
追記(2026年9月):この記事は2026年4月に書いたものです。載せている画面写真も当時のもので、そのあと変わったところは、それぞれの節に「2026年9月時点では〜」という形で注記を足しました。
いちばん大きい変化は、定期タスクがクラウド側で動くようになったことです。パソコンがスリープでも、Claudeを閉じていても、決めた時刻に走ってくれます。反対に、このあと出てくるDispatchは自分のパソコンの中で動くので、パソコンが起動している必要があります。動く場所が正反対なので、そこだけ読み分けてください。
最近、私はメインで使っているAIはAnthropic社のClaude(クロード)です。あなたはClaudeを使っていますか?この記事では、2026年4月時点でのClaudeの最新機能——外部ツールと接続するコネクタ機能、毎日決まった作業を自動でこなす定期タスク、スマホからパソコンのClaudeを遠隔操作するDispatch機能、そしてAIの性能を引き上げるスキル機能——を、私が実際にどう使っているのか具体例とともに解説します。「AIが便利なのはわかったけど、結局どう仕事に活かせばいいの?」と感じているあなたに、今日からすぐ試せるヒントをお届けします。
先にお伝えしておきます。ここで紹介する機能は、使えるプランがそれぞれ違います。定期タスクを動かすCoworkは有料プラン専用で、無料プランでは使えません。Dispatchは2026年9月時点でもProプランとMaxプランの「限定ベータ」で、同じProプランでも画面に出てこない人がいます。スキル機能は無料プランでも使えますが、「設定」→「機能」で「コード実行とファイル作成」をオンにしておく必要があります。
- 1 OpenAIのSora終了が示す「AIの方向転換」
- 2 なぜ今、Claudeが「仕事で使うAI」として一歩先を行っているのか
- 3 コネクタ機能:Claudeと外部ツールを直接つなぐ
- 4 定期タスク:毎朝自動でレポートが届く仕組み
- 5 Dispatch(ディスパッチ)機能:スマホから自宅のパソコンを遠隔操作
- 6 スキル機能:AIの得意分野を「保存」して何度も使う
- 7 Computer Use:Claudeがパソコンを直接操作する
- 8 月額20ドルのProプランでどこまでできるか
- 9 AI各社の方向性まとめ:Claudeが「仕事AI」の基準になりつつある
- 10 今日から始められること
- 11 まとめ:AIは「面白い」から「使える」のフェーズに入った
- 12 関連記事はこちら
OpenAIのSora終了が示す「AIの方向転換」
本題に入る前に、少し最近の大きなニュースに触れておきます。
2026年3月、OpenAIが動画生成AI「Sora」のサービス終了を発表しました。アプリとWeb版は2026年4月26日に終了し、APIも2026年9月24日で終了する予定です。
「OpenAIほどの大企業でも、サービスが終了することがあるんだ」——これは多くの人が驚いたニュースだと思います。ただ、私はこのニュースを聞いて「やっぱりそうなったか」という感覚でした。
動画生成AIは「面白い」止まりだった
AIが登場した初期の頃は、「AIで画像が作れる」「動画まで生成できる」というのは衝撃的でしたし、AIの可能性を世の中に示すためには意味がありました。
でも、冷静に考えてみてください。
私たち一人社長やフリーランスが本当にAIにやってほしいことって何でしょうか。経費精算、メール対応、レポート作成、顧客管理——つまり事務作業や単純作業ですよね。動画を作ったり絵を描いたりするクリエイティブな仕事は、むしろ人間がやりたい部分だったりするわけです。
少し前までは「AIは画像や動画は作れるけど、地味な事務作業はできない」と言われていました。アンチAIの人たちが「結局使えないじゃん」と揶揄していたのも、実はこの点についてでした。
ところが最近、AIはまさにその「地味だけど面倒な仕事」をこなせるように進化してきたのです。今日お話しするClaudeの機能がまさにそれです。
Soraが終了した本当の理由

