
「AIでサイトを作ってみたいけど、何から始めればいいか分からない…」そんなあなたの悩みに、AIコーディングエディタのWindsurfが答えをくれるかもしれません。この記事では、話題のWindsurfを実際に使ってみて、本当にプログラミング初心者でも使えるのか、人気のCursorと何が違うのかを徹底レビュー。ゲーム制作でのまさかの失敗談から、ランディングページ制作での驚きの成功体験まで、代表ヒルトルのリアルな試行錯誤を全公開します。さらに、ツールの裏側にあるOpenAIの買収の噂や、料金、AIモデルの違いまで忖度なく解説。この記事を読めば、あなたが今すぐ使うべきAIツールが何なのか、その答えが必ず見つかります。
AIでサイトが作れる?話題の「Windsurf」を徹底解剖します

「自分の商品をネットで売りたいけど、ウェブサイト制作は専門外で…」
「プログラミングなんて見ただけで頭が痛くなる…」
「業者に頼むと何十万もかかるし、かといって自分で作る時間もスキルもない…」
もしあなたが、かつての私のように、少ないコストで自分のビジネスを軌道に乗せたいと願いつつも、専門的なデジタルの壁に阻まれて、もどかしい思いをしている一人だとしたら。
この記事は、きっとあなたのためのものです。
こんにちは、株式会社ヒルトルのヒルトルです。
私の原点は、たった一人、自宅の部屋から始めた小さなビジネスでした。高額な資金も、プログラミングのような特別なスキルもありません。あったのは「自分の商品やサービスで、誰かの役に立ちたい」という情熱だけです。
そんな私が何よりも強く感じてきたのは、「技術的なスキルや資金がない」という理由だけで、素晴らしいアイデアや価値ある商品が世に出ないのは、あまりにもったいない、ということ。
だからこそ、私は自らの経験と実践で得た「専門知識がなくても、自分の力で商品をネット販売できる方法」を、一人でも多くの人に届けることをミッションとしています。
そして今、私たちのそんな想いを強力に後押ししてくれる、とんでもないツールが登場し始めています。それが、AIがあなたの代わりにプログラミングコードを書いてくれる「AIコーディングエディタ」です。
今回はその中でも特に注目を集めている「Windsurf」というツールについて。
私自身、今回初めて使うのですが、同じく人気の「Cursor」というツールと比較しながら、「本当にプログラミング初心者でも使えるのか?」「ビジネスの現場で役立つのか?」という視点で、忖度なしの正直なレビューをお届けします。
この記事を読み終える頃には、Windsurfがあなたのビジネスを飛躍させるための新たな翼となるか、その答えが明確になっているはずです。
巷を騒がすAIエディタ「Windsurf」とは?3つの注目ポイント

さて、まずは「Windsurf」が一体どんなツールなのか、その正体に迫っていきましょう。ただのコーディングツールと侮ってはいけません。その裏側では、AI業界の未来を左右するような、壮大なドラマが繰り広げられているのです。ここでは、あなたがWindsurfを選ぶ上で絶対に知っておくべき、3つの重要なポイントに絞って解説します。
【噂の真相】OpenAIが買収?Claudeが使えないって本当?

2025年、AI業界に衝撃的なニュース(あくまで噂ですが)が駆け巡りました。あのChatGPTを開発したOpenAIが、このWindsurfの買収交渉を進めている、というのです。
実はOpenAI、当初はライバルである「Cursor」の買収を試みたものの、断られてしまった、という話まであるほど。そこで次に白羽の矢が立ったのがWindsurfだった、というわけです。
この動きが事実だとすれば、非常に大きな意味を持ちます。そして、その影響はすでに見え始めています。
最近になって、Windsurf上では、ライバル企業であるAnthropic社が開発した高性能AIモデル「Claude」が、突如として利用できなくなってしまいました。(※注:自分のAPIキーを登録すれば利用は可能です)
Windsurf側は「Anthropic社から一方的に提供を停止された」と発表しており、両社の間に深い溝が生まれていることが伺えます。これは、WindsurfがOpenAIの陣営に加わったことで、Anthropic社が「敵に塩は送れない」と判断した結果と見るのが自然でしょう。
このように、ツールの裏側では、巨大IT企業同士の政治的な駆け引きが渦巻いています。あなたが何気なく選ぶツールの一つが、実はこうした業界のパワーバランスの上に成り立っていると考えると、少し見方が変わってきませんか?
料金プランは?Cursorよりもお得?

