AIに負けないコンテンツ発信術:「How I」が最強の武器になる理由

AIが完璧な文章や動画を作れる時代になりました。でも、だからこそ「この人、本当に存在するのかな?」と疑いながらコンテンツを見ている自分に気づいていませんか?実は今、完璧すぎるAIコンテンツへの反動が起きています。これからのコンテンツクリエイターに求められるのは、「How to(やり方)」ではなく「How I(私がやった方法)」を発信すること。私自身、100個以上のAIツールを実際に使った率直な感想を発信することで5000人以上に読まれる電子書籍を作りました。この記事では、AIに任せるべきことと任せてはいけないことを明確に区別し、5つのF(Food、Family、Fashion、Fitness、Faith)を使った差別化戦略まで、具体的にお伝えします。AIの時代だからこそ、人間らしいリアルな発信が最強の武器になるのです。

目次

AIが作る「完璧すぎるコンテンツ」に疲れていませんか?

最近、こんな経験はありませんか?

ネットで見つけた記事を読んでいて、なんとなく「これ、AIが書いたんじゃないか?」と感じる瞬間。完璧すぎる文章構成、隙のない論理展開、でもなぜか心に響かない――。

2025年に入ってから、AIの進化は本当にすさまじいものがあります。ChatGPT、Gemini、Claude…さまざまなAIツールが登場し、私たちの仕事を大きく変えてしまいました。

正直に言うと、下手な人間のライターよりも、AIに書いてもらったブログ記事の方が明らかに出来が良いというのが現実です。私自身、毎日AIにブログを書かせて更新してきた時期があります。そして驚いたことに、そのAIが書いた記事経由で商品が売れたり、紹介しているツールの申し込みがあったりと、実際に収益が発生しているんです。

少し前まではAIに書かせた文章なんて使えないと言われていましたが、今はもう違います。AIの性能があまりにも高すぎて、下手な人間が書くよりも、完璧で素晴らしい文章を書いてくれる時代になってしまったのです。

文章だけではありません。Googleの最新AI「Gemini 2.5 Flash」を使えば、写真の合成も簡単にできます。数ヶ月前まではChatGPTに「私の写真とこの画像を合成して」とお願いすると、顔が全然違う別人になってしまうレベルでした。でも今は、リテラシーがある人じゃないとAIだと見抜けないレベルになっています。

私も試しに、妻が作ってくれた食事の写真に柴犬を追加してSNSにアップしたことがあります。すると知り合いから「ヒルトルさん、いつの間にかペット飼ったんですか?」と聞かれたり、めちゃくちゃいいねがついたりして。いやいや、これAIなんだけど…と思いながら、AIの性能の高さを実感しました。

動画も同じです。OpenAIの「Sora 2」が登場し、1年前のバージョン1と比べると性能が段違いです。カメオ機能を使えば、自分の動画を撮ってAIに読み込ませることで、自分が動画に出演しているようなディープフェイク動画を誰でも簡単に作れる時代になってしまいました。

こうなってくると、「もう人間がコンテンツを作る必要なんてないんじゃないか?」と感じる人もいるかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか?

コンテンツクリエイターの仕事は本当になくなるのか?

AIが作れないものは何もない時代

文章、画像、動画…今やAIはあらゆるコンテンツを作ることができます。

セールスレターだって同じです。以前は自分で頑張ってセールスレターを書いたり、AIに書かせたものを自分で調整したりと、AIはちょっと手伝ってもらうだけという時代もありました。

でも今は違います。AIに文章を書かせて、サイトのコーディングまでやってもらう。人間のデザイナーさんにお願いしなくても、AIがセールスページやセールス動画の台本、スライドまで作ってくれて、素早く商品を販売できるようになりました。

しかも驚いたことに、自分で書いた時よりもAIに書かせた文章の時の方が商品が売れたりするんです。もう自分が頑張って文章を書く必要なんてないのかな、と日頃から感じています。

完璧すぎるコンテンツへの違和感

ところが、ここまでAIがすごくなってくると、その反動も来ているんです。私自身がそうですし、他の人の反応を見ていてもそう思います。

AIが完璧なものを作れすぎているので、ネット上に上がっている動画を見ても「これ本当に人間が撮ったものなのかな」「AIが作ったものなんじゃないか」といちいち疑いをかけながら見ていかないと、騙されてしまうこともあります。

