
Webサイトやブログ、SNSでの情報発信が当たり前になった今、読者の目を引く「コンテンツ」の重要性はますます高まっています。特に、高品質な画像や短い動画は、読者のエンゲージメントを飛躍的に高める力を持っています。
しかし、
「魅力的な画像や動画を作りたいけど、専門スキルがない…」
「フリー素材サイトを探しても、ピンとくるものが見つからない…」
「かといって、デザイナーや動画編集者に毎回依頼する予算もない…」
かつての私のように、1人でビジネスを立ち上げた多くの起業家や経営者の方が、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。
実は私自身も、自分のサービスをオンラインで広めようとした時、この「コンテンツ制作」の壁に何度もぶつかりました。ですが、あるツールがその悩みを一気に解決してくれたのです。
それが、今回ご紹介する画像・動画生成AI「Midjourney(ミッドジャーニー)」です。
この記事では、特に日本語対応が強化された「V7」と、待望の「動画生成機能」に焦点を当て、その驚くべき機能と具体的な使い方を、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたもプロ級の画像や動画を自在に作り出し、ビジネスの発信力を劇的に向上させる方法を身につけているはずです。
Midjourneyとは?動画生成にも対応したAIの最前線

Midjourneyは、簡単な言葉(プロンプト)を入力するだけで、まるでプロが作成したかのような、高品質で独創的な画像を生成してくれるAIツールです。
2024年4月に登場したバージョン「V7」では日本語の解釈能力が飛躍的に向上し、私たち日本人でも非常に使いやすくなりました。
そして、ついに2025年6月に待望の動画生成機能が追加され、Midjourneyは静止画だけでなく、簡単な操作で動画コンテンツまで制作できるオールインワンのツールへと進化したのです。

これまで、「Midjourneyで高品質な静止画を作り、それを別のAIツールで動画化する」という一手間が必要でしたが、その必要もなくなりました。Midjourney内で、シームレスに画像から動画へと展開できるようになったのです。
Midjourneyを始める前に知っておくべきこと

一点だけ、Midjourneyを使い始める前に知っておいていただきたいことがあります。それは、Midjourneyには無料プランがないということです。
公式サイトで他のユーザーが作成した素晴らしい作品を閲覧することはできますが、ご自身で画像を生成しようとすると、有料プランへの加入を求められます。
一番安いプランは月額10ドル(年払いにすると月額8ドル)です。日本円で約1,500円ほどの投資が必要になりますが、他の動画生成AIツールが非常に高価なことを考えれば、画像も動画も作れるMidjourneyは非常にコストパフォーマンスが高いと私は考えています。
まずは1ヶ月だけでも、その実力を試してみてはいかがでしょうか。
【基本編】Midjourney V7の基本的な使い方

それでは、実際にMidjourneyの使い方を見ていきましょう。基本的な操作は非常にシンプルです。
ステップ1:基本的な画面構成を理解する

- Explore: 他のユーザーが作成した公開画像や動画を見ることができます。
- Create: あなたが画像を生成するメインの画面です。
- Organize: あなたが過去に生成した作品を整理・閲覧できます。
ステップ2:「Create」画面で画像生成を始める

What will you imagine?
と書かれた入力ボックスに、あなたが作りたい画像のイメージを言葉(プロンプト)で入力します。
ステップ3:プロンプト(指示文)入力のコツと注意点
例:「インドを旅しているバックパッカーの日本人の女性」

PCで入力する際、Enter(Return)キーを押すと、その瞬間に画像生成が始まってしまいます。 長いプロンプトはメモ帳などで下書きし、コピー&ペーストするのがおすすめです。
プロンプトを入力すると、すぐに4枚の画像が生成されます。
【動画生成編】1クリックで完成!Midjourneyの動画作成機能

Midjourneyの最大の進化点が、この動画生成機能です。
ステップ1:元になる静止画を生成する
まずは通常通り、動画にしたいイメージの静止画を生成します。
ステップ2:「Animate」ボタンをクリックする
生成された4枚の画像から1枚を選ぶか、過去に作成したお気に入りの画像を選択します。すると、画像の下にメニューボタンが表示されます。
これまでのVary (Subtle)
やVary (Strong)
といった静止画のバリエーションを生成するボタンに加え、新しく「Animate」というボタンが追加されています。
この「Animate」ボタンをクリックするだけで、AIがその静止画に自然な動きをつけた4パターンの短い動画を自動で生成してくれます。追加のプロンプト入力も不要で、まさにワンクリックです。
実際に筆者がMidjourneyで生成した動画一覧
以下、実際に私が過去にMidjourneyで生成した静止画を動画化したものを貼っておきます。(調子に乗ってガンガン動画を生成していたら、今月使用できるMidjourneyのクレジットがなくなってしましました。。そうなるとクレジットを追加購入するか来月まで待つしかないですね。。)
Midjourney動画生成の強みと注意点

