今回の記事では、Deadlinefunnel(デッドラインファネル)の機能を使用して、お客様が行動したタイミングを起点にして締切を発動する「エバーグリーン(Evergreen)キャンペーン」を設定する方法を解説します。
Deadlinefunnel(デッドラインファネル)公式サイトはこちら
https://www.deadlinefunnel.com/
前回の記事はこちら
- 1 解説動画はこちら
- 2 そもそもエバーグリーン(Evergreen)とライブローンチ(Live Launch)の違いとは?
- 3 エバーグリーン(Evergreen)キャンペーンの設定方法
- 4 キャンペーンの名前、カテゴリ、使用するツール、キャンペーンの種類を選択する
- 5 Deadline Length(締切の期間)を決める
- 6 日数のカウント方法を注意すべし!
- 7 メール配信ツールとの連携(インテグレーション)
- 8 ActiveCampaignの場合:Automation上で締切をスタートしたいタイミングにWEBフックURLを貼り付ける
- 9 締め切りたいページを指定する
- 10 Eメール用のリンクとメール内タイマーの設定
- 11 Appearance(アピアランス)=タイマーの見た目や文言の設定
- 12 個人的によく使う設定項目:「残り〇〇時間」になるまでタイマーを表示しない設定
- 13 自分の端末でのみ締切を解除する方法
- 14 次の記事はこちら
- 15 Deadlinefunnelの使い方まとめ記事はこちら
解説動画はこちら
そもそもエバーグリーン(Evergreen)とライブローンチ(Live Launch)の違いとは?
エバーグリーン(Evergreen)キャンペーンとは、相手(お客様)が行動したタイミングで異なる締め切りをスタートさせることです。
あえて逆の事例を先に解説しますが、エバーグリーンキャンペーンとよく対比されるのが、Live Launch(ライブローンチ)と呼ばれるキャンペーンの種類です。
その名の通り「ライブ=生の」「ローンチ=新発売!」ということで、
例えば「サマーキャンペーンは8月31日まで!」という感じで、時事ネタなどに合わせて、「締切の日付が固定のキャンペーン」を行う、というのは世間のどの会社もよく行なっていることですよね?
全員共通の「絶対的な締め切り」を指定するのが特徴なので、「Live Launch(ライブローンチ)」のキャンペーンについては想像しやすいと思います。
ただ、エバーグリーンのキャンペーンはなかなか一般的には理解がされづらいです。
エバーグリーンのキャンペーンの場合は、締切は「◯月◯日まで」という全員固定の締め切りではありません。
例えば、(特定の行動から)「○分間のみ」「○時間のみ」「○日間のみ」というような「相対的な期間の締め切り」を設定するのが「エバーグリーン(Evergreen)キャンペーン」です。
そのように「相対的」な期間の締切を設定することで、例えば、広告、YouTube、ブログなどを経由して、サイト上から資料請求をしていただいたお客様に対して、「お客様が(資料請求などの)特定の行動をしたタイミングから○日間のみ有効な特別価格キャンペーン」という期間限定のキャンペーンを設定できるのが特徴です。
これにより、資料請求していただけるお客様を常にネット上から集め続けることさえできれば、「365日毎日勝手に商品が売れる仕組み」を実現することも可能なわけです。
エバーグリーンキャンペーンの場合、お客様それぞれ異なる日付の締め切りが発動するわけですが、デッドラインファネルがそれぞれのお客様の「サイトにアクセスした端末の情報やIPアドレスなど」の様々な情報を元に、「このお客様(Aさん)は1月1日が締めきり!」「こっちのお客様は1月2日が締め切り!」という感じで、こちらがあらかじめ設定した期間の締切をスタートさせるわけです。
なので、例えば1月2日になったら、「Aさんはサイトに行ってももう申し込めない」「でもBさんは1月2日いっぱいは申し込める」というように、それぞれ異なる日付の締め切りとなるのです。
これがエバーグリーンキャンペーンの特徴です。
エバーグリーン(Evergreen)キャンペーンの設定方法
Deadlinefunnelにログインした後のダッシュボード画面から「Campaigns(キャンペーン一覧)」メニューにある「Create New Campaign(新しいキャンペーン)」を押下します。
キャンペーンの名前、カテゴリ、使用するツール、キャンペーンの種類を選択する
(※動画内容は、一部、古いバージョンになっております。記事文章は最新のバージョンに対応しておりますので、以下の解説文章の方を参考にしてください。)
順に「Campaign Name(キャンペーン名前)」から入力し、その下のカテゴリーも選択しましょう。(カテゴリー=キャンペーンを分類するためのフォルダ名のことです。)
「Email Provider」では使用しているメール配信ツールを、「Landing Page Builder」ではサイト作成ツールを選択します。
サイト作成ツールのほうは、Live Launchなどのキャンペーンの種類と一緒で、ツール一覧にないサイト作成ツールを「Other」から選んでもOKです。
ただし、このEvergreenキャンペーンの場合においては、デッドラインファネルが用意している機能をフルに使うためには、どうしてもステップメールを活用してお客様にセールスの締切のリマインドをお送りすることが推奨されているため、デッドラインファネルが対応している海外のメール配信ツールを使うことを推奨いたします。
