プリローンチ(プレローンチ)とは?3つのコンテンツの作り方

プリローンチ(プレローンチ)とは?3つのコンテンツの作り方

プリローンチ(プレローンチ)とは、商品の販売を始める前に、無料の動画や記事で役に立つ情報を届けて、見込み客(商品に興味を持ってくれそうな人)に、買うかどうかを決める準備をしてもらう期間のことです。そこで届ける無料のコンテンツをプリローンチコンテンツ(PLC)と呼びます。

定番の型は、アメリカのジェフ・ウォーカー氏が考えたプロダクトローンチの手法「Product Launch Formula」の3本立てです。PLC1でチャンスを伝え、PLC2で変化を示し、PLC3で所有の体験(商品を手にしたあとの姿)を見せるという順番で、3本を数日おきに1本ずつ届けます。

この記事では、この3本の作り方と、公開の間隔、作るときの注意点を解説します。プロダクトローンチ全体の流れと、始める前の準備は、「プロダクトローンチとは?初心者向けに流れと準備を解説」で紹介しています。

【2026年9月の更新】この記事は2024年9月に書いたものです。2回続けて入っていた「よくある質問と回答」を1つにまとめ、中身のなかった「成功事例」の予告を外しました。あわせて、3本の型の出典(ジェフ・ウォーカー氏のProduct Launch Formula)、3本の前後の流れ、締切やお客様の声を載せるときの決まりを書き足し、「必ず報われます」などの根拠のない約束の言い回しを直しました。

はじめに:プリローンチはプロダクトローンチのどこにあたるか

プロダクトローンチとは、商品をいきなり売り出すのではなく、発売の前から少しずつ役に立つ情報を届けて、発売の日に向けて期待を高めていく売り方です。

あなたは、こんな悩みを抱えていませんか?

  • 商品は素晴らしいのに、なかなか売れない
  • セールスの方法がわからず、集客に苦労している
  • 高額な広告費をかけずに、効果的に商品を販売したい

こうした悩みのうち、「どう売ればよいか」を助けてくれるのが、販売の前に少しずつ信頼を積み重ねるプリローンチコンテンツです。見てくれる人をどう集めるかは、このあとの「前提」で説明します。

プロダクトローンチは、単に商品を市場に投入するだけではありません。それは、お客様との信頼関係を構築し、あなたの商品の価値を効果的に伝えるプロセスなのです。

ジェフ・ウォーカー氏は公式サイトで、プロダクトローンチの流れを次の4つの段階で説明しています。

段階すること
1.
プリ・プリローンチ
「近く何かが始まる」と予告し、見込み客から質問や意見を集める
2.
プリローンチ
3本の無料コンテンツ(PLC1〜3)を、ふつう6〜10日かけて1本ずつ届ける(この記事のテーマ)
3.
オープンカート
販売を始める。販売の期間は限られていて、ふつう5〜7日
4.
カートクローズ
販売の最終日(締切の日)
出典:ジェフ・ウォーカー氏の公式サイト「The Four Key Steps Behind My Product Launch Process」(2022年8月)

ジェフ・ウォーカー氏の公式サイト(英語):プロダクトローンチの4つの段階
https://jeffwalker.com/product-launch-process/

3本のコンテンツは、この流れの2つ目の「プリローンチ」で使います。ウォーカー氏は、この流れを著書『Launch』(2014年。2021年に改訂版。日本語版はダイレクト出版の『ザ・ローンチ』(2014年)と『ザ・ローンチ2.0』(2023年))でも説明しています。

ただし、前提が1つあります。PLCは、すでにあるメールのリストやSNSのフォロワーに向けて出すと力を発揮します。見てくれる人がまだ少ないなら、先に集客(無料の発信や広告)で見込み客を集める必要があります。PLCそのものが、広告費をかけずに人を集めてくれる仕組みではありません。

PLCを届けると、次のような良いことが期待できます。

  • 見込み客との信頼関係を築ける
  • 商品の価値を、売り込む前に伝えられる
  • 販売を始めたときに、自然な流れでご案内できる
  • 届いた質問や反応から、お客様が何に困っているかが分かる

3本の中身に入る前に、まずプリローンチコンテンツとは何かを整理しておきましょう。

プリローンチコンテンツとは何か?

