KLING.AIで動画と画像を生成してみた感想

無料でプロ品質の画像が作れる──そんな魅力的なAIツール「KLING.AI」の実力を徹底検証しました。Midjourneyのような費用は不要で、直感的な操作で美しい画像が生成できます。この記事では、実際に生成した画像や動画のクオリティ料金プランの詳細、さらには商用利用時の注意点まで、ビジネスでの活用に必要な情報をすべて解説。画像制作の外注費用を抑えたい個人事業主の方、ブログやSNSの見栄えを改善したいフリーランスの方必見です。無料版でどこまでできるのか有料版にアップグレードする価値があるのか、この記事を読めばKLING.AIの可能性が丸わかりです。

はじめに

(↑KlingAIのダッシュボード画面)

ビジネスで使える魅力的な画像や動画を作りたいと思ったことはありませんか?

特に個人事業主やフリーランスの方なら、こんな悩みを抱えているかもしれません:

  • プロのデザイナーに依頼するには予算が厳しい
  • 素材サイトの画像では他社と差別化できない
  • PhotoshopやIllustratorの使い方が難しい
  • 画像作成に時間をかけすぎてしまう

実は私も以前は同じ悩みを抱えていました。デザインスキルもなく、高額なデザイン料を支払う余裕もない。かといって、ありきたりな素材画像ではブログやSNSでの発信が魅力的に見えない…。

そんな中で出会ったのが、KLING.AI(クリングAI)です。

このAIツールの特徴は、無料版でも高品質な画像が作れること。しかも操作が直感的で、デザインスキルがなくてもオリジナリティのある画像を生成できます。

Midjourneyなどの有名なAI画像生成ツールは、最初から有料プランへの加入が必要です。その点、KLING.AIは無料で始められて、品質も十分実用的なのです。

この記事では、実際にKLING.AIを使って作成した画像や動画をお見せしながら、その機能や使い方、料金プラン、さらには著作権についても詳しく解説していきます。

ビジネスの見た目の質を上げたい方、画像作成の時間を減らしたい方に、きっと役立つ情報をお届けできると思います。

KLING.AIとは?

「AIで画像を作るのは難しそう…」

そう思っているかもしれませんが、KLING.AIはそんな心配は無用です。

KLING.AIは、テキストを入力するだけで画像や動画を自動生成できるAIツール。2024年に注目を集めているサービスの1つです。
KLING.AI公式サイトはこちら
https://klingai.com/

特に以下の方におすすめです:

  • ブログやSNSの投稿画像を効率的に作りたい方
  • 商品紹介やサービス説明用の画像が必要な方
  • オリジナルのサムネイル画像を作りたい方
  • プレゼン資料やバナーの素材が欲しい方

主な特徴と機能

KLING.AIの最大の魅力は、無料版でも本格的に使える点です。主な特徴を見ていきましょう:

画像生成機能

(↑KlingAIの最新モデルKolors1.5で生成した画像のサンプルです)
  • 日本語でも英語でもプロンプト入力が可能
  • 4枚の画像を一度に生成
  • 画像サイズは自由に選択可能
  • 参考画像をアップロードして似た雰囲気の画像を生成
  • 2024年12月末にKolors1.5という新しい画像生成モデルも公開されてさらに品質が上がったと感じます。

動画生成機能

(私の写真をアップして動画にさせてみましたが顔が別人になってしまったりと精度はイマイチでした。。今後に期待ですね。)
  • 短い動画クリップを生成
  • 既存の写真を動かすことも可能
  • リアルな動きを表現

無料版でできること

  • 一定のクレジットが無料で付与
  • 画像生成は1回(4枚生成)で0.8クレジットを消費
  • 動画生成は1回で20クレジットを消費
  • 基本的な画像・動画生成機能が使用可能

ただし、無料版には以下の制限があります:

  • 生成された画像や動画にウォーターマークが付く
  • 商用利用は推奨されない
  • 生成に時間がかかることがある

これらの制限は気になるかもしれませんが、まずは無料版で試してみることをおすすめします。実際に使ってみて、ビジネスでの活用価値を感じたら有料版への移行を検討するのがベストな方法です。

では次に、実際に生成した画像をお見せしながら、その品質について詳しく見ていきましょう。

画像生成機能を徹底レビュー

実際にKLING.AIで画像を生成してみた結果をお伝えします。

日本人モデルの写真生成

まず試してみたのが、ビジネスシーンでよく使う日本人モデルの写真です。

私が入力したプロンプト:

A young Japanese woman looking at her smartphone in a modern office setting
↑最新モデルのKolors1.5で同じプロンプトで生成してみましたが、さらに実写に近いクオリティになったと感じます。

生成された画像は、MIDJOURNEYほどアート調ではなく、自然な写実性がありました。特に以下の点が印象的です:

  • 日本人らしい顔立ちが自然に表現されている
  • オフィスの雰囲気が現代的で違和感がない
  • 全体的な明るさやコントラストが適度

イラスト風の画像生成

次に、マンガやイラスト調の画像も試してみました。

Katsuhiro Otomo style, female scientist, exaggerated perspective, Tyndall effect, best quality, ultra detail.
↑最新モデルのKolors1.5で同じプロンプトで生成してみたら、さらに迫力のある画像になったと感じます。

このように特定のアートスタイルを指定すると:

  • 漫画的の世界観を良く捉えている
  • 線の強さや色使いが特徴的
  • 未来的な雰囲気がしっかり表現されている
(日本語のプロンプトで動物の写真も生成してみましたが、かなりクオリティは高いです。)
↑最新モデルのKolors1.5でも柴犬の画像を生成してみたら、さらにリアルな画像になったと感じます。プロンプト:”A Shiba Inu sitting at a modern desk, typing on a sleek laptop with its paws, surrounded by a cozy home office setup, books and a coffee mug on the desk, a potted plant and a framed photo in the background, soft natural sunlight streaming through a window, ultra-realistic fur texture, playful yet focused expression, high-definition detail, cinematic lighting, warm and inviting atmosphere, 4K resolution, photorealistic, shot with a professional DSLR camera”

Midjourneyとの比較

KLING.AIの画像生成は、Midjourneyと比べて以下のような特徴があります:

KLING.AIのメリット

  • 無料で始められる
  • 写実的な表現が得意
  • 日本人の顔も自然に生成できる
  • 操作が直感的

⚠️ 気になる点

  • 生成速度がやや遅い(有料版にすると全然速くなります)
  • ウォーターマークが付く(無料版の場合、有料版だとウォーターマークの有無を選択できます。)

特筆すべきは、ビジネス用途で使いやすい実用的な画像が生成できる点です。芸術性を追求するならMIDJOURNEYが優れていますが、一般的なビジネス画像なら、KLING.AIで十分対応できます。

次は、もう一つの大きな機能である動画生成について見ていきましょう。

動画生成機能について

KLING.AIのもう一つの目玉機能が動画生成です。2024年12月時点の最新モデルはKling1.6になり、以前のバージョンよりもかなりクオリティは上がりました。

動画生成の特徴

(↑Kling1.6モデルで生成した動画の一例:不自然な点も少ないのでOpenAIのSoraよりも気に入っています。)

私が実際に試してみた結果をシェアします:

良かった点

  • リアルな動きの表現が可能
  • 短い動画クリップの生成ができる
  • 既存の写真を動かすことができる

⚠️ 気になった点

  • 無料アカウントだと生成に時間がかかる(数時間から1日程度)
  • ただ、有料アカウントにすれば数分程度で動画も生成可能です。
  • 1回の生成に20クレジット必要(動画の長さなどの条件で変わります)
  • 品質にばらつきがある

実際の使用感

↑Kling1.0バージョンで試した際の動画生成のクオリティはイマイチでしたが、最新バージョンのKling 1.6を使うと同じプロンプトでもクオリティはかなりレベルアップしています。
↑Kling1.6で生成した動画:プロンプト”A girl is running across a beach and holding a kite. She’s wearing jean shorts and a yellow t-shirt. The sun is shining down.”

