
追記(2026年9月):この記事は2024年12月に書いたものです。まず大事なところからお伝えします。Genmoは2026年9月時点でもサービスを続けています。公式サイトも生成画面も動いていて、終了したわけではありません。ただし、公開されているモデルは今もMochi 1(480p)のままで、2024年の公開以降、新しい世代のモデルは出ていません。予告されていたHD版も公開されないままです。なお、この記事に掲載している画面写真は、私が試した2024年12月時点のものです。
無料で使える範囲も、当時とは変わっています。2026年9月時点の無料枠は250クレジットが一度きりで、動画にすると2本ほど。料金プランも変わりました(くわしくは後半の無料プラン・有料プランの節でお伝えします)。これから動画生成AIを選ぶなら、記事の最後に置いたまとめ記事で他の選択肢とも見比べてみてください。
動画制作のやり方を変えるAIツールとして「Genmo」が注目を集めたのは、2024年のことでした。テキストを入力するだけで動画を数分で生成できるこのツールは、当時2,840万ドル(約42.6億円)の資金調達に成功し、急速に進化していました。搭載する「Mochi 1」モデルは、それまでのAI動画生成では難しかった自然な動きや表情の表現を可能にしたと話題になりました。ただし2026年9月時点では、公開されているモデルはいまもMochi 1のままで、無料で試せるのは2本ほどにとどまります。この記事では、私が2024年12月に試したときの使い方と画面をそのまま残しつつ、いまの提供状況・無料枠・料金を追記していきます。
なぜ今Genmoが注目されているのか

Genmoの最大の特徴は、テキストから驚くほど自然な動画を生成できる点です。2024年に公開された動画生成モデル「Mochi 1」は、100億のパラメータを持つ大規模AIモデルを採用し、水や煙、髪の毛の動きなど、それまでの動画生成AIでは表現が難しかった繊細な表現まで可能にしました。なお、2026年9月時点でもGenmoの公式サイトに載っているモデルはMochi 1だけです。
従来のAIとの違い
Genmoが提供する独自の非対称拡散トランスフォーマー(AsymmDiT)アーキテクチャにより:
- 30fpsで最大5.4秒の高品質動画生成
- ズーム、ロール、パン、チルトなどの細かな動きの制御
- WEBブラウザ上での軽快な操作性
これらの機能により、動画制作スキルがなくても、プロフェッショナルな品質の動画を簡単に作成することができます。
ここに挙げた仕様は、私が試した2024年12月時点のものです。Mochi 1は公式のドキュメントでも「研究プレビュー」と位置づけられていて、出力できる解像度は480pどまり。1080pや4K、音声つきに進んだ他のツールと比べると、画質の差はかなり開いています(2026年9月時点)。
Genmoの基本機能と特徴

最も重要な特徴は、自然言語処理と画像認識を組み合わせた直感的な動画生成です。入力したテキストから、AIが自動的に映像を解釈し、高品質な動画を生成します。
さらに、生成された動画は:
- YouTube、Facebook、Twitterなど各種SNSプラットフォームに対応
- マーケティングキャンペーン用の素材として活用可能
- 教育コンテンツや説明動画の作成に最適
という特徴を持ち、ビジネスユースにも十分な品質を提供します。
無料プランでできること

Genmoの無料プランは、私が試した2024年12月には基本的な機能を十分に試せる内容でした。ただし2026年9月時点の公式の料金ページを見ると、無料で使える範囲はかなり限られています。
基本的な制限事項
2026年9月時点の公式の料金ページによると、無料プランには以下の制限があります。
- もらえるクレジットは250で、しかも一度きり(毎月もらえるわけではありません)
- 受け取るには支払い方法の登録が必要(請求はされない、と公式に書かれています)
- Mochiの動画は1本100クレジット、Replayの動画は1本50クレジット
- ウォーターマーク(Genmoの透かし)が付与される
- 機能一覧に商用利用の記載はなし(商用利用は有料プランから)
この記事を公開した2024年12月には、「6時間で4本まで」「月30本まで」という上限をご紹介していました。ですが、いまの公式の料金ページにその記載はありません。本数ではなくクレジットで管理する形に変わっています。無料でできるのは「お試し」までと考えておくのがよさそうです。
実際の生成品質
2024年12月に試したときは、無料プランでも次のような点は十分に感じられました。
- 30fpsの滑らかな動き
- リアルな表情や動作の表現
- 自然な光の表現
- 背景との自然な調和
ただし解像度は480pどまりで、大きな画面で見るには物足りない数字です(2026年9月時点)。
おすすめの活用方法

無料プランを最大限活用するためのポイント:
- テスト用の短い動画から始める
- プロンプトの効果を確認
- 様々なシーンやスタイルを試す
- 有料プラン検討の判断材料として活用
ただし、生成速度は通常モードとなるため、急ぎの案件には向いていません。じっくりと品質を確認しながら使うのがおすすめです。
有料プランの特徴と選び方