プリローンチコンテンツ(PLC)は、商品の販売を始める前に、無料で届ける役に立つ情報のことです。ウォーカー氏は、3本のPLCをひとまとめにして「サイドウェイズ・セールスレター(Sideways Sales Letter)」と呼んでいます。「セールスレター(販売の手紙)」という名前ですが、形はブログ記事・動画・メール・ポッドキャスト(音声配信)・ライブ配信のどれでもよい、としています。

ウォーカー氏が強調しているのは、PLCの役目はすぐに買ってもらうことではない、という点です。商品を手にしたときのチャンスや変化を、見込み客に一歩ずつ知ってもらうこと。そして、買っても買わなくても役に立つ中身にすることです。

PLCの主な目的は以下の通りです:

  1. 見込み客の興味を引き付ける
  2. 問題意識を高める
  3. 解決策への期待を高める
  4. 信頼関係を構築する

ここで重要なのは、単なる宣伝ではなく、本当に役に立つ情報を届けることです。

あなたが提供するPLCは、以下の要素を含む必要があります:

  • ターゲット層の抱える問題の明確化
  • その問題がもたらす影響の説明
  • 解決策の概要
  • あなたの専門知識や経験の証明

効果的なPLCを作成することで、あなたは潜在顧客との関係性を深め、商品への期待を高めることができます。これにより、実際の販売開始時には、あなたのことをすでに知り、信頼してくれている人たちにご案内できます。

いきなり商品を売り出しても、あなたのことをよく知らない人は、なかなか買ってくれません。先に役に立つ情報を届けておけば、販売を始めた日に、ご案内を前向きに聞いてくれる人が増えやすくなります。

では、3本のPLCにそれぞれ何を入れればよいのかを見ていきましょう。

3つのプリローンチコンテンツの基本構造

プリローンチコンテンツの構造を示した図(PLC1・PLC2・PLC3の3つ)

※ 上の図は、2024年の公開時に載せた簡単なまとめです。図の言葉は短く言いかえたものなので、3本の名前と中身は、下の本文(ウォーカー氏の公式サイトの説明)を基準にしてください。

PLCは3本を順番に届けます。ウォーカー氏の公式サイトでは、ふつう6〜10日かけて、1本ずつ公開するとしています。続きものの番組の次の回を待つように、少しずつ期待が高まっていくからです。それぞれのPLCには役目があり、見込み客を一歩ずつ、商品のご案内へと導きます。

ここからは、「自宅でパンを焼けるようになるオンライン講座」を販売する場合を例に、3本の中身を見ていきます(書き方を見せるための例文です。「○」は、実際の日付や数を入れる印です。その事実がないときは、その文ごと使いません。講師の体験やお客様の感想も、本当にあったことだけを書きます)。

PLC1:チャンス(Opportunity)を伝える

PLC1の主な目的は、見込み客の興味を引き、期待を高めることです。

  • 未来の可能性を示す: あなたの商品やサービスが解決する問題と、それによってもたらされる理想の未来像を描きます。
  • チャンスの存在を強調: その問題は解決できる、というチャンスがあることを伝えます。
  • 概要を提示: これから提供する情報の全体像を簡潔に説明し、見込み客の興味を引き付けます。

ウォーカー氏は、PLC1では相手が抱えている問題、あなたが見つけた解決策、そしてそれをどうやって見つけたかを話し、その話を、相手の悩みや望みとつなげるように、としています。

例文(PLC1):「家のオーブンだとパンがふくらまない」と悩んでいた講師が、発酵の温度を見直して、ふっくら焼けるようになった話。家庭のオーブンでも、発酵の温度を見直すとふくらみ方が変わる、というチャンスを伝えます。

PLC2:変化(Transformation)を示す

PLC2では、具体的な方法論や戦略を紹介し、変化の可能性を示します。

  • より詳細な情報を提供: PLC1で触れた概要をさらに掘り下げ、具体的な方法や戦略を説明します。
  • 見込み客の変化を見せる: 同じ悩みを持っていた人がどう変わったかを、事例やお客様の声で見せます。
  • 実践可能な情報を提供: 見込み客が即座に実行できるヒントやテクニックを盛り込みます。

ウォーカー氏は、PLC2では話の中心を見込み客自身に戻し、「この道に進むと、どう変わるか」を見せるように、としています。そのために、商品の中身から1つだけ選んで深く教え、実際にやってみてもらうことを勧めています。すべてを教えてしまうのでは、と心配しなくてかまいません。商品のほんの一部だからです。

