AIチャットボットの最新動向を把握したいあなたに、朗報です。この記事では、2024年に大きな進化を遂げたClaude(クロード)の使い方ガイドとClaude 3.5 Sonnetモデルの性能や特徴解説をお届けします。ChatGPTやGeminiと並ぶ強力なAIツールであるClaudeは、特に日本語の文章生成において卓越した能力を発揮します。アカウント登録から基本設定、高度な機能の活用法まで、具体的な手順とノウハウを詳しく解説。さらに、無料版と有料版の違いや、ChatGPTとの比較、今後の展望まで、あなたのビジネスですぐに活用できる情報を網羅しています。AIツールを効率的に活用してビジネスを加速させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
(※このブログ記事は筆者がClaudeについて解説した動画の文字起こしをClaude 3.5 Sonnetを使ってブログ記事として執筆したものを、最終的に人間が記事内容を検証した上で加筆修正して作成いたしました。)
はじめに
もしあなたが、AIチャットボットを使ってビジネスの効率を上げたいと考えているなら、今すぐClaudeを試してみることをおすすめします。
2024年は、ChatGPT4oモデルやGemini 1.5シリーズなど、さまざまな言語モデルが登場しましたが、その中でもClaudeは日本語での文章生成能力が特に優れていると高い評価を得ています。
最新のClaude 3.5 Sonnetモデルは、以前のバージョンと比べて大幅に性能が向上し、特にブログ記事やセールスコピー、メールマガジンなどの文章作成において、驚くほど自然な日本語を生成できるようになりました。
私自身、2024年からClaudeを本格的に活用していますが、特にビジネス文章の作成において、その実力の高さに驚かされています。単なる機械的な文章ではなく、読み手の気持ちに寄り添った、説得力のある文章を生成してくれるのです。
まずClaude(クロード)の無料版と有料版(Proプラン)の違い
Claudeは基本的に無料で利用することができます。無料版でも以下の機能を使うことができます:
- 基本的な文章生成機能
- 画像認識・分析機能
- ファイルの分析機能
しかし、より本格的にビジネスで活用したい場合は、月額20ドルの有料プランがおすすめです。有料プランでは:
- より高度なAIモデル(Claude 3.5 Sonnet)の優先利用
- 長文の処理が可能
- 利用制限の緩和
- より高速なレスポンス
- 新機能への優先的アクセス
などのメリットがあります。
特に、長文のブログ記事作成や大量のコンテンツ生成を行う場合、有料プランの方が効率的に作業を進めることができます。個人的には弊社ではClaude Professionalプランを契約して使っています。よっぽど数時間のうちに数十回もの大量のチャットをしたり、その際に長文のプロンプトなどを読み込ませると、3-4時間ほどClaude 3.5 Sonnetでの仕様に制限がかかり、3.5 Haikuモデルしか使えなくなるなどの制限が入ることもあります。
もしあなたがClaudeの使用を検討しているのであれば、まずは無料版で基本的な機能を試してみることをおすすめします。
では次に、具体的な設定方法と使い方について、順を追って説明していきましょう。
Claudeの基本設定
Claudeの活用を始めるにあたって、まずは適切な設定を行うことが重要です。以下のステップに従って、基本的なセットアップを進めていきましょう。
アカウント登録方法
Claudeのアカウント登録は非常にシンプルです。以下の手順で簡単に始められます:
- Claude公式サイト(claude.ai)にアクセス
- 「Sign up with Google」をクリック
- Googleアカウントでログイン
注意点として、現在のところユーザーインターフェースは英語のみとなっています。ただし、日本語での入力や出力には全く問題ありませんので、基本的な英語が理解できれば十分に活用できます。
モデルの選択方法と特徴
Claudeには複数のAIモデルが用意されています。2024年12月時点での主要なモデルは以下の3つです:
- Claude 3.5 Sonnet:最新かつ最も高性能なモデル。複雑な文章生成や分析に適しています。(弊社ではこちらをメインで使っています。)
- Claude 3 Opus:長文の執筆や複雑なタスクに特化したモデル。(3.5 Sonnetが出るまではこちらをメインで使っていました。それ以降は全く使っていません。)
- Claude 3 Haiku:高速なレスポンスが特徴で、短い文章や簡単な質問に最適です。(こちらも弊社では3.5 Sonnetなどの高度なモデルに制限が入らない限りは全く使っていません。)
画面左上のドロップダウンメニューから、これらのモデルを簡単に切り替えることができます。初めて使用する場合は、まずClaude 3.5 Sonnetを選択することをおすすめします。
2024年の3月にClaude3が公開された際は、Claude3 Opusをずっと使用しておりましたが、Claude 3.5 Sonnetが公開されてからは弊社ではずっと3.5 Sonnetを使用しております。(Claude 3 Opusよりも3.5 Sonnetのほうが優れたモデルだと考えてOKです。)
