ChatGPT・Gemini・Claudeの違いと仕事での使い分け方

ChatGPT・Gemini・Claudeの違いと仕事での使い分け方

もしあなたが「ChatGPT、Gemini、Claude、結局どれを使えばいいの?」と迷っているなら、この記事がその答えを出すお手伝いをします。3社の現行モデルと料金を整理したうえで、私が2025年から2026年に実際の仕事で比べてきた結果をもとに、用途別の使い分けを本音でお伝えします。読み終える頃には、あなたの仕事に合った「1社目」の選び方が決められているはずです。

目次

「どのAIを使えばいいですか?」という質問に、2年ぶりに答え直します

こんにちは、ヒルトルです。

※この記事は、2024年6月に公開した内容を、2026年9月時点の情報に全面的に更新したものです。

2024年当時の私の結論は、とてもシンプルでした。「画像を作るならChatGPT、広告コピーやSNS投稿ならGemini、長いブログ記事ならClaude」。そして「ChatGPTの文章は、ClaudeやGeminiに比べると物足りない」とも書いていました。当時の私の正直な感想です。

ところが、それから2年で状況はすっかり変わりました。モデルの名前も、料金プランの仕組みも、「どのAIが何に強いか」という答えそのものも変わっています。2024年の結論には、2026年7月までの検証で見ても当てはまるものもあれば、そのまま信じると損をするものもあります。

私のところには、「ヒルトルさんは、どのAIをメインで使っているんですか?」という質問をよくいただきます(2025年10月の記事でも触れました)。個人事業主や小さな会社を経営している方にとっては、「結局、自分にとってどれが一番コストが低くて成果につながるの?」という切実な悩みですよね。

そこでこの記事では、3社の現行モデルと料金をざっくり押さえたうえで、私がこの1年ほど同じプロンプトで比べてきた結果を、検証した時点とモデル名を明記しながら整理します。個別モデルの細かいレビューは別の記事に譲り、ここでは「全体像」と「使い分けの考え方」に絞ってお話ししますね。

AIツール選びでつまずく本当の理由は「モデルが多すぎる」ことです

新しいAIモデルが毎月のように出てきて、SNSでは「これが一番すごい」「いや、こっちのほうが」と意見が割れている。正直、追いかけるだけで疲れてしまいますよね。

2026年9月時点で並べてみるだけでも、ChatGPTだけでGPT-5.6のSol・Terra・Lunaに加えて、GPT-6のAstra・Sol・Lunaまであり、しかもプランや画面によって使えるものが違います。GeminiはFlash系だけで3.6、3.7、3.8と並び、ClaudeもFable 5.1、Opus 5.5、Sonnet 5、Haiku 4.5の4系統(前のOpus 5なども選べます)。名前を覚えるだけで一苦労です。

しかも、お金の問題もあります。仕事で使う標準的な有料プランは3社とも月3,000円前後なので、全部契約すると毎月1万円近くかかります。「できれば1つに絞りたい」と思うのは、ごく自然な気持ちです。

ここで私がお伝えしたい考え方は1つだけです。AIモデルは「全体的にどれが一番か」ではなく「どの仕事に強いか」で選ぶということ。同じ「文章を書く」作業でも、ブログ記事と広告文と電子書籍では求められる力が違いますし、サイトを作るとなればまた別の話です。

この視点で見ていくと、「結局どれ?」という迷いは、思ったよりも早く整理できます。まずは、3社の現行モデルと料金から見ていきましょう。

各社の現行モデルと料金を、必要なところだけ整理します

細かいベンチマークの数字は扱いません。私たちのような一般のユーザーに関係があるのは、「無料で何が使えるか」「有料にすると何が変わるか」「一番上のモデルは普通のプランで使えるのか」の3点です。料金はすべて2026年9月時点のものです。

ChatGPT(OpenAI)

ChatGPTのふだんのチャット画面で動いているのは、2026年7月に登場したGPT-5.6です。Sol(太陽)・Terra(地球)・Luna(月)という3つに分かれていて、名前のとおり大きさの順番になっています。GPT-5.6の中では、Solが一番賢く、Lunaが一番速くて軽いモデルです。

無料プランのチャットで使えるのはGPT-5.6 Lunaだけですが、2026年8月からテキストのチャットは回数無制限になりました。ただし画像生成やファイルのアップロードには別枠の上限があり、日本では2026年6月から無料版とGoプランに広告が表示されます。

