【KJ解説その57】Kajabi のInsight (インサイト)画面でわかること

オンラインビジネスを運営する上で、顧客データの分析と活用は成功への重要な鍵となります。本記事では、Kajabi(カジャビ)の「インサイト機能」を使って、会員数の推移、メルマガの効果、顧客のエンゲージメント率など、ビジネスの重要指標を簡単に分析・活用する方法を詳しく解説します。これらのデータを効果的に活用することで、的確な改善施策の実施が可能になり、売上アップと顧客満足度の向上を同時に実現することができます。専門的な知識がなくても、すぐに実践できる具体的な手順とポイントをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

前回の記事はこちら

はじめに

オンラインで商品やサービスを販売していると、データに基づいた意思決定の重要性を実感する場面が多いのではないでしょうか。

・メルマガの購読者は増えているのか
・会員サイトにはどのくらいの頻度でログインしているのか
・どの商品がよく売れているのか
・解約率はどのくらいか

こういった情報を正確に把握できないと、ビジネスの現状が見えづらく、次の一手を打つのが難しくなってしまいます。

実は私も以前は、Excelで顧客データを管理していました。しかし毎回データを手動で更新する必要があり、最新の状況を把握するのに時間がかかっていました。その結果、データ分析に多くの時間を取られ、本来注力すべきコンテンツ制作や商品開発に集中できないという問題を抱えていました。

そんな悩みを解決してくれるのが、Kajabi(カジャビ)の「インサイト機能」です。

インサイト機能を使えば、顧客の動向をリアルタイムで把握できます。会員数の推移、メルマガの開封率、サイトへのアクセス状況など、ビジネスの重要指標を自動で収集・分析してくれるのです。

この記事では、インサイト機能の基本的な使い方から、データを活用したビジネス改善のポイントまで、具体的な活用方法をご紹介していきます。

これからご紹介する内容を実践することで、あなたは:

  • 会員の行動パターンを正確に把握できるようになる
  • データに基づいた効果的な改善施策を打てるようになる
  • 時間のかかる手作業から解放される
  • 顧客満足度と売上の向上につなげられる

ということが可能になります。

それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。

インサイト機能の基本的な使い方

まずは、インサイト機能へのアクセス方法と基本的な画面の見方を解説します。

アクセス方法

  1. Kajabiの管理画面にログインする
  2. 左サイドメニューから「Contacts」(旧「People」)を選択
  3. 上部メニューから「Insight」をクリック

これだけで、豊富な顧客データをダッシュボード形式で確認することができます。

画面の基本構成

(この画面はデモアカウントのインサイトとになります。

インサイト画面は、以下の主要なセクションで構成されています:

1. 全体サマリー

  • 総会員数
  • メルマガ登録者数
  • アクティブメンバー数
    など、ビジネスの現状を一目で把握できる指標が表示されます。

2. トレンドグラフ
過去30日間の推移を視覚的に確認できます。例えば:

  • 新規会員の増加傾向
  • 商品の売上推移
  • メルマガ登録者の変化
    などが一目瞭然です。

3. 詳細データセクション
「Subscriber Engagement」では、会員の活動状況を細かく分析できます:

  • Healthy Contacts(0-90Days)
    直近90日以内にメールを開いたりサイトにログインしたアクティブな会員数
  • At Risk(91-180Days)
    91〜180日の間活動のない会員数
  • Disengaged(180+ Days)
    180日以上活動のない会員数

重要な用語の説明

インサイト機能を使いこなすために、特に押さえておきたい用語をご紹介します:

  • Members
    有料会員の総数。無料会員とは区別されて集計されます。
  • Subscribed
    メルマガに登録している人の総数。有料・無料会員の両方を含みます。
  • UnSubscribed
    メルマガの配信を停止した人の数。この数字が急増している場合は、メルマガの内容や配信頻度の見直しが必要かもしれません。
  • Engagement Rate
    会員のサイト利用率。この数値が高いほど、提供しているコンテンツへの満足度が高いと考えられます。

カスタマイズ機能

右上にある「Request a Widget」ボタンを使えば、必要な統計情報を追加でリクエストすることができます。例えば:

  • 特定の商品の売上推移
  • 会員の地域分布
  • コンテンツの視聴率
    など、ビジネスに合わせた指標を追加できます。

ただし、リクエストは英語で行う必要がありますので、その点はご注意ください。

これらの基本的な機能を押さえたところで、次は具体的にどのようにデータを分析し、ビジネスの改善に活かしていくのか、詳しく見ていきましょう。

重要な5つの分析指標とその活用法

インサイト機能には多くの指標が表示されますが、特に注目すべき5つの重要指標について、具体的な分析方法と活用法をご紹介します。

1. メンバー数の推移分析

Members(メンバー)セクションでは、以下のような重要な情報が確認できます:

  • 総会員数の推移
  • 新規会員の獲得ペース
  • 会員種別ごとの内訳

これらの数字が伸び悩んでいる場合は、次のようなアクションを検討しましょう:

  • セールスページの改善
  • 新規集客施策の実施
  • 無料会員から有料会員へのアップセル強化

2. メルマガ登録者の動向

Subscribed(購読者)セクションでは、メルマガ登録者に関する以下の指標を確認できます:

  • 新規登録者数
  • 登録解除数
  • メール開封率
  • クリック率

特に登録解除率が上昇している場合は要注意です。以下のような対策を考えましょう:

  • メールの配信頻度の見直し
  • コンテンツの質の向上
  • セグメント配信の導入

3. 会員のエンゲージメント率

Subscriber Engagement(エンゲージメント)セクションは、会員の活性度を測る重要な指標です:

  • Healthy(健全): 90日以内にアクション
  • At Risk(リスク): 91-180日無アクション
  • Disengaged(離脱): 180日以上無アクション

At RiskやDisengagedの会員が増加している場合は:

  • 定期的なアンケート実施
  • 会員限定特典の提供
  • リエンゲージメントキャンペーンの実施

などの施策を検討しましょう。

4. 商品販売のトレンド

商品販売に関する指標では:

  • 商品別の売上推移
  • 購入者の属性
  • 購入タイミング

などを確認できます。この情報を基に:

  • 売れ筋商品の在庫管理
  • 新商品の開発方針
  • 販売時期の最適化

といった戦略を立てることができます。

5. 解約率と継続率の把握

定期購入型の商品やメンバーシップを提供している場合、解約率(チャーンレート)は特に重要な指標です:

  • 継続期間の分析
  • 解約理由の傾向
  • 解約のタイミング

これらの情報を活用して:

  • コンテンツの改善
  • サポート体制の強化
  • 価格戦略の見直し

などの対策を講じることができます。

これら5つの指標を定期的にチェックし、数値の変化に応じて適切な施策を実施することで、ビジネスの持続的な成長を実現することができます。

では次に、これらのデータを具体的にどのように活用してビジネスを改善していくのか、詳しく見ていきましょう。

データを活用したビジネス改善のポイント

インサイト機能で収集したデータを、実際のビジネス改善にどう活かしていくのか、具体的な方法をご紹介します。

会員の行動パターンの分析

アクティブユーザーの特徴を把握することは、ビジネス改善の第一歩です。

例えば:

  • どの時間帯にログインが多いか
  • どのコンテンツをよく見ているか
  • 購入までの平均的な期間
  • よく使用される機能

これらの情報から、以下のような改善が可能です:

  • メール配信の最適な時間帯の設定
  • 人気コンテンツの増産
  • 購入を促進するための適切なタイミングでのフォロー
  • UIの改善方針の決定

要改善点の特定方法

データから問題点を早期に発見するためのポイントをご紹介します:

1. 急激な数値の変化に注目

  • メール開封率の急落
  • 解約率の上昇
  • アクセス数の減少

このような変化が見られた場合は、すぐに原因を調査する必要があります。

2. 継続的な低パフォーマンス

  • 特定のコンテンツの低視聴率
  • 特定の商品の低い販売数
  • 特定のセグメントの低いエンゲージメント率

これらは長期的な改善が必要な領域を示しています。

効果的な施策の立案方法

データに基づいて、以下のような具体的な改善施策を検討しましょう:

1. コンテンツ戦略の最適化

  • 人気コンテンツの特徴を分析
  • 視聴率の低いコンテンツの改善や削除
  • 会員のニーズに合わせた新規コンテンツの企画

2. コミュニケーション改善

  • メール配信頻度の調整
  • コンテンツの提供タイミングの最適化
  • パーソナライズされたフォローアップの実施

3. 商品・サービスの改善

  • 価格設定の見直し
  • 新規サービスの開発
  • 既存サービスの機能追加

これらの施策を実施する際は、必ずデータで効果を測定しましょう。

  • 改善前の数値を記録
  • 期待する改善目標を設定
  • 定期的に効果を測定
  • 必要に応じて施策を修正

このようなPDCAサイクルを回すことで、より効果的なビジネス改善が可能になります。

次は、これらのデータ分析をより効率的に行うための具体的なTipsをご紹介します。

インサイト機能を最大限活用するためのTips

ここでは、インサイト機能をより効果的に活用するための具体的なテクニックをお伝えします。

日次チェックすべき項目

毎日確認すべき重要な指標は以下の3つです:

1. 新規登録者数

  • 前日比での増減
  • 登録ソース(SNS、広告、紹介など)
  • 登録後の初期行動

2. 会員のアクティビティ

  • ログイン状況
  • コンテンツ視聴率
  • 質問や問い合わせの件数

3. 売上関連指標

  • 商品別の売上
  • 返金・キャンセルの発生
  • 支払い失敗の有無

これらを毎日チェックすることで、問題の早期発見迅速な対応が可能になります。

まとめ

ここまでKajabi(カジャビ)のインサイト機能の活用方法について詳しく解説してきました。最後に、すぐに実践できるアクションプランをご紹介します。

明日から始められる3ステップ

1. 現状把握を行う

  • 総会員数の確認
  • メルマガ登録者数の確認
  • エンゲージメント率のチェック

これにより、あなたのビジネスの現在地を正確に把握することができます。

2. 重要指標の監視体制を整える

  • 日次チェック項目のリスト化
  • 月次レポートのテンプレート作成
  • アラートの設定

これにより、データに基づいた意思決定が可能になります。

3. 改善サイクルを確立する

  • 問題点の特定
  • 改善施策の実施
  • 効果測定の実施

これにより、継続的な成長を実現できます。

次のステップ

インサイト機能を使いこなせるようになったら、次は:

  • より詳細なセグメント分析
  • カスタムレポートの作成
  • 予測分析の実施

などにチャレンジしてみましょう。

最後に

データ分析は、それ自体が目的ではありません。あなたのビジネスを成長させ、より多くのお客様に価値を提供するための手段です。

インサイト機能を活用することで:

  • 顧客のニーズをより深く理解し
  • 的確な改善施策を実施し
  • ビジネスの持続的な成長を実現

することができます。

ぜひ今日からインサイト機能を活用して、あなたのビジネスを次の段階へと進めていきましょう。

以上、Kajabi(カジャビ)のInsight(インサイト)画面について解説をしました。

この記事は以下のKajabi公式チュートリアル記事の内容を参考に執筆しました。

https://help.kajabi.com/hc/en-us/articles/4640136206363-Insights-Overview

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