
追記(2026年9月):この記事で紹介しているArtlistのAI Voice Over機能は、今も提供されています(現在の表記は「AI Voiceover」です)。終了したわけではなく、AI Toolkit(動画・画像・音声・音楽のAI生成を1か所にまとめた作業画面)の中の1つのツールとして使う形になりました。ただし、掲載している画面写真とサンプル動画は、私が試した2024年11月のものです。今の画面とは見た目も選べる項目も違いますので、そのつもりでご覧ください。
当時と大きく違うのは、主に次の3つです。ひとつめは対応言語で、公式サイトによると2026年9月時点では70以上の言語(モデルによっては76言語)に対応し、日本語もその中に入っています。ふたつめは、読み上げに使うAIモデルを自分で選べること(Eleven v3、Eleven Multilingual v2、Cartesia Sonic-2、MiniMax 02 HDの4つから選びます)。みっつめは、料金プランの構成で、使えるクレジット数でプランを選ぶ形になりました。このほか、読み上げ速度の調整(0.5倍〜1.5倍)、感情のプリセット、声のエフェクト、音声クローンといった項目も公式サイトに載っています。ただし、日本語の音声が当時より自然になったかどうかは、私はまだ新しいモデルを試していないので断言できません。
動画のナレーションで困ったことはありませんか?今回は、ArtlistのAI Voice Over(ボイスオーバー)機能を実際に使ってレビューします。日本語にも対応したこの機能は、AIツールが使えるプランなら年払いで月1,890円から利用できます(税別。2026年9月時点)。この記事を書いた2024年11月時点では、一度に2000文字までのテキストを音声に変換できました。実際の使用例や料金プラン比較、注意点まで詳しく解説していますので、AI音声ナレーションの導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
はじめに

動画制作で悩ましいのがナレーションです。自分で録音するのは恥ずかしい、外注すると費用が高い…。そんな悩みを解決してくれるのがArtlistのAI Voice Over(ボイスオーバー)機能です。
今回は実際に使ってみて分かった、その使い方や品質、料金プランまでを詳しく解説していきます。
AI Voice Over(ボイスオーバー)機能とは?

Artlistは、これまで動画クリエイター向けにBGMや効果音、動画素材などを提供してきたサービス。そこに新たに加わったのが、AI技術による音声生成機能です。
特筆すべきは日本語にも対応している点。もともとは英語など欧米の言語だけでしたが、この記事を書いた2024年11月の少し前のアップデートで、日本語ナレーションも作れるようになりました。
対応言語は:
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- 日本語
- 韓国語
など、主要言語をカバー。
追記(2026年9月):ここに挙げた言語は、2024年11月に私が見た画面のものです。公式サイトによると、2026年9月時点では70以上の言語に対応しています(モデルによっては76言語)。日本語も対応言語として明記されています。
テキストを入力するだけで、自然な音声を生成できる機能は、動画制作の効率を大きく向上させる可能性を秘めています。では、実際の使い勝手はどうなのでしょうか?
機能の使い方

AI Voice Over(ボイスオーバー)の使い方はシンプルです。以下の手順で音声を生成できます。
1. 言語と声質の選択
- メニューから「Voice Over」を選択
- 「Voice Catalog」から好みの声を選択
- 日本語の場合は言語設定を「Japanese」に

2. 感情とスピードの設定
- 基本スピードは1.0倍がおすすめ
- 感情設定(Angry、Sad、Optimistic、Curious、Surpriseなど)は必要に応じて
- 感情設定なしでも自然な読み上げ可能
3. テキスト入力と生成
- 一度に入力できる文字数は最大2000文字(この記事を書いた2024年11月時点の上限です)
- 生成時間は数百字で約1分程度
- 生成された音声は「My Voice Overs」に保存
便利な機能:
- お気に入り登録で頻用する音声を保存可能
- 音声にタイトルをつけて管理
- 不要な音声は削除可能
注意点:
- 日本語設定を忘れると意味不明な音声に
- 長文は複数回に分けて生成が必要
- 1か月のクレジット制限あり(2024年11月時点では5万クレジットでした。2026年9月時点では、プランごとに使えるクレジット数が決まる方式に変わっています)
生成された音声はmp3ファイル形式でダウンロード可能。動画編集ソフトに直接インポートして使えます。
実例:ドキュメンタリー風ナレーション作成

実際の使用例をもとに、AI Voice Over(ボイスオーバー)の品質を検証してみましょう。ここから先の音声と評価は、すべて2024年11月に試したときのものです。野鳥を撮影したドキュメンタリー風の動画に、AI生成のナレーションを入れてみました。(動画は私ヒルトル本人が撮影した鳩の素材です。)
英語ナレーションの場合:
- アクセントが自然
- イントネーションが適切
- プロのナレーターに近い品質
- 感情表現が説得力あり
日本語ナレーションの場合:
- 基本的な読み上げは問題なし
- 一部イントネーションが不自然
- 「命取りになるのです」など、特定フレーズで違和感
- クライアントワークなどで完璧を求められる場合は使えるかどうかは疑問です
制作のコツ:
- ChatGPTで原稿を生成すると効率的
- 短めの文章に区切って生成
- 音声を編集ソフトで微調整可能
- BGMとのバランスで自然さアップ
動画クリエイターとして重要なのは、AI音声の特性を理解して使いこなすこと。完璧な人間らしさを求めるのではなく、AIならではの特徴を活かした使い方を工夫するのがポイントです。
Artlistの料金プランの比較

