Clickfunnels2.0 がまだ日本では使えない理由

今回はファネル型サイト作成ツールであるClickfunnels(クリックファネル)の最新バージョンであるClickfunnels2.0(クリックファネル2.0)の新機能と日本ではまた使えない理由について解説いたします。(注:この情報は2022年10月の情報です。今後アップデートがあればまた随時お伝えします。)

そもそもClickfunnels2.0とは?

現行のClickfunnels1.0は、ファネル型サイト作成ツールとしては非常に高機能であり、今でも弊社でも毎日商品を販売しているソフトウェアです。

しかし、あくまでファネル作成機能に特化しているため、メール配信や顧客管理や会員サイト機能については、他社と比べると簡易的な機能しかなく、他社のツールと組み合わせて使うのが前提、というソフトウェアでした。

実際、弊社でもメール配信はActiveCampaign(アクティブキャンペーン)、会員サイトはKajabi(カジャビ)という形でさまざまな複数の会社のツールと組み合わせて利用しています。

アメリカにおいてもその評価は一緒で、ファネル数が20個以下で十分であれば、わざわざ月額297ドルの上位プランを使う必要はなく、下位プランの月額97ドルプランで十分であり、実際にはユーザーの大部分が97ドルの下位プランしか使っていない、という話をクリックファネルのイベントで聞いたこともあります。

そのため、不評だった機能を改善し、ファネル作成機能だけではなく、メール配信や会員サイトや、様々な機能をアップデートし、ゼロから再設計したのがClickfunnels2.0という新しいソフトウェアです。

Clickfunnels2.0の新機能は?

私はClickfunnels2.0のアカウントを持っているので、現在私が把握している新機能の一部をご紹介します。(現時点では未実装だと思われるものも含みます。)

・Clickfunnelsバージョン1.0や他社のサイト作成ツールと比べても速くなったサイトの表示速度

複数人でのサイト共同編集機能(Googleドキュメントのようなイメージ)

・1回作成したプロダクト(商品)を他のファネルでも使いまわせるグローバルプロダクト機能

動画を直接アップロードできる会員サイト機能(バージョン1.0だとYouTubeやVimeoなどの外部の動画ホスティングツールに動画データをアップロードする必要がありました。)

・バージョン1.0よりも高機能なメール配信やステップメール作成機能

見込み客との商談や営業の進捗を管理できるCRM(Customer Relationship Management)機能(=HubspotやSalesforceなどの大手向けでは一般的な顧客管理機能です。)

Payment AI機能=複数の決済ツールを紐づけて、お客様の状況に応じて異なる決済方法や支払い方法を提案できる機能

などなどの魅力的な新機能があります。

注意:Clickfunnels2.0が日本では使えない最大の理由は?

これが現在(2022年10月時点)でClickfunnels2.0が日本で使えない最大の理由です。

Settingのメニュー内で「Currency=通貨」を選ぶことができるのですが、そこではUSD(アメリカドル)、CAD(カナダドル)、EURO(ユーロ)の3つの通貨しか選択することができません。

実際にカード決済を受け付ける上では、Stripe決済やPaypal決済のアカウントとClickfunnels2.0と紐づけるのですが、「StripeやPaypalは日本円決済に対応しているじゃん!」と思うかもしれません。

しかし、このように外部の決済システムとサイト作成ツールを連携して商品を販売する場合は、サイト作成ツール側でその通貨に対応していないと、お客様にカード決済をしてもらうことができません。

Clickfunnels2.0とStripe決済やPaypal決済のアカウントを直接連携させずに、StripeやPaypalで直接商品を売ったとしても、その場合は、自動的にそのお客様情報がClickfunnels2.0と連携されずに自動化ができませんので、そもそもClickfunnelsなどのツールをあえて使う意味が半減してしまいます。

また、ClickfunnelsのFacebookコミュニティなどを見ても、「まだバグだらけだよねー」というようなコメントも見受けられますので、仮に日本円決済に対応していたとしても、まだ現時点では使うのは怖すぎますね。

実際、Clickfunnels1.0も最初はバグだらけで安定していませんでしたし、外部ツールとの連携が勝手に解除されたり、日本円で正常に決済ができなくなったりなど、様々な不具合は以前は起こっていましたので、全くゼロから新しく開発したばかりのClickfunnels2.0がバグだらけであったとしても、驚くことではありません。

なので現状のタイミングではまだClickfunnels2.0を導入するには早すぎる、というのが私の結論です。

仮にUSドルなどで商品を売っていたとしても、本格的に導入するのにはまだ慎重になったほうがいいと思います。

日本円(JPY)決済は今後実装されるのか?

未来のことばかりは誰にもわかりません。

しかし、将来的には、日本円も含めたもっと多くの通貨に対応することは確実だと思われます。

なぜなら、現行のClickfunnels1.0は世界中の主要な通貨に対応しているからです。

また、欧米系の通貨にも一部しか対応していないので、今のままでは世界中のユーザーから非難が殺到するでしょう。

(まあユーザーの大部分は北米でしょうし、あEUROに対応しているので、それだけで大部分のユーザーはカバーできているのかもしれませんが。。)

でも「Clickfunnels2.0ではこれら以外の通貨には対応しません」という方針にしてしまっては、確実にユーザー数は減りますので、どこかのタイミングで対応通貨は増えると予想します。

実際、2020年頃にリリースされた後発ツールである、「GroovePages(グルーブページ)」と呼ばれるClickfunnelsを意識したサイト作成ツールのアカウントも私は持っているのですが、最近になってようやく日本円決済に対応しました。

(いつ日本円決済が実装されたのかは把握していないですが、少なくともリリースから1年以上は日本円に対応していなかったと記憶しています。)

GroovePagesは新しいツールでしたのでアジア圏の通貨に対応するのに時間がかかってしまうのはしょうがないですが、Clickfunnelsのユーザーにはすでに欧米以外の国のユーザーもいるので、そこまで時間をかけずに実装してくれることを祈ります。

現時点での結論:Clickfunnels2.0の導入にはまだ早いので1.0がお勧めです

前述のように、仮に現時点で日本円決済に対応していたとしても、まだリリースされたばかりのツールであり、運営側も「まだバグはある」と言っている話も耳に入っていますので、まだしばらくは様子を見た方がいいというのが私の結論です。

実際、この現行執筆時には、プランごとの値段やプランによる違い、現行Clickfunnels1.0のユーザーがアップグレードする際の方法なども明確に公開されてないので、まだ正確な評価はできません。

「本当にお金を稼いでいるプロは新しい道具にはすぐには飛びつかない」

「本当のプロは革新性よりも安定性を重視する」

というのがどの業界でも一般的です。

なので、Clickfunnels1.0と様々な他社ツール(サードパーティツール)を連携して使っている弊社のような場合は、他社ツールとの連携もどうなるのか?が明確に発表されない限りは、2.0に移行することはできません。

個人的には、Clickfunnels1.0は今後は新機能が開発されない分だけ安定していますし97ドルの下位プランだけを使って、メール配信や会員サイトは他のツールを使っていくのが最適解だと思っています。

そうやって現行の安定したソフトウェアで自動化の仕組みを構築し、今後もしClickfunnels2.0が成熟したタイミングで乗り換えを検討するほうが現実的だと私は思います。

また今後情報があればこの記事にも追記を行なっていく予定です。

大事なのはツールではなく、「どんな商品をどんなオファーで売るか?」ですので、あまりツールや道具に振り回されずに、お客様のことを第一に考えながら、ネットを使って効率的に商品を販売していきましょう!

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