
追記(2026年9月):この記事は、私が2025年1月にSOUNDRAW(サウンドロー)を試したときの感想です。SOUNDRAWは2026年9月時点でも提供が続いています(運営は東京・渋谷のSOUNDRAW, Inc.です)。ただし料金プランの分け方が当時から変わり、今は個人で使うものだけでもクリエイター/アーティスト スターター/アーティスト プロ/アーティスト アンリミテッドの4つに分かれています(このほかに法人向けと学校向けのプランもあります)。本文には現在の金額とライセンスの条件を追記しましたが、掲載している画面写真は2025年1月に私が試したときのものなので、今の画面とは見た目が違うところがあります。
先に大事なところをまとめておきます。無料のアカウントでも、曲を作って編集して聴くところまでは試せます。ただしダウンロードと商用利用は有料プランからです。有料プランに入れば動画やポッドキャストのBGMとして使えますが、曲をそのまま単体の作品として売ったり、手を加えずにSpotifyなどで配信したりはできません。配信したい場合はアーティストプランが必要で、しかも60%以上の編曲が条件です(いずれも2026年9月時点)。
オンラインでのコンテンツ制作において、独自性のあるBGMの選定は常に大きな課題となっています。この記事では、日本発のAI BGM生成ツール「SOUNDRAW」について、その特徴と実践的な活用方法を詳しく解説します。従来の音楽ライブラリサービスとは異なり、SOUNDRAWは完全オリジナルのBGMを生成できるという画期的な機能を持っています。記事では、年払いなら月1,650円から始められる料金プランや、動画の展開に合わせた細かな調整機能など、実用的な情報を網羅。さらに、どんなクリエイターに向いているのか、導入すべきかどうかの判断基準まで、具体的な事例を交えながら解説していきます。次世代のコンテンツ制作に不可欠なBGM戦略について、最新のソリューションを知ることができる内容となっています。
動画クリエイターが抱えるBGM選びの課題

動画を制作する上で、最も頭を悩ませる作業の一つがBGM選びです。あなたも、こんな経験はありませんか?
「市販の音楽は高すぎる…」
「著作権フリーの曲を探しているけど、ピッタリのものが見つからない…」
「既存の曲は同じものを他のクリエイターも使っていて、差別化できない…」
実は、これらの悩みは多くの動画クリエイターが直面している共通の課題なのです。
現在、動画のBGMを入手する方法として主流なのが、EpidemicSoundのような音楽ライブラリサービスです。これらのサービスでは、プロのアーティストが制作した楽曲を月額制で利用することができます。
しかし、このような既存のサービスには大きく3つの制限があります:
- 選択の制限:用意されている曲の中からしか選べず、微調整ができない
- 独自性の欠如:同じ曲を他のクリエイターも使用している可能性が高い
- 柔軟性の不足:動画の長さや展開に合わせて曲を調整することが難しい
そんな中で登場したのが、AI技術を活用したBGM作成ツール「SOUNDRAW(サウンドロー)」です。このツールは、従来のBGM選びの課題を解決する新しいアプローチを提供しています。
特に注目すべき点は、完全オリジナルのBGMを自分で生成できるという点です。これは、あなたの動画コンテンツに独自性を持たせたい、でも作曲の専門知識は持っていない、というクリエイターにとって、画期的な選択肢となるでしょう。
それでは、このSOUNDRAWがどのようなサービスなのか、詳しく見ていきましょう。
SOUNDRAWとは?サービスの特徴を詳しく解説

SOUNDRAWは、日本で開発された革新的なAI BGM生成ツールです。従来のAI作曲ツールとは一線を画す特徴を持っています。
他のAI作曲ツールとの明確な違い

多くのAI作曲ツール(Sunoなどのサービス)は、ボーカル入りの楽曲を生成することを主な機能としています。つまり、歌詞を入力して、AIにメロディーとボーカルを作ってもらう仕組みです。
一方、SOUNDRAWはBGM制作に特化したツールとして設計されています。動画のバックグラウンドミュージックとして最適な、ボーカルのない楽曲を生成することに焦点を当てているのです。
料金プランと利用権利について