お客様の声や事例を紹介するのも、この回です。載せるときは、本人の了承をもらい、言葉を変えずに載せます。「○か月で○○できた」のような成果の声を載せるなら、受講した人全体の数と、同じくらいの成果が出た人の割合も近くに書きます(くわしくは、後の「締切・限定・お客様の声を書くときの決まり」で説明します)。

例文(PLC2):パン作りでいちばん失敗しやすい「生地のこね上がりの見分け方」だけを取り上げて、画面の前で一緒にやってもらう回。受講した人の感想を紹介するなら、本人の了承を得たものを、そのまま載せます。

PLC3:所有の体験(Ownership Experience)を見せる

PLC3の目的は、商品を手にしたあとの姿を、見込み客に思い描いてもらうことです。

  • 商品を手にしたあとの毎日を見せる: 講座なら、どんな順番で、何を、どう学ぶのか。質問はどこでできるのか。具体的に見せます。
  • 小さな「できた」を体験してもらう: 見込み客が実際に手を動かして、小さな成功体験を得られるような課題を出します。
  • ご案内が近いことを伝える: 「○月○日から講座のご案内を始めます」と、販売を始める日を予告します。

ウォーカー氏は、PLC3では、ご案内(オファー)が近いことを知らせ、あなたがさらにどう手伝えるのかを見せるように、としています。売り込みを始める回ではなく、次の販売につなぐ回です。

例文(PLC3):講座に入ると、毎週1つのパンを動画で学び、焼いたパンの写真を送ると講師からひとことコメントが届く、という流れを見せる回。最後に「○月○日から講座のご案内を始めます」と予告します。

これら3つのPLCを順番に届けることで、見込み客との信頼関係を築き、商品への期待を高め、自然な流れでご案内につなげることができます。

なお、私の講座では、3本の中身を「マイルストーン」(お客様が理想の状態にたどり着くまでの途中の目印)に沿って決め、1本の動画で1つずつ進めてもらう形で教えています。講座のスライドを使った説明は、「プロダクトローンチとは?初心者向けに流れと準備を解説」をご覧ください。

PLC3のあと:販売の開始(オープンカート)と締切

3本を届けたら、販売を始めます。ウォーカー氏はこれを「オープンカート」(買い物かごを開ける)と呼び、販売の期間は限られていて、ふつう5〜7日としています。期間中は毎日メールでご案内し、最終日(カートクローズ)を迎えます。

ここで大事なのは、締切を書いたら、本当に締め切ることです。締切のあとも同じ値段や特典で買えるなら、実際よりお得だと思わせる表示になり、日本の法律で問題になるおそれがあります(後の「締切・限定・お客様の声を書くときの決まり」で説明します)。ウォーカー氏の公式サイトには、販売期間中に「次は値上がりする」「この特典は今夜で終わる」と伝えてよい、という説明もあります。日本では、特典を「今夜で終わる」と伝えるなら本当にその時刻で終わりにし、「値上がりする」と伝えるなら締切のすぐあとからその値段で売る必要があります。締切で販売を閉じて次の募集まで売らないなら、値上がりと比べる言い方は使いません。登録した人ごとに締切を自動でつける形(エバーグリーンローンチ)は、関連記事で紹介しています。

プリローンチコンテンツ作成の具体的ステップ

ここでは、PLCの形(動画)、中身の組み立て、信頼の築き方のポイントを見ていきます。作る順番は、記事の最後の「次のステップ」にまとめています。

動画コンテンツの活用

PLCの形は何でもかまいませんが、動画は取り入れやすい形の一つです。次のような良さがあります。

  • 親しみを持ってもらえる: 顔や声を通じて、より直接的にあなたの人となりを伝えられます。
  • 情報の効果的な伝達: 視覚と聴覚を同時に使うことで、より多くの情報を印象的に伝えられます。
  • 制作の容易さ: スマートフォンやタブレットでも十分な品質の動画が撮影できます。

動画制作のポイント:

  • 高価な機材は不要: スマートフォンやウェブカメラで十分です。
  • 編集は最小限に: 本質的な内容さえ伝わればOKです。
  • 顔出しが苦手な場合: スライドや画面共有での説明も効果的です。