だからこそ、ネット上にちょっとまとまっていない、でもリアリティがある文章を読みたいんだよという気持ちが、私の中にも芽生えてきました。

AIをみんなが使うようになってきているけれど、AIが作ったコンテンツってちょっと完璧すぎてどうなの?むしろ逆に、しょぼくてもいいから、AIじゃなくて人間が作ったリアリティがあるコンテンツを消費したいな、という気持ちになっている人は多いんじゃないかと思います。

NotebookLMの音声に感じた違和感

例えば、Googleの「NotebookLM」というサービスがあります。無料で使えて、ポッドキャスト音声なんかも作れるんです。男性と女性が出てきて「ちょっとディープダイブしていきますよ」みたいな音声、使ったことある方もいるかもしれません。

あれ、すごいんですよ。私も何か情報を読み込ませて、自分の勉強のために音声を作ってもらって聞くのは好きです。

でも、たまにYouTubeであの音声に適当に動画をつけて「新しいYouTube動画作りました」と言っている人がいますよね。あれは正直、聞く気がしません

人によってはすごいと思うのかもしれませんが、日頃AIを使っている人間からすると「なんか手抜きしやがって」「別にAIが作った音声とか動画なんて見たくねえよ」というのが、一リスナーとしての私の個人的な感想なんです。

AIの性能がめちゃくちゃ上がっているからこそ、やっぱり人間が作ったコンテンツを読みたい、聞きたい、見たいという時代に今なってきているんじゃないかと思います。

過渡期なのかもしれませんが、そういった反応があるということは、AI を使われている方も知っておいてほしいと思います。

生き残るカギは「How to」ではなく「How I」

昔は「How to」が王道だった

ここから具体的に、コンテンツクリエイターが生き残っていくための大切なポイントをお話ししていきます。

これは海外の有名なコンテンツクリエイターの方も言っていたことなんですが、昔は「How to(何々をする方法)」というものがYouTubeなどでも定番でした。

私もたくさんのHowtoコンテンツを発信してきました。ツールの使い方、マーケティングやセールスのやり方、広告の作り方など、いろいろなコンテンツを作ってきました。

以前は、こういった情報がなかなか無料で手に入らなかったんです。DVD を買ったり、専門学校に行ったり、高いお金を払わないと手に入らなかった情報が、情報の民主化によって、誰でも無料でネット上に動画をアップロードして、わざわざお金を払わなくてもYouTubeだけでいいじゃん、という時代になりました。

私もそれを活用して、たくさんのハウツーコンテンツをアップロードして、おかげさまでたくさんのお客様と出会うことができました。

でも、これからは違う

でも、これからの時代、今もそうなんですが、ただの How to では価値がないんです。

新しいツールが出てきました、それをこんな使い方があるみたいですよ――公式の開発会社が「こんなことができますよ」と言っているのを、ただ解説しているだけの動画って、あまり価値はないんですよね。

なぜかというと、誰もが簡単にそういったコンテンツを作れるし、AIも作れてしまうからです。AIとの差別化ができないというのが、ただのハウツーコンテンツのダメなところなんです。

「How I(私がどうやったのか)」が最強

じゃあ、これからの時代、ハウツーコンテンツじゃなくて何が求められるかというと、「How I(私がどうやったのか)」なんです。

例えばAIツールにしても、OpenAIが「こんなことができる」と言っているから「こんな使い方があるらしいですよ」というただの情報じゃなくて、自分の一次情報なんですよ。

私はこういった使い方をして、こんな結果になりました――。

例えば、他の人はこんなことを言っているけれど、自分がやってみた方法を公開する。それによって、自分がどんな感情を得たのか、自分の仕事やプライベートでどんなメリットがあったのか、どんなことが良かったのか、もしくはダメだったのか。

そういった他の人にはないリアルな体験や感想というのが、すごく求められています。そういったリアルな情報を発信している人じゃないと、「別にこいつから聞かなくてもAIでいいじゃん」という話になってきてしまうわけです。

オーセンティシティが求められる時代

海外でも、「オーセンティシティ(Authenticity)」ということが、コンテンツ発信をしている人の間で、そしてネット上でウェブ集客やセールスをしている人の間でも、すごく大切なキーワードになっています。

オーセンティシティとは、日本語で言うと「本物」という意味です。自分らしくいること、嘘をつかないこと、誠実さを保つこと――これがオーセンティシティという言葉の意味なんですね。

