Final Cut Proのタイトルとジェネレータ|文字と背景の入れ方

Final Cut Proのタイトルとジェネレータを解説するヒルトル・フィリップ太郎と編集画面

Final Cut Proで動画に文字や背景を入れたいときは、タイトルとジェネレータを使います。タイトルは章の見出しや名前の表示、ジェネレータは文字を載せる背景などに役立ちます。この記事では、Mac版での追加方法、文字の編集、背景との重ね方を紹介します。動画講座や解説動画で、視聴者が内容を追いやすい画面を作ってみましょう。

まずは短い見出しを1つ入れてみる

  1. 文字を出す位置を決める:タイムラインで、スキマーまたは再生ヘッドを目的のフレームへ移動します。
  2. タイトルを追加する:Control+Tを押します。初期設定では「基本タイトル」が接続されます。
  3. 文章を短くする:タイトルクリップをダブルクリックし、ビューアまたは「テキスト」インスペクタで見出しを入力します。
  4. 読めるか再生して確認する:表示時間、文字の大きさ、背景との色の差を確認します。文字が読みにくければ、背景や装飾をシンプルにしてみてください。

2026年9月12日更新:本記事は「初心者のためのFinal Cut Pro解説 その28」のMac版向け解説です。画像と末尾の本人解説動画は2024年当時の記録を残しています。本文の操作は、同日に確認したApple公式Mac版ユーザガイドと照合して補足しました。キー操作は標準のコマンド設定の場合です。

編集の流れを先に知りたい方は、Final Cut Proの使い方まとめをご覧ください。言い直しや長い間が残っているなら、カット編集を済ませてから文字を入れると、表示位置を決めやすくなります。

文字と背景で、説明の区切りを伝える

オンライン講座では、「いま何の話をしているのか」がわかると、視聴者は説明を追いやすくなります。章の切り替わりに見出しを入れたり、最後に要点を文字で見せたりするだけでも、情報を整理できます。まずは、何を伝えるために文字を入れるのかを決めましょう。

タイトルとジェネレータ機能とは?

タイトルは、文字を表示するためのクリップです。オープニングの見出し、出演者の名前、エンドクレジット、説明を補うテロップなどに使えます。ここでは映像に重ねる文字を扱います。視聴時に表示を切り替えられるクローズドキャプションとは別の機能です。

ジェネレータは、Final Cut Pro内で用意されている背景や図形などのクリップです。単色やテクスチャの背景、動きのある背景のほか、未撮影部分を示すプレースホルダなどもあります。詳しくはApple公式のジェネレータの概要で確認できます。

これまでの記事で扱った「エフェクト」はクリップに変化を加え、「トランジション」はクリップの切り替わりを演出します。一方、タイトルとジェネレータは、それ自身をタイムラインに置くクリップです。長さや位置を調整し、必要に応じてエフェクトやトランジションを加えられます。

  • 章の見出し:「第2章 商品の選び方」など、次に扱う内容を示す。
  • 名前や役割:話者の映像に、名前と肩書きを短く添える。
  • 要点のカード:ジェネレータの背景に、覚えてほしいポイントを表示する。

タイトル機能の活用法

シンプルな文字から始め、説明に必要な範囲で見た目を整えていきましょう。タイトルの種類を選ぶ操作と、追加した文字を編集する操作を分けて覚えると、迷いにくくなります。

基本的なタイトルの追加方法

  1. タイムラインで、文字を表示したいフレームへスキマーまたは再生ヘッドを移動します。
  2. 「編集」→「タイトルを接続」で現在のデフォルトタイトルを選びます。キー操作はControl+Tです。
  3. 追加されたタイトルクリップの位置と長さを、説明に合わせて調整します。
  4. タイトルクリップをダブルクリックし、ビューアの文字をダブルクリックするか、「テキスト」インスペクタで文字を選んで編集します。

ほかのテンプレートを探すときは、画面左上の「タイトルとジェネレータ」ボタンを開きます。Option+Command+1でも表示でき、タイトルのカテゴリを選ぶとブラウザに一覧が出ます。追加したいタイトルをダブルクリックすると、再生ヘッドの位置へ追加できます。Apple公式のタイトル追加手順、文字の編集手順も参照してください。

ショートカットと初期設定の補足:Controlキー単独ではタイトルは追加されません。Control+Tの初期設定は「基本タイトル」、Control+Shift+Tは「基本下3分の1」です。「カスタム」が初期設定という意味ではありません。デフォルトを変更済みの環境では、設定したタイトルが追加されます。

よく使うタイトルをデフォルトにしたい場合は、ブラウザでそのタイトルをControlキーを押しながらクリックし、「デフォルトのタイトルにする」を選びます。下3分の1も別に設定できます。メニューに表示される名前も現在の設定で変わります。Apple公式のデフォルトタイトル設定で確認できます。

