今回はZapier(ザピアー)を使って実際に2つのソフトウェア間のデータの受け渡しを行う自動化のタスク(Zapier用語で「ZAP=ザップ」と呼びます。)を作成する方法について解説いたします。
例として、弊社でも利用しているウェブサイト作成ソフトツールのClickfunnels1.0(クリックファネル)と別のツールを連携させる方法について解説をします。
Zapier(ザピアー)公式サイトはこちら
https://zapier.com/
Zapierの概要や料金プランについて知りたい方は前回の記事をご覧ください。
前回の記事はこちら
ウェブサイト作成ツールClickfunnels(クリックファネル)の詳細はこちら
それでは実際にZapierを使って2つのソフトウェアを連携させる方法を解説いたします。
- 1 5000個以上のアプリの中からZapierに対応しているアプリを探す方法
- 2 自分が連携したいツール名を入力してみる
- 3 実際に自動化(ZAP)を設定する方法
- 3.1 トリガーとアクションの役割
- 3.2 アプリとイベントの選択
- 3.3 1-1 Choose App & Event (アプリとイベントの設定)
- 3.4 2-1 Choose Account (アカウントを選択する)
- 3.5 1-3 Set up trigger(トリガーを選択する)
- 3.6 1-4 Test trigger(トリガーをテストする)
- 3.7 2 Actionの詳細を指定する
- 3.8 2-1 Choose App & Event(アプリとイベントを選択する)
- 3.9 2-2 Choose Account アカウントを選択
- 3.10 2-4 Set up action アクションを設定する
- 3.11 2-5 Test Action アクションをテストしてみる
- 3.12 2−6 Publish ZAP (連携を公開する)
- 4 Zapierの管理画面で一覧や履歴を見る
- 5 ZAPを停止して削除するには?
- 6 この記事の解説動画はこちら
- 7 海外ツールを使ったオンラインビジネスの自動化にご興味がある方はこちらの電子書籍もぜひご覧ください!
- 8 Zapier(ザピアー)の使い方まとめページはこちら
5000個以上のアプリの中からZapierに対応しているアプリを探す方法
まず、あなたが「自分が使っているソフトウェアがZapierにそもそも対応しているかな〜と悩んだら、以下のページにアクセスしてください。
Zapierに対応しているソフトウェアの検索ページ
↓↓↓
https://zapier.com/explore
こちらのページにアクセスすると、対応しているアプリを検索することができます。
ちなみに、以下の画像になる「Facebook Lead Ads」など「Premium(プレミアム)」という表記のあるソフトウェアは有料プランでしか使えないので気を付けてください。(よく使う中ではPaypalもプレミアムアプリです。)
例えば、Clickfunnels(クリックファネル)と検索すると、Zapierに対応しているので、Clickfunnelsのロゴが表示されます。
自分が連携したいツール名を入力してみる
そうすると、画面の下に「クリックファネルを他のアプリと連携する自動化のテンプレ」が一覧として表示されます。
その中で、今回はあくまで一例ですが、「Add new Clickfunnels purchases to Google sheets(クリックファネル上での新規購入者の情報をGoogleスプレッドシートに記載する)」という自動化の設定方法を例にとって、Zapierの基本的な使い方を解説していきます。
実際に自動化(ZAP)を設定する方法
連携したい組み合わせをクリックすると、以下のような自動化設定の初期画面が表示されます。
Zapierを使って自動化の設定を行う際は、どの組み合わせでも以下のやり方で行えますので、今回のやり方を参考にしてください。
トリガーとアクションの役割
Zapier(ザピアー)は最低でも2つのアプリ同士を連携させる自動化ツールです。
その際、トリガー(Trigger)とアクション(Action)という概念を理解しておいてください。
今回設定する自動化の場合、データを送る送信元のアプリがClickfunnels(クリックファネル)であり、これが「トリガー(引き金)」の役割です。
なぜなら「クリックファネルで作成されたサイト上でお客様が購入した」という行動を引き金にして、自動化を行うからです。
そのトリガーが引き起こされたら、Googleスプレッドシートに情報がZapier経由で受け渡され、アクション(行動)が行われます。
今回の場合は、Googleスプレッドシートで作成された既存のシートにそのお客様情報を記載する、という行動(アクション)が自動的に行われることが目的です。
(弊社では、書籍が売れたらお客様情報をGoogleスプレッドシートに自動入力し、配送リストに加えていく、という目的で以前はこのようなZAPを作成していました。過去形なのは今はZapierを使わずにプログラマーに自動化のプログラムを書いてもらっているからです。)
アプリとイベントの選択
1-1 Choose App & Event (アプリとイベントの設定)
まず最初にトリガーとなるアプリの設定を行なっていきます。
トリガーとなるアプリと、アプリ内で起こる何の行動をトリガーにするか?を選択します。(今回は「購入(クレジットカードやPaypalを利用した購入)」をトリガーに選択します。選択肢にないトリガーは残念ながらZapierが取り扱うことができず、自動化の対象になっていない、ということです。)
事前にこれらをすでに設定している場合は、次のChoose Accountからの設定となります。