有料プランは、月8ドルのGo、月20ドルのPlus、月100ドルまたは200ドルのProという構成です(月200ドルのProは、2026年9月10日から新しい申し込みを一時停止しています)。仕事で使うならPlus以上が現実的です。チャット画面ではGPT-5.6 Solが使われ、考える深さを「Instant」「Medium」「High」から自分で選べます(2026年9月14日からは、ChatGPTが自分の判断で深く考えるモードに切り替えることはなくなりました)。ほかに、Deep Research(じっくり調べる機能)、画像生成のChatGPT Images(2026年9月時点の現行は2.5)、成果物を作るためのChatGPT Work、開発者向けのCodexが使えます。2026年7月にGPT-5.6を検証したときも、私はこのPlusプラン(月額3,000円)で使っていました(2026年9月に、月100ドルのProプランへ切り替えています)。

そして2026年9月3日に出たのが、最上位のGPT-6 Astra(アストラ)です。ふだんのチャット画面で「GPT-6 Pro」として使えるのは、Proプラン(月100ドル・200ドル)と会社向けのプランです。月20ドルのPlusプランでは、ChatGPT WorkとCodexの中でだけ使えます(2026年9月24日時点)。この記事の用途別の比較は2026年7月までの検証なので、Astraの結果はまだ入っていません。GPT-6 Astraについては、改めて検証した結果を別の記事でお伝えする予定です。

9月22日(米国時間)には、弟分のGPT-6 Sol(ソル)と、軽くて安いGPT-6 Luna(ルナ)も出ました。ただしChatGPTで使えるのはWorkとCodexの中だけで、ふだんのチャット画面では今もGPT-5.6が動いています。

https://chatgpt.com/

Gemini(Google)

Geminiは、Googleが「Flash」という軽量モデルを短い間隔で更新し続けているのが特徴です。2026年5月の3.5 Flashから始まって、7月に3.6 Flash、8月に3.7 Flash、9月2日に3.8 Flashと、ほぼ毎月新しい世代が出ています。

無料プランではGemini 3.6 Flashが標準モデルで、Proモデルの3.1 Proも限定的に使えます。画像生成(Nano Banana)、Deep Research、音声会話、Gem(自分専用の指示を保存する機能)まで無料で使えて、広告もありません。無料で使える機能の種類は、3社の中で一番多いと言えます。

有料プランは日本円で、月725円のGoogle AI Plus、月2,900円のGoogle AI Pro、月14,500円または32,000円のGoogle AI Ultraという3段階です。3.7 Flash以降の新しいFlashモデルはAI Pro以上向けなので、「Geminiの最新モデルを仕事で使いたい」ならAI Proが基本になります。AI Proには動画生成のGemini Omni Flash(旧Veo。開発者向けにはVeo 3.1も継続)、5TBのストレージ、一部の国ではYouTube Premium Liteも付いてきます。

1つ注意したいのが、2026年5月のGoogle I/Oで発表されたGemini 3.5 Proです。何度か延期を重ねて、2026年9月24日時点でもまだ一般には提供されていません。「発表はされたけれど、まだ使えないモデル」だと覚えておいてください(なお、旧「Gemini Advanced」は2025年5月に「Google AI Pro」へ改称されています)。

https://gemini.google/

Claude(Anthropic)

Claudeのモデルは、性能の高い順にFable、Opus、Sonnet、Haikuという4つの系統に分かれています。2026年9月24日時点の現行モデルは、9月1日に出た最上位のFable 5.1、9月22日(米国時間)に出たOpus 5.5、6月末のSonnet 5、そして軽量のHaiku 4.5です(6月のFable 5と7月のOpus 5は前の世代になりましたが、今も選べます)。

無料プランで使えるのはSonnet 5とHaiku 4.5です。ウェブ検索、ファイルのアップロード、Projects、メモリ機能まで無料で使えますが、5時間ごとの利用枠が小さめで、長い文章をやり取りすると早めに上限に達します。広告はありません。

有料プランは月20ドルのPro、月100ドルまたは200ドルのMaxです(日本でもドル建ての請求なので、円換算は為替で変わります)。ProではOpus 5.5まで、いつもの使用枠の中で追加料金なしで使えます(無料プランでは使えません)。Opus 5.5は、ほとんどの仕事で最上位のFable 5.1と同じくらいの力を出せると公式は説明しています。開発用のClaude Codeや、作業を任せるCowork(2026年9月16日から、普段のチャットと1つにまとめる切り替えが順番に進んでいます)も含まれます。