一昔前は、ちょっと嘘をついて、ちょっと詐欺的なことを発信して、炎上したら逃げる、みたいなやり方をネット上でやっている人もいました。まあ、そういった人はいつの時代もいるとは思うんですけど、長期的に活動を続けていくのは本当に難しくなっています。

今の時代、SNSもあるし、AIにいろいろ調べさせたりできますからね。AIの性能が上がっているからこそ、AIが書いたような無機質な台本をただロボットのように読み上げるような動画とか、本当にこの人存在しているのかな、みたいなリアリティがない発信やコンテンツっていうのは、やっぱり人気にならないんです。

私自身は、話すのが上手いとか、情報が正確だとか、そういったことよりも、個人的には顔出しをできればしていて、本当にこの人が存在しているんだな、こういった人間なんだな、こんなプライベートがあって、こういったことを考えているんだなということが伝わるコンテンツが大事だと思っています。

私が実践して結果を出した方法

「最新AIツール大全」で5000人以上に読まれている理由

私の実例をお話しさせてください。

私は「最新AIツール大全」という電子書籍を作りました。100個以上のAIツールを紹介している、今は170ページくらいある電子書籍です。

このコンテンツ、AIにちょっと書いてもらったところもありますが、基本的には私が自分で書いたり、もしくは私の動画や音声の文字起こしをAIに伝えて、「僕の感想をうまく文章として整えてくれ」とお願いして作りました。

やっぱりこういったAIツールって、ChatGPTがいいのか、Geminiがいいのか、Claudeがいいのか、山ほどツールがあるじゃないですか。私は実際に使ってみて、「これ微妙だね」「これいいね」「これ良かったんだけど、最近は微妙だね」みたいな、そういったリアルな声をこのコンテンツの中で紹介しているんです。

おかげさまで、たくさんコメントをSNSや広告でいただくんですが、「ヒルトルさんのリアルな感想というのがすごく参考になりました」「めちゃくちゃ良かったです」という形で、もう5000人以上の方に読んでいただいています。

他のAI紹介記事との決定的な違い

AIツールの紹介なんて、今世の中に死ぬほどあるわけじゃないですか。

私が他の人より優れていますよ、みたいな自慢をするつもりはないんですが、たくさんの方に読んでいただいて、すごく感想やコメントをいただける理由としては、私の率直な感想があるからなんです。

ただネット上にある情報をAIにまとめさせて「AIツール100選」みたいなコンテンツを作ることって、今すごく簡単だと思うんですよ。誰でもできる。プロンプトやAIの使い方に慣れていれば、そんなことはできてしまいます。

でも私が何が違うかというと、このツール全部、100個以上、自分で使ってみたんですよ。有料で使ったものもあれば、無料だけでしか使っていないものも多いですけれども、とにかく自分で触ってみて、「僕はこう思ったよ」と。

私の個人的な偏見と独断はあるんですが、私はプログラマーじゃないけれど、こういった仕事をしていて、こういった立場で、このAIを使ってみていいと思った、悪いと思った、ということを率直に書いているので、人気を得ることができているんじゃないかと思っています。

実践した結果を伝えることの価値

世の中にはChatGPTの使い方みたいな動画やコンテンツが山ほどあります。でも私の場合は、別に世の中の人がたくさん求めるようなコンテンツというよりは、中小企業経営者、個人事業主、コンテンツクリエイターの人間として、実際にAIに文章を書かせてみて、商品を販売する文章を書かせてみて、その結果どうなったのか――結構売れたりしているので、そのやり方をお伝えしているんです。

最新のトレンドを私ももちろん意識してAIツールをいろいろ使っているんですが、そこでしっかり実践してみる。実践してみた結果はこうだったので、これをもうちょっと改良してみた、こんな使い方をしてみた。

そういった自分がやったこと、あるいは私は結構海外の人の情報も参考にしているので、海外の人のやり方を参考にしてこんなことをやってみたらこんな結果になりました、というような、いろんな情報をまとめたり、自分で実践したりすることで、他の人にはないコンテンツ――というか、他の人とは自然に差別化できるコンテンツを作れているのかなと実感しています。

今日から実践できる5つのF発信術

コンテンツだけでは足りない

ただのハウツーではなくて「How I(私がやってみた)」が大事だというお話をしましたが、それに加えて、もう一つ大切なことがあります。

それは、メインのコンテンツだけじゃなくて、プライベートな発信も混ぜるということです。

海外でも、コンテンツ発信をしている人の間で、「5つのF」というキーワードがよく語られています。ちょっとアメリカ的な発想なので、日本流にアレンジして聞いてもらえればと思うんですが、これがすごく参考になります。

