、コンバージョンリンカーが多くの場合もう必要なくなったことです。2025年4月10日から、Googleタグマネージャーが自動でGoogleタグを先に読み込むようになり、コンバージョンリンカーの役割をGoogleタグが引き継いだためです。この記事では、リマーケティングの設定手順と、コンバージョンリンカーが今も必要になる場面を順にお伝えします。

はじめに:Google広告の効果を最大化する秘訣

Google広告を運用しているのに、思うような成果が出ていないと感じていませんか?

あなたのビジネスを成長させるためには、Google広告の効果を最大限に引き出すことが不可欠です。そのために欠かせないのがリマーケティングの設定です。そして2024年まではもう1つ、コンバージョンリンカーという設定も必須とされていました。

この2つの機能を正しく設定することで、以下のような効果が期待できます:

  • 潜在顧客への再アプローチが可能になる
  • コンバージョン率の向上が見込める
  • 広告費用対効果(ROAS)の改善につながる

本記事では、これらの機能をGoogleタグマネージャーを使って設定する方法をステップバイステップで解説します。技術的な知識がなくても、この記事を読めば誰でも実践できるようになります。ただしコンバージョンリンカーについては、今は設定しなくてよい場合がほとんどです。その理由はこのあとすぐご説明します。

あなたのGoogle広告がこれまで以上の成果を出せるよう、一緒に設定していきましょう。まずは、リマーケティングとコンバージョンリンカーについて詳しく見ていきます。

リマーケティングとコンバージョンリンカーとは?

リマーケティングは、今もGoogle広告で成果を出すために欠かせない設定です。まだ行われていない方は、必ず行うようにしてください。いっぽうコンバージョンリンカーは、2025年4月の変更で、多くの場合は設定しなくてよくなりました。どちらも中身を知っておくと判断しやすいので、順にご説明します。

これらの機能について詳しく見ていきましょう。

リマーケティングの重要性

リマーケティングとは、あなたのウェブサイトを訪れたことのある人に対して、再度広告を表示する手法です。なぜこれが重要なのでしょうか?

※ Google広告の公式な表記では、「リマーケティング」は「広告主様のデータ」、ためていくリストは「データ セグメント」という呼び方に変わっています。管理画面で「リマーケティング」という言葉が見当たらないときは、この読み替えを思い出してください。この記事では、なじみのある「リマーケティング」のままお話しします。

  1. 購買までの時間を短縮: 一度興味を持った人に再アプローチすることで、購買決定までの時間を短縮できます。
  2. ブランド認知度の向上: 複数回広告に触れることで、あなたのブランドの印象が強くなります。
  3. コスト効率の改善: すでに興味を示した人たちに広告を出すため、一般的に高いコンバージョン率が期待できます。
  4. 顧客生涯価値の向上: 一度購入した顧客に対して、関連商品や新商品を提案することで、リピート率を高められます。

コンバージョンリンカーの役割

一方、コンバージョンリンカーは、ユーザーのクリック情報とコンバージョンを正確に結びつける機能です。これがなぜ重要なのでしょうか?

  1. 正確な広告効果測定: どの広告クリックがコンバージョンにつながったのか、精度高く把握できます。
  2. 広告最適化の精度向上: 正確なデータに基づいて、より効果的な広告運用が可能になります。
  3. 同じブラウザの中での追跡:広告をクリックしたときの情報を、あなたのサイト側に保存しておけます。
    ※ パソコンで広告を見て、スマートフォンで申し込んだ、という端末をまたぐ動きは、この仕組みだけでは追えません。そこはGoogleにログインしている人のデータなどで補われます。
  4. アトリビューションモデルの精度向上: 複数のタッチポイントがある場合、各広告の貢献度をより正確に評価できます。

コンバージョンリンカーは、こうした働きで広告の効果測定を支えてきました。

ここまでが、コンバージョンリンカーが必要だった理由です。ところが2025年4月10日から、Googleタグマネージャーの仕組みが変わりました。Google広告のタグを含むコンテナでは、タグが動く前にGoogleタグが自動で読み込まれるようになったのです。Googleタグ自体がクリック情報を保存する働きを持っているため、コンバージョンリンカーの役割はGoogleタグが引き継ぎました。

Google公式のヘルプにも、「コンテナがすべてのページで Google タグを読み込む場合は、コンバージョン リンカー タグも必要ありません」と書かれています(タグマネージャー ヘルプ「コンバージョン リンカー」/確認日:2026年9月19日)。

コンバージョンリンカーを今も設定したほうがよい場合

とはいえ、タグの種類としては今も残っていますし、すでに設置してあるものを急いで消す必要もありません。次のような場合は、設定したままにするか、新しく設定することをおすすめします。

  • Googleタグをすべてのページで読み込んでいないサイト
  • 申し込みフォームだけ別のドメインにあるなど、ドメインをまたいで計測している場合
  • サーバー側でタグを動かしている(サーバーサイドのタグマネージャーを使っている)場合

逆に、ふつうにGoogleタグマネージャーを入れて全ページでGoogleタグが動いているサイトなら、この設定は飛ばして構いません。以下の手順は、必要になったときのためにそのまま残しておきます。

