
追記(2026年9月):この記事は2025年3月に試したときの記録です。ここで使った「Gemini 2.0 Flash Experimental」の画像生成は、2025年11月14日に提供が終わりました。土台になっていた Gemini 2.0 Flash 本体も2026年6月1日で終了し、今の Google AI Studio のモデル一覧には出てきません。今のGoogleの画像生成は「Nano Banana」という名前に変わっています。
無料で画像を作りたい方へ。2026年9月時点では、Google AI Studio で無料のまま画像を作れるとは言い切れません。Googleの公式の料金ページは、Nano Banana 系の画像モデルをどれも「無料枠は利用不可」と書いています。ところが同じページの末尾には「Google AI Studio は料金なしでご利用いただけます」とも書いてあり、公式サイトの中で説明が揃っていません。無料で試すなら、Gemini アプリ(gemini.google.com)かGoogle Flow(flow.google.com)のほうが確実です。
ウォーターマーク(透かし)の事情も変わりました。当時は必ず入りましたが、今の Gemini アプリには「メディアの透かし」という設定があり、目に見える透かしを出すかどうかを自分で選べます。ただし SynthID という目に見えない透かしは消せません。
以下の本文・画面写真・手順は、すべて2025年3月に試したときのものです。今の画面とは違います。何がどう変わったのかは、記事の後半の「この記事のあと、何がどう変わったか」の節にまとめました。
「Google AI Studioで見つけた画像生成機能を試した記録です。Gemini 2.0 Flash Experimentalなら、英語が苦手でも日本語のシンプルなプロンプトで画像が作れました。プロの仕事には向かないものの、初心者の入門ツールや社内資料、SNS投稿には十分な品質。ウォーターマークは入りましたが、お金をかけずにAI画像生成を体験できました。当時のセットアップ方法と、より良い画像を生成するコツも詳しく解説しています。なお、このモデルはすでに提供が終わりました。」
- 1 はじめに:話題のGoogle AI Studioとは?
- 2 Gemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能とは
- 3 実際に使ってみた:日本語でも画像生成が可能
- 4 ステップバイステップ:画像生成の方法
- 5 実験結果:生成された画像のクオリティ評価
- 6 比較検証:他の画像生成AIツールとの違い
- 7 メリットとデメリット:Google AI Studioの画像生成機能
- 8 おすすめの活用シーン:どんな時に使うべき?
- 9 まとめ:Gemini 2.0 Flash Experimentalは使う価値があるか
- 10 この記事のあと、何がどう変わったか
- 11 当時の始め方と、今から試す場合の行き先
- 12 関連記事はこちら
はじめに:話題のGoogle AI Studioとは?

「AIで画像を作りたいけど、高額なツールは使いたくない…」
そんな悩みを持つあなたに朗報です。Googleが提供する開発者向けプラットフォーム「Google AI Studio」をご存知ですか?この記事を書いた当時は、ここで無料のまま画像を作ることができました。
このサイトでは、Googleが公開している最新のAIモデル「Gemini」シリーズや、オープンソースの「Gemma 3」など、様々なモデルを無料で試すことができました。特に注目したのが、当時話題になっていたGemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能です。
通常のGeminiサイトではまだ公開されていない機能をいち早く体験できるのが、当時のGoogle AI Studioの魅力でした。開発者だけでなく、デジタルマーケティングを行う個人事業主やフリーランスにとっても、コストをかけずに高品質なビジュアルコンテンツを作成できる可能性を秘めていました。
今回は、このGoogle AI StudioのGemini 2.0 Flash Experimentalを使って、実際に画像生成を試してみた結果をお伝えします。日本語のプロンプトでどこまで使えるのか、他の画像生成AIとの違いは何か、そして実際のビジネスで活用できるかどうかを徹底検証しました。
ここからは、当時どこまで使えたのかを順に見ていきましょう。今のGoogleの画像生成がどうなっているのかは、記事の後半にまとめています。
Gemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能とは

