
もしあなたが「ChatGPTって無料でどこまで使えるの?」「有料にすると何が変わるの?」と迷っているなら、この記事がその疑問に答えます。ChatGPTで何ができるのかという基本から、無料版と有料版の違い、私が実際の仕事で感じたメリットとデメリット、今日から始める手順までをまとめてお伝えします。読み終える頃には、最初にどのプランで何を試せばいいかが決まっているはずです。
「ChatGPTって、結局何ができるの?」にあらためて答えます
こんにちは、ヒルトルです。
この記事を最初に書いた2024年6月当時、ChatGPTの主役は「GPT-4o」というモデルでした。無料版でも最新モデルが使えるようになった、画像や音声も理解できるようになった、と話題になっていた頃です。あれから2年あまり。GPT-4oは2026年2月13日にChatGPTでの提供を終了し、モデルの名前も、画面の作りも、料金プランも、ほとんど全部が入れ替わりました。
「ChatGPTは少し試したけど、正直そこまで使えないと思った」。そう感じていたなら、その印象は2年前で止まっているかもしれません(私自身、2024年当時は、同じプロンプトでもGeminiやClaudeのほうが質の高い文章を出してくれるケースが多いと感じていました。この話は後ほど正直にお伝えします)。
まず基本から。ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型のAIです。人と話すように文章で質問すると、文章で答えてくれます。2022年11月に一般公開され、2026年8月時点では週に使う人が10億人を超えたと報じられています。もはや一部の人が使う新しいツールではなく、検索エンジンと同じくらい当たり前の道具になりました。
ChatGPTでできることの全体像
「文章で質問に答えてくれる」だけなら2年前と同じですが、今のChatGPTは守備範囲がかなり広がっています。
- 質問・相談:調べもの、アイデアの壁打ち、文章の添削
- 文章作成:ブログ記事、メール、企画書、広告文の下書き
- 翻訳・要約:長い資料の要点まとめ、多言語への翻訳
- ファイルや画像の読み込み:PDFや画像を渡して内容を説明させる、データを分析させる
- ウェブ検索:最新情報を調べて答える。じっくり調べる「Deep Research」もあります
- 画像生成:サムネイルやバナー画像を作る(日本語の文字入りも可)
- 音声会話:スマホに話しかけて、声で答えてもらう
- 資料やサイトの作成:スライド、スプレッドシート、ウェブサイトを「完成物」として作る(Work)
- アプリ開発:プログラムを書いて、自分専用のアプリを作る(Codex)
「文章を書いてくれるAI」というより、「文章も画像も資料もアプリも頼める何でも屋」と考えたほうが、今のChatGPTの実態に近いです。
「無料で十分?」「モデルが多すぎる」など、最初につまずくポイント
できることが増えたのはありがたい反面、初めての方がつまずくポイントも増えました。整理すると、だいたい次の3つに分かれます。
1つ目は、「無料版でどこまでできるのか、有料にする価値があるのか分からない」という悩みです。無料版のできることが2026年に入ってから大きく広がったので、この線引きは以前より分かりにくくなっています。
2つ目は、「モデルと入り口が多すぎる」問題です。「Sol」「Terra」「Luna」というモデル名に、「チャット」「Work」「Codex」という3つの入り口、さらに考える深さの選択まである。選択肢が多すぎて、結局いつもの画面に質問を打ち込むだけ、という方が多いのではないでしょうか。
3つ目は、「使ってみたけど、なんかイマイチだった」という感想です。実はこれ、ChatGPTの性能の問題ではなく、設定の問題であることが多いのです。私自身、2026年7月にGPT-5.6が出た直後、今まで通り普通のチャットにブログ記事を書かせて「あれ、なんかイマイチだな…」と感じる失敗をしました。同じモデルでも、入り口と設定を変えるだけで仕上がりがまったく変わる。これが今のChatGPTの、少し分かりにくいところです。
この記事では、この3つのつまずきを順番にほどいていきます。細かいモデル比較は別の記事に譲り、「初めて使う人が最初に知っておくべきこと」に絞ります。
現在のChatGPTの全体像を、必要なところだけ整理します
まずは、2026年9月時点のChatGPTがどういう作りになっているのかを押さえておきましょう。細かい仕様は覚えなくて大丈夫です。「大きく分けてこうなっている」という地図があるだけで、迷いはかなり減ります。