ここで気をつけたいのが、最上位のFable系の扱いです。2026年7月20日から、Proプランでは通常の利用枠に含まれず、別途「利用クレジット」を使う従量制になりました。Maxプランなら週の上限の50%までは追加料金なしで使えます。つまり「月20ドル払えば一番上のモデルが使い放題」ではない、という点は覚えておいてください。

もう1つ、Claudeには画像を生成する機能がありません(画像を読み取ることはできます)。ここは3社の中でClaudeだけの弱点なので、後ほど使い分けのところで改めて触れます。

https://claude.ai/

3社の料金とモデルの早見表

ここまでの内容を、一覧にまとめておきます。料金はいずれも2026年9月時点で、変わる可能性があります。

ツール無料で使えるモデル主な有料プラン(月額)最上位モデルの扱い
ChatGPTGPT-5.6 Luna(テキストは無制限、広告あり)Go 8ドル(日本は1,400円)/Plus 20ドル/Pro 100ドル・200ドル(200ドルは新規申し込みを一時停止中)GPT-6 Astraはチャット画面ではPro以上(「GPT-6 Pro」の名前)。PlusはWorkとCodexの中だけ
GeminiGemini 3.6 Flash(3.1 Proは限定利用、広告なし)AI Plus 725円/AI Pro 2,900円/AI Ultra 14,500円・32,000円3.8 FlashはAI Pro以上。3.5 Proは未提供
ClaudeSonnet 5・Haiku 4.5(広告なし)Pro 20ドル/Max 100ドル・200ドルFable 5.1はProだと別途クレジット制。Opus 5.5はPro以上の通常枠で使える

用途別の使い分け——私が2025年から2026年に比べて分かったこと

ここからが本題です。

私の比べ方は、2024年の最初の記事のときも、2026年7月の検証でも同じでした。まったく同じプロンプトを複数のAIに渡して、出てきたものを自分の目で読み比べる。それだけです。ただし、AIは数ヶ月で別物になるので、以下では「いつ・どのモデルで」試したのかを必ず添えています。

電子書籍のような長文原稿は、Claudeが頭ひとつ抜けています

2024年の記事で「長文ならClaude」と書いた結論は、その後の検証(2026年7月まで)でも同じ結果でした。ただし、根拠になる数字は当時とはまったく別のものになりました。

私は自分のオンライン講座の文字起こし(10万〜20万文字)をAIに渡して電子書籍の原稿を書いてもらうことが多いのですが、2025年12月にClaude Opus 4.5、Gemini 3 Pro、ChatGPT 5.2 Thinkingで比べたときは、Claudeが約10万文字、Geminiが約4.2万文字、ChatGPTが約3万文字という結果でした。ChatGPTは途中から箇条書きが増えていき、書籍の原稿としては物足りなかったのを覚えています。

2026年7月に別の講座の文字起こし(約20万文字)で試したときも、Claude Fable 5が約9万7,000文字、GPT-5.6(チャット)が約5万5,000文字、Claude Opus 4.8が約4万4,000文字、Claude Sonnet 5が約2万8,000文字。そして7月末に出たClaude Opus 5は、20万文字の文字起こしから11万文字の原稿を一気に書き切ってくれました。文字数がすべてではありませんが、中身を読み比べても、長文の原稿執筆に関してはClaudeの上位モデルが一番安心して任せられます。

ただし、Geminiにも見逃せない強みがあります。2026年5月にGemini 3.5 Flashを試したとき、「拡張思考」をオンにした状態で全6章・約6万文字の電子書籍を10分かからずに書き上げてくれたのです。ClaudeやChatGPTだと同じ分量に30分から1時間はかかるので、スピードではGeminiが圧倒的でした。「じっくり濃い原稿ならClaude、とにかく速く形にしたいならGemini」。これが、ここまでの検証から私が整理している使い分けです。

ブログ記事は3社とも合格点。差が出るのは「指示どおりの長さ」と「速さ」です

ブログ記事に関しては、2026年時点でどのAIも仕事で使えるレベルに達しています。差が出るのは、文章の質そのものより、細かい指示をどれだけ守ってくれるかです。

2026年5月に「約1万文字のブログ記事を書いて」という同じプロンプトを渡したところ、Gemini 3.5 Flash(拡張思考)は9,736文字を数分で、Claude Opus 4.7は10,057文字をじっくり時間をかけて書いてくれました。一方のChatGPT 5.5は19,741文字。頼んだ量のほぼ2倍で、「そんなに書かなくていいのに」と思わず笑ってしまいました。