その次は、Campaign Type(キャンペーンの種類)の選択肢の中から、Evergreen(エバーグリーン)を選択します。
Deadline Length(締切の期間)を決める
次に左側にある「NEXT」を押下し「Deadline」のページに移ります。
そうするとDeadline Length(締切の期間)の設定を行うページが表示されます。
Live Launch(ライブローンチ)の場合は、「日本時間20XX年XX月XX日XX時XX分」というような絶対的な日付を選択する必要がありましたが、今回はEvergreen(エバーグリーン)なので、「締め切りがスタートしてからX日後のXX時XX分」というような「相対的な期間」を設定する必要があります。
時間の単位は、days(日数)、hours(時間)、分(minutes)から選択できます。
日数のカウント方法を注意すべし!
今回は試しに、「日本時間(Japanese Standard Time)の3日後の23時59分」を締め切りに設定しました。
そうすると、親切なことに「実際に締切はいつになるのか?」という事例が表示されます。
例1:4月1日に締め切りがスタートした人は4月4日の23時59分まで
例2:4月2日に締め切りがスタートした人は4月5日の23時59分まで
というように、仮に「3days(3日)」と入力した場合は、「3日後」という計算の仕方になるので、間違えないように気をつけてください。
例えば、「1週間の販売期限を設けたい!」と思ったら、「6days(6日)」を選択してください。
そうすると、締め切りがスタートしてから6日後まで、という計算の仕方になるので、6日後=7日間=1週間の販売期間、となるわけです。
このあたりが誤解しやすいポイントなので気をつけてください。
メール配信ツールとの連携(インテグレーション)
その次は、メール配信ツールとの連携の設定を行うように促されます。
弊社では、メール配信ツールはActiveCampaign(アクティブキャンペーン)を使用しているので、「以下のWEBフックURLをコピーしてアクティブキャンペーンに貼り付けてください」という指示が出ます。
(WEBフックとは、2つのソフトウェア間のデータを橋渡しする機能のことだと理解しておけばOKです。)
初めて設定をする場合のみ、DeadlinefunnelとActiveCampaignをAPI連携する必要がありますので、画面の指示に従って連携設定を行ってください。
ActiveCampaignの場合:Automation上で締切をスタートしたいタイミングにWEBフックURLを貼り付ける
あなたが使用しているメール配信ソフトウェアによって、Deadlinefunnelから提供されるウェブフックURLをどうやって設定するかは異なるのですが、今回は1つの例として、弊社が利用しているActiveCampaignでの設定方法について解説いたします。
ActiveCampaignsの用語においては、Automation(オートメーション=自動化)とは、日本で言う「ステップメール」を意味します。
以下の画面のようにマインドマップのような形式で、ステップメールのフローを設定していくことができるUIになっています。
弊社の場合は、「フォームでの資料請求直後」に「締め切りがスタートする」という設定にしたいので、「電子書籍登録」というタグが付与され、このAutomationが始まった瞬間に、そのお客様に「ウェブフック」が作動し、ただちに締め切りがスタートする、という設定を行います。
登録直後のタイミングで、画面上の「+(プラス)」ボタンを押すと、「どんなアクションを設定するか?」の選択画面が現れます。(下記画面を参照)
そこで、上記の画面のポップアップ上で左のメニューにある「Conditions and Workflow(条件指定とワークフロー)」を選択→下の方にある「WEBHOOK(ウェブフック)」を選択します。
そうすると、デッドラインファネルから支給されたウェブフックURLを貼り付けて、設定は完了です。
締め切りたいページを指定する
次は、今回のキャンペーンで締め切りたいページ(=カウントダウンタイマーを表示させたいページ)と、締め切りが過ぎた後に自動的に遷移する「締め切り後のページのURL」を指定します。
これは、Live Launch(ライブローンチ)などの他のキャンペーンと同じ設定です。
タイマーを設定させたいfunnelsのURLを「page」の項目に張り、「redirect after the deadline to」の項目にはキャンペーン終了後に遷移するページのURLを貼り付けます。
ちなみに1つのキャンペーンで締め切れるページは1つだけに限らず、いくらでも「ADD NEW PAGE」でページを追加することも可能です。
(ただし、同一のページを複数のキャンペーンで締め切ることはできないのでご注意ください。)
そして、「FINISH」を押下すると、ようやく事前の設定が終わり、細かい設定やタイマーのデザイン(色や文言)を設定できる編集ページが表示されます。
Eメール用のリンクとメール内タイマーの設定
次は、「Email」の設定画面です。
エバーグリーンキャンペーンでは、メールを使ってフォローアップしていくことが基本ですが、メールに私たちが宣伝するセールスページなどのリンクを貼りますよね?