モデルは「Luna・Sol・Terra」と覚えれば十分です
2026年7月9日から、ChatGPTの中心は「GPT-5.6」という世代のモデルになりました。GPT-5.6には、大きさの違う3つのモデルがあります。名前の由来はSolが太陽、Terraが地球、Lunaが月。つまり大きい順です。
- GPT-5.6 Luna:一番軽くて速いモデル。無料版とGoプランの標準モデルです(2026年8月から)
- GPT-5.6 Sol:一番頭のいいモデル。Plus以上の標準モデルで、考える深さをInstant・Medium・Highから選べます(Proプランでは、その上のExtra Highも)
- GPT-5.6 Terra:中間サイズ。普通のチャットでは選べず、後述のWorkとCodexで使われます
さらに2026年9月3日には、次の世代の「GPT-6 Astra」が発表されました。Plus・Pro・Business・Enterpriseの有料プランへ順次展開中ですが、この記事を書いている9月5日の時点では、まだ全員の画面には届いていません。上位版の「GPT-6 Astra Pro」はProプラン以上の限定で、Plusでは使えません。無料版とGoは、GPT-6自体が対象外です。私自身はまだ試せていないので、この記事ではGPT-6の性能には触れません。
「毎回どのモデルを選べばいいの?」と思うかもしれませんが、Plus以上ならSolが最初から選ばれていますし、無料版ならLuna一択です。モデル選びで悩む必要は、実はほとんどありません。悩むべきは、次の「入り口」のほうです。
入り口は「チャット・Work・Codex」の3つ
2026年7月にデスクトップアプリが新しくなり、ChatGPTには「チャット」「Work」「Codex」という3つの入り口が並ぶようになりました。それぞれの役割を一言で言うと、こうなります。
- チャット:質問・相談・ちょっとした文章。いつものChatGPTです
- Work:長い作業を引き受けて、スライド・文書・サイトなどの「完成物」を返してくれるエージェント機能。2026年7月9日に登場し、以前の「エージェントモード」の後継にあたります
- Codex:プログラムを書くための開発者向け機能。自分のパソコンの中のフォルダを読み書きしながらアプリを作れます
私は2026年7月の記事で、この使い分けを「チャットは相談、Workは完成、Codexは実装」という合言葉にまとめました。詳しい比較はその記事に譲りますが、この合言葉だけ覚えておけば、入り口選びで迷うことはなくなります。
文章以外にできること(画像・音声・ファイル・検索)
2024年の記事で「マルチモーダル化」として紹介した、文章以外を扱う機能も、それぞれ世代が変わっています。画像生成は2026年4月21日に「ChatGPT Images 2.0(gpt-image-2)」になり、2026年9月8日には後継のImages 2.5が出て、全プランで使えます。音声は2026年7月8日に「GPT-Live-1」という新しい方式になり、こちらが話している途中でもAIが聞きながら答える、より自然な会話ができるようになりました(無料版は軽量版の「GPT-Live-1 mini」)。
ウェブ検索は、必要なときにChatGPTが自動で検索する形に統合されています(手動で使いたいときは「+」メニューから)。このほか、PDFや画像のアップロード、過去の会話を覚えておく「メモリ」、指示や資料をまとめて保存する「プロジェクト」、決まった時間に作業させる「スケジュール済みタスク」なども、無料版から一部使えます。
無料版と有料版の違い(2026年9月時点)
ここが、この記事で一番お伝えしたい部分です。2024年当時は「無料版でも最新モデルが使える」というのが大きなニュースでしたが、2026年の無料版はそこからさらに広がっています。一方で、有料版との線引きも変わりました。
無料版でできること
一番大きな変化は、2026年8月10日の週から、無料版のテキストチャットが回数無制限になったことです。モデルはGPT-5.6 Lunaで、「Think」というボタンを押すと少し長く考えてから答えてくれます。「何回か質問したら上限に達して数時間待たされる」ということが、文章のやり取りに関してはなくなりました。
それ以外にも、無料版で次のことができます(いずれも回数などの上限つきです)。