動画生成AIには、莫大な計算コストがかかります。そのコストに見合うだけの収益が上がらなかった——というのがSora終了の根本的な理由です。
一方で、Anthropic(Claudeの開発会社)は動画や画像の生成には手を出さず、企業向けの実用的なAIツールに集中してきました。そしてそのAnthropicが順調に成長している。
OpenAIもその状況を見て、「あれもこれも」と手を広げるのではなく、コアなプロダクトにリソースを集中させる方針に転換したわけですね。
私も去年、Soraで自分のCMっぽい動画をいくつか作ってMeta広告に流してみましたが、正直言ってまったく反応がありませんでした。AI生成の動画は、見た瞬間に「あ、これAIだな」とわかってしまうので、広告として人の心に刺さらないんです。
この出来事から学べることは明確です。「面白い」と「仕事で使える」は違うということ。そして今後AIを選ぶ基準は、「何ができるか」ではなく「自分の仕事のどこを楽にしてくれるか」で判断すべきだということです。
なぜ今、Claudeが「仕事で使うAI」として一歩先を行っているのか

ChatGPT、Gemini、Claudeという3大AIモデルの中で、2026年4月の時点でもっとも「仕事向け」に進化しているのはClaudeだと私は感じています。
ChatGPTは画像生成やブラウザアプリ(Atlas)など多方面に手を広げていますが、その分リソースが分散しています。GeminiはGoogleのサービスとの連携やスマートフォンへの組み込み(Androidはもちろん、iPhoneのSiriにも統合される予定)で日常生活向けのAIとして定着しています。
一方のClaudeは、外部の業務ツールとの連携、パソコン上での作業の自動化、定期的なタスクの実行——つまり「ビジネスの実務をAIに任せる」という方向に全振りしています。
では具体的に、Claudeの最新機能を一つずつ見ていきましょう。
コネクタ機能:Claudeと外部ツールを直接つなぐ

コネクタとは何か
Claudeのコネクタ機能というのは、あなたが普段使っている外部のツールやサービスとClaudeを直接接続する仕組みです。
技術的にはMCP(Model Context Protocol)という規格が使われています。これはAnthropicが開発したオープンソースの規格で、Claude専用ではありません。Geminiも自分でMCPサーバーを追加できるようになりました(このあと詳しく書きます)。2026年4月に見たときは、この仕組みをいちばん積極的に使っているのはClaudeという印象でした。
仕事で使うツールとつながる先が広い

私が確認した限りでは、2026年4月時点で外部ツールとの接続先の選択肢はClaudeがもっとも多い、という印象でした。ただ、Anthropicはコネクタが何個あるのかを公表していませんので、この記事では件数を書きません。数を比べるよりも、自分が仕事で使っているツールが一覧にあるかどうかで見たほうが確実です。
ChatGPTにもアプリ連携機能はありますが、2026年4月に見たときはApple MusicやBooking.comなどライフスタイル系が中心で、ビジネス向けのツールはまだ限定的でした。Geminiについては、この記事を書いた当時「外部ツールとの連携はほぼない」と書きましたが、ここは古くなりました。Geminiも第三者のアプリと連携できるようになり、MCPサーバーを自分で追加することもできます。ただしその追加機能は2026年9月時点でアメリカ在住・18歳以上・英語のみが対象なので、日本からは使えません。
Claudeのコネクタ一覧を開くと、ActiveCampaign、Slack、Stripe、PayPal、Gmail、Googleカレンダー、Canva、Zapierなど、仕事で日常的に使うツールがずらりと並んでいます。
なお、コネクタ機能そのものは無料プランでも使えます(2026年9月時点)。このあと紹介する定期タスクやDispatchは有料プランが必要ですが、コネクタだけなら無料のまま試せます。
私の活用実例:新規見込み顧客獲得数の結果をデータをClaudeで分析する

私の場合、メール配信・顧客管理に使っているActiveCampaign(アクティブキャンペーン)というソフトウェアとClaudeに接続しています。
接続の手順はとてもシンプルです。
1. Claudeのデスクトップアプリで「カスタマイズ」→「コネクタ」に行く
2. ActiveCampaignを選んで「接続」をクリック
3. ブラウザが開くので、ActiveCampaignにログインして「Allow(許可)」を押す
これだけでClaudeとActiveCampaignが接続されます。
接続された状態で、Claudeのチャットにこう入力します。
私のActiveCampaignのアカウントで、過去30日にどのくらい新規コンタクト(初めてメールアドレスを登録した人)が増えたのか、1日ごとの統計をレポートにしてください
すると、Claudeが裏側でActiveCampaignのAPIにアクセスしてデータを取得し、レポートを作成してくれます。