有料プランは、ビジネス利用に特化した機能を提供しています。以下で各プランの詳細を解説します。
Liteプラン(月10ドル)の特徴
基本的な商用利用に適したプランです。料金は月10ドル、年払いなら年96ドル(月あたり8ドル)です(2026年9月時点)。
- 毎月1,200クレジット(Mochiの動画は1本100クレジット)
- ウォーターマーク非表示
- 商用利用可能
- 優先的に処理される(順番待ちが短い)
Standardプラン(月30ドル)の特徴
より本格的な活用を考える方向けのプランです。料金は月30ドル、年払いなら年300ドル(月あたり25ドル)です(2026年9月時点)。
- 毎月5,000クレジット
- 最優先で処理される
- ウォーターマーク非表示
- 商用利用可能
- 新しいモデルへの早期アクセス
プラン選択のポイント
ビジネスでの活用を考える際の選択基準:
- 必要な動画生成数
- 納期や時間的制約
- 予算との兼ね合い
- 使用目的や用途
特にマーケティング素材として定期的に活用する場合は、Standardプランがおすすめです。動画生成の待ち時間が大幅に短縮され、効率的な運用が可能になります。
ひとつ補足させてください。仕事で使う動画にお金をかけるなら、Genmoだけを見て決めないほうがいいと思います。2026年9月時点の公開モデルはMochi 1のままなので、同じくらいの金額で1080pや音声つきの動画が作れるツールもあります。記事の最後に置いたまとめ記事と見比べてみてください。
活用事例とテクニック
Genmoを効果的に活用するためのテクニックと事例を紹介します。
広告素材としての使い方


- 商品紹介動画:製品の特徴を視覚的に表現
- ブランドイメージ動画:企業の雰囲気や価値観を表現
- セールス告知:期間限定セールなどの告知動画
プロンプト例:「A sleek smartphone floating in space, showcasing its features with dynamic text overlays」
SNSコンテンツへの活用法
- Instagram Reels:短尺で印象的な動画
- YouTube Shorts:製品のクイックレビュー
- TikTok:トレンドに合わせた面白い動画
プロンプト例:「A person unboxing a mystery product with excited reactions, fast-paced editing」

プロンプトの最適化方法
- 具体的な描写を心がける
- 動作や表情を細かく指定する
- 背景や光の設定を詳細に記述
- カメラワークの指示を含める
例:「Close-up of a smiling woman in her 30s, wearing a red blouse, sitting at a desk in a bright office. She’s typing on a laptop. The camera slowly zooms out to reveal the office space.」
これらのテクニックを組み合わせることで、Genmoの性能を最大限に引き出し、高品質な動画コンテンツを効率的に作成できます。
注意点とまとめ

Genmoを活用する際の重要な注意点と、今後の展望についてまとめます。
著作権への配慮
- 既存の著作物を模倣しない:有名人や特定のキャラクターを指定するのは避けましょう。
- 生成された動画の権利:基本的にはあなたに帰属しますが、商用利用の際は利用規約を確認してください。
- プロンプトの工夫:「〜風」「〜スタイル」といった表現を使い、オリジナリティを出すことが重要です。
画質と生成時間の関係
- 高画質ほど時間がかかる:特に無料プランでは生成に時間がかかる場合があります。
- ラフ案はクイックモードで:アイデアの確認には低画質・短時間の設定が効率的です。
- 最終版は高画質で:納品や公開用の動画は、時間をかけて高画質で生成しましょう。
今後のアップデート予定
2024年12月の時点では、Genmoから以下のような機能拡張が予定されていると案内されていました。
- HD画質(720p)対応:2024年内にリリース予定
- より長い動画の生成:現在の5.4秒から拡張される可能性
- 日本語対応の強化:日本人の顔や日本語テキストの精度向上
2026年9月時点で、このうち実現が確認できたものはありません。予告されていたHD版は公開されないままで、公式サイトに載っているモデルは今もMochi 1(480p)だけ。公式ブログの記事も、Mochi 1を発表した1本のままです。サイトの打ち出しは「world models(世界モデル)」に変わっていますが、それに対応する新しい製品はまだ公開されていません。
まとめ

Genmoは、テキストから手軽に動画を作れるAIツールとして、2024年に大きな注目を集めました。当時、私が魅力だと感じたのは次の点です。
- 直感的な操作で専門知識不要
- 無料プランでも動画生成が可能
- 商用利用可能な有料プランの存在
- モデル本体がオープンソース(Apache 2.0)で公開されている
個人的な感想としては、Genmoは無料で使える動画生成AIとしては悪くないですが、他の動画生成AIと比べてクオリティがイマイチな場合も多いので、今後の進化に期待したいところです。(ここまでが、私が2024年12月に書いた感想です)
では、その「今後の進化」はどうなったのでしょうか。私は現行のGenmoを改めて試してはいませんが、公式サイトに載っている情報を見る限り、これから動画生成AIを選ぶ人がGenmoを第一候補にする理由は見つけにくい、というのが正直なところです。ただ、Mochi 1の重み(モデル本体)はApache 2.0で公開されています。自前の環境で動かして研究したい方には、いまでも意味のある選択肢だと思います。
Genmo公式サイトはこちら
2026年9月時点でも、公式サイトとPlayground(Mochi 1の生成画面)は動いています。サービスが終了したわけではありません。
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