- ウェブ検索、ファイル・画像のアップロード、データ分析
- 画像生成(回数と速度に上限あり。公式は具体的な回数を公表していません)
- 音声会話(GPT-Live-1 mini、24時間あたりの上限あり)
- Deep Research、メモリ、プロジェクト、スケジュール済みタスク(有効3件まで)
- すでに公開されているGPTs(カスタムGPT)の利用
- Codex(モデルはTerra、上限あり)と、デスクトップアプリ上の制限つきWork
ただし、知っておいてほしいことが1つあります。日本では2026年6月22日から、無料版とGoプランに広告が表示されるようになりました。Plus以上は広告なしです。「無料で使い放題」の代わりに広告を受け入れるか、月額3,000円で広告なしにするか。ここは好みの分かれるところなので、知った上で選んでください。
Go・Plus・Proで何が増えるのか
個人向けの有料プランは、2026年9月時点で「Go」「Plus」「Pro(2段階)」の4つです。日本では円建ての固定料金になっていて、料金はすべて税込です。
| プラン | 月額(税込) | 標準モデル | 主な違い |
|---|---|---|---|
| 無料版 | 0円 | GPT-5.6 Luna | テキストチャット無制限。画像生成・アップロードなどは上限あり。広告あり |
| Go | 1,400円 | GPT-5.6 Luna | アップロード・画像生成・音声の上限拡大、長いメモリ。Solは使えない。広告が出る場合あり |
| Plus | 3,000円 | GPT-5.6 Sol | Sol(Instant・Medium・High)、GPT-6 Astra(順次展開中)、ウェブとスマホでもWork、Codexの上限拡大、思考つき画像生成、広告なし |
| Pro(5x) | 16,800円 | GPT-5.6 Sol/GPT-6 Astra | Plusの5倍の利用量、Extra High推論、上位版のGPT-6 Astra Proを週50メッセージ、画像生成が高速・無制限、音声1日12時間 |
| Pro(20x) | 30,000円 | GPT-5.6 Sol/GPT-6 Astra | Plusの20倍の利用量、GPT-6 Astra Proを週200メッセージ、音声無制限。それ以外はPro(5x)と同じ |
公式の説明を見る限り、無料版とGoの違いは「上限の広さ」、GoとPlusの違いは「使えるモデルと入り口」です。Solで考えさせたい、ウェブやスマホでもWorkを使いたい、という場合はPlusからになります。
Proは、Plusと同じ機能を5倍・20倍の量で使えるプランで、GPT-6の上位版「GPT-6 Astra Pro」を使えるのもProからです。2人以上で使う法人向けのBusinessプランもありますが、この記事では個人向けに絞ってお話しします。
結局どのプランを選べばいいのか
私のおすすめは単純です。まず無料版で1〜2週間使ってみて、「文章を作ってもらう」以上のことをしたくなったらPlus。この順番で困ることはほとんどありません。
私自身は、2026年7月から8月の時点で月額3,000円のPlusプランを使っていました。ブログ記事やスライドをWorkで作り、Codexで自分専用のMacアプリまで作りましたが、Proには入っていません(Claudeの上位プランも契約していたので、ChatGPTはPlusでとりあえず十分、というのが当時の判断です)。ChatGPTをメインにして開発を続けるなら話は別ですが、Plusでも自分専用のアプリは十分に作れた、というのが2026年8月時点の私の実感です。
Goについては、私はPlusプランを使ってきたので、体験ベースの評価はできません。料金だけ見ると、「無料版の上限に引っかかるけれど、Solまでは要らない」という方向けの位置づけです。
実際に使って分かった、ChatGPTのメリット
ここからは、2026年に入ってから、ブログのサムネイル作成、講座スライド、アプリ開発といった私の普段の仕事でChatGPTを使って感じた「ここは良い」というポイントです。
画像生成まで、同じ画面で終わる
ChatGPTの一番分かりやすい強みは、文章と画像を同じ画面で頼めることです。私はかつて、ブログのサムネイル画像1枚をプロのデザイナーに3,000円から5,000円で依頼していました。それが2026年4月にChatGPT Images 2.0が出てからは、「以下のテキストでサムネイル画像を作成して 16:9で」と一行お願いするだけで、日本語の文字入りバナーが数十秒で出てくるようになりました。
