Kajabi Creator Studioは使えるのか検証してみた結果・・

Kajabi Creator Studio(カジャビクリエイタースタジオ)は、動画コンテンツを起点に様々な派生コンテンツを自動生成してくれる便利なAIツールですが、日本での本格的な活用には課題が多いのが現状です。このブログ記事では、Creator Studioの機能や使用感、他のAIツールとの比較を交えながら、日本人ユーザーの視点から見たCreator Studioの可能性と課題を詳しく解説しています。Kajabiユーザーはもちろん、動画コンテンツを扱う全ての方にとって参考になる情報が満載です。ぜひ最後までお読みいただき、Creator Studioの活用方法を一緒に考えていきましょう!

はじめに

(こちらがKajabi Creator Studioの画面です。画面側のメニューからアクセス可能です。)

Kajabiユーザーの方は、新機能の「Kajabi Creator Studio (カジャビクリエイタースタジオ)」が気になっている方も多いのではないでしょうか?この数ヶ月で登場したCreator Studioは、一体どんなことができるのか、そして日本語環境でも使えるのか、気になるところですよね。

私自身もKajabi Creator Studioを実際に使ってみましたので、その結果をシェアしながら、この新機能が日本のユーザーにとって実用的なのかどうかを検証していきたいと思います。

Kajabi Creator Studioとは、簡単に言うとKajabi上の動画コンテンツから、AIの力を借りて様々な派生コンテンツを自動生成するツールです。文字起こしやショート動画の作成、ソーシャルメディア投稿の作成など、動画を中心に多彩なコンテンツを生み出すことができると謳われています。

ただし、日本語への対応は最近になってようやく追加されたため、まだ不安定な部分もあるようです。私も実際に使ってみて、日本語の精度や機能面での課題を感じました。

そこで、この記事ではKajabi Creator Studioの主要な機能を一つ一つ検証し、その使用感と出来栄えをお伝えします。そして、他のAIツールとも比較しながら、現時点でのCreator Studioの実力と、日本のユーザーにとっての実用性を評価していきます。

最後には、Creator Studioが日本で使えるのかどうか、私なりの結論をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

それでは、早速Creator Studioの機能を見ていきましょう。

Kajabi Creator Studioの主な機能

Kajabi Creator Studioには、主に以下の4つの機能があります。

  1. 文字起こし(トランスクリプト)
  2. 自動ビデオ編集(ビデオクリップ)
  3. ソーシャルメディア投稿作成
  4. YouTubeの詳細欄作成
  5. (それ以外にも動画の要約やメール文章の作成など様々な機能があります)
(↑Creator Studioに動画をアップロードすると、それを様々な用途に向けてコンテンツを再利用するためのテンプレートが用意されています。)

まず、文字起こし(トランスクリプト)機能です。これは、アップロードした動画の音声を自動的にテキスト化してくれる機能です。言語は日本語を含む多言語に対応しています。動画コンテンツのアクセシビリティ向上や、テキストベースでの内容検索などに役立ちます。

次に、自動ビデオ編集(ビデオクリップ)機能。これは、長尺の動画から自動的にハイライト部分を抽出し、1分程度のショート動画を作成してくれる機能です。SNSでの共有や宣伝用に最適化された動画を、手間をかけずに作れるのが魅力です。

3つ目は、ソーシャルメディア投稿作成機能。動画の内容を要約し、SNSに最適化された文章を自動生成します。FacebookやTwitter、Instagram、LinkedIn用の投稿を、それぞれの特性に合わせて作成できます。

最後に、YouTubeの詳細欄作成機能。動画の内容を踏まえて、YouTubeの詳細欄に記載する文章を自動で提案してくれます。動画の概要やキーワード、関連リンクなどを含む、SEOに最適化された詳細欄を簡単に作れます。

それ以外にもそれ以外にも動画の要約やメール文章の作成など様々な機能があります。

このように、Kajabi Creator Studioは動画コンテンツを起点に、様々な派生コンテンツを自動で生成してくれる便利なツールです。しかし、実際の使用感はどうなのでしょうか?