結果として:

  • 動きはリアルだが、やや不自然な箇所もある(最新モデルのKling1.6を使うとかなり実写に近くなっています。)
  • 画質は許容範囲だが、期待ほど高くない
  • クオリティの安定性に課題がある

現状での活用方法

現時点での動画生成機能は、以下のような限定的な用途がおすすめです:

  • 短い動画クリップの実験的な制作
  • アニメーション的な表現が必要な場合
  • 既存画像に簡単な動きを付ける

おすすめの使用シーン

動画生成機能は、以下のような場合に活用できます:

  1. SNSの投稿用の短い動画クリップ
  2. プレゼン資料での動きのある要素
  3. 実験的な動画コンテンツの制作

最新バージョンのKling1.6の性能

現時点でKlingの最新動画生成モデルであるバージョン1.6を使って動画生成をするとかなり動画のクオリティは高いと感じましたので、これから動画生成でもどんどん使っていこうと思っています。

以下はKling1.6で生成した動画のサンプルです。(もう1本の解説記事にも同じ動画を載せています。)

今後の期待

KLING.AIは定期的にアップデートを行っており、最新バージョンのKLING 1.5では品質の向上が期待されています。ただし、これは有料版限定の機能となっています。

現状では、画像生成機能をメインに使用し、動画生成は補助的な利用にとどめることをおすすめします。

次は、具体的な料金プランについて詳しく見ていきましょう。

料金プランの詳細

↑無料プランだと制限があったり、生成速度は遅いです。有料プラン(月額10ドル〜)に課金すると動画の生成速度も数分程度で完了するようになります。

もしKLING.AIを本格的に活用しようと考えているなら、料金プランの違いをしっかり理解しておく必要があります。

無料プランの内容

まずは無料プランから見ていきましょう:

無料プランの特徴

  • 一定のクレジットが無料で付与
  • 画像生成:1回(4枚生成)で0.8クレジット消費
  • 動画生成:1回で20クレジット消費(動画の長さなどの条件で変わります)
  • 基本的な生成機能が使える
  • ウォーターマークあり

有料プランの種類

有料プランは3種類用意されています:

🔸 スタンダードプラン

  • 月額10ドル(通常価格)
  • 660クレジット/月
  • ウォーターマーク除去可能
  • 商用利用可能

🔸 プロプラン

  • 月額37ドル
  • 3,000クレジット/月
  • 高品質な生成が可能
  • 優先生成処理

🔸 プレミアムプラン

  • 月額92ドル
  • 8,000クレジット/月
  • 最高品質の生成
  • 最優先の生成処理

コスパの検証

実際のビジネス利用を想定して、コストパフォーマンスを計算してみましょう:

スタンダードプラン(月額10ドル)の場合

  • 画像生成:約825回(3,300枚)/月
  • 動画生成:33回/月
  • 1画像あたり約0.12円

活用シーン別おすすめプラン

🎯 ブログやSNS投稿中心の場合

スタンダードプランが最適

  • 月100枚程度の画像生成で十分対応可能
  • コスト的にも負担が少ない

🎯 動画コンテンツも活用したい場合

プロプランがおすすめ

  • より多くのクレジットで実験的な制作が可能
  • 生成品質も向上

🎯 本格的なコンテンツ制作の場合

プレミアムプランを検討

  • 大量の画像・動画生成が可能
  • 最高品質の出力が必要な場合

お得な使い方

年間プランを選択すると、さらにお得になります:

  • 最大20%オフ
  • クレジットの繰り越しが可能
  • 長期的な運用がしやすい

ただし、まずは無料プランで十分に試してから、有料プランへの移行を検討することをおすすめします。

次は、ビジネス利用で特に重要な著作権について解説していきましょう。

著作権と商用利用について

KLING.AIで生成した画像や動画をビジネスで活用する際は、著作権や利用規約について正しく理解しておく必要があります。

著作権の基本的な考え方

KLING.AIの著作権ポリシーは以下の通りです:

基本的なルール

  • 生成したコンテンツの著作権はユーザーに帰属
  • 有料プランでは商用利用が可能
  • 無料プランでは商用利用は推奨されない

商用利用時の注意点

🔸 無料プランの場合

  • ウォーターマークが画像に付与される
  • 個人での使用が推奨
  • 商用利用は避けるべき

🔸 有料プランの場合

  • ウォーターマークなしで使用可能
  • 商用利用が可能
  • 二次配布は禁止

安全な使用方法

以下の点に気をつければ、安心して活用できます:

  • ビジネス利用の場合
  • 必ず有料プランを使用する
  • 生成された画像の改変は可能
  • クレジット表記は不要
  • 個人利用の場合
  • 無料プランでも問題なし
  • ウォーターマーク付きで使用
  • SNSなどでの共有も可能

おすすめの活用方法

🎯 安全な使用例

  • ブログのアイキャッチ画像
  • SNSの投稿画像
  • メールマガジンの素材
  • プレゼン資料の挿絵
  • ウェブサイトの装飾

⚠️ 避けるべき使用例

  • 無料版でのEC商品画像
  • NFTなどの二次販売
  • 素材としての再配布
  • ポルノグラフィックなコンテンツ
  • 暴力的なコンテンツ

トラブル防止のポイント

  • 利用規約の確認
  • 定期的に更新をチェック
  • 禁止事項を把握
  • 適切なプラン選択
  • 商用利用なら必ず有料プラン
  • 用途に応じた適切なプランを選択
  • 生成時の注意
  • 著作権侵害につながる可能性のある指示は避ける
  • プライバシーに配慮

このように、適切なプランを選択し、利用規約を守れば、安心してビジネスに活用できます。

では最後に、KLING.AI導入を検討されている方へ、総合的なアドバイスをお伝えしましょう。

まとめ:導入を検討する方へ

(↑KlingAIのKolors1.5モデルで生成したジブリ風の画像の一例です。プロンプト:A Japanese girl in Ghibli-style animation, wearing a simple yet charming dress, standing in a picturesque European town with cobblestone streets and colorful houses, flower boxes on windowsills, a vintage lamp post nearby, warm sunlight casting soft shadows, lush greenery and climbing ivy on the buildings, the girl looks curious and dreamy, gentle wind brushing her hair, vibrant and detailed hand-drawn textures, cinematic and whimsical atmosphere, inspired by Studio Ghibli aesthetics, 2D cel-shading, soft pastel color palette)

ここまでKLING.AIの機能や特徴を詳しく見てきました。最後に、実際の導入を考えている方に向けて、重要なポイントをまとめます。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • 無料版でも高品質な画像が生成可能
  • 日本語でも英語でもプロンプト入力できる
  • 操作が直感的で学習コストが低い
  • 画像生成のクオリティが高い
  • 有料版は比較的リーズナブルな価格設定

⚠️ デメリット

  • 動画生成は品質にばらつきがある
  • 生成に時間がかかることがある
  • 無料版はウォーターマーク付き
  • 細部の調整が難しい場合がある

KLING.AIは、コストを抑えながら高品質な画像を作成したい方に特におすすめのツールです。特に画像生成においては、実用的な品質を提供してくれます。

個人的には、Midjourneyは有料プランしか存在しませんが、Kling.aiは無料でお試しができて画像を生成できるだけはなく、動画も生成できるので機能面では意外とお勧めできるツールだなと思いました。

無料で使えるので試しに使ってみてください。

KLING.AI公式サイトはこちら
https://klingai.com/

関連記事はこちら

Kling.aiの動画生成機能に特化した記事も作成しましたのでこちらもご覧ください↓(実際に生成したサンプル動画事例もたくさん載せています。)

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