「ただのチャットAIだと思っていたら、実は無料で画像も作れた」
Gemini 2.0 Flash Experimentalは、当時のGoogle AI Studioで提供されていた最新のAIモデルでした。その特徴は、テキスト生成だけでなく、画像生成機能も備えている点にありました。(このモデルは今はもう使えません。くわしくは記事の後半で。)
実はこのモデル、標準設定では「IMAGE&TEXT」というアウトプットフォーマットになっていました。つまり、特別な設定をしなくても、自動的に画像生成が可能な状態になっていたのです。これが当時インターネット上で「Geminiで無料で画像が作れる!」と話題になった理由です。(今は、この設定の名前も置かれている場所も変わっています。)
他の画像生成AIとの大きな違い
Gemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能には、他のAIと比較して注目すべき特徴があります:
- 当時は無料で利用できた:専用の画像生成AIは月額料金がかかるものが多い中、これは無料で使えました(今も無料のままかどうかは、記事の後半の節で説明します)
- 日本語対応が優秀:多くの画像生成AIは英語でのプロンプトが基本ですが、Gemini 2.0 Flashは日本語でも英語と遜色なく画像を生成できました
- Googleのウォーターマークが入った:生成された画像には下部にGeminiのウォーターマークが入りました
- プロンプトの敷居が低い:細かい指示がなくても、AIが自動的に提案をしてくれるので初心者でも使いやすいと感じました
特に日本語対応の優秀さは、英語が苦手な方にとって大きなメリットでした。「英語のプロンプトを考えるのが面倒」「専門的な英語表現がわからない」といった悩みから解放されたのです。
ただし、専門的な画像生成AIに比べると出力の安定性やクオリティには差がありました。用途に合わせて、このツールを適切に活用することが大切でした。次のセクションでは、実際に使ってみた経験をもとに、その実力を詳しく検証していきます。
実際に使ってみた:日本語でも画像生成が可能

「英語が苦手でも大丈夫!日本語のシンプルな指示で画像が作れた」
多くの画像生成AIでは、英語でプロンプトを入力しないと思うような結果が得られないことがよくあります。しかし、Gemini 2.0 Flash Experimentalの魅力は、日本語でも英語と変わらないクオリティの画像を生成できる点でした。
実際に試してみると、「パソコンの前で悩んでる女性」というシンプルな日本語のプロンプトだけでも、画像生成のプロセスを始めることができました。もちろん、このままではAIにとって情報が少なすぎるので、もう少し詳細な指示が必要でした。
AIからの提案機能が初心者に優しい

Gemini 2.0 Flash Experimentalの便利な点は、シンプルなプロンプトに対して、AIが自動的に詳細な提案をしてくれることでした。例えば、「パソコンの前で悩んでる女性」というプロンプトに対して、AIは以下のような提案をしてくれました:
- 「オフィスの机で、パソコン画面を見ながら困った表情をしている20代の女性ビジネスパーソン」
- 「自宅の書斎で、ノートパソコンを前に頭を抱える30代の女性、夜のやわらかい照明の中で」
こうした提案をコピペして使うだけで、より具体的な画像を生成できました。プロンプトエンジニアリングの知識がなくても、AIが適切な表現を提案してくれるので、初心者でもストレスなく利用できました。
出力結果はどうだった?

実際に生成された画像を見ると、確かに「パソコンの前で悩んでいる女性」は表現されていました。しかし、実写に近いスタイルでありながら、少し不自然な点も見られました。特に顔の表情や手の形など、細部にわたるとやや違和感がありました。
また、画像の下部にはGeminiのウォーターマークが入りました。これは、無料で使う上での妥協点だと受け止めていました。SNSでの個人利用なら問題ありませんでしたが、商用利用には少し制限がかかりました。(この透かしについては、今は事情が変わっています。あとの節で説明します。)
次のセクションでは、当時どうやってGemini 2.0 Flash Experimentalで画像を生成していたのかを、ステップバイステップでご紹介します。
ステップバイステップ:画像生成の方法
「初めてでも迷わない!たった3ステップで画像生成ができる方法」
Gemini 2.0 Flash Experimentalで画像を生成する方法は意外と簡単でした。専門的な知識がなくても、以下の手順で画像生成を始められました。ここからは2025年3月時点の手順です。今のGoogle AI Studioは画面が作り直されているので、そのままでは当てはまりません。
ステップ1:Google AI Studioにアクセスする

