Krea AIで複数のAI動画生成モデルを比較してみた感想

複数のAI動画生成モデルをまとめて利用できるKrea.ai (クレアai)は、トークン消費やプランの選び方を含めたコスト管理の悩みを大幅に軽減してくれます。実際の使い方やクオリティの違いはもちろん、音声の扱いやモデルごとの注意点もしっかり押さえているので、あなたがどんな映像を求めているかに応じてベストな選択を見つけやすいのがポイントです。ぜひ最後まで読み進めて、AI動画生成の可能性を広げてみてください。

AI動画生成を簡単にしたいあなたへ

AIを使って動画をつくってみたいけれど、どのツールがいいのか迷っているということはありませんか。動画生成AIの分野は日々進化しており、次々と新しいモデルやサービスが登場しています。ツールが多すぎると、どれを選べばよいのか比較しにくくなり、気づけばあちこちに登録して出費がかさんでしまうこともあるでしょう。

そんな悩みを解決する手がかりとして注目されているのがKrea.ai(クレアai)です。Krea.aiでは複数のAI動画生成モデルをまとめて利用できるため、いちいち別のサイトにログインしたり、契約を切り替えたりする手間を減らせます。もちろん完璧なサービスではなく、プランの制限動画品質のばらつきなどもあるため、導入前に知っておきたい注意点がいくつか存在します。

このブログ記事では、Krea.aiが提供している主な特徴をはじめ、実際に使ってみて感じた長所や短所を具体的な例を交えて解説します。あなたが「動画生成AIを使って、新しい視点でコンテンツを生み出したい」と思っているなら、まずはここから情報をチェックしてみてください。少しの知識と工夫で、自分のサービスやコンテンツに合ったAIツールをスムーズに選べるようになるはずです。

独自に各動画生成AIを契約するハードル

動画生成AIにはたくさんの種類があり、各社それぞれに強みや料金体系があります。 しかし、どんなモデルが向いているのかを調べるだけでも時間と手間がかかり、結局どれも試せないままになってしまうことはありませんか。中には無料枠がほとんどなく、有料プランを契約しないとまともに検証すらできないサービスもあるため、気軽に複数のモデルを比較するハードルが高いのが現状です。

さらに、AIモデルによって生成される動画のクオリティや得意分野に大きな差がある点も注意が必要です。たとえば、人物の自然な動きが得意なモデルがあれば、まるでアニメのような絵柄をつくるモデルもあります。こうしたバラバラの特徴を把握するには、どうしても何度か試作品をつくらなければわからない面が多いです。ところが、ひとつずつ別のサイトに移動して設定を行い、クレジットカードやIDを登録し直すという手間は、想像以上に大変でしょう。

こうした負担が多いと、せっかくAI動画生成に興味を持ったとしても、「選定に時間を取られすぎて本業がおろそかになる」「途中であきらめてしまう」という状況に陥りがちです。複数のモデルを試しながら自分に合うものを見つけることが理想ですが、ハードルの高さから実際にはそこまでたどり着けないケースも少なくありません。あなたが本当に求めているのは、時間も費用もできる限りムダにせず、自分に合ったAIモデルを効率的に見つける方法ではないでしょうか。

Krea.aiで各モデルをまとめて利用するメリット

↑Krea.ai では他社の様々な動画生成AIモデルを試すことが可能です。

Krea.aiを活用する最大の特徴は、複数のAI動画生成モデルをひとつのプラットフォーム上でまとめて試せるという点です。たとえば、Tencent社の「Hunyuan Video」やRunway、Luma AI、Minimax社のHailuo.ai、Kling.aiといったツールを、同時に使い比べることができます。普通なら各AIの公式サイトを開き、別々に利用登録やプラン契約をしなければならないので、比較だけで膨大な時間と手間を要するでしょう。

Krea.aiなら、ひとつのアカウントで操作画面にアクセスできるため、モデルを切り替えるだけで違うツールの実力を試作できるわけです。これは、費用も手間も最小限に抑えつつ動画の仕上がりを比べたいあなたにとって、大きなメリットといえます。

さらに、Krea.aiでは各モデルごとに画質や解像度、縦横比、音声の有無などを手軽に指定できるため、複数ツールの個性を素早く理解するのにも役立ちます。どのモデルが人物生成に強いのか、それとも風景やアニメ調の映像づくりが得意なのか、一度にさまざまなサンプルを作って検証できるのです。

ただし、すべてのモデルを自由に使えるわけではなく、有料プランならではの制限や追加費用もあるため、注意が必要です。プラン内容を知らずに動画を生成していると、あっという間にトークンやクレジットを使い果たしてしまうかもしれません。こうした面も含めて、Krea.aiを利用するときは自分がどのくらい動画をつくる予定があるのかを考え、コストと使いやすさのバランスを見極めることが大切です。