私のケースでは、過去30日間で755件の新規コンタクトがあり、1日平均24件ほど。もっとも多い日が36件、少ない日で13件という結果でした。週末(特に日曜日)に新規登録が多い傾向も見えてきました。(こちらはあくまで2026年3月の結果です。月によって増減しますので参考までに。)
ここがポイントなのですが、ActiveCampaignの管理画面でこの情報を調べようとすると、非常にわかりづらいのです。レポート機能はあるものの、何回もクリックしてダッシュボードを切り替えないとたどり着けない。ところがClaudeに聞けば、チャットに一言入力するだけでグラフ付きのレポートが出てくる。
しかもClaudeはHTML形式のレポートファイルとして出力してくれるので、それをダウンロードしてブラウザで開けば、見やすいビジュアルレポートとして保存もできます。
Claudeのコネクタの一覧にないツールを使っている場合はどうすればいいか?
「自分はActiveCampaign使ってないから関係ないや」と思ったかもしれません。でも、ここで知っておいてほしいのは今後の流れです。
現時点ではClaudeのコネクタ一覧に載っているのは海外製のツールがほとんどです。
ただし、Claudeにはカスタムコネクタという機能があります。公式の一覧になくても、URLを指定して接続できる仕組みです。例えば、私が契約している中だと、サイト作成ツールのClickFunnels 2.0も公式の一覧には載っていませんが、独自にMCPサーバー機能を提供しており、カスタムコネクタとして接続できるようです。
このカスタムコネクタは、2026年9月時点では無料プランでも1つまで使えます。ただし接続は、あなたのパソコンからではなくAnthropic側のクラウドから相手のサーバーへ行われるので、社内ネットワークの内側にあるサーバーにはそのままではつながりません。
そして、KajabiやClickFunnelsのような海外ツールがこうした連携機能を次々と実装しているのを見ると、日本製のツールも対応してくる可能性は十分あります。「今は使えなくても、こういうことができるようになる」という未来を先に知っておくことには大きな価値があります。
定期タスク:毎朝自動でレポートが届く仕組み

コネクタだけでは「手動」のまま
コネクタ機能はたしかに便利です。ただ、毎朝Claudeを開いて「昨日の数字を教えて」と入力するのは、結局手動作業です。
これを自動化できるのが、Claudeの定期タスク(スケジュール済みタスク)機能です。
Coworkで定期実行を設定する

ClaudeにはCoworkという機能があります。これはただのチャット機能ではなく、Claudeが私たちのパソコンの中のファイルを整理してくれたり、特定のフォルダ内にドキュメントやスライドなどのファイルを生成してくれるより便利な機能です。(Cowork=一緒に働く、という名前の通りの機能です。)
このCoworkは無料プランでは使えません。月20ドルのProプラン以上(Pro・Max・Team・Enterprise)が必要です。なお、使える場所はデスクトップアプリ(macOS・Windows・Linux・ChromeOS)のほか、ウェブ版やスマホアプリにも広がりました(2026年9月時点)。ただしウェブ版とスマホアプリはベータ版での提供で、対象はPro・Max・Teamプランです。
このCoworkに最近追加されたのが「スケジュール済みタスク」機能です。毎日○時、毎週○曜日など、決まったタイミングでCoworkに指示した内容を自動実行してくれます。
作るときは、Coworkの左サイドバーにあるスケジュールのところから「新しいタスク」を選びます。Claudeと会話しながら作ってもらう方法と、自分で項目を埋める方法の2つがあり、頻度は1時間ごと・毎日・毎週・平日のみ・手動の5つから選びます。Coworkのタスクの中で「/schedule」と打っても作れます(日本語の呼び方は公式ヘルプの中でも「スケジュール済み」「スケジュール設定」と揺れています)。
この記事を書いたあとの変化として、定期タスクはクラウド側で動くようになりました。パソコンがスリープでも、Claudeのアプリを閉じていても、決めた時刻に走ってくれます(2026年9月時点)。ただし、パソコンの中のファイルやアプリを使うタスクだけは、そのパソコンが起きていないと動きません。
私の設定例:Slackに毎朝レポートを自動配信
私はCoworkで次のような定期タスクを設定しています。
毎朝、以下の情報をSlackの指定チャンネルに投稿する:

- 昨日の新規コンタクト数(ActiveCampaignから取得)
- 前日に送信したメールキャンペーンの開封率・クリック率・解除数
- 直近の売上情報
Slackには自分だけが見られるプライベートチャンネルを作って、そこに情報を飛ばしてもらっています。チームの他のメンバーに毎日こんな細かい数字が流れてきたらうざいですからね。
これの何が便利かというと、朝スマホでSlackを開くだけで、昨日のビジネスの状況がひと目でわかるということです。ActiveCampaignにログインしてレポート画面を開いて、日付を設定して……という手間がゼロになります。
(ただ、現状はActiveCampaignのコネクタの接続が切れてしまうことが多く、手動で再接続しないといけないことも多いので、そこはもっと安定してほしいですね。)
(2026年9月時点でも、公式のトラブルシュートには「うまくつながらないときは『カスタマイズ』→『コネクタ』からいったん解除して、つなぎ直してください」という案内が載っています。改善されたという告知は見つかりませんでした。)
最新のAIニュースの自動レポート出力も可能

もちろん、ネット上を検索してもらい、その内容をSlackに送ってもらうことも可能です。
たとえば私は最近、こんな設定も試しています。
毎日、最新のAIニュースをリサーチしてまとめて、SlackのAI-Newsチャンネルにレポートを届けてください。
こうしておけば、Slackを開くだけでAIの最新情報がまとまっているわけです。自分でニュースを検索して回る必要がなくなります。
ひとつだけ注意を。定期タスクは自分が見ていないときに動くので、公式も「まずは要約を作るような影響の小さい作業から」「機密データを扱う作業や、取り消しのきかない操作は自動化しない」と書いています。今回のように数字をまとめてSlackに送るだけなら、ちょうどいい入口です。
Dispatch(ディスパッチ)機能:スマホから自宅のパソコンを遠隔操作

外出中でもパソコンのClaudeに指示できる
ClaudeのDispatch機能は、スマホのClaudeアプリから自宅(またはオフィス)のパソコンに入っているClaudeを遠隔操作できる機能です。

「スマホでチャットするのと何が違うの?」と思いますよね。
スマホのClaudeアプリでチャットする場合、当然ですがスマホの中でAIが動きます。テキストのやり取りはできますが、パソコンの中のファイルを操作したり、デスクトップアプリと連携したりはできません。
Dispatch機能を使うと、スマホから送った指示が自宅のパソコンのClaudeに届き、パソコン内で実行されるのです。
つまり、外出中に「Obsidianのフォルダにこのファイルを作っておいて」「さっき送った文字起こしをもとにブログ記事を書いておいて」といった指示を出せば、自宅のパソコンのClaude Codeが実際にファイルを作成してくれます。帰宅したら、もう作業が終わっている状態です。
もう少し正確に言うと、DispatchはCoworkタブの中にある、Claudeとのひとつながりの会話(スレッド)です。スマホから用件を送ると、Claudeが中身を見て、開発の作業ならClaude Code、調べものや文書・表計算の作業ならCoworkと、自分でセッションを立ち上げてくれます。スレッドは1本だけで、新しく作ったり複数を使い分けたりはできません。
そして、使う前に知っておきたいのが条件です。2026年9月時点では次のようになっています。
- ProプランまたはMaxプランであること(Team・Enterpriseプランでは使えません)
- パソコンとスマホの両方に、最新のClaudeアプリが入っていること
- パソコンが起動していて、デスクトップアプリが開いていること(スリープや電源オフでは動きません)
さらに大事なのが、Dispatchは今もProプランとMaxプランの「限定ベータ」だという点です。同じProプランでも表示される人とされない人がいて、公式も「Coworkのパネルに『Dispatch』が出てこない場合は、代わりにクラウドでCoworkを使ってください」と案内しています。使えないときは、あなたの設定が悪いわけではありません。
手順はかんたんです。スマホでもパソコンでもいいのでCoworkを開いて、左のパネルの「Dispatch」→「始める」→ファイルへのアクセスの許可とスリープ防止のトグルを選んで →「セットアップを完了」。あとは、そのスレッドにメッセージを送るだけです。作業が終わったときやClaudeが許可を求めてきたときには、スマホに通知が届きます。
便利な反面、スマホから送った一言が、パソコンの中のファイルを読んだり動かしたり消したりするところまでつながる仕組みでもあります。公式も「やろうと思えばできてしまうことまで納得できる場合にだけつないでください」と書いています。最初は、失っても困らないフォルダだけを見せるところから始めるのが無難です。
OpenClawはもう必要ない?