- 強み:手軽さと自然なクオリティ
これまで作ってきた静止画資産を、いつでも気軽に動画化できるのが最大の魅力です。また、他のAIツールで無理やり動かした場合に生じがちだった不自然さがなく、非常に滑らかでクオリティの高い動画が生成されます。 - 注意点1:動画の解像度

現在の動画の解像度は480pです。スマートフォンの画面で見る分には十分綺麗ですが、PCの大画面で見たり、高画質な実写映像と組み合わせたりすると、少し粗さが目立つかもしれません。これは、手軽さや生成速度とのトレードオフと言えるでしょう。
- 注意点2:著作権のあるキャラクターは動画化NG

Midjourneyではアニメのキャラクターなど、著作権のある(IPもの)画像を生成できてしまうことがありますが、これらの画像を「Animate」ボタンで動画化することは禁止されています。 実際に試すとエラーが表示され、ブロックされます。これはMidjourneyが健全にサービスを続けていくための重要なルールですので、必ず守りましょう。
【設定編】プロ級の作品を生み出す!設定項目の徹底解説

動画生成だけでなく、もちろん静止画のクオリティを追求する設定も豊富です。
- イメージサイズ(Image Size): ブログなら「16:9」、SNSの縦長動画なら「9:16」など用途に合わせて設定。
- スタイル設定(Aesthetics): Stylization(アート性)、Weirdness(奇妙さ)、Variety(多様性)を調整。
- モデル(Model): 「Standard(アート寄り)」と「Raw(写実的)」を選択。
- バージョン(Version)とドラフトモード: 「V7」の「Draft Mode」をオンにすると、リソース消費を抑えて多くの作品を試せます。
- スピード(Speed): 基本は「Fast」モードでOKです。
Midjourneyの得意・不得意と他のAIとの使い分け
動画機能が追加されたMidjourneyですが、やはり得意・不得意はあります。
- 得意なこと:
- アーティスティックで高品質な静止画の生成。
- 静止画からのワンクリックでの自然な動画化。
- 他の専門ツールに比べて圧倒的なコストパフォーマンス。
- 不得意なこと:
- 画像や動画内に正確な文字を入れること。(これはChatGPTが得意です)
- 現状では高解像度(HD, 4K)の動画出力。
- 著作権キャラクターの動画化。(禁止されています)
目的に応じて、これらのツールを賢く使い分けることが重要です。
料金プランとコストパフォーマンス
料金プランは月額10ドルから。この料金で画像生成も動画生成も行えるのは、驚異的なコストパフォーマンスです。
プランごとに、高速で生成できるリソース量「Fast Hours」が決められています。この時間は画像生成でも動画生成でも消費されますが、月額10ドルのベーシックプランでも、かなりの数の画像や動画を生成できます。
他の動画生成AIが数本の動画で数千円分のクレジットを消費することを考えると、Midjourneyがいかにビジネスで使いやすい価格設定かが分かります。
まとめ:Midjourneyであなたのイメージにある画像や動画を作ってみよう!

今回は、画像・動画生成AI「Midjourney」の最新機能を中心に、その使い方を徹底解説しました。
Midjourneyは、もはや専門家だけのものではありません。
日本語対応と動画生成機能の追加により、専門スキルがない私たちのような個人起業家や中小企業経営者にとって、最強のコンテンツ制作ツールへと進化しました。
フリー素材を探し回ったり、高額な制作費に悩んだりする時間を、もっと創造的な活動に使いませんか?
この記事を参考にMidjourneyを使いこなし、あなたのビジネスを、そしてお客様とのコミュニケーションを、より豊かに彩ってみてください。
編集後記(筆者の追記)
Midjourneyは以前は日本語のプロンプトを受け付けてくれなかったので使いにくかったのですが、2025年になってから日本語も受け付けてくれるようになり、さらに動画生成まで可能になったので非常に優秀な画像/動画生成AIになりましたね!
正直、他の動画生成AIはテキストから動画を生成せると特に人物の造形がイマイチなケースが多く、「Midjoureyでハイクオリティな静止画を作る→他社の動画生成AIで動画化する」という2ステップが必要でしたが、今回のアップデートによって、動画生成までMidjourneyの中で完結するようになったので、動画生成が非常に楽しくなりました。
正直、Midjourneyが動画生成できるようになってしまうと、個人的にはより実写に近く音声も同時に生成できるGoogle Veo(Geminiに課金しているので一定数は動画を生成できる)もあれば、他の動画生成AIは解約してもいいかなーという感想です。
Midjourneyの動画生成機能のリリースにより、動画生成を強みにしている他社がどのくらい影響を受けるのか?気になるところでありますね。使ってみたい方は、月額10ドルのプランに試しに課金して、使ってみるといいでしょう。(10ドルのプランで動画生成をしていると意外とすぐにクレジットがなくなってしまうのでそこはご注意ください。)
Midjourney公式サイトはこちら