次のパートでは、私が実際にCreator Studioを使ってみた感想を、機能ごとにお伝えしていきます。

各機能の実際の使用感

それでは、Kajabi Creator Studioの各機能を実際に使ってみた感想を詳しくお伝えしていきましょう。

まず文字起こし(トランスクリプト)機能ですが、これは概ね良好な精度でした。固有名詞などは正しく認識されないことがありましたが、全体的な内容は十分に理解できるレベルです。ただし、文字起こしに時間がかかるのが玉に瑕でした。もう少しスピードアップが望まれます。

次に自動ビデオ編集(ビデオクリップ)機能。こちらは正直なところ、あまり実用的ではありませんでした。自動で抽出されたハイライト部分が的確でなく、文脈が繋がらないことが多かったです。手動で編集した方が良い結果が得られそうです。

ソーシャルメディア投稿作成機能も、同様の課題がありました。生成された投稿文は一般的すぎて印象に残りません。また、時々英語で生成されてしまうことがあり、日本語の精度にも不安が残ります。

一方、YouTubeの詳細欄作成機能は比較的良い出来栄えでした。動画の内容を適切に要約し、必要なキーワードも含めて生成してくれます。ただし、チャンネル特有の書式や文体は反映されないので、そこは手動で修正が必要です。

総じて、Kajabi Creator Studioの各機能はまだ発展途上という印象です。特に自動編集や投稿作成は、AIによる自動生成では限界を感じました。

しかし、文字起こしやYouTube詳細欄作成のように、一部の機能は十分に実用的だと思います。これらを活用しつつ、必要に応じて手動で修正を加えるのが良いでしょう。

次のパートでは、Creator Studioの課題と限界について、もう少し掘り下げて考えていきます。

Kajabi Creator Studioの課題と限界

Kajabi Creator Studioを実際に使ってみて、いくつかの課題と限界が見えてきました。

まず大きな課題は、機能の融通が利かないことです。各機能で生成されるコンテンツの形式や長さは固定されており、ユーザーの細かな要望に応えることができません。もっと自由度が高く、ユーザーの意図に沿ったコンテンツ生成ができると良いのですが。

また、英語になってしまうことがあるのも問題です。インターフェースを日本語に設定していても、生成されるコンテンツが英語になることがありました。日本語の精度向上と、言語設定の徹底が求められます。

そして何より、生成されるコンテンツの質に課題を感じました。自動編集や投稿作成など、AIだけに頼るのは難しいと実感しました。やはり人間の目線でのチェックと修正が不可欠です。

ただし、これらの課題はCreator Studio特有のものではありません。他のAIコンテンツ生成ツールにも共通する課題だと言えます。

現状、Creator Studioに求められるのは、あくまでも下準備や下書きの自動化。最終的な仕上げは人間の手で行う必要があります。そういった使い方であれば、十分に活用できるツールだと思います。

とはいえ、日本語対応の不安定さは気になるところ。他のAIツールと比べても、まだ改善の余地がありそうです。

次のパートでは、他のAIツールとCreator Studioを比較しながら、より良い選択肢があるかどうかを検討していきましょう。

他のAIツールとの比較

(↑動画を文字起こしさえしてしまえば、ChatGPTなどのAIソフトウェアに文字起こし原稿を貼って、細かく指示をしながら文章を生成してもらうほうが現実的だと感じます。)

Kajabi Creator Studioの課題を見てきましたが、他のAIツールではどうでしょうか?ここでは、ChatGPTやClaude、GEMINIなど、代表的なAIツールとCreator Studioを比較してみましょう。

まず、汎用AIアシスタントのChatGPTやClaudeは、Creator Studioとは異なり、ユーザーとの対話を通じて柔軟にコンテンツを生成できます。ユーザーの意図に沿った調整が可能で、出力の質も高いです。ただし、特化型のCreator Studioと比べると、動画コンテンツ関連の機能は限定的です。

次に、文字起こしに特化したツールとしてSimonsays AIやVREWなどがあります。これらは、Creator Studioよりも高速かつ高精度で文字起こしを行えます。また、話者分離タイムスタンプなど、より高度な機能も備えています。動画コンテンツの文字起こしが主な目的なら、これらの専門ツールが良い選択肢になるでしょう。

一方、Creator Studioの強みは、動画コンテンツに特化した多機能性にあります。文字起こしだけでなく、自動編集や各種コンテンツ生成など、動画を起点とした一連の作業をカバーしています。他のツールにはない、独自の価値を提供していると言えるでしょう。

ただし、現時点ではCreator Studioのどの機能も、専門ツールの水準には達していません。利便性を求めるなら良いですが、高い品質を求めるなら物足りなさを感じるかもしれません。

理想を言えば、それぞれの専門ツールで下準備をしてから、Creator Studioで仕上げるという使い方ができると良いですね。しかし、現実にはデータの持ち運びが難しかったり、手間がかかったりします。

そう考えると、Creator Studioにはまだまだ改善の余地があると言えます。同時に、今後の進化に期待が持てるツールでもあります。Kajabiが日本市場を重視し、日本語での使い勝手を向上させてくれることを願うばかりです。