2025年の画像生成モデルでは、日本語の文字がガタガタになってCanvaで打ち直す手間が必要でしたが、Images 2.0では漢字が自然に描けて、企業のロゴまで文脈から判断して入れてくれます。GoogleのNano Banana Proと同じプロンプトで比べたときの結果は、こちらの記事に画像つきでまとめています。
2026年8月にCodexで自分専用のアプリを作ったときも、アイコン画像は「このアプリのアイコン画像を作って」と同じ画面で頼んで済ませました。Claudeだと、外部の画像生成AIのAPIを使うなど、手間がかかります。同じ画面の中に画像生成機能があるのはChatGPTのいいところだ、というのが2026年8月の記事で書いた感想です。
Workを使うと「仕事で使える成果物」が出てくる
2026年7月にGPT-5.6が出たとき、私は自分のオンライン講座用のスライドを、まったく同じプロンプトで「普通のチャット」と「Work(思考レベル:非常に高い)」の両方に作らせてみました。
チャットで作ったスライドは、画像がゴチャゴチャ入っていて読みづらく、以前のモデルとあまり変わらない印象でした。ところがWorkで作り直すと、変に画像で飾らない、そのまま仕事で使えるレベルのスライドが出てきたのです。ブログ記事でも同じで、チャットは「1万文字で」と頼んだのに1万7,000文字も書いてきたのに対し、Workはちょうど1万文字で仕上げてくれました。
同じモデル、同じプロンプトでも、入り口と思考レベルが違うだけでここまで変わります。この比較の詳しい結果と、私のおすすめ設定はこちらの記事で解説しています。
月額3,000円で、自分専用のアプリまで作れる
これは2024年の記事にはなかったメリットです。私はプログラミングの勉強をしたことがなく、AIが書いたコードを見ても何が書いてあるのか分かりません。それでも2026年8月、ChatGPTのCodexだけで、撮影用カメラをパソコンから操作する自分専用のMacアプリを作りました。
やったことは、デスクトップアプリでCodexを選び、フォルダを作り、「まだ作らなくていいので、こういうアプリが可能かリサーチして」から始めて、できたものを使いながら「もっとこうして」を繰り返しただけです。かかったお金は、もともと契約していたPlusプランの月額3,000円だけ。プログラマーさんに発注もしていません。手順と失敗談は、こちらの記事にそのまま書いています。
正直に言うと、ここは弱いと感じました
良いところばかり並べても、あなたの役には立ちません。ここからは、私が実際に使って「ここは注意」と感じたデメリットを、時点を明示しながらお伝えします。
文章のセンスと指示の忠実さは、設定次第で大きくぶれる
2024年6月にGPT-4oを使っていた当時、私は同じプロンプトで文章を書かせると、GeminiやClaudeのほうが質の高い文章を出してくれるケースが多いと感じていました。特に広告やセールスレターのような説得力が求められる文章は、ChatGPTには任せず、GeminiやClaudeに書かせていたほどです。一度に読み込める文字数も、当時は他社より少なく、回答が安定しない傾向がありました。
では2026年はどうか。正直に言うと、設定を間違えると同じ印象になる、というのが2026年4月時点の実感でした。GPT-5.5でブログ記事を書かせたとき、標準の思考モードでは約3,500文字の薄っぺらい記事しか出ませんでした。ところが思考を「拡張」に切り替えるだけで約14,000文字に伸び、まったく別物になったのです。講座のキャッチコピーを書かせたときも、最初の案は説明的でフックが弱く、ダメ出しをして書き直させてようやく良くなりました。
長文の原稿も、2026年7月に約20万文字の講座の文字起こしから電子書籍の原稿を書かせた比較では、GPT-5.6(チャット)が約5万5,000文字、Claude Fable 5が約9万7,000文字で、読み比べてもClaudeが頭ひとつ抜けているというのがその時点の率直な感想でした。ChatGPTが弱いというより、「本気を出させる設定」を知らないと実力が出ない、というのが2026年7月の検証で感じたことです。2026年4月の4社比較はこちらの記事にまとめています。
モデルや機能の入れ替わりが速すぎる