リマーケティングのほうは、今も必ず設定しておきたい項目です。このあと、実際の設定手順をご紹介します。

これらの機能の重要性がおわかりいただけたでしょうか?次は、実際にこれらの機能を設定する方法を、ステップバイステップでご紹介します。

Google広告の設定:ステップバイステップガイド

ここからは、具体的な設定方法をご紹介します。Googleタグマネージャーを使って設定します。まず読んでいただきたいのは「リマーケティングタグの設定手順」です。コンバージョンリンカーは、先ほどお伝えした条件にあてはまる場合だけ設定してください。
※ 以下の画面写真は2024年当時のものです。Googleタグマネージャーの画面(新規/タグ/トリガー/保存/送信)は今もほぼ同じですが、Google広告側の画面は2024年8月末に新しくなっています。今の場所は手順に書き添えました。

Googleタグマネージャーの使い方がわからない方はまずこちらの記事もご覧ください!

先にGoogle広告の「自動タグ設定」を確認しておきます

タグを入れる前に、Google広告側でひとつ確認しておきたい設定があります。「自動タグ設定」です。これは、広告がクリックされたときに、リンク先のURLへ目印を付けてくれる設定です。この目印が付いていないと、Googleタグもコンバージョンリンカーもクリックの情報を保存できず、せっかくタグを入れても計測がつながりません。

Google広告の管理画面で、左側のメニューの[管理]→[アカウント設定]→[自動タグ設定]を開き、「ユーザーが広告クリック時にアクセスする URL にタグを設定する」にチェックが入っているかを確かめてください。入っていなければ、チェックを入れて[保存]します。
※ このアイコンは、画面によって[管理者]と表示されることがあります。

Googleタグマネージャーの準備

まず、Googleタグマネージャーにアクセスし、ログインしてください。新しいタグを作成する準備をします。

  1. Googleタグマネージャーの画面で「新規」をクリック
  2. タグの種類を選択する画面が表示されます

リマーケティングタグの設定手順

次に、リマーケティングタグの設定を行います。こちらも順を追って説明します。

  • 再度「新規」をクリックし、新しいタグを作成
  • タグの名前を「Google広告リマーケティング」と入力
  • タグの設定で「Google広告」を選択し、「リマーケティング」をクリック

※ 2026年9月時点では、この「Google広告リマーケティング」のタグの代わりに、「Googleタグ」を1本入れる方法も公式に案内されています。Googleタグを入れておけば、リマーケティング用のデータ集めと、コンバージョン計測の土台の両方をまかなえます。その場合は、タグの種類で「Google タグ」を選び、このあとご説明するコンバージョンIDを「タグ ID」の欄に入れてください。
※ 欄の名前は画面によって違うことがありますので、お使いの画面でご確認ください。以下の画面写真と手順は、これまでどおり「Google 広告リマーケティング」のタグで進める場合のものです。すでに設定が済んでいる方は、あわてて入れ替える必要はありません。入れるIDは、どちらも同じものです。

  • ここでコンバージョンIDが必要になります。Google広告の画面に移動しましょう
    ※ 広告を始めたばかりの方は、Googleタグがまだ1つも作られていないことがあります。その場合は、先にGoogleタグを作るところから始めてください。
  • 2026年9月時点では、左側のメニューの[ツール]→[データ マネージャー]を開きます
    ※ 2024年当時の「ツール > 共有ライブラリー > オーディエンスマネージャー > データソース」という経路は、今の画面にはありません。「データソース」タブは「オーディエンス ソース」という名前に変わり、Googleタグの管理そのものは[データ マネージャー]にまとまりました。
  • Googleタグの行にある「管理」をクリックします
    ※ 2024年当時は「Google広告タグ」という名前でしたが、今は「Googleタグ」に統一されています。
  • 開いた画面の「実装手順」から、Googleタグマネージャーで設定する場合の案内を開きます
    ※ 2024年当時の「Googleタグマネージャーを使用する」というボタン名は、今の画面には見当たりません。設置方法の選び方は画面によって少し違いますので、お使いの画面でご確認ください。
  • 表示されたコンバージョンIDをコピーします
    ※ 画面には「Google タグ ID」と表示されることがあります。「AW-」から始まる番号のことが多いですが、表示名はお使いの画面でご確認ください。Googleタグマネージャーの「コンバージョンID」欄には、このIDを貼り付けます。
  • Googleタグマネージャーの画面に戻り、コピーしたコンバージョンIDを貼り付け
  • トリガーの設定で「すべてのページ」を選択
  • 保存」をクリック

※ 以下の6枚は2024年7月に撮ったものです。はじめの4枚は当時のGoogle広告の画面で、[共有ライブラリ]→[オーディエンス マネージャー]→[データソース]から「Google 広告タグ」を設定する流れでした。2026年9月時点では、上に書いた[ツール]→[データ マネージャー]から進みます。残りの2枚はGoogleタグマネージャーの画面で、こちらは今もほぼ同じです。画面の見た目は違っても、コピーして貼り付けるコンバージョンIDは同じものです。