Kajabi Creator Studioの価格体系

最後に、Kajabi Creator Studioの価格体系について触れておきましょう。実は、Creator Studioを利用するには、追加の料金が必要になります。

現在、Creator Studioには以下の3つの料金プランが用意されています。

  1. 無料プラン:月に1本の動画アップロードが可能
  2. ベーシックプラン:月額9ドルで、月に4本の動画アップロードが可能
  3. プレミアムプラン:月額29ドルで、月に30本の動画アップロードが可能

無料プランでは、月に1本しか動画をアップロードできないため、実用的とは言えません。複数の動画を扱うには、有料プランへの移行が必須です。

しかし、現時点でのCreator Studioの機能と性能を考えると、有料プランに移行してまで使うべきかは疑問です。特に日本語対応の不安定さや、生成コンテンツの品質の問題を考えると、費用対効果が見合わないように感じます。

例えば、月額29ドルのプレミアムプランは、月30本の動画アップロードが可能とはいえ、その全てを実用的なコンテンツに変換できるかは不透明です。むしろ、その予算を他の専門的なAIツールに投資した方が、より質の高い結果が得られるかもしれません。

ただし、これはあくまでも現時点での評価です。今後、Creator Studioの機能が大幅に改善され、日本語対応も安定してくれば、有料プランへの移行も検討に値するでしょう

また、Kajabiの他の機能と組み合わせることで、Creator Studioの価値が高まる可能性もあります。例えば、Kajabiのオンラインコースプラットフォームと連携することで、より効果的なコース販促が実現できるかもしれません。

いずれにせよ、Creator Studioの利用を検討する際は、自分のニーズと予算に照らし合わせて、慎重に判断することが大切です。無料プランで十分な場合もあれば、他のツールとの組み合わせで対応できる場合もあるでしょう。

Creator Studioの価格体系は、その機能と価値を見極める上で重要な要素です。利用する前に、しっかりと検討しておきましょう。

まとめ:Kajabi Creator Studioは日本で使えるか?

ここまで、Kajabi Creator Studioの機能や使用感、他のAIツールとの比較を見てきました。それでは、肝心の「日本で使えるのか」という点についてまとめましょう。

結論から言えば、現時点でCreator Studioを日本で本格的に活用するのは難しいと言わざるを得ません。その主な理由は以下の3点です。

  1. 日本語対応の不安定さ:インターフェースや出力結果が英語になることがある
  2. 生成コンテンツの品質:AIによる自動生成では、人間の手による修正が必要
  3. 他ツールとの連携の難しさ:データの持ち運びや、専門ツールとの併用が困難

特に、日本語の精度は大きな課題です。ユーザーが日本語設定にしているにも関わらず、英語のコンテンツが出力されるのは致命的です。この点が改善されない限り、日本でのスムーズな活用は見込めないでしょう。

また、AIによる自動生成には限界があることも明らかになりました。Creator Studioの各機能は、あくまでも下準備や下書きの自動化に留めるべきです。最終的な仕上げには人の目が必要不可欠です。

ただし、だからと言ってCreator Studioが全く使えないわけではありません。文字起こしやYouTube詳細欄作成など、一部の機能は十分に活用できるでしょう。これらを部分的に活かしつつ、必要に応じて他のツールを併用するのが賢明だと思います。

将来的には、Kajabiが日本市場により注力し、Creator Studioの日本語対応を強化してくれることに期待したいですね。また、他ツールとのデータ連携が容易になれば、より柔軟な活用が可能になるはずです。

現時点のCreator Studioは、日本での本格的な活用には課題が多いのが正直なところ。しかし、部分的には十分に活用できると思いますし、今後の進化にも期待が持てるツールだと感じています。

以上がKajabi Creator Studioについての私の見解です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事の解説動画はこちら

関連リンクと関連記事のご紹介

Kajabi Creator Studio公式チュートリアル記事へのリンクはこちら(英語なので翻訳してご覧ください)
https://help.kajabi.com/hc/en-us/articles/9723174841243-Creator-Studio

Kajabiの無料お試し期間を14日→30日に増やす方法(さらに超豪華特典もプレゼント!)

もしあなたがKajabiの導入を検討されたい場合は以下のブログ記事内のリンクからKajabiの無料お試しにお申し込みいただくと、Kaiabiを使い方をわかりやすく解説した100本以上の動画を収録した「Kajabiマスタークラス(定価9万9700円)」とKajabiの使い方をヒルトルに直接質問が出来る「海外ツールサポートコミュニティ」の参加権利を無料でプレゼントします。

詳細は以下の記事からご覧ください↓

Kajabiの導入をご検討されている方はぜひご活用くださいね!

関連記事はこちら

最新情報をチェックしよう!