【KJ解説その68】Kajabi のタグ機能を使って自動締切を設定する方法

この記事ではKajabi(カジャビ)のTag(タグ)機能を使って高度な自動化を行っていく方法について詳しく解説いたします。

前回の記事はこちら

解説動画はこちら

自動的かつ高度な商品販売の設定例

今回は、Kajabiの「Email Sequence」(ステップメール)とDeadlinefunnel(デッドラインファネル)を組み合わせることで、自動的かつ高度な商品販売を設定する例を解説します。

まずはサイトとステップメール(オートメーションによる)による、自動セールス構築の概要を解説します。

サイトで広告を使用しながら商品販売をする際は、広告費の回収も含めた売上が必須でそのためには効率的に売上を増やす目的で「販売の自動化」を行います。

自動化スタートの入り口

サイトの入り口として、無料オファーを提供し、引き換えにメールアドレスをご入力いただきます。

そのメール登録をトリガー(引き金)にしてステップメールを自動配信し、サイトの訪問者様にビデオセールスレターやウェブセミナーをご視聴いただくことで、同時に商品をセールスしていきます。

そこまでの流れを「ファネル1(商品A)」とします。

その際はKajabi(カジャビ)とDeadlinefunnel(デッドラインファネル)をZapier(ザッピアー)経由で連携することで、オプトイン(会員登録)があればDeadlinefunnelに情報を渡し、ステップメールを配信し、自動的に期限を区切ることで限定性を高めながらセールスを行なっていきます。

上記のツールにの使い方関しては以下の記事もご覧ください。

それでも9割以上の人は商品を購入しない

通常、サイトにお客様が訪問したら、サイトを離脱して、基本的には2度とそのサイトに訪問することはないでしょう。

でも、今回の例のように「無料オファー」(電子書籍やクーポンなどのプレゼントなど)を提示することで、メールやLINEなどで継続的にフォローアップができるわけです。

そうすることで、サイトの成約率を高めることができるわけですが、対面セールスや電話営業などの人件費のかかるセールスを行わない場合、100人のうち、10名が有料の商品をご購入いただけることができれば素晴らしい数字です。

とはいえ、せっかく広告費やコストをかけて集めたお客様のリスト(連絡先)のうち、9割以上はすぐには商品を買わない、というのが現実です。

ただ、商品をご購入いただけなかった9割の方々には、2度と商品をセールスしない、というのは非常にもったいないことです。

↑メール登録後、ファネル1で商品Aをご購入いただいた方には、購入者向けのフォローアップメールが流れます。しかし、購入に至らなかった9割の方への対応はどうすべきでしょうか?

購入に至らなかった方への再度のセールスも自動化すべき

上記でお伝えした、Deadlinefunnel(デッドラインファネル)を使うことで、メール登録後、指定の期間が経つとページが自動的に閉じられてしまい、ご案内していた商品を購入できなくなってしまいます。

もちろん、「締切は今日までですよ!」としっかり締め切るからこそ商品は売れるので、約束した締切の日時になったら、自動的にサイトを閉じることが重要です。(そこで約束通り閉じないと、「なるほど、テキトーな会社なんだな。じゃあ今後も別に期限内に商品を購入しなくてもいいか、どうせ後から買えるだろうし。」とお客様に舐められてしまうので、時間になったら自動的にサイトを閉じる仕組みを用意してください。)

でも、前述のように1回売って終わりではなく、「再販売」を行うことを推奨します。

もちろん、毎回一斉配信メルマガで再販売をご案内してもいいのですが、その再販売のご案内も、あらかじめステップメールを用意しておくことで、自動化することが可能になるのです。

なので、以下の図のように、ファネル1のサイトで商品購入に至らなかったお客様だけ、ファネル2のサイトを用意して、同じ商品Aを再度販売するのです。

その際、ファネル1と全く同じ条件(オファー)でも構いません。(弊社でもそのケースがほとんどです。)

ただ、1つのテクニックとしては、ファネル1で商品購入に至らなかった理由(=金額が高いなど)を考慮に入れ、ファネル2の商品A再販売では、「一括払いだけではなく、複数回分割払いを用意する」など、商品を購入するハードルを下げると、ファネル1では購入に至らなかった方にもご購入いただける可能性が高くなります。

もちろん、ファネル1よりもファネル2のほうが値段が安い、となってしまうと、「今度からすぐには買わずに2回目で買った方がいいのでは?」と思われてしまいますので、購入のハードルを下げるにしても値段を下げる、ということは絶対に行わないでください。

「再販売」でも購入に至らない人への施策は?

商品Aを再販売する「ファネル2」をご案内したとしても、やはり商品をご購入いただけるのは、ごく一部のお客様だけです。

では、それで終わりでしょうか?