選択したら、Continueを押して次のステップにいきましょう。
2-1 Choose Account (アカウントを選択する)
ちなみに、Zapierを使って初めてそのアプリを連携する場合、そのアプリへのログインを求められますので、メールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。
選択したら、Continueを押して次のステップにいきましょう。
1-3 Set up trigger(トリガーを選択する)
ここでは、実際にどのファネルのどのページで購入が起きた場合を対象にするか?を選択します。
全てのファネルやページでの購入をトリガーにしたい場合は、そのままでOKです。
弊社のように、全ての購入ではなく、「特定のファネルにおける特定のページでの購入(=書籍の購入など)」だけをGoogleスプレッドシートに送りたい場合は、そのファネルとファネルのステップ(=ページのこと)を選択します。
選択したら、Continueを押して次のステップにいきます。
1-4 Test trigger(トリガーをテストする)
次は、そのトリガーのテストが行われます。
その際、今までに一度もそのトリガーの履歴がないと、自動化を設定することができません。
おそらく、サンプルとなるデータがないと自動化が設定できない仕様なのでしょう。
なので今回は、「購入」のイベントが発生したらその情報を別のアプリに送りたい、という目的で自動化を行っていますので、一度は自分で購入を行なっておく必要があります。(すでに商品が売れているページであれば、その必要はありません。)
もし購入履歴がないと「連携できません」という旨のメッセージが現れるので、あらかじめ自分でテスト決済などを行って売り上げ履歴を作っておいてください。
トリガーとなる行動の履歴があると、次に進めますので、Continueを押しましょう。
2 Actionの詳細を指定する
ここまででトリガーとなる1つ目のアプリの設定が完了しました。(どの情報を送信するか?を指定したわけです。)
ここからはトリガーで送信された情報を「どのようにアクションするか?」を決める工程に入ります。
2-1 Choose App & Event(アプリとイベントを選択する)
トリガーの時と同じように「アクション」側で行動を起こすアプリと、イベント(送られてきた情報を使って何をするか?)を選択します。
今回は Create Spreadsheet Row(スプレッドシートで新しい列を作成)を選択します。
Continueを押して次に行きます。
2-2 Choose Account アカウントを選択
ログインができたら、Continueを押して次にいきましょう。
2-4 Set up action アクションを設定する
このステップでは、具体的に自分のどのスプレッドシートのどのシートにトリガーから送られてきた情報を記載するのかを選択します。
(まだシートを作っていない場合は、Googleスプレッドシート側であらかじめ作成しておく必要があります。)
弊社の場合は、以下のように「氏名」「郵便番号」「都道府県」「住所」「電話番号」「メールアドレス」などの行を作成しています。
トリガー元となるクリックファネルから送られてきたどの情報をそれぞれの行に入力するかを選択するわけです。
そして、その行の一覧の中に、それぞれクリックファネル内の情報を指定していきます。
例えば、「氏名」の行には、Clickfunnels内の「Contact Last Name」と「Contact Fast Name」を選択します。
上記画像では個人情報をボカしていますが、例えば、Contact Last Name:田中 Contact Fast Name:一郎 というように、一番最近の履歴データが表示されるので、その情報を見ながら、スプレッドシートの行に情報を対応させていけばいいので、さほど難しくはありません。
2-5 Test Action アクションをテストしてみる
スプレッドシートの行に入力するトリガー元の情報を指定したら、continueを押すと、最後のテストです。
実際にその自動化が行われ、うまくいったかどうかが表示されます。
2−6 Publish ZAP (連携を公開する)
最後に最終確認画面が表示されます。
「Publsih & Turn On」を押下すると、「Your Zap is on」と画面に表示されて実際に連携が始まります。
公開すると以下のような画面が表示されますので、公開を停止したり、編集したり、この自動化に名前をつけたりすることができます。(名前をつけるなら後からみても分かりやすいように、「書籍購入→スプレッドシート記入」などにするのがいいでしょう。)
Zapierの管理画面で一覧や履歴を見る
左上の←ボタンを押すと、管理画面に戻ります。
これまで行った連携の一覧や履歴を見ることができます。
連携した設定の名前を変えたければ、クリックすると画面が切り替わるので左上に表示される名前を直接書き換えることができます。
(たまに「ON」(連携)と表示される横に「Has draft」と出ている場合がありますが、その時は画面の下に現れる「Edit」ボタンを押して「Discard」を選択すると解消されます)
ZAPを停止して削除するには?
作った連携を削除する場合、まずは該当の連携を「Off」にします。
次に「Delete」を選択して「Move to trash」を選択すると削除することができます。
基本的なZapierの設定方法は以上です。
ぜひあなたも面倒な作業を自動化して、自分がやるべきことに労力を割いていきましょう!
Zapier(ザピアー)公式サイトはこちら
https://zapier.com/
この記事の解説動画はこちら
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