クオリティを比較してみたらこうなった

Krea.aiの便利なところは、実際にいくつかのモデルを並行して試し、その結果をすぐに見比べられる点です。ここでは、代表的なモデルを例にあげて、どんな映像が出力されるのかをざっくり紹介します。使うときの参考にしてみてください。

Hunyuan Video:自然な人物の動きが得意

Tencent社が開発したHunyuan Videoは、人物の動きや表情を自然に表現しやすいという特徴があります。パソコンの前で悩んでいる女性などを生成したときも、顔のディテールやポーズが比較的破綻しにくく、雰囲気がリアルに近い仕上がりになりました。普通に仕事で使えるレベルだと感じました。

↑Krea.ai モデルHunyuan Videoで生成した動画

Luma AI:クオリティにばらつきが出ることも

Luma AIは、細かいディテールがときどき崩れやすいという声があります。たとえば、生成された人物映像がどこかアニメっぽくなったり、背景のコントラストが強すぎたりする場合があるのです。もちろん、プロンプトや設定次第で仕上がりは変わるため、一概に「使えない」とはいえませんが、人物をリアルに作りたいと考えると少し苦戦するかもしれません。

↑Krea.ai モデルLumaで生成した動画

Runway:静止画を動画にする機能で力を発揮

Runwayは、テキスト入力から映像をゼロから作るよりも、静止画をアップロードして動かすといった機能に強みがあります。たとえば、1枚の写真から複数パターンの動画を作りたいときなどは活用しがいがあるでしょう。ところが、テキスト入力だけで完全に人物や風景を生成させる場面では、他のモデルに比べてややクオリティが劣ることもあります。

↑Krea.ai モデルRunwayで生成した動画

Hailuo.ai:性能は高いが待ち時間が長いのがネック

Hailuo.aiも静止画を動画にするImage to Videoの性能は優れていると感じましたが、今回のようにText to Videoで動画を生成すると性能はイマイチだと感じました。特に他のモデルよりも生成時間が10分と長く、待たされる割には品質は微妙かな、と感じたというのが正直なところです。

↑Krea.ai モデル Hailuoで生成した動画

Kling.ai:高品質な人物生成が好印象

多くの方が「いちばん安定している」「人物の表情がきれい」という評価を口にしているのがKling.aiです。Krea.ai上からでも、その自然な顔の作りや、違和感の少ない映像の動きが感じられます。人物生成をメインに考えているなら、いちど試して損はないモデルといえるでしょう。

↑Krea.ai モデル Kling 1.6で生成した動画

OpenAIのSoraはどうなの?:現状はまだ発展途上

ちなみに、Krea.ai上では使うことはできませんが、2024年12月に一般公開されたSoraの動画生成クオリティとの比較についてもお伝えします。OpenAIのSoraは期待されているモデルのひとつですが、今のところは髪型や背景が不自然だったり、動作に違和感があったりと、課題も残っています。将来的にバージョンアップが進めば安定した映像が作れるかもしれませんが、「現状ではベストとは言えない」と感じることがあるかもしれません。

個人的にはSoraよりもKrea.ai上で使えるKling.ai (Kling 1.6は特に優秀です!)のほうが気に入って使っています。(別にKrea.ai上でKlingを使わなくても直接Klingの本家のサイトで使うのもありです。)

OpenAIのSoraについてはこちらの記事でも実際に生成した動画を見ることができます↓

このように、モデルごとに得意分野や微妙なクセが違うため、あなたが必要とするイメージや動画の用途に合わせてどれが良いか判断していくことが大切です。Krea.aiならこれら複数のモデルを手早く比較できるので、試行錯誤する際の手間が少なくて済むでしょう。(注:OpenAIのSoraはKrea.ai上では使えません)

Krea.aiでの動画作成手順

↑Krea.aiのトップ画面から「Video」を選択します。

Krea.aiは複数の動画生成モデルを一括で試せるのが強みですが、基本的な操作方法を知っておかなければ使いこなせません。 ここでは、ステップごとに大まかな流れを紹介します。最初にどんな映像を作りたいかイメージしながら、以下の手順を進めてみてください。

Krea.aiにアクセスする

まずは公式サイトにアクセスし、あなたのアカウントにログインします。アカウントを持っていない場合は、無料プランか有料プランのどちらかを選んで登録してください。無料プランだと動画を生成できる回数が限られているため、本格的に試すなら有料プランも検討するとよいでしょう。

「VIdeo」メニューを選ぶ

ログイン後、画面左側(または下部)のメニューにある「ビデオ」をクリックしてください。ここから、複数の動画生成AIを呼び出すことができます。あなたが使いたいモデルに合わせて、ツールを切り替えられるのが特徴です。

