Kajabiでお客様のサブスクを停止・再開する方法

Kajabiでサブスクリプションビジネスを始めるなら、一時停止と再開の運用方法を理解することが不可欠です。本記事では、ストライプやペイパルとの連携によるスムーズな手続き、ドリップコンテンツへの影響、そして購入日変更というテクニックまで、実践的なノウハウをわかりやすく解説しています。顧客満足度を高め、解約率を下げるための工夫が満載ですので、ぜひ参考にしてください。

はじめに

あなたは自分の商品やサービスをサブスクリプションモデルで提供していますか?あるいは、これからサブスク型のビジネスを始めようと考えているでしょうか。

サブスクリプションビジネスを行う上で、お客様からの「一時停止」のリクエストにどう対応するかは重要な課題です。

例えば、お客様から「しばらくの間、サービスを停止したい」という申し出があった場合、あなたはスムーズに対応できるでしょうか?また、一時停止期間中のコンテンツ提供はどうするべきか、悩んだことはありませんか?

そこで本記事では、Kajabi(カジャビ)において、サブスクリプションを一時停止および再開する方法を詳しく解説します。

加えて、ドリップコンテンツ(期間限定の順次公開コンテンツ)を提供している場合の、一時停止による影響と対処法についても触れていきます。

サブスク型のビジネスを行う上で、一時停止オプションを適切に運用することは欠かせません。顧客満足度を高め、離脱を防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。

それでは、Kajabiとサブスクリプション決済システムの連携について見ていきましょう。

Kajabiとサブスクリプション決済システムの連携

Kajabiを使ってサブスクリプションビジネスを行う際、決済システムとの連携が不可欠です。

Kajabiは、代表的な決済サービスであるStripeやPayPalと直接連動しています。これにより、これらのサービスで提供されているサブスクリプションの一時停止機能をKajabiでも利用可能になっています。

具体的には、StripeやPayPalでサブスクリプションを一時停止すると、それがKajabiにも自動的に反映されます。つまり、決済システム側で停止の操作をすれば、Kajabiで別途手続きをする必要がないということです。

逆に、Kajabi上でサブスクリプションを一時停止すれば、StripeやPayPal側にもその情報が伝わります。両者が緊密に連携しているからこそ、一元的な管理が可能なのです。

ただし、この一時停止機能を使うには、事前にKajabiとStripeまたはPayPalとのアカウント連携が必須です。まだ連携設定を行っていない場合は、早めに済ませておきましょう。

一時停止をする際、サブスクに紐づいているコンテンツや商品の閲覧権限も同時に停止されます。これは当然の仕様ですが、のちほど詳しく解説するドリップコンテンツにも影響があるので覚えておきましょう。

以上のように、Kajabiとサブスクリプション決済システムが緊密に連携していることを理解したうえで、実際の一時停止方法を見ていきましょう。

Kajabiでサブスクリプションを一時停止する方法

それでは、Kajabiの顧客管理画面からサブスクリプションを一時停止する手順を解説します。

まずは、対象の顧客を特定します。顧客管理画面で、一時停止リクエストのあった顧客を検索しましょう。メールアドレスや名前などで絞り込むことができます。

顧客が見つかったら、その顧客の詳細ページを開きます。「subscriptions」や「購入履歴」の項目を探し、一時停止したいサブスクリプションを選択します。

選択したサブスクリプションの詳細画面で、「Actions」または「管理」のようなメニューを探してください。そこに、「Pause(一時停止)」や「Cancel(解約)」といったオプションがあるはずです。それをクリックすると、サブスクリプションの一時停止が即座に反映されます。

以上が、Kajabiでサブスクリプションを一時停止する方法です簡単な操作ですが、顧客対応の質を大きく左右する重要な機能ですので、しっかりマスターしておきたいところです。

次は、一時停止したサブスクリプションを再開する方法について説明しますね。

一時停止したサブスクリプションの再開方法

顧客からサブスクリプションの再開リクエストがあったとき、あなたはスムーズに対応できるでしょうか?

安心してください。一時停止の解除は、停止時と同じくらい簡単です。

先ほどと同様に、顧客管理画面で対象の顧客を見つけ、サブスクリプションの詳細画面を開きます。

一時停止中のサブスクリプションには、「Resume Payments(課金を再開)」などのオプションがあるはずです。それをクリックすれば、即座にサブスクリプションが再開されます。

ここで、課金サイクルがどうなるかを理解しておくことが大切です。

一時停止前に課金済みの期間がまだ残っている場合、再開のタイミングではすぐに課金は発生しません。代わりに、残りの期間分のサービス提供が再開され、その期間が終了した時点で次の課金が行われます。