クレジットとバンパーの使い分け

  • クレジット:出演者や制作協力者などを表示するときに使います。表示する人数や読む時間に合わせて選びましょう。
  • バンパー:動画の導入や章の切り替わりに使う短いタイトル表現です。講座では、次の内容がわかる見出しを短く見せる使い方ができます。

テンプレートは、そのままでも内容に合っていれば使えます。毎回すべてを作り替える必要はありません。読みやすいか、講座全体で文字の見た目がそろっているかを基準に調整してください。

シンプルなタイトルを読みやすく整える

  1. 文章を絞る:見出しはその区間のテーマ、補足テロップは大事な言葉など、表示する役割を決めます。
  2. 文字の見た目を整える:「テキスト」インスペクタでフォントやサイズ、色などを調整します。背景の明暗が変わっても読めるか確認します。
  3. 位置と時間を確認する:顔や操作画面の重要な部分を隠さず、読み終える前に消えないようにします。アニメーションを使う場合も、文字を読める時間を確保します。
(ショートカットキーも有効に使いましょう↑)
(↑派手なタイトルを使うと安っぽくなりやすいので、シンプルなタイトルを自分でカスタマイズして使うことを推奨します。)

文字間隔の調整:「テキスト」インスペクタの「文字間隔」で、文字の間を調整できます。広げれば必ず読みやすくなるわけではないので、実際の文章と表示サイズを見ながら調整しましょう。各項目はApple公式のテキスト設定で確認できます。具体的な文字装飾や配置は、Final Cut Proのテロップ編集方法で詳しく紹介しています。

ジェネレータ機能の活用法

ジェネレータは、撮影した映像がなくても背景を用意できるのが便利です。章の扉や最後の要点カードなど、文字を読んでもらう場面から使ってみてください。

テクスチャと背景を追加する

  1. 画面左上の「タイトルとジェネレータ」を開き、サイドバーの「ジェネレータ」から素材を探します。
  2. 使いたい背景をタイムラインへドラッグして配置します。単独の背景カードにするなら、ほかのクリップの間へ置き、その上にタイトルを接続します。
  3. 背景クリップを選択し、「ジェネレータ」インスペクタに表示される設定を調整します。変更できる項目は素材によって異なります。
  4. タイムラインで背景とタイトルの長さをそろえ、切り替わりも含めて再生して確認します。

背景の選び方と設定画面は、Apple公式の背景追加ガイドを参照してください。文字を載せるなら、模様の細かさやコントラストにも気を配りましょう。まずは単色や控えめな背景で試すと、文字の読みやすさを判断しやすくなります。

動く背景は、調整できる項目を確認する

動きのある素材を選んだら、まずそのまま再生して、説明や文字を追いにくくならないかを確認します。動きが強すぎる場合は、利用できる設定で抑えるか、静止した背景へ変えることも選択肢です。

すべてのジェネレータで速度や方向を変更できるわけではありません。通常のクリップのリタイミングによる速度変更は、タイトルやジェネレータには適用できません。素材に速度などの設定が用意されている場合に、その項目を調整します。Apple公式のリタイミングの制限と、テンプレートで公開される調整項目の説明を確認しています。

背景と文字の重ねる順序を確認する

  1. 背景カード:背景のジェネレータを下、文字のタイトルを上に配置します。
  2. 映像への名前表示:撮影した映像を下、名前のタイトルを上に重ねます。
  3. 下の映像が見えなくなったら:上にあるクリップが画面全体を不透明に覆っていないか確認します。背景素材を映像の上へ置くと、映像を隠すことがあります。

インタビュー映像の下へ背景を置くだけで、撮影時の背景が自動的に置き換わるわけではありません。人物だけを残して別の背景を見せるには、キーイングやマスクなどで前景を切り分ける処理が必要です。まずは背景とタイトルだけのカードで、重ねる順序を覚えましょう。透明度や重なり方の考え方は、Apple公式のブレンドモードの概要で確認できます。

たとえば、講座の冒頭は「この動画でできるようになること」、章の切り替わりは短い見出し、最後は復習する要点、というように役割を決めて使えます。文字を入れる場所を増やすより、受講者が迷いやすい場面を助けることを意識してみてください。

まとめ:短い見出しと背景から始めよう

タイトルで文字を入れ、ジェネレータで背景を用意する。この2つを覚えると、見出しや要点を示す画面を作れます。初めはシンプルなタイトルを1つ置き、文章・表示時間・背景との色の差を確認してみてください。

文字を整えたら、Final Cut Proの書き出し手順を見ながら短く書き出し、スマートフォンでも文字が読めるか確認しましょう。編集画面だけでは気づきにくい文字の小ささや、表示時間の短さを見つける助けになります。

Final Cut Pro公式サイトはこちら
https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/

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※動画は2024年当時の本人解説です。ショートカットや初期設定については、上の更新した本文も合わせてご確認ください。

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