プロフィール設定のポイント
画面左下の設定アイコンから、以下の重要な設定を行うことができます:
- 基本プロフィール
- 表示名の設定
- 職業カテゴリーの選択
- カスタム指示:アカウント全体でClaudeに対して「このように返答してほしい」という全体的な指事を設定しておくことが可能です。(弊社では特に設定しておりませんので入力しなくても問題ないです。)
- 機能設定(上記のプロフィール画面の下部に以下の設定項目がありますので必要に応じて設定しましょう。)
- Artifacts機能:ドキュメント共同編集機能(推奨:ON)
- Analysis Tool:データ分析機能(必要に応じてON)
- Google Drive連携:ファイル共有機能(オプション)
特に重要なのはArtifacts機能です。この機能をオンにすることで、Claudeとより効率的にドキュメント作成や編集作業を行うことができます。
また、プロフィールページではカスタム指示(Custom Instructions)を設定することもできます。これは、Claudeに対して常に守ってほしい指示や、好みの回答スタイルを事前に設定できる機能です。ただし、これは必須ではありませんので、慣れてから設定しても構いません。
次のセクションでは、実際のClaudeの活用方法について、より具体的に解説していきます。
Claudeの活用方法
Claudeを効果的に活用するためには、基本的な使い方を押さえることが重要です。ここでは、実践的な活用方法について詳しく解説していきます。
プロンプトの入力方法
Claudeの性能を最大限に引き出すためには、適切なプロンプト(指示)を入力することが重要です。以下のポイントを意識してください:
- 具体的な目的を明確に伝える
例:「ブログ記事を書いて」ではなく、「デジタルマーケティング初心者向けに、SNS活用術について2000文字程度のブログ記事を書いて」
- 必要な情報は最初にまとめて提供する
- 対象読者
- 記事の長さ
- 必要な項目
- 参考にしてほしい情報
- 文章のトーンや形式を指定する
- フォーマルかカジュアルか
- 専門的か初心者向けか
- 見出しの形式
チャットボットAIツールの性能を引き出すためのプロンプトのテクニックは以下のブログ記事でも紹介していますのでお役立てください↓
スタイル設定の使い分け
Claudeには複数の文章スタイルが用意されています:
- Normal(ノーマル):標準的な文章スタイル。デフォルトではこちらが選択されています。多くの場合、これで十分です。もし回答が物足りないと思ったら、Explanatoryに切り替えてみるのも1つの対策です
- Consise(簡潔):
- 文字通りシンプルで簡潔な回答をしてくれます
- ユーザーが自分で選ぶケースは少ないかもしれませんが、Claudeにアクセスが集中しているときなどの負荷が高いときは自動的にNormalからConsiseに切り替わっていることがあるので注意が必要です。
- Explanatory(説明的):
- 詳細な説明が必要な場合に使用
- 教育的なコンテンツ作成に最適
- より丁寧で詳しい説明を提供
- Formal(フォーマル):
- ビジネス文書作成時に使用
- より格式の高い表現を使用
- 専門的な文章作成に適している
- カスタムスタイルの作成:
- 私も使ったことはありませんが、上記のスタイルテンプレートで物足りないときは、自分で「こんな文章のスタイル」という指示をするとカスタムのスタイルを作成して選択肢一覧に追加することも可能なようです。
このカスタムスタイル作成の機能は弊社でも使用していませんが、最初から用意されているプリセットのスタイルでは満足できない場合はあなた独自のスタイルを設定してみてください。
Projects機能(ChatGPTにおけるカスタムGPTsのClaude版)の活用法
Projects機能は、Claudeの強力な特徴の一つです。この機能を使うことで、ChatGPTにおけるカスタムGPTsと同じような自分独自のカスタムチャットを作成することが可能になります。
- プロジェクトの作成
- 特定の目的ごとにプロジェクトを作成
- カスタムプロンプトの保存
- 過去の会話履歴の管理
- 追加コンテンツの活用
- PDFファイルのアップロード
- テキストデータの追加
- Google Driveとの連携
- 基本的に弊社ではカスタムプロンプト欄に長文のプロンプトを入力するだけで事足りているので、追加の知識ファイルをアップロードすることはないですが、もし長文のPDFファイルなどをアップロードしてAIに読み込ませたい場合はファイルをアップロードしてみてください。
- 効率的な作業管理
- よく使うプロジェクトはお気に入り登録しておくことをお勧めします。
- 作成したプロジェクトはChatGPTのように一般公開することは出来なうようですが、法人向けのチームプランを契約していると組織内にメンバー間でプロジェクトをシェアすることが可能なようです。
実践的な使用例:
ブログ記事作成のプロジェクトを作る場合:
- 新しいプロジェクトを作成
- ブログの基本設定(スタイルガイド、トーン、形式)を保存