面白いのは、このChatGPTの「書きすぎ」が、7月のGPT-5.6では使い方次第で解消されたことです。普通のチャットだと1万7,000文字になったのに、同じプロンプトをWork(成果物を作るためのモード)に渡したら、指示どおり1万文字前後で仕上げてきました。ChatGPTでブログを書くなら、チャットではなくWork。これが私の結論です。

広告文はほぼ横並び。速さと使い慣れで選んで大丈夫です

2024年の記事では「広告コピーならGemini」と書いていました。当時の私は、実際にGeminiで新商品の広告コピーを何パターンも出して、その中から選んで使っていました。

ただ、これは2026年には当てはまらなくなっています。2026年5月に電子書籍を宣伝するMeta広告(FacebookとInstagramの広告)の見出し10案と本文5パターンを3社に書かせたところ、正直どれも甲乙つけがたく、そのまま出稿できる案がちゃんと混ざっていました。7月にClaudeのSonnet 5とOpus 4.8で比べたときも、並べて見てどちらが書いたのか当てられないレベルでした。

広告のような短い文章は、モデルによる差が出にくい領域です。ですから、ここは「一番速いもの」か「一番使い慣れたもの」で選んで問題ありません。1つだけ注意点を挙げるなら、AIは「2026年7月最新版」のような日付入りのコピーを提案してくることがあるので、長く回す広告ではその部分だけ削るようにしてください。

セールスページとサイト作成はClaude。ただしChatGPTも追いついてきました

ここは、この1年で結論が入れ替わった領域なので、時系列でお話しします。

2025年10月の時点では、私のオンライン講座の販売ページを3社に作らせたところ、Gemini 2.5 Proのデザインが一番目を引き、Claude Sonnet 4.5はシンプルすぎ、ChatGPT 5は文章があっさりしすぎ、という結果でした。

ところが2026年5月に「1カラムの長文セールスレター形式のサイト」を作らせてみると、Claude Opus 4.7が頭ひとつ抜けました。見出しを明朝体で格調高く仕上げ、ボタンに光る演出を入れ、読み手に未来を想像させるパートまで自分から入れてくる。Gemini 3.5 Flashも悪くはないのですが、私の好みではワンランク下でした。ChatGPT 5.5は、長文で書くように指示してもサイト化の段階で見出しと箇条書き中心になりがちでした。

そして2026年7月のGPT-5.6では、Workモードを使えば「Claudeとそこまで遜色ないサイトをようやくChatGPTでも作れるようになった」と感じました。ですから、ここまでの検証をもとにした私の結論は、「まずClaude、ChatGPTを使うならWorkで」です。Geminiは3.5 Proが出たら改めて比べたいと思っています。

画像生成はChatGPTかGemini。Claudeでは作れません

2024年の記事で「画像を作るならChatGPT」と書いた結論は、2026年4月の検証でも当てはまりました。というより、当時よりもはっきりChatGPTを推せる結果でした。

2026年4月に出たChatGPT Images 2.0(gpt-image-2)を、GoogleのNano Banana Proと同じプロンプトで比べたところ、日本語の文字がきれいに描けること、企業のロゴを言わなくても文脈から入れてくれること、アップロードした自分の顔写真が別人にならないこと、この3点でChatGPTに分がありました。このブログのサムネイル画像も、以前はデザイナーさんに1枚数千円でお願いしていたものを、2026年4月の時点でChatGPTで作るようになりました。

Geminiも画像生成は無料プランから使えますし、AI Plus以上なら動画生成のGemini Omni Flashも使えるので、「画像も動画も1つで済ませたい」ならGeminiが向いています。一方、Claudeは画像をまったく作れません。Claudeを1社目に選ぶなら、画像だけは他社の無料プランで補う前提で考えてください。

調べものや相談は、どれでも。私はスマホのChatGPTに音声で話しかけています

「ちょっと気になることを調べたい」「アイデアの壁打ちをしたい」という用途なら、3社のどれを使っても困りません。ウェブ検索は3社とも無料プランで使えるようになりました。

2026年7月時点の私は、外出先でChatGPTのスマホアプリに音声で話しかけることが多く、この用途ではモデルも設定もいじらず「最速」のままで十分だと感じていました。「メール配信ツールを自分で開発するなら、どこのサービスを組み込めばいいか」といった相談も、この使い方で十分すぎる回答が返ってきました。ChatGPTの使い分けの詳細は、GPT-5.6の記事にまとめています。