これは使い込むほど気になる点です。GPT-4oは2026年2月に終了。2025年に私が解説記事を書いたCanvas機能は2026年5月に廃止され、チャット内の「ライティングブロック」に置き換わりました。エージェントモードはWorkに置き換わり、Atlasブラウザは8月に終了。GPTs(カスタムGPT)も、すでにあるものは使えますが、公式ヘルプによると個人アカウントでは新しく作ることができなくなりました(作れるのは法人向けのBusinessプラン以上です)。
私自身、2026年7月の大型アップデートのときは、発表から1週間の間にも画面がどんどん変わっていったので、あえてすぐには解説記事を書きませんでした(公開直後に解説動画を撮ったら翌週には画面が変わっていた、という苦い経験があるからです)。ネットで見つけた解説が半年前のものなら、画面が違っていても驚かないでください。
情報の正確さは、自分で確認が必要
2024年の記事でもお伝えしたことですが、2026年4月の比較でも同じ問題に出くわしました。ChatGPTは常に正しい情報を返してくれるとは限らず、古い情報や、もっともらしい間違いが混ざることがあります。その比較では、AIが「受講生の事例」として架空の話を勝手に挿入してきたこともありました(Claudeで起きたことですが、AI全般の癖です)。数字、人名、会社名、引用は、必ずあなた自身の目で裏取りしてください。
今日から始めるChatGPTの使い方、5つのステップ
ここまでの内容を、あなたが今日から実践できる手順に落とし込みます。無料版から始めて、必要になったら次の段階へ進む、という順番です。
ステップ1:公式サイトから無料で始める
ChatGPTの公式サイト(chatgpt.com)を開いて、無料のアカウントを作ります。スマホで使うなら、アプリストアからChatGPTの公式アプリを入れてください。有料プランは、後からいつでも変更できます。最初から課金する必要はありません。
ステップ2:まずは普通のチャットで「相談相手」として使う
最初の1〜2週間は、調べもの、文章の下書き、アイデアの壁打ちに使ってみてください。無料版はテキストのチャットが無制限なので、遠慮せず何度も聞き直して大丈夫です。込み入った質問なら「Think」ボタンを押してから送ると、じっくり考えてから答えてくれます。私は2026年7月の時点で、こうした相談は外出先からスマホの音声入力で済ませていました。コツは、人に頼むときと同じように、背景と目的を一緒に伝えることです。
ステップ3:ファイルや画像を渡してみる
チャットに慣れたら、次はPDFや画像を渡してみましょう。長い資料を要約させる、スクリーンショットの内容を説明させる、といったことが無料版でもできます(回数の上限はあります)。画像生成も、短い一文で頼むだけで試せます。
ステップ4:成果物を作りたくなったらPlusにして、Workを開く
ブログ記事、スライド、原稿、ウェブサイト。「ファイルとして残るもの」を作りたくなったら、Plusプランに切り替えて、Workを使ってください。私が2026年7月の時点で使っていた設定は、モデルはSol、思考レベルは「非常に高い」か「最大」、速度は「標準」です。2026年7月の検証では、この設定にするだけで、チャットに任せていたときよりも仕上がりが目に見えて変わりました。
ステップ5:毎回同じ指示は「プロジェクト」に保存する
「毎回、自分の商品の説明や文体の指示を貼り付けるのが面倒」と感じ始めたら、プロジェクト機能の出番です。プロジェクトに登録した指示や資料は、その中のすべてのチャットに自動で適用されます。以前ならGPTs(カスタムGPT)を自作するところですが、個人アカウントでは新しく作れなくなったので、今はプロジェクトに指示を保存するのが現実的な代わりの方法です。
使う前に知っておきたい注意点
便利な道具ほど、知らずに使うと損をするポイントがあります。私が実際に「おっと」となった点を中心に挙げておきます。
思考レベルを下げたまま「イマイチ」と判断しない
先ほどお伝えした通り、標準と拡張(高い思考レベル)では別物レベルの差が出ます。仕事を頼むときは思考レベルを上げる、とルールにしてしまうのが一番です。
「Ultra」と「高速」は基本的に使わない
Workには複数のAIを同時に動かす「Ultra」という設定がありますが、利用枠が一瞬でなくなります。2026年7月の記事では、コードレビューのような「ここぞ」というときだけ使い、基本は封印でよいと書きました。速度の「高速」も、利用量を倍以上消費すると言われている割に賢くなるわけではないので、Plusなら標準のままで大丈夫です。なお、PlusのWorkとCodexには2026年8月25日から5時間ごとの利用上限が復活したと報じられています。使い放題ではないので、重い作業は計画的に。