- 参考にしたい過去の記事をアップロード
- プロジェクト専用のプロンプトテンプレートを設定
これにより、毎回同じ設定を入力する手間が省け、一貫性のある質の高いコンテンツを効率的に作成できます。
Claudeを使う上での注意点
Claudeは非常に強力なAIツールですが、効果的に活用するためにはいくつかの注意点があります。ここでは、実際の使用における重要なポイントを解説します。
ChatGPTシリーズやGoogle Geminiとの違い
ChatGPTと比較した際の、Claudeの特徴的な違いは以下の通りです:
- Claudeの文章生成の特徴
- より論理的で構造化された文章を生成
- 日本語の自然さが特に優れている
- 専門的な内容でも分かりやすい説明が可能
以上、Claude 3.5 Sonnetの文章生成機能は、ChatGPT4oやGemini 1.5 proなどと比べると2024年末の時点ではそこまで大きな差はないと言えます。ですので、総合的に見て、あなたが使いやすいAIチャットbotをツールを使えば良いと思います。
- 機能面での違い
- Projects機能の存在(ChatGPTにも同等の機能であるカスタムGPTsがありますし、GeminiにもGem機能があるので、各社の代表的なチャットボットツールの機能面の違いも多くはないです。)
- スタイル設定の柔軟性(ChatGPTにはClaudeのようなスタイル選択機能はなさそうですが、それで困ることはあまりないですね。)
例えば、ブログ記事やビジネス文書の作成では、Claudeの方がより自然な日本語の文章を生成できることが多いです。一方で、プログラミングのコード生成やデータ分析については、ChatGPTの方が優れている場合もあると言われていますが、私自身はコーディングの作業を行うことはありませんので比較できません。(気になる方はご自身で調べてみてください。)
日本語での使用における特徴
Claudeを日本語で使用する際の重要なポイントは以下の通りです:
- インターフェースは英語のみ
- 基本的な英語の理解が必要
- 設定画面やボタンの意味を覚える必要がある
- 日本語での入力のコツ
- 簡潔で明確な指示を心がける
- 専門用語は正確に入力する
- 文脈情報をしっかり提供する
利用制限と対処法
Claudeを使用する際には、以下のような制限があることを理解しておく必要があります:
- 無料版の制限
- 利用回数の制限
- 処理できる文章量の制限
- 応答速度の制限
- 対処方法
- 重要な作業は午前中に行う
(サーバー負荷が比較的軽い時間帯) - 長文は適度に分割して入力
- 必要に応じて有料プランへの移行を検討
- エラー発生時の対応
- ページの再読み込み
- 別のブラウザでの試行
- モデルの切り替え
特に注意が必要なのは、システム負荷が高い時間帯です。その場合、一時的にConciseモード(簡潔な回答モード)に切り替わることがあります。重要な文章生成作業は、システム負荷の少ない時間帯に行うことをおすすめします。
おわりに
2024年のデジタルマーケティング領域において、Claudeは非常に心強いツールとしての評価を得たと言えるでしょう。特に日本語での文章生成能力の高さは、多くのビジネスオーナーやマーケターから高い評価を得ています。実際に弊社では2024年3月にClaude3がリリースされてから本格的にClaudeを業務に導入し、ブログ記事、セールス文章、Web広告、ステップメール執筆、収録した動画の要約文章の作成など、さまざまなケースでClaudeを使用しましたので2024年に一番使ったチャットボットツールであると言えるでしょう。
2025年以降のClaudeの展望
現在のAI業界は急速に進化を続けており、Claudeも例外ではありません。今後予想される展開として:
- より高度な日本語処理能力の獲得
- 新しいモデルのリリース(Claude 3.5 OpusやClaude 4.0?などが予想できる新モデル名?)
- Projects機能のさらなる強化
- チーム利用向けの機能追加
などが期待されています。
特に注目すべきは、ChatGPTの新モデルとの競争です。現在のClaude 3.5 Sonnetは、多くの面で優れた性能を発揮していますが、競合他社も急速に進化を続けています。この競争がさらなる機能向上につながることは間違いありません。
初心者が始めるためのステップ
Claudeを始めるための具体的なステップを以下にまとめました:
- まずは無料版から始める
- 基本的な機能を試す
- 自分の用途に合っているか確認
- 操作に慣れる
- 段階的な活用
- 簡単な文章作成から開始
- 徐々に複雑なタスクに挑戦
- Projects機能の活用を検討
- 本格的な活用に向けて
- 有料プランの検討
- より高度な使用方法の習得
- 他のツールとの使い分け
個人的な意見としては、Claudeは業務でたくさん使用して愛着もあるチャットボットAIツールではありますが、2024年の末の時点では、ChatGPTのo1シリーズやGeminiの2.0モデルのシリーズも公開されており、それらの性能が大きく高まっているため、Claudeも2025年には新しいモデルを公開してくれることを期待しています。
Claude(クロード)公式サイトはこちら