プロンプトを入力する

↑Krea.aiでの動画生成方法(プロンプトを入力するのはどの動画生成AIモデルでも一緒ですが、解像度の選択など細かい設定項目はAIモデルごとに異なるので、注意が必要です。)

テキスト入力欄が表示されるので、生成したい映像のイメージや細かい指示を入力します。たとえば「パソコンの前で考えごとをしている女性」など、シーンを簡潔にまとめて入力するとよいでしょう。もし英語の入力に自信がない場合は、日本語で書いたうえでChatGPTなどを使って英語のプロンプトに翻訳してもらうのもおすすめです。

解像度や縦横比を設定する

Krea.aiでは、解像度(例:512pや720pなど)や縦横比(横長・縦長など)を選べます。解像度を高くすると画像がきれいになりやすい反面、トークン消費が増えたり生成に時間がかかるので注意が必要です。はじめは低めの数値で試作し、問題なければ少しずつ高画質に切り替えていくほうがリスクを抑えられます。

Generateボタンを押して動画を生成

すべての設定が終わったら、「Generate」ボタンをクリックします。モデルによって処理時間に差があり、数十秒から数分かかることもあります。進捗状況のバーやメッセージが表示されるので、画面を閉じずに生成完了を待ちましょう。

生成結果のプレビューと音声設定

Krea.ai上では、生成された動画をその場でプレビューできます。プレビューの下に「音声を追加」といった項目があれば、BGMや環境音を差し込むかどうかを選ぶことも可能です。言語を話す音声が含まれる場合は、謎の外国語が入ってしまうケースもあるので、不要ならオフにしておくとよいでしょう。

ダウンロードと実際の運用

↑有料プランを契約していればKrea.aiで生成した動画は商用利用もです。

完成した動画が思い通りになったら、ダウンロードしてファイルとして保存します。これであなたの手元で編集ソフトに取り込んだり、SNSやYouTubeにアップロードしたりできるようになります。もしクオリティが合わないと感じる場合は、別のモデルに切り替えて再度生成したり、プロンプトを工夫してみたりと試行錯誤を重ねることをおすすめします。

このように、Krea.ai上でモデルを切り替えながらプロンプトや解像度を調整し、テストを繰り返すことで、自分に合った動画生成AIを見つけやすくなります。 まずは少量のトークンでサンプルを何本かつくり、手応えがあるかを見極めてみてください。

注意事項やポイント: プランの選択やモデルごとの特徴に気をつけよう

↑Krea.aiの料金体系:動画生成をするなら最低でもBasicプラン(月額10ドル)に課金しないとほぼ使えません。

Krea.aiはとても便利な一方で、思わぬところでデメリットや制限が出る場合もあります。 ここでは、プランの見極め方やモデルごとの注意点など、よくある落とし穴と対策をまとめました。

プラン選択の大切さ

  • 無料プランの制限
    無料プランを使うと生成できる動画の数が極端に少ないことがあります。比較のためにいくつか試作していると、あっという間に残りのトークンがゼロになってしまい、正確な評価ができなくなるリスクが高いです。はじめからある程度本格的に試すつもりなら、月10ドル程度の有料プランを検討するほうが無難でしょう。
  • 動画1本あたりのコストをイメージする
    単に月額費用だけでなく、1本生成するごとの消費量を確認してみてください。モデルによっては、解像度を上げただけでトークンを大量に使ってしまうこともあります。「月に何本つくりたいのか」を先に想定して、プラン内容に合うかどうかを確かめるのがポイントです。

音声やBGMに関する注意

  • サウンド生成機能について
    Krea.aiを使うと、各モデルで生成した動画に対して「Add Sound」のボタンを押すことで音声や背景オンも動画に付与できます。(私が知る限りは、Hunyuan Videoでしか音声付与の機能はなかったはずですが、Krea上でなら、Hunyuan Video以外のモデルで生成した動画に関しても音声を生成して付与できるようです。)ただ、背景音や動物の鳴き声などなら自然なのですが、人間が会話しているようなシーンだと、謎の中国語のような言語が生成されるので、使いずらいのが正直なところです。
  • BGMの権利関係
    BGMが自動で入る場合、その音源のライセンスがどうなっているかもチェックしてください。商用利用に問題がないのか、著作権上のリスクがないかを確認することをおすすめします。

モデルごとのクセを把握する

  • 人物生成が得意なモデル・風景が得意なモデル
    Kling.aiのように人物の自然な動きに強いモデルもあれば、Runwayのように静止画から動画を生成する機能が優れているモデルもあります。自分の目的に合った得意分野を事前に調べておくと、失敗を減らせるでしょう。
  • 処理速度や安定感の違い
    モデルによって、生成にかかる時間失敗率に違いが出ることがあります。同じAIでもサーバーが混雑している時間帯には遅れがちです。試作品を大量につくる予定なら、ある程度の待ち時間が必要な点を念頭に置いてください。