アプリ開発はClaudeを軸に、別のAIにチェックさせる

プログラミングをしない方は読み飛ばして構いません。私はプログラマーではないのにAIにアプリを作ってもらっているので、少しだけ触れておきます。

2026年6月にClaude Fable 5へ「こういうツールが欲しい」と1回だけ依頼したところ、約1時間ひたすらコードを書き続けて、年間1,000ドル払っていた有料ツールの代わりをほぼ完成させてくれました。その後の開発はOpusで続けています。出来上がったコードはChatGPTのCodexに読み込ませて「問題がないかチェックして」とお願いしています。作った本人より、別のAIに見せたほうが遠慮のない指摘をしてくれるからです。

2026年7月までの記事で書いてきた、私の使い分けの全体像

ここまでをまとめると、2026年7月までの記事で書いてきた私の体制はこうなります。

  • Claude(Maxプラン):ブログ、セールスページ、講座スライド、電子書籍、アプリ開発。文章の仕事の中心(7月末にOpus 5が出てからは、Opus 5をメインにする方針)
  • ChatGPT(Plusプラン):サムネイル画像の生成、スマホからの相談、Codexでのコードレビュー
  • Gemini(Google AI Pro):画像や動画の生成、Google AI Studioでの音声や動画の文字起こし

「2026年7月まで」と念を押しているのには理由があります。9月に入ってからClaude Fable 5.1、GPT-6 Astra、Gemini 3.8 Flash、そして9月22日(米国時間)にはClaude Opus 5.5とGPT-6 Sol・Lunaが立て続けに出ていて、この記事の用途別の比較には、まだ反映できていないからです。結論が変わる可能性はありますので、改めて検証した結果は別の記事でお伝えする予定です。

今日からできる、AIツールの使い分け5ステップ

ここまでの内容を、あなたが今日から動ける手順に落とし込みます。順番にやってみてください。

ステップ1:3社とも無料プランで触ってみる

まずは課金せずに、同じ質問を3つに投げてみてください。「なんとなく好きな話し方」だと感じた会社が、あなたにとっての最初の候補です。

ステップ2:自分の仕事の中心で「1社目」を決める

文章執筆、セールスページ、アプリ開発が中心ならClaude。それに加えてサムネイルやバナーの画像を頻繁に作るならChatGPT。画像も動画も文字起こしも、いろいろな種類のAIを1つのプランで使いたいならGemini。私の中の目安は、この3つです。

ステップ3:同じプロンプトを2社に投げて、良いほうを採用する

これは2024年の記事でも書いた、私のやり方です。セールス文章のような大事な原稿ほど、1社の答えを鵜呑みにせず、2社に同じ指示を出して読み比べてください。差がはっきり見えますし、自分の好みも分かってきます。

ステップ4:「しっかり考えるモード」をオンにして、よく使う指示を保存する

Geminiの「拡張」思考、ChatGPTのWorkの思考レベル、Claudeのエフォート設定。呼び名は違いますが、どれも「AIにどれだけ深く考えさせるか」のつまみです。仕事で使うなら遠慮せず上げてください(Geminiでこれを切り忘れて、電子書籍の1章が1,600文字で終わったのは私です)。あわせて、毎回同じ指示を貼っているなら、Claudeのスキル、ChatGPTのプロジェクト、GeminiのGemに保存しておくと楽になります。

ステップ5:余裕があれば2社目を「保険」として持つ

2024年の記事でも「複数のツールに課金するのはバックアップの観点から大事」と書きましたが、この考えは今のほうが強くなっています。理由は次の注意点でお話しします。

使う前に知っておきたい注意点

良い話ばかりでは不誠実なので、私が実際に「おっと」となった点も共有しておきます。

使用制限は、Claudeが一番きついです。月20ドルのProプランでOpusを使い続けると、「使用制限に達しました」という表示が出やすくなります。私は2025年10月の時点でこれに何度もぶつかり、当時はGeminiをメインにしていたほどです。Proの方は「普段はSonnet 5、大事な作業だけOpus 5.5」という切り替えを前提にしてください(Opus 5.5は前のOpus 5より約25%長く使えると公式は説明していますが、使い続ければやはり上限に達します)。逆にChatGPTのPlusは、私が使っていたころ、利用枠に余裕があると感じていました。