次に、現実的なお金の話です。Windsurfの有料プランは、月額15ドルから利用可能です。
一方、ライバルのCursorは月額20ドル(年間契約なら月額16ドル)となっています。
単純な価格だけを見れば、Windsurfの方が少しだけ安い、ということになりますね。
ただし、2025年6月時点では、Windsurfに年間割引プランのようなものは見当たりません。毎月払い続ける形になります。
とはいえ、その価格差は月に数ドル。日本円にして数百円程度です。
この価格差をどう捉えるか、というよりも、後述する「使えるAIモデルの種類」や「自分の使い方」とのバランスで、どちらが自分にとってコストパフォーマンスが高いかを判断するのが賢明と言えるでしょう。
もちろん、いきなり有料プランに申し込む必要はありません。WindsurfもCursorも、機能は制限されますが、無料で試せるプランが用意されています。まずは実際に両方を触ってみて、その使い心地を確かめてから、課金を検討するのが最も確実な方法です。
使い方は簡単?CursorとのUI比較

「でも、結局プロ向けのツールなんでしょう?使いこなせるか不安…」
そう感じる気持ち、とてもよく分かります。私も最初は、真っ黒な画面に並ぶ無数のメニューアイコンを見て、少し気後れしました。
ですが、結論から言うと、その心配はほとんどいりません。
特に、もしあなたがこれまでに少しでも「Cursor」に触れたことがあるなら、驚くほどすんなりとWindsurfを使いこなせるはずです。
それもそのはず、これらのツールは両方とも、Microsoftが開発した「VS Code」という、世界中の開発者に愛用されているコードエディタを”土台”にして作られています。例えるなら、同じメーカーのエンジンを積んだ、デザインの違う車のようなもの。基本的な構造や操作感が似ているのは、当然と言えるでしょう。
私も、おそるおそるWindsurfをダウンロードしてみたものの、Cursorを使っていた経験のおかげで、「あ、これはあの機能だな」「ファイルの管理方法は同じだな」と、ほとんど迷うことなく操作を進めることができました。
細かいメニューの配置などに違いはありますが、それは些細な差です。
どちらか一方のツールに1時間も触れてみれば、もう一方の使い方もすぐに理解できる。そう断言してもいいくらい、両者は似ています。ですから、操作性の面で、どちらか一方が極端に優れている、ということはないと考えて良いでしょう。
【実践レビュー】Windsurfで本当にドラクエ風ゲームやLPは作れるのか?

さて、ここからが本番です。理論や背景を知るのも大事ですが、結局のところ私たちが知りたいのは「このツールは、本当に自分のビジネスに使えるのか?」という一点に尽きるでしょう。
そこで、このWindsurfを使って、実際に2つの制作にチャレンジしてみました。
- プログラミングの代表格とも言える「ゲーム制作」
- ビジネスに直結する「ランディングページ制作」
果たして、AIは私の拙い指示をどこまで理解し、形にしてくれるのでしょうか。私の七転八倒の記録を、ぜひご覧ください。
挑戦①:ドラクエ風ゲーム制作 → 結論、AIにも無茶振りは通じなかった…

まず、AIの能力の限界を探るべく、ちょっと意地悪な、それでいて夢のあるお願いをしてみました。
「ドラクエ風のゲームを作ってください」
するとどうでしょう。Windsurfは即座に「承知しました」とばかりに、Pythonというプログラミング言語を使い、RPGゲームの設計図を提示してきました。そして私が「OK」を出すと、まるで魔法のように、必要なフォルダやファイルが自分のパソコン内に自動で生成されていくのです。
「アセット」「フォント」「マップ」…専門用語は分からなくても、ゲームの世界が裏側で着々と構築されていく様子は、見ていて鳥肌が立つほどでした。
しかし、感動も束の間、すぐに最初の壁にぶつかります。
ゲームを起動するためのコマンドが表示されたのですが、「このコマンドをターミナルで実行してください」と言われても、プログラミングに不慣れな私には「ターミナルって何…?」という状態。
なんとか見よう見まねでインストールなどを試みましたが、どうにもうまくいきません。
そこで作戦を変更し、「専門知識が要らないように、ブラウザで動くHTML5形式で作り直してください!」と、再度お願いしてみました。
しばらく待つと、AIはJavaScriptという言語でコードを書き直し、今度こそブラウザで動くゲームを用意してくれました。「index.html」というファイルをクリックすると、タイトル画面には「ドラゴンクエスト風RPG」の文字が!