スライドを見せながら話す形での撮り方は、「プロダクトローンチとは?初心者向けに流れと準備を解説」の「ローンチ動画の撮り方」の章でくわしく紹介しています。

コンテンツの内容と構成

各PLCの内容を構成する際は、以下の点に注意しましょう:

  1. 問題提起: ターゲット層が抱える具体的な悩みや課題を明確にします。
  2. 共感: あなた自身も同じ悩みを経験したことがあるなら、それを伝えて親近感を高めます(経験していないことは話しません)。
  3. ストーリーと解決策: あなたがどのように問題を克服したか、その過程を物語形式で伝えます。
  4. 他者の証言: 紹介するなら、本人の了承を得たお客様の声を、言葉を変えずに載せます。
  5. 次のステップ: 視聴者が次にとるべきアクションを明確に示します。

信頼関係の構築方法

PLCを通じて信頼関係を構築するためのキーポイント:

  • 価値ある情報を惜しみなく提供: 「すべてを教えてしまうのでは?」と心配する必要はありません。むしろ、惜しみなく情報を提供することで信頼を得られます。
  • 正直さと透明性: 失敗談も含めて、あなたの経験を率直に共有しましょう。
  • 一貫性: 3つのPLCを通じて、一貫したメッセージと価値観を示します。
  • 双方向のコミュニケーション: コメント欄や質問フォームを設け、視聴者との対話を大切にします。

実践のためのヒント:

  • コンテンツカレンダーを作成: 3つのPLCの公開スケジュールを事前に決めておきます。
  • テストグループを活用: 本格的な公開前に、小規模なグループでコンテンツの効果を検証します。
  • フィードバックを積極的に求める: 視聴者の反応を基に、コンテンツを改善していきます。

これらのステップを踏むことで、見込み客との信頼関係を築けるPLCを作ることができます。

プリローンチコンテンツ作成のポイントと注意点

効果的なプリローンチコンテンツ(PLC)を作成するには、いくつかの重要なポイントと注意すべき点があります。以下にそれらを詳しく解説します。

  • オーディエンスを理解する
  • ターゲット層の具体的な悩みや欲求を深く理解することが不可欠です。
  • アンケートやインタビューを活用して、オーディエンスの声を直接聞くことをおすすめします。
  • 価値ある情報を提供する
  • PLCの目的は即座の販売ではなく、信頼関係の構築です。
  • 「これさえ知っていれば十分」と思えるほどの価値ある情報を提供しましょう。
  • 情報を出し惜しみすると、かえって信頼を失う可能性があります。
  • ストーリーテリングを活用する
  • 単なる事実の羅列ではなく、感情に訴えかけるストーリーを織り交ぜましょう。
  • あなた自身の経験や失敗談を共有することで、親近感と信頼感が生まれます。
  • シンプルさを保つ
  • 複雑な専門用語や難解な概念は避け、わかりやすい言葉で説明します。
  • 1つのPLCにつき、1つの主要なメッセージに焦点を当てましょう。
  • アクションを促す
  • 各PLCの終わりには、必ず次のステップを示しましょう。
  • 例:「次の動画を見る」「無料レポートをダウンロードする」など
  • 一貫性を保つ
  • 3つのPLCを通じて、デザイン、トーン、メッセージに一貫性を持たせます。
  • これにより、ブランドの認知度と信頼性が高まります。
  • タイミングを考慮する
  • PLCの公開間隔は、長すぎず短すぎずが理想的です。
  • ウォーカー氏の公式サイトでは、3本を6〜10日ほどかけて1本ずつ公開するのが一般的だとしています。
  • 法的・倫理的配慮
  • 誇大広告や虚偽の表現は絶対に避けましょう。
  • 成果の例を出すときは、受講した人全体の人数と、同じくらいの成果が出た人の割合を近くに書きます。「個人の感想です」と添えるだけでは足りません。
  • モバイル対応を忘れずに
  • 多くのユーザーがモバイルデバイスでコンテンツを視聴します。
  • モバイルでの視聴体験を最適化することが重要です。
  • 継続的な改善
    • アクセス解析やコメント、フィードバックを基に、常にコンテンツを改善していきましょう。
    • A/Bテスト(2つの案を比べて、反応のよいほうを選ぶ方法)を行い、より効果的な表現や構成を見つけ出すことも有効です。

