この記事ではメール配信ソフトウェアのActiveCampaign(アクティブキャンペーン)を使って一斉配信メルマガを作成する方法とメルマガテンプレートの作成方法について解説いたします。
前回の記事はこちら
解説動画はこちら
ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)で一斉配信メルマガを送る方法
この「ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)でメルマガのテンプレートを作成する方法」の記事では、メルマガ作成の概要と、一度作っておくと非常に便利なメルマガテンプレートの詳細な作成方法をお伝えしますので、最後までご覧ください。
また、ActiveCampaignでは、お客様に送信するメールのことを「Campaign(キャンペーン)」と呼びますので覚えておいてください。
それでは実際のメルマガ作成方法を解説していきます。
メニューのCampaign(キャンペーン)を選択してメルマガ作成画面へ
(※動画内容は、一部、古いバージョンになっております。記事文章は最新のバージョンに対応しておりますので、動画と異なる部分は、解説文章の方を参考にしてください。)
まずはActiveCampaign(アクティブキャンペーン)の左側のメニュー画面から「手紙」のアイコンで表示されている「Campaigns」アイコンをクリックします。
「Campaign」アイコンを選択すると画面が切り替わるので「Create your first campaign(初めてのキャンペーンを作成する)」を押下すると再び画面が切り替わります。
ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)におけるメルマガ作成の5つの工程
ActiveCampaignで一斉送信メルマガを送るには、以下の5つの工程を踏んでいく形になります。
1、「Type」でメルマガの名前やメールの種類を選択し、
2、「List」で送信する対象を選別して、
3、「Design」ではテンプレートを選んでメルマガの内容を書き込む
4、「Summary」では送信内容を確認する
5、「Send」でメール送信する、
という流れになります。
ただ、この記事ではその5ステップを解説する前に「メールのテンプレを作成する方法」を解説し、実際のメルマガの送り方は次の記事で解説いたします。
メルマガのテンプレートを作成する方法
それではメルマガを送るための準備として、メルマガのテンプレートを作成する方法を解説いたします。
なぜメルマガのテンプレートを作成する必要があるかというと、「新しいメールを書くたびに白紙の状態から文章を書くのは非効率だから」です。
一般的にメルマガで送るメールの文面には、毎回変わるメールの本文以外に、
・公式サイトやSNSへのリンク
・会社の住所などの送信者情報
・「感想はお気軽にご返信ください」などの定型文
などを入れますよね?
それを毎回ゼロから書いたり、メモ帳からコピペするのでは、作業が非効率だからです。
Campaign Template(キャンペーンテンプレート)画面で新規テンプレートを作成する
Campaignメニューの一覧にある「Campaign Templates(キャンペーンテンプレート)」を選択すると画面が切り替わり、既存のテンプレ一覧が表示されます。
そして、右上にある「Create a Template」でメールの新規テンプレートを作成していきます。
穴埋め式メルマガテンプレが欲しい方は弊社のActiveCampaign講座へのご参加をご検討ください
各記事の末尾でご紹介しているActiveCampaignチュートリアル講座では私が作成した「穴埋め式メルマガテンプレ」を配布しておりますので、そのテンプレートをインポートしてすぐに使えます。ActiveCampaignのアカウントを新規で作成する際はご検討ください。
Start from Scratch(スタートフロムスクラッチ)=「ゼロからテンプレートを作成」をクリック
弊社の穴埋め式メルマガテンプレの読み込みリンクをお持ちでない方のため、ゼロからテンプレートを作成する方法を解説いたします。
ActiveCampaignのメールエディタ(メール文章作成機能)の使用方法
実際にメールの文面やデザインを行なっていく画面のことを一般的に「メールエディタ」と呼びます。
ここではActiveCampaignのメールエディタの使用方法を解説いたします。
(ちなみに動画で解説しているエディタはクラシックエディタと言って現行のものより古いエディタであるため、以下の文章解説と微妙に異なることをご了承ください。)
メールエディタはクリックファネルやカジャビなどのサイト作成機能と同じ様にブロック分けされており、それらをドラッグアンドドロップすることでメール内容を作成することが可能です。