「おお、今度こそ!」と期待に胸を膨らませて「始める」ボタンをクリック。
…しかし、表示されたのは「冒険の始まりだ」というメッセージだけ。その後、キャラクターが表示されるでもなく、動かせるでもなく、完全に沈黙してしまいました。

スクリーンショットを撮って「何も表示されません!」とAIに助けを求めても、修正案を提示してはくれるものの、状況は一向に改善せず。しまいには戦闘システムまで作ってくれましたが、肝心のゲーム画面にたどり着けないので、宝の持ち腐れです。
結論。2025年現在の無料版AIにとって、「ゲームを作る」というような、複雑でインタラクティブなアプリケーション開発は、まだ少し荷が重いのかもしれません。(有料版を使ってGemini 2.5 Proなどの最新のAIモデルを使えばうまくいくと思いますが、あくまで無料プランでの結果です。)
挑戦②:ランディングページ制作 → 一転、素人でもプロ並みのサイトが完成!

ゲーム制作でAIの限界を思い知らされた私ですが、気を取り直して、次はより現実的で、ビジネスに直結する「ランディングページ(LP)」の制作に挑みました。
今度は、以前に別のAIに作らせておいたLP用の文章を全文コピーし、「この文章を使って、魅力的なLPを作成してください」と指示しました。
するとどうでしょう。先ほどの苦戦が嘘のように、Windsurfは水を得た魚のようにスラスラとコードを書き始めました。
まず、サイトの骨格となるHTMLファイルが一瞬で完成。この時点では、ただ文字が並んでいるだけの、お世辞にもお洒落とは言えない状態です。
「まあ、こんなものか…」と少しがっかりしかけた、その時。
AIは続けてCSSという、ウェブサイトのデザインを司るコードを生成し始めました。そして、すべてのコードが完成したのち、改めて「index.html」を開いてみると…
「え、これ本当にAIが作ったの?」
思わず声が漏れてしまうほど、洗練されたデザインのLPが、そこには表示されていました。

最近のウェブサービスでよく見かけるような、スタイリッシュなフォント、心地よい余白、目を引くボタンの配置。先ほどの無骨なテキストの羅列が、まるでプロのデザイナーが手掛けたかのような、美しいウェブページに変貌を遂げたのです。

もちろん、この段階ではまだ「申し込みフォーム」などの機能は埋め込まれていません。しかし、この骨組みさえあれば、あとは「ここに、このフォームを埋め込んで」「プライバシーポリシーのページを追加して」と指示を出すだけで、本格的なLPが完成することは、もはや疑いようがありませんでした。
この経験から、私は確信しました。

定型的なウェブサイトやLP制作という領域において、AIはもはや「おもちゃ」ではなく、即戦力となる「プロの道具」である、と。
使って見えたWindsurfの得意なこと、苦手なこと
今回の一連の試行錯誤から、Windsurf(特に無料モデル)の得手不得手が見えてきました。
- 得意なこと: HTMLやCSSを使った定型的なウェブサイト、ランディングページの制作。特にデザイン面では、人間の想像を超えるような、お洒落なサイトを提案してくれることも。
- 苦手なこと: ユーザーの操作によって結果が変わるような、複雑なロジックを要するウェブアプリケーションやゲームの開発。ゼロから作り上げるには、まだ能力不足な面も。
これはあくまで無料プランでの話なので、有料プランでGPT-4.1やGemini 2.5 Proといった、より高性能なAIモデルを使えば、また違った結果になる可能性は大いにあります。
【結論】WindsurfとCursor、結局どっちが「買い」なのか?