たとえば、1ヶ月のサブスクリプションを購入して10日後に一時停止し、20日後に再開したとします。この場合、再開時には残りの20日間のサービスが提供され、その後に次の1ヶ月分の課金が発生する、といった具合です。

Kajabiはこの計算を自動的に行ってくれるので、あなたが手動で調整する必要はありません

ストライプやペイパルとの連携により、再開のタイミングで決済が再開されることも保証されています。安心して一時停止と再開の運用ができるわけです。

一時停止と再開の仕組みを理解したところで、次はドリップコンテンツへの影響について見ていきましょう。

サブスクリプション停止とドリップコンテンツの関係

サブスクリプションの一時停止は、ドリップコンテンツの提供にも影響を与えます

ドリップコンテンツとは、事前に設定されたスケジュールに沿って、コンテンツを順次公開していく機能のことを指します。たとえば、「購入から3日後に動画Aを公開、10日後に動画Bを公開」といった具合です。

この機能を使うことで、顧客を長期間にわたって引き付けることができるため、サブスクリプションビジネスとの相性は抜群です。

しかし、サブスクリプションが一時停止されると、ドリップコンテンツの公開も停止されます。

具体的には、一時停止期間中は新たなコンテンツが公開されなくなります。仮に一時停止前にドリップコンテンツの一部が公開済みだった場合、停止期間中はそれらのコンテンツにもアクセスできなくなります。

では、再開後はどうなるのでしょうか?

安心してください。再開後は、停止前の公開進捗が引き継がれます

つまり、一時停止前に公開済みのコンテンツは再びアクセス可能になり、未公開のコンテンツは元の予定通りに順次公開されていくのです。

ここで強調しておきたいのは、ドリップコンテンツの公開スケジュールが購入日基点で設定されているという点です。

そのため、一時停止期間が長くなればなるほど、当初の想定よりもコンテンツ提供の完了が遅れることになります。

この点を踏まえ、ドリップコンテンツを設計する際は一時停止の可能性も考慮しておく必要があるでしょう。

さて、ここまでは通常の運用の話でしたが、次は少し応用的なテクニックをお伝えしますね。

応用テクニック:購読者の講座参加日を変更する

ここからは、Kajabiのより高度な設定について紹介します。

先ほど、ドリップコンテンツの公開スケジュールが購入日基点で設定されていると説明しました。

実は、Kajabi上ではこの購入日を手動で変更することが可能です。

どういうことかというと、あなたの判断で顧客の購入日を遡らせたり、先に進めたりできるのです。

この設定を変更すれば、顧客ごとにドリップコンテンツの公開タイミングを調整できるようになります。

たとえば、あるサブスクリプションの解約と再入会が頻繁に行われるケースを考えてみましょう。

その場合、解約時点のドリップコンテンツの進捗を再入会後も引き継ぎたいと思うかもしれません。

そんなとき、この購入日変更の機能が役立ちます。

再入会手続き後、購入日を解約前の状態に戻せば、ドリップコンテンツの公開状況もそれに応じて調整されるのです。

ただし、この設定変更は顧客にとって予想外の動作になる可能性があります。

購入日を大幅に遡らせれば、本来まだ公開されていないはずのコンテンツにアクセスできてしまうかもしれません。

反対に、購入日を先に進めれば、既に視聴したコンテンツが突如非公開になるといったこともありえます。

したがって、この機能は慎重に使う必要があることを覚えておきましょう。

顧客の期待を裏切らないよう、購入日の変更はあくまで例外的な対応と位置づけるのが賢明だと言えます。

さあ、Kajabiにおけるサブスクリプションの一時停止と再開、そしてドリップコンテンツについて、一通り解説してきました。

最後に、本記事のポイントを振り返ってみましょう。

まとめ

本記事では、Kajabiを使ったサブスクリプションビジネスにおける、一時停止と再開の運用方法について詳しく解説してきました。

ポイントは以下の3つです。

  1. KajabiとStripe・PayPalが連携しているため、一時停止や再開の手続きを一元的に管理できる。
  2. 一時停止は即座にサブスクリプションを停止し、紐づくコンテンツへのアクセスも制限する。ただし、課金済み期間中は引き続きアクセス可能
  3. ドリップコンテンツは購入日を基点にスケジュールが組まれているため、一時停止期間が長いとコンテンツ提供の完了が遅れる可能性がある。

これらを理解し、適切に運用することが、顧客満足度の向上につながります。

一時停止オプションは、顧客に安心を与え、サブスクリプションの継続率を高める効果が期待できます。

「いつでも停止できる」という安心感が、購入の決め手になるケースは少なくありません。

Kajabiでサブスクリプションビジネスを始めるなら、ぜひこれらの知識を活かして、顧客に寄り添った柔軟な運営を心がけてくださいね。

解説動画はこちら

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