この記事を書いた2024年11月時点では、Artlistには5つのプランがありました。まず当時の内容をそのまま載せ、そのあとで2026年9月時点の料金を説明します。
1.Music & SFX Social プラン
- 月額$9.99
- 音楽・サウンドエフェクト
- 個人ライセンス:1チャンネル用
- 月払いは$14.99
2.Music & SFX Pro プラン(人気)
- 月額$16.68
- 音楽・サウンドエフェクト
- Premiere Pro用拡張機能付き
- 3チャンネルまで商用利用可
3.AI Voiceover プラン
- 月額$11.99
- AI音声生成機能のみ
- 商用利用可能
- 広告・放送にも使用可
4.Footage & Templates プラン
- 月額$29.99
- 動画素材
- ビデオテンプレート
- LUT(カラーグレーディング)
5.Artlist Max プラン(ベストバリュー)
- 月額$39.99
- すべての機能を統合
- 音楽・サウンドエフェクト
- AI音声生成
- 動画素材・テンプレート
- Premiere Pro用プラグイン
- 3チャンネルまで商用利用可
注意点:
- すべて年間契約が必要
- 50人以下の企業・フリーランス向け
- ビジネスプランも別途用意
おすすめの選び方:
- 音声生成のみ必要→AI Voice Overプラン
- 動画、BGM、効果音、AI Voice Overを全部使う→マックスプラン
- BGMと効果音のみ必要→Music & SFX Social プラン
- 動画素材中心の利用→フーテージ&テンプレートプラン
2026年9月時点の料金はクレジット制に変わりました
その後、Artlistの料金の仕組みは大きく変わりました。2026年9月時点では、AI動画・AI画像・AI音声(AI Voiceover)を共通のクレジットで使う方式です。クレジットは毎月リセットされます。上に挙げた音声だけの単体プランは、今の料金ページには出てきません。代表的なプランは次のとおりです(2026年9月時点。日本からアクセスしたときの表示で、税別)。
- AI Starter(16,500クレジット):年払いで月1,890円、月払いなら月3,090円
- AI Core(40,000クレジット):年払いで月3,790円、月払いなら月6,290円
- AI Creator(80,000クレジット):年払いで月6,490円、月払いなら月10,990円
- Artlist Max(素材もAIも全部入り):年払いで月6,290円から(7,500クレジット)
クレジットの目安は、16,500クレジットで音声が最大3時間、40,000クレジットで最大8時間です。音声だけ使いたい場合は7,500クレジットの枠が入口になると公式に書かれていますが、その金額は料金ページに出ていません。動画素材やBGMもまとめて使いたいならArtlist Max、という選び方は当時と変わりません。金額は変わることがありますので、申し込む前に公式サイトで確認してくださいね。
メリット・デメリットまとめ

メリット:
- コスト削減:外注と比較して大幅な費用削減が可能
- スピード:数分で音声生成が完了
- 多言語対応:日本語含む主要言語に対応
- 編集が容易:何度でも再生成可能
- 柔軟な感情表現:複数の感情設定に対応
デメリット:
- 日本語の不自然さ:一部イントネーションに違和感
- 文字数制限:2000文字までの制限あり(2024年11月時点)
- クレジット制限:月5万クレジットまで(2024年11月時点。2026年9月時点では、プランごとにクレジット数が決まります)
- 年間契約が基本:2024年11月時点では月払いプランがありませんでした(2026年9月時点では、AIツールのプランに月払いも用意されています)
おすすめの使用シーン:
- 商品紹介動画
- 解説系コンテンツ
- 企業PR動画
- eラーニング教材
- ドキュメンタリー風コンテンツ
導入前の注意点:
- 目的の明確化:音声のみか、総合的な素材が必要か
- 予算の確認:年間契約前提の料金計算
- 品質の許容度:完璧な自然さを求めない用途に
- 使用頻度:クレジット制限内で収まるか
まとめ

ArtlistのAI Voice Over(ボイスオーバー)は、コストパフォーマンスに優れた音声生成ツールです。特に、動画制作を頻繁に行うクリエイターにとって、マックスプランは魅力的な選択肢となるでしょう。完璧な自然さには及びませんが、実用レベルの品質を提供してくれます。(ここまでの評価は、2024年11月に私が試したときのものです。)
日本語に対応したことで使いやすくなりましたので、弊社でも今後試していくつもりです。AIを使ったナレーション作成に興味がある方はよろしければ試してみてください。
追記(2026年9月):その後、AI Voice Overは読み上げに使うAIモデルを自分で選べるようになりました。そのため、日本語の自然さも当時とは変わっている可能性があります。ただし私はまだ新しいモデルで試していませんので、ここで良し悪しを断言することはできません。改めて検証した結果は、別の記事でお伝えする予定です。ほかの読み上げツールと比べてから決めたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Artlist公式サイトはこちら(弊社のアフィリエイトリンクです)
https://artlist.io/
関連記事はこちら
この記事がお役に立ちましたら、下のボタンから当ブログを Google の「優先する情報源」に追加できます。
次回から Google 検索で記事を見つけやすくなります。