その際は、実際のページのURLではなく、この画面上に表示されているリンクをメールに貼るようにしてください。
そのリンクをメールに貼っておけば、例えば、最初にフォーム登録した際と異なる場所や端末でお客様がメールを開いてサイトに訪れたとしても、デッドラインファネル側は「あ、このメールアドレスに送られたメールをクリックしたということは、X日前に登録した〇〇さんだ!」というように個人を特定できるので、正しく締め切りが持続するわけです。
デッドラインファネル側から提供されるリンクを貼らないと、仮にお客様が最初に登録した端末と違う端末やインターネット環境でメールを開封して、ページを訪れた際に、デッドラインファネルが「この人誰だろう?」と個人を特定できず、締め切りが有効にならない、というケースが考えられますので、必ずメールには、デッドラインファネルから提供されたリンクを貼るようにしてください。
Appearance(アピアランス)=タイマーの見た目や文言の設定
アピアランスについては、前回のブログ記事でも解説しているので、そちらをご覧ください。
個人的によく使う設定項目:「残り〇〇時間」になるまでタイマーを表示しない設定
ちなみに私は、メニューの「Settings(セッティング=その他の細かい設定項目)」の項目にある「Hide Countdown Until(特定の時間になるまで締切のカウントダウンタイマーを隠す)」機能をよく使います。
これは、例えば5日間と設定したキャンペーン期間中、この欄に72と入力すると残り72時間を切るまでタイマーを表示しないようにする設定です。
そう設定する理由は、登録してすぐにタイマーが表示してしまうと、「あと5日後に申し込めばいいか」という心理が働き、結果として購入に繋がりにくい場合があるからです。
申し込む側の気持ちとしては、今申し込まなくてもいいという心理になってしまいますので、最初から期限は表示せず、ある程度時間が経過すれば残り時間を表示するようにすれば、購入意欲が掻き立てられます。
その数字を入力したら、最後に一番下にある「SAVE」を押下して保存することも忘れないで下さい。
自分の端末でのみ締切を解除する方法
ここまでの設定が終わったら、実際にフォーム登録を行うなどして、エバーグリーンの締め切りが発動するか確かめてください。
(1つ前の章で解説した「締め切り前○時間前までタイマーを表示しない」を設定した場合は、タイマーがすぐには表示されないので慌てないでください。)
そして、エバーグリーンキャンペーンをお使いのお客様からよくいただくご質問が、「締め切りが過ぎてしまったので、もう自分でもサイトにアクセスできないのだが、どうすればいいのか?」というご質問です。
これは、テスト後にもう一度サイトを見た時に締め切りが過ぎてしまい、自分で自分のページがもう見れない場合、こちらの「Clear Tracking」を押すと自分の環境でのみ情報がリセットされて、見れなかったサイトが見れるようになります。
こちらは私もよく使う機能なので、ぜひ覚えておいてください。
ちなみにその画面の下にある「Public Reset Link(公開用リセットリンク)」は、「そのリンクを踏んだ人は誰でも締め切りが解除される」という機能らしいです。
例えば、あなたのチームメンバーや業者さんなどの関係者が「テストで自分の環境で締切をスタートさせてみたけど、締め切りが終わってしまったので、サイトをもう見れないので見れるようにしてほしい」という要望があった際になど、ここで「Generate(リンクを生成する)」を押して、そのリンクを教えてあげてください。
お客様から「締切を解除してください」というご要望が来ることは滅多にないと思いますが、通常はそのような要望には応える必要はありません。(特定のお客様だけのご要望に応えていたら、他のお客様に不公平ですからね。。)
以上が、デッドラインファネルでエバーグリーンキャンペーンを設定する方法です。
非常に便利なキャンペーンですので、ぜひ使ってみてください!
Deadlinefunnel(デッドラインファネル)公式サイトはこちら
https://www.deadlinefunnel.com/