これらのポイントに注意を払いながらPLCを作成することで、より効果的なプロダクトローンチが実現できます。単なる販売ツールではなく、オーディエンスに真の価値を提供するコンテンツを目指しましょう。

締切・限定・お客様の声を書くときの決まり

PLCとその後の販売では、締切や特典、お客様の声を書く場面が出てきます。日本では、次の点に気をつけます。

  • 締切は本当に守る:「○日まで」と書いたのに、その後も同じ値段や特典で売ると、景品表示法(実際よりよく見せたり、得に見せたりする広告や、おまけの出しすぎを取りしまる法律)の「有利誤認」(実際より得だと思わせる表示)にあたるおそれがあります。消費者庁は、期限を過ぎても同じ条件で売っていた会社に、やめるよう命じる「措置命令」を出しています。売れ行きを見て締切を延ばすのも、同じ問題になりえます。
  • 締切のあと買えなくなるなら、期間を日時で書く:販売期間が終わると商品そのものが買えなくなる場合は、販売ページと申し込みの最終確認画面に、申し込める期間を具体的に書きます(特定商取引法。「今だけ」と書くだけでは、書いたことになりません)。
  • 「通常価格」「次回は値上がり」は、本当のときだけ:「いつもは○円のところ」と比べるなら、実際にしばらく(目安は、さかのぼって8週間のうち半分より長い期間)その値段で売っていたことが必要です。はじめて売る講座には、比べられる「通常価格」はありません。「締切のあとは○円になります」と書くなら、締切のすぐあとから、その値段で本当に売ることが前提です(目安は、2週間以上続けること)。締切で販売を閉じて次の募集まで売らないなら、「次回からは○円になります」のように、これからの値段と比べる言い方は使いません。
  • 特典(おまけ)の値打ちには上限がある:買った人全員や、先着順の人に渡す特典は、代金の10分の2まで(代金が1,000円より安いときは200円まで)が上限です(景品表示法の景品の決まり。講座で使う教材など、講座の中身として渡すものは扱いが違う場合があります)。「先着○名」は、本当に人数の限りがあるときだけ使います。
  • お客様の声は、了承を得て、そのまま載せる:成果の声なら、全体の人数と、同じくらいの成果が出た人の割合も近くに書きます。消費者庁の調査の報告では、「個人の感想です」と添えても、読む人の受け取り方はほとんど変わらないとされています。書く内容をこちらから指定したり、良いことだけを書くよう頼んだりした感想を、お客様が自分から書いたように見せてはいけません。「弊社からお願いして書いていただいた感想です」のように、こちらが頼んだものだと分かるように書きます。お礼を渡して、お客様に自分のSNSやブログで紹介してもらうときは、投稿に「広告」「PR」と書いてもらいます(ステルスマーケティングの規制、2023年10月から)。

ここでの説明は一般的なもので、法律の相談に代わるものではありません。

よくある質問と回答

プリローンチコンテンツ(PLC)の作成と実施に関して、多くの方が疑問を抱いています。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。

Q1: PLCの適切な長さはどれくらいですか?

A: 決まった長さはありません。ウォーカー氏の公式サイトにも、長さの決まりは書かれていません。この記事を2024年に公開したときは、次のくらいを目安として挙げていました(決まりではありません):

  • 動画の場合:10〜20分
  • ブログ記事の場合:1000〜2000文字
  • ウェビナーの場合:30〜60分

ただし、内容の質が最も重要です。必要な情報を過不足なく伝えることを心がけましょう。

Q2: PLCで具体的な商品名を出してもいいですか?

A: PLC1とPLC2では、商品の名前や値段の話はせず、役に立つ中身に集中します。PLC3では、「○月○日から講座のご案内を始めます」と、ご案内が近いことをはっきり伝えます。ウォーカー氏も、PLC3ではご案内(オファー)が近いことを知らせるように、としています。

Q3: PLCの制作にどれくらいの予算が必要ですか?

A: PLCは最小限の予算で始められます。例えば:

  • スマートフォンやウェブカメラでの動画撮影
  • 無料のブログプラットフォームの活用
  • 既存のウェビナーツールの利用

必要に応じて、編集ソフトや高品質な機材に投資することもできますが、まずは手持ちの機材で始めることをおすすめします。

Q4: PLCをどのように配信すべきですか?