そんなことはありません(笑)

商売がうまくいくためには、ある程度のしつこさが必要ですからね:)

もちろん、再々販売、という形で、ファネル3を用意し、商品Aをまた売るのも良いでしょう。(「大人気なのでご好評にお答えしての再々販売キャンペーンです!」とメールを送るのもアリです。)

ただ今回は、別の角度で商品を販売する方法をお伝えします。

それは、商品Aよりも、安い商品を販売する「商品B」を用意して売る施策です。

上記の図のように、最初にご提案した商品よりも安い商品をご提案することを「ダウンセル」と呼びます。

あなたが複数の商品をお持ちであれば、商品Aよりも価格帯の低い商品Bを販売することを推奨いたします。

または、商品Aのオファーを変えて、「商品Aを30日間無料でお試しいただけます。お気に召さなければ30日以内にご連絡ください。」という形で、30日後に課金をする形の「無料お試し」でカード決済をしていただくなどの施策も1つのアイデアです。

そうやって、商品を購入したら、購入者向けのメールが配信され、セールスメールは止まりますが、商品を購入するまでは、一定期間、セールスメールが届く、というエバーグリーンの仕組みを用意することで、一度準備をしてしまえば、売り上げが自動化できる、という状態を実現することが可能になります。

Deadlinefunnel(デッドラインファネル=自動締切ソフト)のススメ

(↑ステップメールを使って、「販売期限はいついつまでですよ!」と締切をご案内することがオンライン販売には欠かせません。)

何度もお伝えしていますが、ネットで商品を販売する上で重要なのは、「締切」です。

どんなに素晴らしい商品やオファーでも、「いつでも買える」と思えば、人は商品を買うことを先延ばしにしますよね?

でも、「人気で今買わないと買えなくなるかも?」と在庫や販売期限があることで、人は焦って商品を購入する可能性が高くなるのです。

形や在庫がない「オンライン講座」とはいえ、「期限を区切る」ことで、お客様の背中を押し、商品をご購入いただくことが可能になりますので、必ず期限は区切りましょう。

そこで欠かせないのが、Deadlinefunnel(デッドラインファネル)です。

こちらの記事もぜひご覧ください。

(↑ファネル2、3においても、それぞれのサイトと締切をご案内するステップメールを送信します)

Kajabi(カジャビ)のステップメールとDeadlinefunnel(デッドラインファネル)の締切を同期させる方法

このような自動販売で大事なのが、「ステップメールの文章と実際の締切を同期させること」です。

仮に、「締切は今日までです!」とメールに書いてあるのに、サイトに表示されるタイマーには「締切まで残り1日と〇〇時間」と書いてあったら、「あれ?締切って今日までじゃないの?明日でも買えるの?」とお客様を混乱させてしまいます。

なので、Kajabi(カジャビ)のステップメール機能とDeadlinefunnel(デッドラインファネル)をちゃんと同期させて、メールの文章とサイト上のタイマーの日数が一致するように設定を行わなければなりません。

つまり、以下の図を再度見ながらお伝えすると、

・メール登録→ファネル1の締切発動

・ファネル1で商品Aを購入しない→ファネル2の締切発動

・ファネル2でも商品を購入しない→ファネル3の締切発動

というように、3つの異なる締切をタイミングに合わせて発動させる必要があります。

↑Kajabi(カジャビ)のステップメール機能とDeadlinefunnel(デッドラインファネル)を連携させ、複数の締め切りを発動させる

Kajabi(カジャビ)のTag(タグ)機能を利用して自動締切を発動させる

Kajabi(カジャビ)の特徴として、自動締切ツールのDeadlinefunnel(デッドラインファネル)とは、直接連携ができない、という制限があります。

ですので、異なるソフトウェア間の連携を仲介する自動化ソフトであるZapier(ザピアー)を間に挟むことで、KajabiとDeadlinefunnelを連携させることが必要になります。

難しく聞こえるかもしれませんが、慣れれば簡単ですよ!

その際に、お客様がKajabi上で行うどの行動をトリガー(締切の引き金)にするか?という問いがあるのですが、最初のメール登録の際には、その際のメールアドレス登録フォームへのフォーム登録を引き金にするのが一般的です。

ただ、ファネル2以降の再販売の締切を発動する際には、ファネル1の引き金として利用した「フォーム登録」は行われませんので、ファネル1の最後のステップメールを送り終わったら、「ファネル1未購入」というような「Tag=タグ」をそのお客様に付与するのです。