その5つのFとは、Food(食事)、Family(家族)、Fashion(ファッション・趣味)、Fitness(健康・運動)、Faith(信念)です。

情報発信をする中で、例えば私であればオンラインマーケティングやウェブ、AI、広告といったメインのコンテンツの発信の他に、この5つのFというキーワードに基づいた発信をしましょうね、ということなんです。そうすることで、人気を得られますよというお話です。

Food(食事):日常の食事から人間らしさを伝える

まず「Food」、食事ですね。これは簡単です。

やっぱり人間、生きていれば毎日ご飯を食べるわけですから。今、私なんかも妻が作ってくれた食事とか、外食することもありますが、それを写真に撮って「こんな食事をしていますよ」ということをSNSで発信しています。

Family(家族):家族や人間関係で共感を生む

次に「Family」、家族です。ちょっと私は子供はいないんですけども、妻のこと、あとは両親も高齢になってきたので介護したり、実家に帰ったり、老人ホームに行ったりすることも増えているんですが、たまに父親との写真をアップしたり、妻がこんな料理を作ってくれたとか、そういったプライベートなこともSNSで発信したりしています。

Fashion(趣味・ファッション):自分の趣味や好きなものを発信

ファッションというと服ですが、これは別に服だけじゃなくて、自分の趣味ですよね。

私はよくバンドのTシャツとか着てますけれども、なぜ着ているかというと、そういった音楽も好きですし、最近は結構ライブとかもたまに行ったりしているからです。やっぱり日頃こんなものが好きだとか、そういった自分のちょっと趣味的なこと――「このバンドはいいよ」「この新しいアルバム配信されてるけどいいよ」みたいなことも、よくSNSで発信したりしています。

あとは、私はカメラとか好きなので、結構この動画のレンズとかにこだわったり、こういった機材――ガジェットオタクみたいなところがあるので、そういったところもよく発信したりしています。「こんな感じで今撮影したり編集してますよ」みたいなことも、たまに発信しています。

Fitness(健康・運動):健康への取り組みを共有

「Fitness」、健康に関すること、スポーツに関することです。

私ももうすぐ40になるんですが、やっぱりこの数年、ちょっと腰を痛めたり、いろいろ体調がいまいちな時もあったんです。でもそこはいろんな人の手を借りながら、多少は体型も前よりマシになったなというところなので、そのあたり――健康とか運動、スポーツなんかも、毎週ジムに行って指導を受けたりしているので、そういったお話をしています。

Faith(信念):自分の価値観やビジョンを語る

最後、「Faith」です。これは顔じゃなくて、信念の方ですね。FAITHのフェイスです。

アメリカ的には多分、信仰とか宗教みたいな話になってくるんですけども、それだけじゃなくて自分の信念みたいなものです。仕事をしている上で譲れないこととか、自分の人生のビジョンとか、そういった自分が日頃考えていること、これも大切な発信の一つです。

5つのFがファンを作る

この5つのFというのはあくまで一例なんですが、確かにネット上で結果を出している人、特に海外だと――日本は顔出しをしなくても全然人気を得やすいみたいな土壌はあるのかもしれませんが、特に海外だとなかなか顔出しをせずにやっている人って結構少ないんですよね。顔出しをしてなんぼみたいなところがありますから。

コンテンツだけじゃなくて、コンテンツに加えて、8割ぐらいでいいので、メインは自分のメインの情報発信をしていくんだけど、残りの2割3割ぐらいは、食べ物であったり、自分の家族であったりとか、ファッションとか自分の趣味、自分が好きなこと、そして健康、フィットネスとか、自分の信念、Faithなどについてお話をする――そういったことが、他の人と差別化するために重要になってきます。

例えばYouTubeやポッドキャストであれば、もちろん長尺のコンテンツはメインのコンテンツでもいいんですが、例えばInstagramやX、TikTokといったSNSや、もっとショート動画などの媒体では、もうちょっとプライベートなところも出していく、ということが大切です。