A: 配信方法は、あなたのターゲット層とリソースに応じて選択します:

  • YouTubeやVimeoなどの動画プラットフォーム
  • 自社のブログやウェブサイト
  • メールマガジン
  • ソーシャルメディア(Facebook、Instagram、LinkedIn等)

複数のチャネルを組み合わせることで、より広範囲にリーチすることができます。

Q5: PLCの効果をどのように測定できますか?

A: 以下の指標を用いて、PLCの効果を測定できます:

  • 視聴回数/閲覧数
  • エンゲージメント率(いいね、コメント、シェア)
  • メールリストの成長率
  • 成約率(見た人のうち、商品を買ったりセミナーに申し込んだりした人の割合)
  • 顧客からのフィードバック

これらの指標を定期的に分析し、継続的な改善につなげましょう。

Q6: PLCを作成する上で、最も避けるべき間違いは何ですか?

A: 以下の点に注意しましょう:

  • 過度の販売圧力: PLCの目的は関係構築です。強引な販売は避けましょう。
  • 価値の欠如: 真に役立つ情報を提供しないコンテンツは逆効果です。
  • 一貫性の欠如: 3つのPLCを通じて、メッセージとブランディングを一貫させましょう。
  • フォローアップの欠如: PLCの後の適切なフォローアップは重要です。

Q7: 「プリローンチ」と「プレローンチ」は違いますか?

A: どちらも英語の prelaunch(販売の前)をカタカナにした言葉で、この記事の「プリローンチ」は「プレローンチ」と書かれることもあります。ただし、日本語の解説の中には、「プレローンチ」を「見込み客の連絡先を集める段階」という別の意味で使っているものもあります。この記事では、ウォーカー氏の公式サイトの Prelaunch(販売の前に3本のコンテンツを届ける段階)の意味で使っています。

Q8: 3本の動画を順番に見てもらう型は、今も使えますか?

A: 相手によります。私は2019年の動画(「プロダクトローンチはもう時代遅れ?」)の説明文で、自社のリストに向けて数本のビデオを見せるインターナルローンチ(自分のリストだけに向けたローンチ)なら、効果は高いだろうと書きました。一方で、最初に出会ってから販売までの期間が長いやり方は、今のウェブ広告には向いていない、とも書いています。

広告から新しい人を集めるなら、何日もかけて何本も動画を見ていただくより、1本の動画やウェブセミナーにまとめたり、手に取りやすい価格の入口の商品をご案内したりして、記憶が新しいうちにご案内する形が向いています。くわしくは「昔ながらのプロダクトローンチがもう成果が出ない理由とその対策」で解説しています。

これらの質問と回答を参考に、あなたのPLCの計画を立ててみてください。

まとめ:プリローンチコンテンツで成功するプロダクトローンチへ

プリローンチコンテンツ(PLC)は、プロダクトローンチの土台になります。ここまでの内容を振り返り、PLCの重要性と効果的な実施方法をまとめましょう。

PLCの本質:

PLCは単なる販売ツールではありません。それは、見込み客との信頼関係を構築し、価値を提供する機会です。3つのPLCを通じて、あなたは以下を実現できます:

  1. 見込み客の興味を引き、問題意識を高める
  2. あなたの専門知識と解決策の有効性を示す
  3. 商品やサービスへの期待を高める

効果的なPLCの特徴:

  • 価値ある情報の提供: 惜しみなく知識を共有し、真の価値を届ける
  • ストーリーテリングの活用: 感情に訴えかけ、共感を得る
  • 段階的なコンテンツ提供: チャンス、変化、所有の体験を順に提示する
  • 一貫性のあるメッセージング: 3つのPLCを通じて統一されたブランディング

PLCの実践ポイント:

  • 動画コンテンツの積極的な活用
  • オーディエンスの深い理解と共感
  • シンプルで分かりやすい表現
  • 具体的なアクションの促進
  • 継続的な改善とフィードバックの反映

PLCで期待できること:

  • 信頼関係の構築: 見込み客があなたをエキスパートとして認識
  • エンゲージメントの向上: コメント、シェア、フォローの増加
  • リストの質の向上: 本当に興味のある見込み客の絞り込み
  • セールスの容易化: 商品発売時の自然な流れの創出
  • 長期的な関係性の構築: リピート顧客やブランド支持者の獲得

PLCを作るのは、一見すると手間がかかるように思えるかもしれません。けれども、先に役に立つ情報を届けておくと、販売を始めたときに、売り込まなくてもご案内を聞いてもらいやすくなります。