さて、これまでの長い旅もいよいよ終着点です。私の成功と失敗の全記録をご覧いただいた上で、あなたはおそらくこう思っているでしょう。
「で、結局のところ、私はどっちを選べばいいの?」
ここでは、ツール選びに迷うあなたの背中をそっと押せるように、私の偽らざる最終結論をお伝えします。
個人的な結論:使いやすさは互角。決め手は「どのAIの頭脳を借りたいか」
まず大前提として、ツールの使いやすさ、操作性という点では、両者に大きな差はありませんでした。
どちらも非常に洗練されており、初心者でも直感的に使えるように工夫されています。例えるなら、トヨタとホンダの車のようなもの。基本的な運転の仕方は同じで、あとは好みの問題、というレベルです。
したがって、あなたがどちらを選ぶべきか、その運命の分かれ道は、ただ一点。
あなたが「誰の頭脳を、最も信頼するか」にかかっています。
Windsurfは「コスパと将来性」を重視する、現実主義のあなたへ
もしあなたが、以下のいずれかに当てはまるなら、Windsurfは良き相棒になる可能性があります。
- とにかく1円でも安く、コストを抑えたい。
- Googleが開発した「Geminiモデル」の能力に期待している。
- 長期的にはOpenAIのサービス(ChatGPTなど)との連携が強化される未来に賭けたい。
Windsurfは、いわば「コストパフォーマンスと将来性」に優れた選択肢です。現時点での使い勝手も十分強力ですが、OpenAIファミリーの一員として、今後さらに化ける可能性を秘めています。
Cursorは「今すぐ最高性能」を求める、理想主義のあなたへ
一方で、もしあなたがこう考えるなら、Cursorがその期待に応えてくれるでしょう。
- 数ドルの価格差よりも、「今すぐ使える最高の性能」を重視したい。
- 多くの開発者から高い評価を受ける「Claude 3 Opus」の圧倒的なコーディング能力を、追加料金なしの定額で、思う存分使い倒したい。
Cursorは、現時点で「AIモデルの質」という点で、一歩リードしている印象です。特に、複雑な要求にも応えてくれるClaudeの賢さは、一度体験すると手放せなくなるほどの魅力があります。政治的な事情でWindsurfがClaudeを使えなくなった今、この点はCursorの非常に大きなアドバンテージと言えます。
まとめ:AIは、あなたのアイデアを「現実」に変える翼になる

今回は、話題のAIコーディングエディタ「Windsurf」を、私の実体験を交えながら徹底的にレビューしてきました。
ゲーム制作ではAIの限界も垣間見えましたが、LP制作では、プログラミングの知識がゼロの私でも、プロ顔負けのウェブサイトを自力で作り上げることができました。
この経験を通して、私があなたに一番伝えたいこと。それは、もはやAIは遠い未来の夢物語ではなく、私たちのビジネスのすぐ隣にある、強力な現実だということです。
かつて、専門スキルや資金力がなければ、アイデアを形にすることすら難しかった時代がありました。しかし、WindsurfやCursorのようなツールは、その常識を根底から覆してくれます。
大切なのは、AIを「自分には関係ない魔法の杖」と遠ざけることではありません。
「自分のビジネスを加速させるための、賢い相棒」として、まずは一度、その手で触れてみることです。
あなたの頭の中にある、素晴らしい商品やサービスのアイデア。
それを、もう「スキルがないから」という理由で眠らせておく必要はありません。
WindsurfもCursorも、無料で始められます。
ぜひ今日、この瞬間から、あなたのアイデアを現実のものとするための、新しい一歩を踏み出してみてください。その一歩が、あなたのビジネスを、そしてライフスタイルそのものを、大きく変えるきっかけになるかもしれません。
編集後記:(筆者の追記)
実際に私も非エンジニアながらWindsurfとCursorをどちらも使ってみました。(Cursorは有料プランで使用し、Windsurfは無料プランです。)個人的な感想としては、どちらも使い勝手は似ているし、「どちらも使いやすいツールだな」という印象です。もちろん、両方のツールを契約する必要はないので、気に入った方をメインで使ってみるので良いと思います。私はCursorをブログなどの文章執筆をメインで使っていますが、Windsurfも当然ブログなどの文章執筆にも使えます。あなたがライターであろうと、エンジニアであろうと、AIの力を借りて文章やコードを書くのは当たり前の時代になりましたので、食わず嫌いせずにこのような最新のツールを使ってみることをお勧めしますよ。
Windsurf公式サイトはこちら