SOUNDRAWには、目的に応じて複数の料金プランが用意されています。私が試した2025年1月の時点では、大きく分けて次の2種類でした:
- クリエイタープラン(月額1,650円/2025年1月時点の表示)
- 動画やポッドキャスト用のBGM制作に最適
- SNS、ゲーム、テレビ、ラジオ、広告での使用が可能
- 無制限の楽曲生成が可能
- 商用利用可能
- 楽曲作成用プラン
- 自分のボーカルや楽器を追加してアレンジ可能
- ステム(各楽器パート)別のダウンロードが可能
- 音楽配信プラットフォームでの配信権利を含む
- 楽曲の完全な権利を保持
追記(2026年9月):上の箇条書きは、私が2025年1月に見たときの表示です。その後、プランの分け方が細かくなりました。2026年9月時点では、動画のBGMに使うクリエイタープランと、曲作りに使うアーティストプラン(3段階)に分かれています。日本からアクセスすると円建てで表示されます。
- クリエイター:年払いで月1,650円、月払いで月1,990円。MP3のダウンロードは無制限で、動画やポッドキャストのBGMとして商用利用できます
- アーティスト スターター:年払いで月2,900円、月払いで月3,900円。ダウンロードは月10曲まで
- アーティスト プロ:年払いで月3,590円、月払いで月5,900円。ダウンロードは月20曲まで(WAVや、楽器パートごとに分けたステムも書き出せます)
- アーティスト アンリミテッド:年払いで月4,900円、月払いで月9,900円。ダウンロードは無制限(WAV・ステム可)
- このほかに、法人プランと学校向けプランがあります
年払いは支払いこそ毎月ですが、12か月の契約になります(途中でやめても残りの期間分の支払いが必要です)。また、時期によっては割引キャンペーンが出ていて、公式サイトに定価より安い金額が並ぶことがあります。上に書いたのは割引が無いときの金額なので、申し込む前に公式ページで最新の金額をご確認ください。
料金と同じくらい大事なのが、何に使ってよいかという条件です。どのプランでも、動画・ポッドキャスト・ライブ配信・ゲーム・お店やイベントのBGMとして使うことはできます。ただし、生成した曲をそのまま単体の作品として使うことはできません。YouTubeなどへのContent ID登録も、全プランで禁止されています。Spotifyなどの配信サービスでリリースしたい場合はアーティストプランが必要で、しかもボーカルや楽器を足すなどして60%以上編曲することが条件です。なお、従業員が10人以上の団体はクリエイタープランを使えず、法人プランでの契約になります(2026年9月時点)。
解約したあとのことも書いておきます。契約している間にダウンロードした曲は、解約後もそのまま使い続けられますし、収益化もできます。できなくなるのは新しいダウンロードで、アカウントは無料プランの状態に戻ります。ひとつだけ例外があって、瞑想やLo-Fiのようなリラクゼーション系のコンテンツに手を加えないままの曲を使う場合は、契約が続いている間しか公開を続けられません。
SOUNDRAWならではの強み

このサービスの最大の特徴は、既存の曲をダウンロードするのではなく、AIに楽曲のイメージを伝えることで自分だけのBGMを作れる点です。これにより、以下のような利点が生まれます:
- 完全なオリジナル性: 他のクリエイターと被らない、独自のBGMを制作できる
- 細かなカスタマイズ: 曲の長さ、テンポ、各パートの強弱など、細部まで調整可能
- 権利の明確さ: 生成した楽曲の権利関係が明確で、安心して商用利用できる
- コスト効率: 月額定額で無制限に新しい楽曲を生成可能
日本語対応のメリット
SOUNDRAWは日本の開発チームによって作られているため、完全な日本語対応を実現しています。インターフェースやサポートがすべて日本語で利用できるため、英語に不安がある方でも直感的に操作することができます。
このような特徴を持つSOUNDRAWですが、実際にどのように使用するのでしょうか?次のセクションでは、具体的な操作方法と活用のコツについて詳しく解説していきます。
実際の使い方とBGM作成の手順
SOUNDRAWでのBGM作成は、直感的な操作で進めることができます。まるでプロの作曲家とコミュニケーションを取りながら楽曲を作り上げていくような感覚です。それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。
基本的な操作の流れ