さらに、PLCで提供した価値あるコンテンツは、長期的な資産となります。YouTube動画やブログ記事として公開されたPLCは、販売が終わったあとも残り、新しい見込み客があなたを知るきっかけにもなります。

PLCは、一度きりの販売のためだけのものではなく、見込み客に価値を届け続けるための土台にもなります。

まずは、届けたい相手が何に困っているかを聞き、1本目のテーマを決めるところから始めてみてください。

次のステップ:はじめてPLCを作る順番

最後に、はじめてPLCを作るときの順番をまとめます。

  1. 誰の、どんな悩みを解決する商品かを決める:まだ商品が決まっていなければ、先に決めます。
  2. 届ける相手がいるかを確かめる:PLCを届けるメールのリストやSNSのフォロワーがまだ少なければ、先に無料の発信や広告で集めます。
  3. PLC1の前に、質問を集める(プリ・プリローンチ):「近く、○○についての無料動画をお届けします。○○で困っていることを教えてください」と、リストに短いメールを1通送ります。届いた質問は、3本の中身に生かします。
  4. 3本のテーマを1行ずつ書く:パン講座の例文なら、PLC1=発酵の温度を見直したらふくらみ方が変わった話(チャンス)、PLC2=こね上がりの見分け方を一緒にやる回(変化)、PLC3=講座に入ったあとの1週間の流れと、ご案内を始める日の予告(所有の体験)。
  5. 公開の日と、販売の期間・締切を決める:3本は6〜10日ほどで届け、販売の期間はふつう5〜7日です。締切は、本当に守れる日にします。販売ページと申し込みの画面も、販売を始める日までに用意します。
  6. 手持ちの道具で撮る・書く:スマートフォンやウェブカメラで十分です。公開の前に、友人や少人数に見てもらいます。
  7. 公開して質問に答え、終わったら振り返る:コメントやメールの返信で届いた質問には、次の回や販売のページで答えます。終わったら、どの回がよく見られたか、どこで見るのをやめた人が多かったかを確かめ、次のローンチに生かします。

実践のためのヒント:

  • 小さく始める: 完璧を求めすぎずに、まずは行動に移すことが重要です。
  • 一貫性を保つ: 定期的にコンテンツを提供し、オーディエンスの期待に応えましょう。
  • 柔軟性を持つ: フィードバックに基づいて戦略を柔軟に調整する姿勢が大切です。
  • 楽しむ: PLCの制作と公開を、学びと成長の機会として楽しんでください。

一つずつ試していくことで、PLCづくりは少しずつ上達していきます。

販売までの流れを1冊で確かめたい方へ

弊社がネットで商品をご案内している流れの全体像をまとめた無料の電子書籍「ザ・ファネル」をご用意しています。ウェブセミナーで販売するときの台本の型、オーダーバンプ・ワンタイムオファーの実例、弊社で使っているノーコードの道具7つも載せています。PLCのあと、商品をどの順番でお客様にお伝えするかを考えるときにお使いください。

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YouTube動画はこちら

動画は2018年12月の公開です。説明文では、3つの流れを、チャンス(オポチュニティー)、変化(トランスフォーメーション)、所有の体験(オーナーシップエクスペリエンス)として紹介しています。

この記事のプロダクトローンチの流れとPLCの説明は、2026年9月25日に、ジェフ・ウォーカー氏の公式サイト(The Four Key Steps Behind My Product Launch Process)、著書『Launch』の書誌と日本語版『ザ・ローンチ2.0』の目次、筆者のYouTube動画の説明文で確認したものです。締切やお客様の声の表示の決まりは、同じ日に、消費者庁の資料(価格表示のガイドライン・将来の販売価格との比較についての執行方針・措置命令・景品の決まり・通信販売の申込み段階の表示のガイドライン・打消し表示の報告書・ステルスマーケティングの説明)で確認しました。法律やガイドラインは変わることがありますので、最新の公式の案内もあわせてご確認ください。

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プロダクトローンチ全体の流れ、ローンチの本当の目的、日本でプロダクトローンチの評判が悪い理由、エバーグリーンローンチ、今のネット広告に合わせたやり方は、こちらの記事でも解説しています。

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プリローンチ(プレローンチ)とは?3つのコンテンツの作り方
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