一番上のモデルは、普通のプランでは使い放題ではありません。ClaudeのFable 5.1はProだと別途クレジット制、ChatGPTのGPT-6 Astraはふだんのチャット画面だとPro以上(PlusはWorkとCodexの中だけ)、Geminiの3.8 FlashはAI Pro以上。「月3,000円払えば最新の一番賢いモデルが使える」と思って契約すると、期待とずれます。なおClaudeは、Opus 5.5なら、Proでもいつもの使用枠の中で使えます。

AIが申告する文字数は盛られています。2026年7月にClaude Sonnet 5に電子書籍を書かせたとき、「約8万文字書きました」と報告があったのに、実際に数えたら約2万8,000文字でした。Opus 4.8も「12万文字」と言って実際は4万4,000文字。これはClaudeに限らず、2026年7月の記事にも書いたとおり、私が使ってきたAI全般に共通する癖でした。文字数が大事な仕事では、必ず自分で数えてください。

クラウドのAIは、自分の努力と関係なく突然止まることがあります。2026年6月、公開されたばかりのClaude Fable 5は、米国政府の輸出管理指令を受けたAnthropicの判断で、わずか3日で全ユーザーへの提供がいったん止まりました(約3週間後の7月1日に再開しています)。私もある朝突然使えなくなっていて驚きましたが、Opusに切り替えて仕事は止まりませんでした。「1つのモデルにすべてを賭けない」。これがステップ5で2社目をおすすめした理由です。

そして、どのAIを選んでも丸投げはしないでください。私は「1対8対1の法則」と呼んでいますが、最初の1割で自分の経験を渡し、真ん中の8割をAIに書かせ、最後の1割で人間が一語一句チェックする。このブログの記事も、私が話した音声の文字起こしをAIに渡して下書きを作り、私が必ず読んで直しています。

よくある質問

ここで、よくある質問にお答えしておきます。

無料プランだけで仕事に使えますか?

調べものや短い文章なら、無料で十分です。ただ、長文を毎日書く、画像を何枚も作る、といった使い方だと、どの会社でも回数の上限にぶつかります。「上限が邪魔だな」と感じ始めたタイミングで課金するのが自然な流れです。

1社だけ課金するなら、どれがいいですか?

「あなたの仕事の中心は何か」で決めてください。文章・セールスページ・アプリ開発ならClaude、それに画像生成を足したいならChatGPT、画像・動画・文字起こしまで幅広く使いたいならGemini。正直なところ、2026年5月に3社を比べた時点でも、どのAIも十分に賢くなっていて、どれを選んでも大きな間違いにはならない、というのが私の感想でした。

3社すべて契約する必要はありますか?

私のように仕事で常に最新の動向を追う必要がある人は別ですが、普通は1社、多くても2社で十分だと思います。2社目を持つ理由は「性能」ではなく「保険」です。

GensparkやManusのような「まとめて使えるツール」はどうですか?

2025年10月の時点では、私はGensparkをスライド作成に併用していて、こうしたツールなら中でChatGPT・Claude・Geminiのモデルを切り替えて使えるのが便利だと感じていました。「あちこちに課金せず1つにまとめたい」という考え方も合理的だと当時書きました。ただ、本家3社の無料枠が広がった2026年9月時点では、まず本家を触ってから検討する順番で構いません。

まとめ:「どれが一番か」ではなく「どの仕事に何を使うか」

長くなりましたので、最後にこの記事の要点を整理しておきます。

  • 3社とも無料で試せて、仕事向けの有料プランは月3,000円前後。ただし最上位モデルは普通のプランでは使い放題ではない(2026年9月時点)
  • 電子書籍のような長文原稿と、セールスページ・サイト作成はClaudeが一歩リード
  • 画像生成はChatGPTかGemini。Claudeでは作れない
  • ブログ記事と広告文は3社とも合格点。速さと指示の守り方で選ぶ
  • まず1社を決め、同じプロンプトを2社に投げて比べ、余裕があれば2社目を保険として持つ

2024年に「画像はChatGPT、広告はGemini、長文はClaude」と書いた私の結論は、2026年7月までの検証で「画像はChatGPTかGemini、広告はどれでも、長文とサイトはClaude」に変わりました。そして、この結論もきっとまた変わります。

大切なのは、「どのツールが一番すごいか」を追いかけることではなく、あなたの目的に対して「どのツールをどう使うか」を自分の仕事で確かめることです。まずは無料プランで、いつもの仕事を1つ投げてみてください。差が出るかどうかは、あなたの手元で試すのが一番早いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こちらのYouTube動画もぜひご覧ください!

※動画は2024年6月時点の内容です。当時のモデル名や画面は現在と異なります。

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