まず最初に、Google AI Studioのウェブサイトにアクセスします。Googleアカウントでログインすれば、すぐに利用を開始できました。ログイン後、「Gemini 2.0 Flash Experimental」というモデルを選びます。(このモデルは、今のモデル一覧にはありません。)
これは開発者向けのサイトですが、特別な技術知識は必要ありません。通常のウェブサイトと同じように操作できます。
ステップ2:アウトプットフォーマットを確認する

モデルを選択したら、画面右側の設定パネルを確認します。「アウトプットフォーマット」が「Image and text」になっていることを確認します。当時はこれがデフォルト設定でした。(今は、この設定の名前も置かれている場所も変わっています。)
この設定により、AIが画像とテキストの両方を生成できるようになります。画像だけが欲しい場合でも、この設定のままで問題ありません。
ステップ3:日本語でプロンプトを入力する
入力欄に日本語で指示を入力します。例えば:
- 「パソコンの前で悩んでる女性」
- 「夕日の海辺を歩く犬」
- 「未来的なオフィスの風景」
など、あなたが生成したい画像の内容を入力してください。

ポイント:最初は短いプロンプトでOK
最初の入力は簡潔でも問題ありません。AIが「もう少し詳しく教えてください」や「こんな提案はいかがでしょうか?」と返してくれるので、その提案をコピーして再度送信すると、より詳細な画像が生成されます。

画像が生成されない場合の対処法

画像生成が始まっても、「少々お待ちください」の表示が続き、実際に画像が表示されないことがあります。その場合は以下の方法を試してみてください:
- 「Rerun」ボタンをクリックする:処理をやり直すことで、正常に画像が生成されることがあります
- 追加のプロンプトを送信する:「お願いします」など、何か追加のメッセージを送ることで処理が進むことがあります
- 新しいチャットを開始する:現在のチャットをリセットして、新しくプロンプトを入力し直す方法も効果的です
この3つの方法を試すことで、ほとんどの場合は画像を生成できるようになります。AIの処理が不安定な場合がありますが、根気よく試してみましょう。
次のセクションでは、実際に生成された画像のクオリティについて詳しく評価していきます。
実験結果:生成された画像のクオリティ評価
「無料ツールとしては悪くないが、期待値を下げておくべき理由」
Gemini 2.0 Flash Experimentalで実際に生成した画像のクオリティはどうだったのでしょうか?ネット上では「すごい!」という声もありますが、実際に使ってみた印象は少し違いました。
実写風の画像の評価

「パソコンの前で悩んでいる女性」のプロンプトで生成した実写風の画像は、一見するとそれなりに見えますが、細部に不自然さが目立ちます。特に以下の点が気になりました:
- 顔の表情が少しぎこちない
- 指の形や位置が不自然
- 全体的な質感が少し平坦
- 背景のディテールが曖昧
第一印象としては「それっぽい」画像が出てきますが、じっくり見ると人工的な印象は拭えません。無料ツールとしては十分かもしれませんが、プロの仕事で使うにはやや厳しいと言わざるを得ません。
テキスト生成の精度

「Gemma3」や「GPT4.5」といった文字を含む画像の生成も試してみました。この点に関しては比較的良好な結果が得られました。AIが文字をきちんと認識し、画像内に正確に配置できていたのは評価できるポイントです。

ただし、文字は正確に生成されていても、画像全体のクオリティは 「少し安っぽい」印象が否めません。特にロボットなどのキャラクターを描かせた場合、プロフェッショナルな仕上がりとは言い難い結果になりました。