私なんかは結構自然に行っているんですが、SNSを見ていて、ちょっとこういうと嫌がる人もいるかもしれませんけれど、「この人、全然プライベートのこと発信してないな」「なんか仕事のことばっかりで、なんか売り込み感満載だな」とか、「投稿の文章をわざと中途半端なところで終わらせて、続きを読むためにはクリックさせるような古臭いテクニックを使ってるな」みたいな人、いますよね。

でも私は個人的には、ちょっと違うのかなと思います。それもいいんだけれど、この人がどんな人生を送っていて、どんな家族がいて、日頃どんなものを食べていて、どんなことに興味があるのか――やっぱりそういうことも知ると、この人、やっぱり他の人とは違うなと思えます。

仮に発信内容は他の人と同じようなことだったとしても、この人のことよく知ってるし、この人こんな家族がいて、今なんか娘さんとかもいるから、ちょっと応援してあげよう、みたいな感情的な結びつきみたいなことも出てくるわけじゃないですか。

人によっては、そういったプライベートは出さないで、ちょっと神秘的なままの方がいいんですよ、みたいな業界の方もいらっしゃるようなので、必ずしもみんなそうしろというわけではないんです。

でもやっぱり、ただのコンテンツ量産マシーンじゃなくて、ただなんか情報を出してる人じゃなくて、この人こんな人間なんだな、この人がこんなことをやってみたんだな――そういった自分の実践を紹介していくと、やっぱりファンができます。

AIに任せるべきこと、任せてはいけないこと

AIとの正しい付き合い方

ここまでAIすごいよね、という話をしてきましたが、じゃあ全部AIに任せればいいのかというと、そうじゃありません。

私が意識しているのは、全てをAIに任せるんじゃなくて、自分が行うこと、自分じゃないとできないことと、別にAIが行ってくれてもそれなりのクオリティが出るもの、お客様がそんな違和感を持たれないものを分けるということです。

コアなコンテンツは自分で作る

AIに任せてはいけないことは、本当にただの情報を伝えることじゃなくて、How toじゃなくて「How I(私がどうやったのか)」、私がやってみた結果という率直で素直な感想、体験、失敗談でもいいです。

世の中にあふれている情報とは違う、自分自身の感想や、何かツールの使い方であったり、新しい技術を自分がどう感じたのか、どうやって活用しているのか――そういった自分自身の体験を発信することは、AIに任せてはいけません。

サポート業務はAIに任せる

一方で、AIに任せてもいいこともたくさんあります。

例えば、私の場合、過去に作った動画や音声、ポッドキャスト、ライブ配信などが何百本もあります。それをAIに読み込ませて、それをもとに文章やブログを書いてもらったりしてきました。

商品を販売する際も、昔は自分で頑張ってセールスレターを書いたり、AIに書かせたものを自分で調整したりしていましたが、今はAIに文章を書かせて、サイトのコーディングの仕事なんかもAIに任せることができます。

セールスページやセールス動画の台本、スライドを作ってもらって、素早く商品を販売したり、その時の告知のメールの文章なんかも、AIに書かせることができます。

あとは、要約であったり、資料を作ったり、動画の余分なところをカットしたり、広告や販売ページを作る――販売ページの文章もちゃんと自分で書きなさいよ、という考え方もあると思いますが、やっぱり全部やると大変なので。

バランスの取り方が成功の鍵

私の場合は、コンテンツのコアなところ、体験ややってみたことは自分自身でやるんですけれども、それに付随するコンテンツを要約したりとか、電子書籍をある程度書いてもらって、それをちょっと自分で少し修正するとか、そういった共同作業をする――そういった使い方が優れていると思います。

商品を販売するマーケティングをしていくというのも、やっぱりいろんなタスクがあります。プロにお願いすると、コピーを書いてサイトを作ってもらうのも数十万円とか数百万円とか、売上の何パーセント払う、みたいな話ですごくコストを圧迫したりされるんですが、それが今、無料で使えたり、数千円で使えるAIで、それなりのレベルのものを本当に素早く、お金をかけずに作ってもらえます。

自分がやるべきことと、AIに任せていいことのバランスを取ること――これが成功の鍵です。

AIとの付き合い方Q&A

顔出しは必須ですか?

日本では顔出しをしなくても人気を得ている方はたくさんいらっしゃいます。ですから、絶対に顔出しが必須というわけではありません。

ただ、海外の事例を見ていると、やはり顔出しをしている方の方が、信頼感や親近感を得やすい傾向にあります。

「本当にこの人が存在しているんだな」「こういった人間なんだな」ということが伝わることが大切なので、顔出しができる方はした方がいいと思いますが、できない事情がある方は、他の方法で自分らしさを伝えることを考えましょう。

プライベートはどこまで出すべき?