↑実際のメールエディタの画面
Structures(ストラクチャー=構成)でメールのカラム数を選ぶことも可能
メールエディタ内に文章や画像やボタンなどのブロックを入れていく際、通常は1カラムが基本ですが、右側のStructures(ストラクチャー=構成)から2カラム以上のコンテナを選ぶことも可能です。
↑右側のストラクチャーの中から2カラムのコンテナを左にドラッグ&ドロップし、2カラムのコンテナを作成した画面です。
2カラムであれば、例えば写真を2枚横に並べたり、ボタンを2つ並べるなどして、お客様に選択肢を与えることも可能です。(まあスマホでメールを表示した場合には横並びにならないケースも多いと予想しますので、2カラム以上のストラクチャーを選ぶ意味がどこまであるかどうかは微妙な気がしますが。。)
Blocks(ブロック)から挿入したいパーツを選んでドラッグ&ドロップ
メールエディタの右側のContents(コンテンツ)メニュー内の「Blocks(ブロック一覧)」から好きなブロック(=パーツのこと)を選んで、左のメール編集画面にドラッグ&ドロップしていくことで、メールの土台を作成します。
メールエディタでよく使うブロック(=パーツ)一覧
基本的にはプレーンな文章を書き込む「Text(テキスト)ブロックをメインに使います。
他に私がよく使うブロックとしては、
・写真を挿入したい場合は、「Image(イメージ)」ブロック
・YouTube動画などのリンクを貼りたい場合は「Video(ビデオ)」ブロック
・SNSのリンクを貼りたいときは「Social(ソーシャル)」ブロック
・ボタン形式のリンクを埋め込みたいときは「Button(ボタン)」ブロック
・デッドラインファネルなどの外部ソフトウェアのタイマーを埋め込みたいときは「HTML」ブロック
などをよく使います。
不要なセクションとコンテナを削除する
初期状態のテンプレを選択すると不要な画像やロゴのコンテナがいくつかありますので、通常はそれらを消して、もっとシンプルにすることを推奨します。
緑の枠である「セクション」がいくつかありますが、複数のセクションは必要ないので、不要なセクションは消しましょう。
緑の枠のセクションの中に青い枠の「Container(コンテナ)」があるのですが、不要なコンテナもゴミ箱アイコンから消しましょう。(カーソルをコンテナの上にホバーすると「・・・」のような3つの点のボタンが表示されるので、それをクリックするとゴミ箱アイコンが出てきます。)
そうやって不要なセクションやコンテナを消す方法を覚えておいてください。
私が作成したシンプルなテンプレ
私が実際にメールを送っているメルマガのテンプレは以下のようなものです。
基本的にはセクションは1つだけ、その中に複数のテキストブロックを入れているだけです。
もし画像などの別ブロックを入れたい場合は、テキストブロックとテキストブロックの間に挿入できるように、最初から複数のテキストブロックを用意しています。
(テキストブロックがもし1つしかないと、文章と文章の間に画像などの別ブロックを入れることができませんので、効率よく別のブロックを挿入できるように、あらかじめ複数のテキストブロックを用意しています。)
各ブロックを複製する方法
削除方法と同じですが、各コンテナ(=ブロック)にカーソルをホバーすると、「・・・」アイコンが表示されるので、その真ん中の□が2つ重なったようなアイコンを押すと、そのブロックが複製されて2つになります。
もしテキストとテキストの間に画像やボタンなどを挿入したい場合は、テキストブロックを複製して、その2つのテキストブロックの間に画像などのブロックを挿入するのがおすすめの方法です。
Image(画像)ブロックを挿入する方法
一応、簡単に他のブロックを挿入する方法もお伝えします。
例えばテキストブロックの次によく使うであろう「Image(イメージ=画像)」ブロックを例に出します。
右のBlocks一覧から「Image」ブロックをクリックして、左にドラッグすると、テキストブロックの間に青い線が表示され、「Drop Here(ここで離して)」と表示されるので、そこでマウスを離してドロップします。
そうすると、以下のように写真のアイコンがある「Imageブロック」が2つのテキストブロックの間に挿入されました。
上記をクリックすると、以下のように画像のアップロード画面が表示されるので、メールに挿入したい写真や画像をアップロードして、選択してメールに埋め込む
挿入した画像をクリックすると右側に設定項目が表示されるので、Link(リンク)の項目から画像をクリックすると飛ばれるリンク先のURLを設定することも可能です。
ビデオなどのブロックも基本的には設定方法は一緒ですので、ぜひいろいろいじってみてメールエディタの使い方に慣れていきましょう!