2025年の後半から2026年の前半にかけて、「Mac miniを常時起動しておいて、AIに24時間作業させる」というスタイルが流行しました。その中心にあったのがOpenClawです。自分のパソコンに「Gateway」というプログラムを1つ常駐させておくと、WhatsAppやTelegram、Slackといった普段のチャットアプリから、外出先でもそのAIに指示を出せる——というオープンソースのツールです(Clawd、Moltbotと名前を変えながら、2026年1月にOpenClawという名前になりました)。
でもClaudeのDispatch機能を使えば、そういった外部ツールなしで同じことが公式機能だけで実現できるわけです。セットアップも簡単で、別途ツールをインストールする必要もありません。
自宅のパソコンが起動していてClaudeが立ち上がっている必要がある、という点は変わりません。スリープになっていたり電源が切れていたりすると当然動きません。そこに加えて、さきほど書いたプランの条件と「限定ベータ」という壁があります。そこさえ越えられれば、非常に実用的な機能です。
ですので、「OpenClawはもう必要ない」とまでは言えません。OpenClawのほうには、使うAIを自分で選べる(自分のAPIキーや手元のモデルも使える)、WhatsAppやTelegramなど普段のチャットアプリから指示できる、という強みがあります。OpenClaw自体も2026年7月に非営利団体(OpenClaw Foundation)になり、8月末にバージョン2.0が出ていて、開発は続いています。「Claudeだけで済ませたい人には、わざわざ入れなくてよくなった」というあたりが、正確な言い方だと思います。
スキル機能:AIの得意分野を「保存」して何度も使う

プロンプトとスキルの違い
Claudeのスキル機能という言葉を最近よく聞くようになったと思います。
「プロンプトと何が違うの?」というのが多くの人の疑問でしょう。

プロンプトは、チャットで毎回AIに伝える指示文です。同じ作業をさせたいときは、毎回同じ(似たような)プロンプトを入力する必要があります。
スキルは、そのプロンプトや過去のやり取りの中で培われた「AIの得意パターン」を保存しておいて、いつでも呼び出せるようにしたものです。
たとえば、「ブログ記事を書く」というスキルを作っておけば、「このスキルを使って」と一言添えるだけで、毎回細かい指示をしなくてもAIが一定の品質で記事を書いてくれます。
なお、スキル機能そのものは無料プランでも使えます。ただしひとつだけ前提があって、「設定」→「機能」で「コード実行とファイル作成」をオンにしておく必要があります。ここがオフだと、スキルの項目自体が画面に出てきません。作ったスキルは「カスタマイズ(Customize)」→「スキル(Skills)」に並び、ひとつずつオン・オフを切り替えられます(日本語の表示名は画面によって揺れるので、英語もあわせて覚えておくと迷いません)。
スキルの作り方

スキルは自分で一から書くこともできますが、もっと簡単な方法があります。
1. 過去にClaudeとやり取りしたチャット履歴を開く
2. 「このチャットの内容をもとにスキルを作ってください」と指示する
3. Claudeがやり取りの内容を分析して、適切なスキルを自動生成してくれる
たとえば、私がいつも「文字起こしをもとにブログ記事を書いて」と指示しているチャット履歴があるとします。そこで使っている指示の仕方、文体のルール、構成のパターンなどをClaudeが読み取って、「ブログ記事作成スキル」として定型化してくれるわけです。
この記事を書いたあとに、作業している画面を録画してスキルにしてもらうという方法も加わりました。画面・クリック・入力・音声をClaudeに送ると、Claudeがスキルの案を出してくれて、こちらは中身を確認して保存するだけです。ただしPro・Max・Teamプランで、MacのCoworkの中だけで使えます(無料プランとWindowsでは使えません)。録画中はパスワードなどを映さないよう公式も注意しています。私はまだ試していませんが、公式情報を見る限り、手順を言葉にしにくい作業ほど向いていそうです。
スキルは人に配布もできる