これは業界や個人の考え方によっても変わってきます。

プライベートは出さないで、ちょっと神秘的なままの方がいいという業界の方もいらっしゃいます。

私の考えとしては、8割はメインのコンテンツ、2割〜3割くらいはプライベートな発信というバランスがちょうどいいのかなと思っています。

5つのF(Food、Family、Fashion、Fitness、Faith)を参考に、自分が無理なく発信できる範囲で、日常の食事や趣味、健康への取り組みなどをシェアしてみてください。

AIツールは使わない方がいいのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。AIツールは積極的に使うべきです。

ただし、使い方が大切です。

コアなコンテンツ――自分の体験や感想、実践した結果などは自分で発信する。でも、それをサポートする作業――要約、資料作成、サイト制作、広告文の作成などは、AIに任せる。

このバランスを取ることで、少ないコストと時間で、質の高いコンテンツを発信し続けることができます。

AIに全部任せるのではなく、AIと共同作業をする――これが正しい付き合い方です。

人間にしかできない発信で、ファンを作る

完璧じゃなくてもいい

今の世界って、正解のコンテンツ、正しい、クオリティが高いコンテンツは、もうAIがネット上にある情報をまとめて素早く文章にしたり、それを元に台本を作ってくれたり、音声を読み上げてくれたりするわけじゃないですか。

でも、そういった正しい情報って世の中に無数にあるんです。

だからこそ、「私はこんなことをやってみたよ」「他の人はみんないいって言ってるけど、私は微妙だったのでやめた方がいいですよ」――そう言うと、「この人がそう言うなら、ちょっとそうなのかな」と、他の人との差別化にもなります。

逆に、「他の人がダメだって言ってるけど、この人はこうやってみたら、このやり方がいいって言ってるから、他の人とは違うな」という形で、「この人についていこう」「この人をフォローしてみよう」という話になると思います。

話すのも下手かもしれないし、話もまとまってない、文章も下手かもしれないんだけど、僕が発信してることですよ、僕の体験ですよ――そういったちょっと泥臭いコンテンツ、そういった文章、コンテンツ、音声、動画というものが、やっぱり人々が求めているんじゃないかなと思います。

AIの時代だからこそ、人間らしさが武器になる

私は個人的に、そういうコンテンツを求めています。

AIに任せることは任せつつ、「これはAIじゃないですよ」「これは僕自身、人間、リアルに生きている、こういった僕であればヒルトル・フィリップ太郎という人間が、リアルにカメラの前に出て発信をしているんですよ」――というのが、最強の武器になると思います。

AIの性能が上がっているからこそ、人間が直接会うとか、はもちろんですけど、ウェブ上の世界でも、人間が発信しているっていうのが本当に最強の武器になると思います。

それを頭に入れて、今後どんどん進化するAIを楽しみながら、人間にしかできないところを発信していく――これが、今後オンラインビジネス、コンテンツクリエイターの世界で生き残っていくためにすごく大切なことだと、本当に実感しています。

次のステップ:あなたの「How I」を発信しよう

さて、ここまで読んでいただいて、いかがでしたか?

AIがどんなに進化しても、あなたの体験、あなたの感想、あなたの失敗談は、あなたにしか語れません。

それが、これからの時代に最も価値のあるコンテンツになります。

今日から、ぜひあなたも「How to」ではなく「How I」の発信を始めてみてください。

  • 何か新しいツールを使ってみたら、その率直な感想を発信する
  • 他の人がいいと言っているものを試して、自分には合わなかったらそれも正直に伝える
  • 5つのF(Food、Family、Fashion、Fitness、Faith)を意識して、プライベートな一面も見せていく

完璧じゃなくていいんです。むしろ、完璧じゃないからこそ、人間らしくて、共感を得られるコンテンツになります。

AIを味方につけながら、人間にしかできない発信を続けていく――これが、これからのコンテンツクリエイターに求められる姿勢です。

ぜひ一緒に、AIの時代を楽しみながら、お客様に価値を提供し続けていきましょう。

この記事の元になったYouTube動画はこちら

本記事は以下のビデオポッドキャス動画を元にして制作いたしました。ぜひ動画もご覧くださいね!

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