「タグ」とは、オンラインビジネスにおいて、お客様を管理するための「ラベルや目印」のことだと考えてもらえればOKです。

図にすると上記の図のようになります。

では実際に、Zapierを使いながら、2つのソフトウェア間での情報を仲立ちして、自動締切を発動させるための設定方法を具体的に解説していきます。

Zapier(ザピアー)を使って複数の自動締切を発動させる設定方法

ここからは、ステップメールとタグ付与の自動化を組み合わせてZapier(ザピアー)経由で複数の自動締切キャンペーンを発動させる設定方法について解説します。

まずは、【Kajabi(カジャビ)とDeadlinefunnel(デッドラインファネル)とZapier(ザッピアー)を連携する方法】の回にて解説したように、設定することでフォームに登録があればDeadlinefunnelに情報が渡り、締め切りをスタートさせるようにします。

購入に至らない場合や締め切りに間に合わなかった場合、「ファネル2」へ向けて再販売のステップメールを送りますが、その際にタグを付与します。

Kajabi(カジャビ)のステップメール設定画面での設定方法

以下はKajabiのステップメール設定画面の一例です。

上記画像の赤枠部分、「Add Automation(自動化を追加)」を押下して、「WHEN(いつ?)」を「Email sequence email is sent(メール送信が行われれば)」として「THEN(そうしたら)」に「Add a tag(タグ付与する)」とします。

続けて「Select Tag」に付与したいタグを入力し(ここでは「商品A未購入者」のタグ)、「Save(保存)」を押下します。

Kajabiでタグが付与されたら、Zapierを通じてDeadlinefunnelでの締切をスタートさせる

次に、Zapierの設定画面で、「When this happens(これが起こったら)」の項目を、「Tag Added」(タグが付与されれば)という条件にして「then do this!(これを行う!)」には「Start Deadline」(締め切り発動させる)を選びます。

そうすることで、「ファネル1」で未購入の場合は、タグを付与したステップメールを送信し、そのタグを基にしてDeadlinefunnelでは締め切り発動のトリガーとし、「ファネル2」への締め切り付きキャンペーンが作動するようになります。

「ファネル2」で購入に至らない人へ「ファネル3」をご案内するための自動締切設定

その際は当然予め2つ目の締め切りキャンペーンを用意しておく必要があります。

あとは同様に、「ファネル2」で購入に至らなければ、WEBセミナーやビデオなどを見せて、そこで安価な商品を紹介することで「ファネル3」で商品Bのセールスへと繋げます。

この過程も自動化したいので、「Add Automation」を押下して、「「WHEN」を「Email sequence email is sent」(メール送信が行われれば)として「THEN」に「Add a tag」(タグ付与する)し、続けて「Select Tag」に付与したいタグを入力(ここでは 商品A再販売未購入者)し「Save」を押下します。

後は、先ほど同様Zapierにおいて該当するキャンペーンの「Dashboard」にある「When this happens」の項目を「Tag Added」(タグが付与されれば)という条件にして「then do this!」には「Start Deadline」をします。

このように、「ファネル2」において未購入の場合は「ファネル3」へと繋げ、期限付きでキャンペーンを作動させることで最終的に商品を購入して頂く自動化設定を行います。

商品を自動的にセールスすることで理想的なビジネスが展開できる

局面に応じた様々な商品を自動的にセールスすることにより、理想的なビジネスが展開できるので、Kajabi(サイト・ステップメール・オートメーション構築)→Zapier(仲介アプリ)→ Deadlinefunnel(締め切り管理アプリ)を連携して、締め切りを発動させることで販売につなげていきましょう。

逆に、お客様の立場から見ると締め切りが設定されている事で購入に至る可能性が大幅に上がるので、締め切り設定は必須とも言えます。

一見高度に見えるかもしれませんが、一連の流れで商品購入に至ればそれをトリガーにしてステップメールによってさらに高額な商品をセールスしていくことも可能です。

今回解説した販売方法を参考に実践して頂いて、売り上げをアップまたは維持できるよう自動化設定を構築して下さい。

商品を購入した場合にステップメールを自動停止するには?

最後に、「商品を購入した後のステップメール停止設定」について簡単に解説します。

以下は、弊社で配信しているステップメールの設定画面の一例です。

画面上の赤枠の部分、「unsubscribe triggers」(ステップメールを停止するトリガー)を押下します。

「WHEN」では「Offer is purchase」(クレジット決済にて購入)、もしくは手動での譲渡及び銀行振り込みの場合「Offer is granted」(手動で商品付与)の2パターンを作成します。

「THEN」は「Unsubscribe from an email sequence」(ステップメールを停止する)にして、「停止したいステップメールを選択」します。(通常は現在編集しているステップメールがデフォルトで選択されているのであえて選ぶ必要はありません。)

その上で、「Save(保存)」を押下すると、商品購入があれば以降はステップメールが停止します。

以上が、Kajabi(カジャビ)でタグの付与を使った高度な自動締切設定方法になります。

慣れてしまえば、簡単な作業の繰り返しですので、Kajabiをお使いの方で、再販売ステップメールを自動化したい方は、ぜひ実践してみてくださいね!

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