SOUNDRAWでBGMを作成する際の第一歩は、楽曲の基本設定から始まります。画面上部に配置された項目を順番に設定していくことで、あなたの理想のBGMに近づけていくことができます。
まず最初に選ぶのは楽曲の長さです。最大5分までの間で、動画の尺に合わせて自由に設定することができます。例えば、YouTubeのショート動画用であれば60秒、通常の解説動画であれば3分といった具合に、用途に応じて柔軟に調整できます。
次に重要なのはテンポ設定です。SOUNDRAWでは、テンポを「遅い」「普通」「早い」という3段階から選択できます。複数の選択肢を同時に指定することも可能です。例えば、「普通」と「早い」の両方を選択すれば、その中間的なテンポの曲も生成されます。
ジャンル選択のポイント

ジャンルの選択は、生成される楽曲の印象を大きく左右する重要な要素です。SOUNDRAWは豊富なジャンルをカバーしており、例えば以下のような選択肢があります:
- ローファイヒップホップ(落ち着いた雰囲気の解説動画に最適)
- エレクトロニック(テンポの良いプロモーション動画向け)
- アンビエント(ナレーション主体の動画のバックグラウンドに)
パート別編集機能の活用

楽曲が生成された後、より細かな調整を行うことができます。これがSOUNDRAWの最も特徴的な機能の一つです。画面に表示される各パートのスライダーを操作することで、以下の要素を調整できます:
- メロディ(主旋律の強弱)
- バッキング(伴奏部分の存在感)
- ベース(低音の強さ)
- ドラム(リズムの強調度)
これらの要素は「クワイエット」から「エクストリーム」まで4段階で調整可能です。例えば、ナレーションがメインの部分ではメロディを「クワイエット」に、盛り上げたい部分では「インテンス」にするといった具合に、動画の展開に合わせて細かく調整できます。
効果的な使い方のコツ
SOUNDRAWを最大限活用するためのポイントは、段階的なアプローチです:
- まずは大まかな方向性(長さ・テンポ・ジャンル)を決める
- AIに複数のバージョンを生成してもらう
- 気に入った楽曲をベースに、各パートを微調整する
- 必要に応じて再生成を繰り返し、理想の音に近づける
このように、プロの作曲家がDTMソフトを使用するような感覚で、直感的に楽曲を作り上げていくことができます。
実際にSOUNDRAWで音楽を生成してみた様子を動画で解説しました
※動画は2025年1月時点の内容です。画面の見た目や料金プランは今と違うところがあります。
次のセクションでは、このツールが特に効果を発揮するユースケースと、導入を検討する際の判断材料について詳しく解説していきます。
どんな人におすすめ?メリット・デメリット

SOUNDRAWは革新的なツールですが、すべての人に最適というわけではありません。あなたのニーズや状況に合わせて、このツールを導入すべきかどうかを見極めていきましょう。
作曲経験者にとってのメリット
作曲やDTMの経験がある方にとって、SOUNDRAWはアイデア出しのための強力なツールとなります。プロの作曲家の中には、クリエイティブブロックに陥ることがありますが、SOUNDRAWを使うことで新しいインスピレーションを得ることができます。
特に以下のような活用方法が効果的です:
- 楽曲の土台作り: AIが生成した楽曲をベースに、独自のアレンジを加える
- パート別のアイデア出し: ドラムパターンやベースラインなど、各パートのアイデアを素早く試す
- 効率的な制作: クライアントワークなど、納期の厳しい案件での時間短縮
一般クリエイターが気をつけるべきポイント
動画クリエイターの方々にとって、必ずしもSOUNDRAWが最適な選択とは限りません。以下のような点を考慮する必要があります:
- 時間対効果: 既存の音楽ライブラリから選曲する方が早い場合もある
- 学習コスト: 直感的な操作とはいえ、理想の音を作り出すには練習が必要
- コスト比較: 月額料金に見合う使用頻度があるかどうかの検討
他のAI作曲ツールとの比較
SOUNDRAWの独自性は「BGM特化型」という点にあります。一般的なAI作曲ツールと比較すると、以下のような違いが浮かび上がります:
1. プロンプト入力の有無
- 一般的なAIツール:テキストプロンプトで指示を出す
- SOUNDRAW:視覚的なインターフェースで直感的に操作
2. 制作物の用途
- 一般的なAIツール:楽曲としての完成度を重視
- SOUNDRAW:動画用BGMとしての実用性を重視
3. カスタマイズ性
- 一般的なAIツール:生成後の編集が限定的
- SOUNDRAW:パート別の詳細な調整が可能
具体的な活用シーン
SOUNDRAWが特に力を発揮するのは、以下のようなケースです:
- 教育コンテンツ制作: 落ち着いた雰囲気のBGMが必要な場面
- 企業プロモーション: ブランドに合わせたオリジナルBGMの作成
- ポッドキャスト: オープニング・エンディング用のジングル制作
- ゲーム開発: シーンごとに異なる雰囲気の楽曲が必要な場合
次のセクションでは、これらの情報を踏まえた上で、SOUNDRAW導入の判断基準について具体的にまとめていきます。
まとめ:SOUNDRAWを使うべき人の判断基準

