
今回はファネル型サイト作成ツールであるClickfunnels(クリックファネル)の最新バージョンであるClickfunnels 2.0(クリックファネル2.0)の新機能と日本ではまた使えない理由について解説いたします。
2025年2月更新:Clickfunnels2.0は一時期契約していましたが現在は解約し、Clickfunnels1.0のみ引き続き使用しています。2025年2月のクリックファネル社のアナウンスにより、2025年中のStripeとの直接連携(PaymentAIを経由せずにClickfunnels2.0とStripeを直接連携)が可能になるので追加の1%の手数料を支払わずに済む、決済ページのテキストも英語以外の言語にも置き換え可能、などの機能が追加されたことにより、日本でも徐々に使いやすくなっています。ただ、決済ページのフォームが1.0ほど自由にカスタマイズできないため、名前の入力フォームが「名(First Name)」「姓(Last name)」の順番になってしまうなど、完全には日本使用にローカライズが難しいのが懸念です。。
そもそもClickfunnels2.0とは?

現行のClickfunnels1.0は、ファネル型サイト作成ツールとしては非常に高機能であり、今でも弊社でも毎日商品を販売しているソフトウェアです。
しかし、あくまでファネル作成機能に特化しているため、メール配信や顧客管理や会員サイト機能については、他社と比べると簡易的な機能しかなく、他社のツールと組み合わせて使うのが前提、というソフトウェアでした。
実際、弊社でもメール配信はActiveCampaign(アクティブキャンペーン)、会員サイトはKajabi(カジャビ)という形でさまざまな複数の会社のツールと組み合わせて利用しています。
アメリカにおいてもその評価は一緒で、ファネル数が20個以下で十分であれば、わざわざ月額297ドルの上位プランを使う必要はなく、下位プランの月額97ドルプランで十分であり、実際にはユーザーの大部分が97ドルの下位プランしか使っていない、という話をクリックファネルのイベントで聞いたこともあります。
そのため、不評だった機能を改善し、ファネル作成機能だけではなく、メール配信や会員サイトや、様々な機能をアップデートし、ゼロから再設計したのがClickfunnels2.0という新しいソフトウェアです。
Clickfunnels2.0の新機能は?

私はClickfunnels2.0のアカウントを持っているので、現在私が把握している新機能の一部をご紹介します。(現時点では未実装だと思われるものも含みます。)
・Clickfunnelsバージョン1.0や他社のサイト作成ツールと比べても速くなったサイトの表示速度
・複数人でのサイト共同編集機能(Googleドキュメントのようなイメージ)
・1回作成したプロダクト(商品)を他のファネルでも使いまわせるグローバルプロダクト機能
・動画を直接アップロードできる会員サイト機能(バージョン1.0だとYouTubeやVimeoなどの外部の動画ホスティングツールに動画データをアップロードする必要がありました。)
・バージョン1.0よりも高機能なメール配信やステップメール作成機能
・見込み客との商談や営業の進捗を管理できるCRM(Customer Relationship Management)機能(=HubspotやSalesforceなどの大手向けでは一般的な顧客管理機能です。)
・Payment AI機能=複数の決済ツールを紐づけて、お客様の状況に応じて異なる決済方法や支払い方法を提案できる機能

などなどの魅力的な新機能があります。
注意:Clickfunnels2.0が日本では使えない最大の理由は?

↑2023年の3月ごろに日本円決済ができるようになったのですが、まだまだローカライズが足りない部分は多いのが正直なところです
これが現在(2022年10月時点)でClickfunnels2.0が日本で使えない最大の理由です。
Settingのメニュー内で「Currency=通貨」を選ぶことができるのですが、そこではUSD(アメリカドル)、CAD(カナダドル)、EURO(ユーロ)の3つの通貨しか選択することができません。
実際にカード決済を受け付ける上では、Stripe決済やPaypal決済のアカウントとClickfunnels2.0と紐づけるのですが、「StripeやPaypalは日本円決済に対応しているじゃん!」と思うかもしれません。
しかし、このように外部の決済システムとサイト作成ツールを連携して商品を販売する場合は、サイト作成ツール側でその通貨に対応していないと、お客様にカード決済をしてもらうことができません。
Clickfunnels2.0とStripe決済やPaypal決済のアカウントを直接連携させずに、StripeやPaypalで直接商品を売ったとしても、その場合は、自動的にそのお客様情報がClickfunnels2.0と連携されずに自動化ができませんので、そもそもClickfunnelsなどのツールをあえて使う意味が半減してしまいます。
(2023年6月更新)
2023年の3月頃に日本円を含む複数の通貨を選べるようになったようです。
「これで一安心!日本でもクリックファネル2.0を使えるね!」と思った人には残念なお知らせです。
弊社でもClickfunnels2.0を利用してみたところ、「決済フォームの言語を日本語にすることができない」という問題点が発生しました。(2024年末のアップデートで決済フォーム内のテキストを自分で置き換えられるようになりました。)
また、弊社のデザイナーにファネル作成を任せてみたところ、「サイトが自動保存されず、せっかく作ったサイトがゼロからやり直しになってしまった・・・」という報告も受けました。
追記:2025年のアップデート発表で徐々に使いやすくなっていることは感じますが、まだまだ日本で使えるかどうかは微妙ですので、Clickfunnels2.0への導入は慎重になったほうがいいです。
実際、Clickfunnels1.0も最初はバグだらけで安定していませんでしたし、外部ツールとの連携が勝手に解除されたり、日本円で正常に決済ができなくなったりなど、様々な不具合は以前は起こっていましたので、全くゼロから新しく開発したばかりのClickfunnels2.0がバグだらけであったとしても、驚くことではありません。
なので現状(2025年の時点でも)のタイミングではまだClickfunnels2.0を導入するには早いかな、というのが私の結論です。
こちらの記事も併せてご覧ください。
Clickfunnels1.0の使い方記事まとめページはこちら
現時点での結論:Clickfunnels2.0の導入にはまだ早いので1.0がお勧めです

前述のように、まだリリースされたばかりのツールであり、運営側も「まだバグはある」と言っている話も耳に入っていますので、まだしばらくは様子を見た方がいいというのが私の結論です。
実際、この現行執筆時には、プランごとの値段やプランによる違い、現行Clickfunnels1.0のユーザーがアップグレードする際の方法なども明確に公開されてないので、まだ正確な評価はできません。
「本当にお金を稼いでいるプロは新しい道具にはすぐには飛びつかない」
「本当のプロは革新性よりも安定性を重視する」
というのがどの業界でも一般的です。
なので、Clickfunnels1.0と様々な他社ツール(サードパーティツール)を連携して使っている弊社のような場合は、他社ツールとの連携もどうなるのか?が明確に発表されない限りは、2.0に移行することはできません。
個人的には、Clickfunnels1.0は今後は新機能が開発されない分だけ安定していますし97ドルの下位プランだけを使って、メール配信や会員サイトは他のツールを使っていくのが最適解だと思っています。
そうやって現行の安定したソフトウェアで自動化の仕組みを構築し、今後もしClickfunnels2.0が成熟したタイミングで乗り換えを検討するほうが現実的だと私は思います。(2025年時点ではだいぶ使いやすくブラッシュアップされているようですが、個人的にはまだ早いと思っています。)
また今後情報があればこの記事にも追記を行なっていく予定です。
大事なのはツールではなく、「どんな商品をどんなオファーで売るか?」ですので、あまりツールや道具に振り回されずに、お客様のことを第一に考えながら、ネットを使って効率的に商品を販売していきましょう!
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