今回の記事では、「今後は長い動画コンテンツや音声コンテンツこそが1つのトレンドになる」というWEB上のコンテンツマーケティングのトレンドについて解説をします。
今の流行りはショートムービー?
最初からタイトルの内容と相反するよう見出しですが、まずそもそも最近の「ショートムービー」のトレンドについてもお話をします。
わかりやすい世の中のトレンドとしては、「15-60秒以内の気軽に見れて楽しめる短い動画」という形式のメディアに注目が集まっています。
代表的なものは、TikTokですよね。
TikTokと聞くと、「中国製のアプリだから大丈夫?個人情報が全部中国に抜かれているんじゃないの?」と不安になる方も多いでしょう。
しかし、今はアメリカ本土にも支店があり、オラクル(Oracle)などのアメリカ企業によって提携・運営がされています。
データもオラクル社の保有するサーバーに保管されているようなので、情報漏洩の危険性はないと思って良いでしょう。(それでも不安な人は無理してアカウント登録する必要はありませんが。。)
そのように、この数年TikoTokが急成長し、世界的にみても30代以上のユーザーが増え、「ショートムービーの流行」の先駆けとなったのは揺るぎない事実です。
そして、他の大手SNSも、
・InstagramのReel機能
・YouTubeのShorts機能
という明らかにTikTokを意識した新機能を実装してきました。(実際、それらにアップされている動画の多くは、TikTokにアップした短い動画が転載されています。)
なので、そういった短い動画をアップすることによって、新しい層に自分のコンテンツをリーチさせ、認知度を高めて新規客を開拓できる、というメリットもあるでしょう。
私の場合は、各SNSに短い動画をアップしていますが、今年はTikTokなどの新しい短尺動画にも挑戦してみる予定です。
「短い動画」から「長い動画」に誘導をするのがファン化の秘訣
しかし、ここで疑問となるのは、「短い動画しか見ない人が本当のお客様になるのか?」という点です。
実際、海外の有名なインフルエンサーやマーケッターも、TikTokに動画をアップしつつ、そこからYouTubeやInstagramなどの別のSNSに誘導をしたり、自社のサイトのURLを伝えています。
YouTubeの方でも、TikTokからYouTubeに誘導をされている方が非常に多いと聞きます。
なので、TikTokなど短尺動画はあくまで新しいお客様にリーチを広めるための薄いコンテンツを提供する場所であり、大事なのはそこから「長い動画でも見てくれるファンを増やすこと」だと感じます。
私自身も様々な海外の有名マーケッターやインフルエンサーの情報を仕入れていますが、やはり自分がそういった方々の商品・サービスにお金を支払う際は、「長い動画コンテンツを長時間視聴したこと」がきっかけになったことが多いと実感しています。
逆に言えば、短い動画を見て、「あー、こんな人がいるんだなー」と新しい人に出会うことはありますが、そこから他のSNSや自社サイトに誘導されない限り、課金をすることは絶対にないですね。
長い動画コンテンツの事例とは?
では、長い動画コンテンツとは、具体的にどのようなコンテンツなのでしょうか?
主要な具体例を挙げると、
・YouTube動画
・ライブ配信
・Podcast(音声配信)
の3つが挙げられると考えています。
YouTubeの動画の長さについて
YouTubeは、数年前までは「5分程度の比較的短めの動画が再生回数が増えやすい」という傾向があり、多くのYouTuberの方も5分前後の尺の動画をアップすることが多かったと感じます。
しかし、今ではYouTubeも「長尺の動画コンテンツをアップすること」を推奨しており、自分の動画に広告を入れる際も、「10分以上の動画であれば、より多くの広告を動画の間に挿入しやすい」というメリットがあります。
また、YouTubeのアルゴリズムも「視聴分数」を重要視しており、「より長く再生された動画を高く評価する」と言われています。
その成果、この数年で、10分以上を超える動画をアップするYouTuberの方も増えてきました。
個人的には、数分程度で終わってしまうYouTube動画だと、「あれ、もう終わり?ちょっと物足りないなー?」と感じてしまうぐらいです(笑)
私が配信しているような教育コンテンツ・HOW TOコンテンツの動画の場合は、1時間前後の動画をアップしている人の動画でも、2倍速で聞いたり、必要な箇所だけを目次を見てスキップしながらのケースもありますが、個人的に非常に役に立つと思いながら見ています。
その背景には、世の中の人々がコロナのせいでより多くの時間を家で過ごすようになり、より様々なことを動画で学ぶようになったことや、家ならネット回線を気にせず見れるようになったことも大きな理由だと考えています。
同時に、携帯電話の5G回線の公開や、データ通信量の低価格化などにもより、家の中だけではなく、家の外でもあまり回線データ量を気にせず、長時間の動画コンテンツを見れるようになったことも大きいでしょう。
長時間のライブ配信について
私も2021年以降になってから、海外の様々なライブ配信を録画で見ることが以前よりも増えたと感じます。
その理由は、多くの方々がより積極的にライブ配信を行うようになったことが要因として挙げられるでしょう。
そして、私の個人的な経験から言うと、「長時間ライブ配信を見た人の商品はついつい買ってしまう」という傾向があります。
私は今までも「接触回数がファン化にとって大事ですよ」というお話をしてきましたが、「接触している時間=視聴時間」も改めて大事だと思うようになりました。
これは人間関係と一緒で、何度も会ったことがある人とは、より仲良くなれる可能性が高いのですが、接触をする時間も重要ですよね。
やはり長い時間、動画コンテンツやライブ配信コンテンツを視聴する人ほど、接触の時間が長くなり、ファンになってくれやすいと感じます。
今はコロナのせいで多くの人が家にいる時間も多く、ライブ配信を視聴する時間も取りやすいので、多くの企業が積極的にライブ配信を行い、キャンペーンや売り上げアップの促進に繋げているのでしょう。
ライブ配信はYouTubeの動画に比べて、編集の必要もないので、気軽に配信をしやすい、と言うメリットも多くあります。
実際に私のクライアントでも、毎日のようにライブ配信を行い、売り上げを増やしている方が大勢いらっしゃいます。
そのような意味では、手軽にできるメリットがあり、視聴者との関係性を築きやすいことからライブ配信を行うことは今の時代に合った非常に効果が見込みやすいマーケティング方法の1つだと言えるでしょう。
Podcast音声配信について
Podcastの音声配信も、この数年で盛り上がっているメディアです。
やはり音声コンテンツは、移動中であったり、何かしながらでも聞けるという大きなメリットがあり、使用するデータ量が動画に比べて少ないので、尺の長いコンテンツと相性がいいです。
Podcast用に専用のコンテンツを作るのは大変かもしれませんが、ライブ配信を行なって、その音声のみをPodcastにアップするだけでコンテンツを増やすことができるので、やらない理由はありません。
私の場合は、Anchor(アンカー)という無料サービスに音源をアップロードしています。
Anchorの特徴は、親会社であるSpotifyはもちろん、Apple PodcastやGoogle Podcastなどにも自動的に配信がされるので、1回アップすれば勝手に様々な音声配信プラットフォームに配信されるというメリットがあります。
私のアカウントを参考にぜひライブ配信などの音声のみを切り出して、Podcast配信も行うことをお勧めします。