では、最後にテキストブロック内で設定できる項目やテクニックについて解説いたします。
名前などのカスタムフィールドの挿入タグを追加するパーソナライズタグ機能の使い方
ActiveCampaignでも、データベース上にあるお客様のお名前などのカスタムフィールドをメール内に挿入して、「ヒルトルさん」というような名前入りのメールを送ることができます。
例えば、苗字タグ(%と%で挟まれた文字)は
%LASTNAME%
となりますので、メール編集画面の上部のメニューにある「Personalization Tags(パーソナライズタグ)」一覧から選ぶなどして、挿入してください。
その際の注意点として、タグの後に文章をそのままくっつけてしまうとタグが機能しなくなるので、タグの後は必ず半角スペースを挿入するようにして下さい。
誤:%LASTNAME%さん ←これだと正しく苗字が挿入されない
正:%LASTNAME% さん ←「タグ」と「さん」を半角スペース空けることで、「ヒルトル さん」というように名前が挿入される
残念なら半角を空けないと、タグが機能しないのは仕様ですので、それを理解した上で、ActiveCampaignを使いましょう。
定型文の参考事例
メール末尾の定型文は、以下のスクリーンショット内の文章も参考にしてながら、入れてみてください。(基本的に毎回のメールに載せておく定型文を入れましょう。)
自分の名前、もしくは会社名、なぜこのメールが届いてるのかなどは記載するようにしましょう。
お問い合わせ先としては、自社サポート用のメールアドレスのメールリンクを設定しておくことを推奨いたします。
知っておくと便利なパーソナライズタグ
あとは、知っておくと便利なパーソナライズタグについてもご紹介します。
テキストブロックの上の執筆用のメニューの並びにある「Personalization Tags(パーソナライズ)」タグの中には、名前などの挿入タグ以外にも、「メルマガ解除リンクの挿入タグ」「メールアドレス変更フォームリンクの挿入タグ」「メルマガ送信者の住所挿入タグ」などがあります。
メールに直接送信者住所を書き込むのではなく住所タグを使うべき理由
解除リンクやメール変更フォームへのリンクも貼っておくことを推奨しますが、メルマガ送信者の住所挿入タグも貼っておくと、ActiveCampaignの設定メニューで設定している住所が英語ではありますが自動的に挿入されるので便利です。
普通にメール内に住所を書き込んでしまうと、もし会社住所を移転する場合にテンプレート自体の住所を変更しないといけないのでめんどくさいです。
まあメルマガだけならめんどくさいですが、このテンプレートをステップメール(=オートメーション)でも使っていくと、メールの本数が数百通などに増えていくこともありえるわけですが、その全てのメール内の住所を1通1通修正していくのはありえないので、送信者住所タグを挿入し、もし住所変更があったら一括で全てのメールに表示される住所を一括変更できるようにしましょう。
メールアドレスの変更フォームのリンクを挿入する方法
他にも、
【受信メールアドレスの変更はこちら】
メールアドレスを変更する
という風に、「メールアドレスを変更する」の文に対し「Add a Link」で「%UPDATELINK%」と設定しておくと、顧客情報が更新された際に最新情報が反映されるようになります。
メールの配信解除リンクを挿入する方法
本文中にある【配信解除をご希望の場合】でも、同じく「Link(リンク)」に「%UNSUBSCRIBELINK%」とすることでメール配信が解除できる設定ができます。
送信者住所を挿入する方法
そして、メールの末尾に「送信者住所タグ」を挿入します。
メルマガやステップメールなどのメールをお客様に送信する際は絶対に送信者の住所を挿入しないと「特定電子メール法」に抵触し、スパムメール扱いされてしまいますので、必ず挿入しましょう。
(そもそも海外のメール配信システムは規制がより厳しいですので、送信者の住所を入れていないとメール自体を送信できないケースも多いです。)
「%SENDER-INFO-SINGLELINE%」というタグを最下部に貼っておけば、ActiveCampaignのSettingのメニュー内で設定した住所が自動的に挿入されるので必ず設定しておきましょう。
最後に編集が終われば右上の「Save&exit」を押下し保存してください。
作成したテンプレを管理する方法
保存が終われば「Manage Templates」で作成したテンプレートが表示されるようになり、「Edit」を押下して編集も行えます。
まとめ
以上がメルマガ送信の概要と、メルマガテンプレの詳細な作成方法でした。
このように、様々なバリエーションのテンプレートを作っておくことで、送信するターゲットに応じたテンプレートを選択することで作業の効率化が図れます。
次回は、「ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)で一斉配信のメールマガジンを実際に送信する方法」を解説いたします。
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