ここまでSOUNDRAWの機能や特徴について詳しく見てきましたが、このツールを導入すべきかどうかの判断は、あなたのコンテンツ制作における優先順位によって変わってきます。
導入を強くお勧めするケース
独自性の高いコンテンツを目指している方にとって、SOUNDRAWは非常に魅力的なツールとなります。例えば、オンライン講座やウェビナーを展開している方の場合、プラットフォーム全体で統一感のある独自のBGMを使用することで、ブランドの価値を高めることができます。
また、定期的に多くの動画コンテンツを制作している方にも、このツールは大きな価値をもたらします。なぜなら、一度SOUNDRAWの操作に慣れてしまえば、その後は動画の雰囲気に合わせて素早くBGMを生成できるようになるからです。
代替案を検討すべきケース
一方で、月に1-2本程度しか動画を制作しない方の場合、既存の音楽ライブラリサービスの方が費用対効果が高いかもしれません。また、ボーカル入りの楽曲が必要な方は、Sunoなど他のAI作曲ツールの方が適している可能性があります。2026年9月時点でも、SOUNDRAWは楽器中心のBGMに特化していて、歌詞やボーカルを入れた曲を作ることはできません(1曲の長さも最長5分までです)。
最終的な判断のポイント
SOUNDRAW導入の判断には、以下の3つの要素を考慮することをお勧めします:
1. コンテンツの制作頻度
月に10本以上の動画を制作する場合、SOUNDRAWの月額料金は十分に投資に見合う価値があります。
2. オリジナリティへのこだわり
他のクリエイターと差別化を図りたい場合、完全オリジナルのBGMを生成できるSOUNDRAWは強力な武器となります。
3. 時間的な余裕
BGMの選定や編集に時間をかけられる場合、SOUNDRAWを使いこなすことで、より質の高いコンテンツを制作できます。
今後のアップデートにも期待
SOUNDRAWは日本発のサービスということもあり、日本のクリエイターのニーズに合わせた機能の追加や改善が期待できます。私が試した2025年1月の時点では完璧なツールとは言えませんでしたが、その後もiPhone・Mac向けのアプリ「SOUNDRAW Grid」や、開発者向けのAPI、お店のBGM向けのサービスなど、使い道は広がっています(これらは私自身がまだ試していません)。
始める前の準備
SOUNDRAWの導入を決めた場合は、まず無料のまま試してみることをお勧めします。2026年9月時点では、無料のアカウントでも曲を作って編集して聴くところまでは何曲でも試せます。ダウンロードと商用利用だけが有料プランからです。つまり「作った音が自分の動画に合うかどうか」は、お金を払う前に確かめられます。無料で試している間に、以下のような準備を進めると、スムーズにツールを活用できるようになります:
- 自分が好きなBGMの特徴を書き出す
- 必要な楽曲の長さやジャンルを整理する
- 動画の種類ごとに求められる雰囲気を明確にする
デジタルマーケティングにおいて、質の高いコンテンツ制作の重要性は今後さらに高まっていくでしょう。その中で、BGMの選択は視聴者の印象を左右する重要な要素の一つです。SOUNDRAWは、その課題を解決する新しい選択肢として、検討する価値のあるツールだと言えます。
SOUNDRAW公式サイトはこちら
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