自分で作ったスキルは、他の人に共有することもできます。チームメンバーやクライアントに渡して「このスキルを使えば同じ品質で文章が書けますよ」と伝えれば、属人化しがちなノウハウを標準化できます。
この「ファイルとして渡す」方法は今も使えます。加えて、Team・Enterpriseプランなら、ファイルを渡さずに特定の人やグループ、組織全体へ直接共有することもできます(共有された側は使えますが、中身の編集はできません)。個人向けのプランにこの直接共有はないので、ファイルを渡す形になります。
Computer Use:Claudeがパソコンを直接操作する

最後に触れておきたいのがコンピューターユースです。これはClaudeが文字通りあなたのパソコンの画面を見て、マウスやキーボードを操作してくれる機能です。
正直に言うと、2026年4月の時点ではまだ実用レベルとは言い切れません。動作が遅かったり、意図しない操作をしたりすることもあります。
ただし、この機能の将来性は非常に大きいと思っています。今は「Claudeにチャットで指示する」→「Claudeがコードを書いたりファイルを作ったりする」という流れですが、コンピューターユースが成熟すれば、「ブラウザを開いてこのフォームに入力しておいて」「このExcelファイルのデータを別のツールにコピーしておいて」といった作業がClaudeだけで完結するようになります。
今すぐ仕事に使うのは少し難しいですが、定期的にチェックしておく価値はある機能です。
ここまでが2026年4月に触ったときの感想です。2026年9月時点では、このコンピューターユースはProプランとMaxプランのベータ版という位置づけになっています。画面を直接クリックしたり入力したりするぶん、コネクタ経由の操作より注意が必要だと公式も書いています。私は現行版をまだ試していませんので、上の評価は当時のものとして読んでください。
月額20ドルのProプランでどこまでできるか

「こんなに色々できるなら、さぞかし高いプランが必要なんでしょ?」
と思うかもしれませんが、この記事を書いた当時、私は月額20ドル(約3,000円)のProプランでやりくりしていました。
もちろん、定期タスクを大量に設定したり、パソコンを常時操作させたりといった使い方をガッツリやるなら、月100ドルからのMaxプランのほうが快適ではあります。
ただ、コネクタを使ってレポートを取得したり、簡単なスキルを活用したり、たまにDispatch機能を使ったりする程度であれば、Proプランでも十分に実用的です。(ただしDispatchは限定ベータなので、同じProプランでも画面に出てこないことがあります。その場合はクラウドでCoworkを使うよう公式が案内しています。)
いきなりMaxプランを選ぶ必要はありません。まずはProプランで試してみて、「もっと使いたい」「制限に引っかかることが多い」と感じてから上位プランを検討すれば大丈夫です。
(そのあと、Proプランで使用制限を気にしながら使うのに我慢できず、よりガンガン使えるMaxプラン——Pro比5倍の月100ドルのほう——にアップグレードしました。めっちゃ快適です。)
プランの数え方についても、2026年9月時点の公式の書き方を添えておきます。Proは月20ドル(年払いにすると200ドル一括で、月あたり17ドル)。Maxは「月100ドルから」で、Pro比5倍と20倍の2段階があります。日本のApp Storeから申し込むと、Proが月3,000円・年35,000円、Max 5xが月20,000円、Max 20xが月40,000円です。使用量の上限は5時間ごとにリセットされ、有料プランにはそれとは別に週ごとの上限もあります。足りなくなったときは、プランを上げるほかに使用クレジットを買い足すという選択肢も増えました。最新の金額は公式ページでご確認ください。
AI各社の方向性まとめ:Claudeが「仕事AI」の基準になりつつある
ここで、2026年4月時点でのAI各社の方向性を整理しておきます。
Claude(Anthropic)
- 方向性:仕事特化。外部ツール連携、自動化、コーディング
- 強み:仕事で使うツールとつながるコネクタ、定期タスク、Dispatch、スキル
- 向いている人:AIを仕事の実務に活用したいビジネスパーソン
ChatGPT(OpenAI)
- 方向性:Claudeを追いかける形でビジネス向けにシフト中
- 最近の動き:Sora終了、コアプロダクトへのリソース集中
- 強み:知名度、ユーザー数、開発者向けのCodex(コーデックス)機能など
Gemini(Google)
- 方向性:日常生活に溶け込むAI。スマートフォンとの統合
- 強み:Googleサービスとの連携、画像・音楽・動画生成
- 向いている人:日常的にGoogleのサービスを使い、AIを生活の中で活用したい人
重要なのは、ChatGPTもClaudeの成功を見て「仕事向けAI」の方向に舵を切り始めているということです。つまり、Claudeが今やっていることが今後のAI業界の標準になっていく可能性が高いのです。
だからこそ、今のうちにClaudeの使い方に慣れておくことには大きなアドバンテージがあります。
今日から始められること