これで、リマーケティングタグの設定は完了です。

コンバージョンリンカーの設定方法

※ この節は、上でお伝えした「今も必要な場合」にあてはまる方だけお読みください。あてはまる場合は、もう一度「新規」からタグを作ります。設定そのものは、次の手順で終わります。

  1. 新しいタグの名前を「Google広告コンバージョンリンカー」と入力
  2. タグの設定で「Google広告」を選択
  3. コンバージョンリンカー」をクリック
  4. 設定項目は特にないので、そのまま次へ進みます
  5. トリガーの設定で「すべてのページ」を選択
  6. 保存」をクリック

これだけで、コンバージョンリンカーの設定は完了です。非常に簡単ですね。

最後に、これらの設定を反映させるために、以下の手順を行います:

  1. 画面右上の「送信」をクリックします
    ※ 「バージョン」は、作ったバージョンの一覧を見るための画面です。ここからは公開できませんので、ご注意ください。
  2. 変更の送信」という画面が開くので、「バージョンの公開と作成」が選ばれていることを確認し、バージョン名(日付や「リマーケティングタグ追加」など、あとから見て分かるもの)を入れて「公開」をクリックします
    ※ 2024年当時は「バージョン」から公開する流れでしたが、今は右上の[送信]から「変更の送信」画面に進みます。お使いの画面では、このボタンが[公開]と表示されていることもあります。

※ 下の2枚も2024年当時のGoogle広告の画面です。当時は「Google 広告タグの設定」という画面で[Google タグ マネージャーを使用する]→[続行]→[完了]と進みました。2026年9月時点では、この設定は[ツール]→[データ マネージャー]に移っています。表示される画面はアカウントによって違いますので、お使いの画面でご確認ください。

これで、リマーケティングの設定が完了しました。あなたのGoogle広告は、より効果的に機能するようになります。

公開したあと、タグが動いているか確かめます

公開しただけでは、うまく動いているかどうかはわかりません。Googleタグマネージャーの画面右上にある「プレビュー」を押して、自分のサイトを開き、タグが動いているかを見ておくと安心です。

なお、データが集まり始めるまでには少し時間がかかります。設定した直後に数字が0のままでも、失敗とは限りません。ここで同じタグをもう一度作ってしまうと二重に計測されますので、しばらく待ってから、もう一度ご確認ください。

リマーケティングのリストは「100人」から使えるようになりました

設定したあと、ためたリストがある人数に届かないと広告を配信できません。この下限は、2026年9月時点ではすべての配信面で「過去30日間に100人以上」に統一されています。以前は検索広告やYouTubeで1,000人、ディスプレイで100人といった具合に分かれていて、「YouTubeは1,000人必要」と説明されることも多かった項目です(Google広告ヘルプ「データ セグメントについて」/確認日:2026年9月19日)。

アクセス数がまだ少ないサイトでも、リマーケティングを始めやすくなったということです。まずはタグを設置して、リストをためるところから始めてみてください。

このあとに必要になる設定

ここまでの設定だけでは、コンバージョンの数は数えられません。申し込みや購入の数を計測するには、Google広告側でコンバージョンアクションを作り、完了ページなどに計測用のタグを設定する作業が別に必要です。この記事でお伝えしたのは、その土台になる部分だとお考えください。

あわせて、「拡張コンバージョン」という設定も一度見ておいてください。コンバージョンの計測精度を高めるための機能です。2026年9月時点ではアカウント単位で設定する形になっていて、新しく作るコンバージョンは、アカウントの設定を引き継いで最初から有効になります。あなたのアカウントでどうなっているかは、お使いの画面でご確認ください。

まとめ:Google広告で成果を出すために

ここまで、リマーケティングの重要性と設定方法、そしてコンバージョンリンカーの今の位置づけについて見てきました。ここで、大事なところを振り返りましょう。

主要なポイント:

  1. リマーケティングは、既に興味を示した顧客に再アプローチする強力なツールです。
  2. コンバージョンリンカーは、広告のクリックとコンバージョンを結びつける役割の設定でしたが、2025年4月からはGoogleタグがその役割を引き継いだため、多くの場合は設定しなくて構いません。
  3. これらの設定はGoogleタグマネージャーを使用して簡単に行えることを学びました。
  4. 設定後は継続的な効果測定と最適化が成功の鍵となります。

リマーケティングを正しく設定しておくと、あなたのGoogle広告はより効率的な広告運用ができるようになり、投資対効果(ROI)の向上が期待できるでしょう。

しかし、忘れてはいけないのは、これらはあくまでもツールだということです。最終的に成功を決めるのは、あなたの商品やサービスの価値です。優れた商品と、顧客のニーズに応えるサービスがあってこそ、これらのツールが真価を発揮します。

あなたのビジネスを成功に導くのは、継続的な努力と学習です。この記事で学んだ知識を活かし、さらなる成長を目指してください。

あなたのGoogle広告キャンペーンの成功を心からお祈りしています。

この記事の手順と名称は、2026年9月19日にGoogle広告とGoogleタグマネージャーのヘルプで確認したものです。画面はたびたび変わりますので、実際の画面と見比べながら進めてください。

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