これらのポイントを踏まえておくと、Krea.ai上での動画生成がスムーズになります。 ただ自分に合ったプランを選ぶだけではなく、各モデルの得意分野を理解し、不要な音声や高すぎる解像度を避けるなどの工夫が大事です。そうすることで、より短い時間と少ないコストで、あなたに最適なAI動画を手に入れられるようになるはずです。

質問への回答: プロンプトのコツや利用時の疑問

↑ChatGPT4oで動画生成用の英文プロンプトを書いてもらっています。

どうやって効果的なプロンプトを書けばいいのか
あなたが実現したいイメージを、できるだけ具体的な言葉で説明すると、AIの出力が安定しやすくなります。たとえば「女性がスマートフォンを見ながら笑顔で話している」よりも「日本人女性が白いブラウスを着て、スマートフォンを見ながら自然にほほ笑んでいる」というように、人数・服装・表情・行動などを盛り込みましょう。もし英語で入力する自信がなければ、ChatGPTなどに翻訳してもらい、プロンプトを最適化するとスムーズです。

音声を削除したい場合はどうすればいいのか
一部のモデルでは自動でBGMや外国語のナレーションが入ることがあります。不要な音声を完全に削除したいときは、Krea.aiの設定メニュー内で「サウンドなし」や「ミュート」といった選択肢があるか確認してください。もし設定でオフにできないなら、動画ファイルをダウンロードしてから動画編集ソフトを使い、音声トラックを消す方法もあります。

Krea.aiを使わずにモデルと直接契約するメリット・デメリット
Krea.aiで一括して複数のモデルを試せるのは便利ですが、もし特定のモデルだけを頻繁に使うと決めているなら、直接契約するほうがトークンの料金や利用制限が有利になる可能性があります。反面、個別にアカウントを管理し、必要に応じてプランを切り替える手間は増えるため、今後どれぐらいの頻度で動画を生成するのかを考えたうえで判断するとよいでしょう。

日本語入力と英語入力はどちらがいいのか
モデルによっては日本語プロンプトを理解しきれない場合があります。英語のほうが情報量をスムーズに処理できるケースが多いので、できるだけ英語で詳細を伝えるほうが成果物の精度が上がりやすいです。ただし、最近は日本語にも対応するモデルが増えているため、最初は日本語で試しながら、結果が不十分なときに英語に切り替える方法でも構いません。

まとめ: Krea.aiは比較検討のための入り口に最適

Krea.aiは複数のAIモデルを一度に試せるため、実際にどのモデルがあなたの用途に合うのかを短時間で検証しやすいプラットフォームです。動画生成にはそれぞれ独特のクセ得意不得意があり、各サービスを個別に契約して試すのは大変です。そうした手間を省きながら、人物の自然さや背景の描写力、解像度とトークン消費量のバランスなどを見比べられるのがKrea.aiの大きな魅力といえます。

ただし、あくまで複数モデルをまとめて利用するためのハブである以上、単体のサービスと直接契約したほうが有利になるケースもあるでしょう。もし「このモデルだけを使い続けたい」という意思が固まっているなら、Krea.aiを経由しないほうが経済的な場合もあります。逆に「まだどれがいいかわからない」「色々なAIをじっくり試してみたい」という段階なら、Krea.aiで比較検討する価値は大いにあるはずです。

あなたの目的が大まかにでも決まっているなら、まずは小さい解像度や短い時間のクリップから作りはじめ、数本テストしたうえで結果を見極めてみてください。そうすることで、必要以上に費用をかけることなく、最適なAI動画生成ツールを見つけ出せる確率が高まります。

個人的な感想としてはKrea.aiのような様々なモデルを使い分けることができるモデルよりも、各モデルを開発している各社が公開している本家のサイト上のほうが、各モデルの新機能などを使えるケースも多いので、Krea.aiを使ってみてどれか気に入る動画生成モデルがあれば、本家のサイト上で動画生成をするメリットもあると感じました。

このブログ記事があなたの参考になれば幸いです。

Krea.ai公式サイトはこちら

https://krea.ai

Krea.aiで生成した追加の動画サンプル

↑Krea.ai モデル Hunyuan Videoで生成した動画:解像度がデフォルトの512pのままで生成したので画質は悪いですが動画内容のクオリティは高いと感じます。解像度を720pにすればもっと画質が上がって普通に使えるレベルになりそうです。
↑Krea.ai モデル Hailuoで生成した動画:10分ほど待つので気軽に使いづらいですがクオリティはかなり高いと感じます。(背景で本の上にコーヒーカップを置いているのはおかしいですが。。笑)
↑Krea.ai モデル Kling 1.6で生成した動画:私が今回試した中で一番気に入ったのはKling 1.6 です。他の動画生成も出ると比べて明らかに秀でていると感じます。

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