この記事を読んで「なるほど、でも何から始めればいいの?」と思っているあなたに、ステップバイステップでお伝えします。
ステップ1:Claudeのデスクトップアプリをインストールする
まだブラウザ版しか使っていないなら、デスクトップアプリをインストールしてください。ブラウザ版でもコネクタやスキルは使えますが、デスクトップアプリのほうがファイル操作やパソコンとの連携がスムーズです。
(Coworkはウェブ版やスマホアプリでも使えるようになりましたが、パソコンの中のファイルを触らせたいときは、やはりデスクトップアプリが必要です。)
ステップ2:コネクタで1つツールを接続してみる
「カスタマイズ」→「コネクタ」から、あなたが普段使っているツールを1つ接続してみてください。GmailやGoogleカレンダーなら、ほとんどの人がすぐ試せるはずです。
接続したら、「今週のカレンダーの予定を一覧にして」「昨日の未読メールの要約を教えて」など、簡単な質問から始めてみてください。
ステップ3:チャット履歴からスキルを1つ作る
過去にClaudeと何度かやり取りした内容があれば、「このチャットの内容をもとにスキルを作って」と指示してみてください。AIが自動で作ってくれます。
その前にひとつだけ、「設定」→「機能」で「コード実行とファイル作成」がオンになっているかを確かめてください。ここがオフだと、スキルのメニュー自体が出てきません。
ステップ4:Coworkで定期タスクを1つ設定してみる
毎朝のメールチェック結果をSlackに送る、毎日のニュースをまとめてファイルに保存する——何でもいいので、「毎日○○する」という定期タスクを1つ設定してみてください。
(このステップだけは有料プランが必要です。無料プランの方は、ステップ3までを試してみてください。)
一度設定すれば、あとはAIが勝手にやってくれます。この「自分が何もしなくても情報が届く」という体験は、AIの価値を実感する大きなきっかけになるはずです。
まとめ:AIは「面白い」から「使える」のフェーズに入った

OpenAIのSora終了に象徴されるように、AIは「こんなすごいことができます」というデモンストレーションの時代を終えて、「実際に仕事をどれだけ楽にできるか」で勝負する時代に入りました。
Claudeはまさにその流れの先頭を走っています。
- コネクタで外部ツールと直接つながる
- 定期タスクで毎日の作業を自動化する
- Dispatchでスマホから遠隔操作する
- スキルでAIの品質を安定させて再利用する
どれも「AIって便利だね」で終わらせるのではなく、あなたの日々の仕事から確実に手間を減らしてくれる実用的な機能です。
まだ完璧とは言えない部分もあります。コネクタの接続が切れやすかったり、対応ツールが海外中心だったり。でも、半年前と比べても明らかに進化していますし、この勢いは当分続くでしょう。
月額20ドル(約3,000円)のProプランからでも十分に使えますので、まずは1つ、今日の記事で紹介した機能を試してみてください。
最後にもう一度だけ、始める前の条件をまとめておきます。スキルは無料プランでも使えます(「設定」→「機能」で「コード実行とファイル作成」をオンにしてください)。定期タスクを動かすCoworkは有料プラン専用です。DispatchはProプランとMaxプランの「限定ベータ」で、画面に「Dispatch」が出てこない場合は代わりにクラウドでCoworkを使ってください、と公式が案内しています。お金をかけずに試すなら、コネクタとスキルから始めるのがおすすめです。最新の金額や提供条件は、公式ページでご確認ください。
「AIを仕事に使う」というのがどういうことなのか、きっと体感できるはずです。
なお、今回はClaudeの「Claude Cowork」という非エンジニアでも使える機能を中心に解説しました。
さらに高度な自動化を行いたければ、Claude Codeがオススメですので、またClaude Codeの実践事例も記事にしようと思います!お楽しみに!
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