1つのチャットを長く続けない
長く続けたチャットは、AIが前の話を忘れたり、話が混ざったりしやすくなります。私はアプリ開発のとき、仕様が固まった時点でチャットをいったん区切り、内容をメモに保存してから新しいチャットで続きを始めました。節目ごとにチャットを新しくする、と覚えておいてください。
AIの「できません」を鵜呑みにしない
アプリ開発のとき、ChatGPTは古いカメラについて「できることが少ない」と言っていました。ところが自分で調べた海外の記事を渡したら、「確かにできますね」と意見を変えたのです。人間のプログラマーさんとのやり取りと同じで、発注者として情報を持っていけば、結果は変わります。
生成した画像の権利には気をつける
ChatGPTで作った画像は商用利用できますが、実在する企業のロゴやキャラクターが入っている場合は、別途、商標や著作権のリスクがあります。ブログのサムネイルのような日常的な運用画像であれば過度に心配する必要はありませんが、商品パッケージや有料広告に使う場合は、最新の利用規約を確認してください。
よくある質問
ここで、あなたが抱いているかもしれない疑問に、先回りしてお答えしておきます。
以前作ったGPTs(カスタムGPT)はどうなりますか?
すでに作ってあるGPTsや、他の人が公開しているGPTsは、無料版を含めて引き続き使えます。ただし、新しく作ったり公開したりできるのは、Business以上の法人向けプランだけになりました。個人で自分専用の指示を保存したいなら、先ほどのプロジェクト機能を使ってください。
GPT-6 Astraはもう使えますか?
2026年9月3日に発表され、この記事を書いている9月5日の時点では、Plus・Pro・Business・Enterpriseの有料プランへ順次展開中です(まだ全員には届いていません)。上位版の「GPT-6 Astra Pro」はPro以上の限定で、Plusでは使えません。無料版とGoは対象外です。私はまだ試していないので、実際の性能については、使ってみた上で改めて別の記事でお伝えする予定です。
ChatGPTとClaude、どちらを使えばいいですか?
2026年7月時点での私の答えは「両方」でした。長文の原稿執筆や、自分の仕事のやり方を保存できるSkill機能の使いやすさではClaude。画像生成が同じ画面でできることはChatGPT。余裕があれば両方契約して、作成とチェックで役割分担させるのが、私が実際にやっていた形です。1社だけ選ぶなら、画像生成をメインにしたい方はChatGPTをメインにするのもあり、ブログ執筆やLP・サイト作成ではClaudeが優勢、というのが2026年4月の比較で私が書いた整理です。
まとめ:まず無料で触って、成果物が欲しくなったらPlusへ
長くなりましたので、最後にこの記事の要点を整理しておきます。
- ChatGPTは、文章だけでなく画像・音声・ファイル・検索・資料作成・アプリ開発まで頼める「何でも屋のアシスタント」になった
- モデルは「Luna(無料・Go)」「Sol(Plus以上)」と覚えれば十分。悩むべきはモデルより「チャット・Work・Codex」という入り口
- 無料版はテキストチャットが無制限になった代わりに、日本では2026年6月から広告が出る
- 成果物を作るなら、Plus(月額3,000円・2026年9月時点)でWorkを開き、思考レベルを上げる
- 文章のセンスと長文は設定次第でぶれる。情報の正確さは、自分で確認する
2024年当時、私はChatGPTを「アイデア出しには使うけれど、大事な文章は他のAIに任せる」という位置づけで使っていました。2026年8月の時点では、画像生成、Workでの資料作成、Codexでのアプリ開発と、ChatGPTならではの仕事がはっきりありました。その一方で、設定を知らずに使うと2年前と同じ「イマイチ」で終わってしまう。この記事が、その落とし穴を避ける地図になれば嬉しいです。
まずは無料版で触ってみて、あなたの仕事の中の「これ、頼めるかな?」を1つ試してみてください。
ChatGPTの公式サイトはこちら
https://chatgpt.com
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