言語による差異
興味深いのは、日本語より英語でプロンプトを入力した方が、回答が素早く、出力も安定する傾向があることです。日本語でも画像は生成できますが、英語の方がAIのパフォーマンスが若干良好に感じられました。
これは、AIの訓練データに英語が多く含まれていることが影響しているのかもしれません。重要な画像を生成する場合は、英語でプロンプトを書くことも検討する価値があるでしょう。
ウォーターマークの問題
当時は、生成された画像の画面下部に必ずGeminiのウォーターマークが入りました。無料で使う代わりの制約だと受け止めていました。SNSでの使用なら問題ありませんが、商用利用やプロフェッショナルな成果物には適さない可能性があります。
ここは今、事情が変わっています。Gemini アプリには「メディアの透かし」という設定が加わり、目に見える透かしを出すかどうかを自分で選べるようになりました(インド・韓国・ベトナムにお住まいの場合は、AI Ultra を契約している方にだけこの設定が表示されます)。
ただし、目に見えない透かしは消せません。SynthID というGoogleの電子透かしと、Content Credentials(C2PA)という「どうやって作られたか」を示すデータが必ず残ります。Gemini に画像をアップロードすれば、AIで作られた画像かどうかを判定してもらえます。仕事で使うときは、この点を知っておいてください。なお、開発者向けの Google AI Studio と Gemini API については、公式は SynthID のことしか書いていません。目に見える透かしが入るかどうかの案内はないので、「AI Studio なら透かしなし」とは言えません。
次のセクションでは、他の画像生成AIツールとの詳細な比較を行い、Gemini 2.0 Flash Experimentalの位置づけを明確にしていきます。
比較検証:他の画像生成AIツールとの違い

「無料だからと妥協すべきか?他の選択肢と冷静に比較してみた結果」
Gemini 2.0 Flash Experimentalの実力を正確に把握するためには、他の画像生成AIと比較することが重要です。実際に使ってみて感じた違いを詳しく解説します。
Flux Pro 1.1との比較
Poeというプラットフォームで利用できる「Flux Pro 1.1」や「Flux 1.1 ULTRA」と比較すると、クオリティに明確な差がありました。
例えば、同じようなプロンプトでMetaのLlamaをイメージした画像を生成してみると:
- Gemini 2.0 Flash:文字は正確だが全体的に平坦で安っぽい印象
- Flux Pro 1.1:より立体的で質感が豊かで「カッコいい」印象
特にキャラクターの質感や背景のディテール、全体の芸術性において、専門の画像生成AIの方が明らかに優れていました。無料と有料の差は歴然としていました。
プロンプトの扱いの違い
他の画像生成AIと比較して興味深いのは、プロンプトの扱い方です:
- Gemini 2.0 Flash:短いプロンプトでも自動的に提案してくれる、日本語でも機能する
- 他の画像生成AI:詳細なプロンプトエンジニアリングが必要、英語が基本
Geminiは初心者に優しい設計になっていますが、逆に言えば細かい制御がしにくい面もあります。プロンプトの細部までこだわりたい上級者には物足りないかもしれません。
生成速度と安定性
画像生成の速度と安定性においても違いがありました:
- Gemini 2.0 Flash:生成が始まらないことがある、Rerunが必要なこともある
- 専門的な画像生成AI:比較的安定して動作し、出力の予測がしやすい
Geminiは実験的な機能ということもあり、安定性に欠ける面が目立ちました。重要な場面や締切のあるプロジェクトでは、より安定したツールを選ぶ方が無難でしょう。
コスト面での比較
最大の違いは当然ながらコストです(金額はいずれも2025年3月に調べた当時のものです。最新の料金は各サービスの公式ページでご確認ください):
- Gemini 2.0 Flash:当時は無料
- Midjourney:月額約10ドル〜
- Adobe Firefly:Creative Cloudの一部として提供
- DALL-E:ChatGPT内で使えるが無料アカウントだと回数制限あり
コストがゼロというのは非常に大きなメリットでした。特に画像生成を試してみたい初心者や、予算に制約のある個人事業主にとっては魅力的な選択肢でした。
結論として、Gemini 2.0 Flash Experimentalは「無料で手軽に使える画像生成AI」として一定の価値がありましたが、プロフェッショナルな用途やクオリティを重視する場合は、専門的な画像生成AIの方が適していました。次のセクションでは、このツールの具体的なメリットとデメリットを整理してみましょう。
メリットとデメリット:Google AI Studioの画像生成機能

「無料ツールの真価とは?メリットとデメリットを正直に評価」
Gemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能を使ってみて感じた、具体的なメリットとデメリットをまとめました。以下はすべて2025年3月に使ったときの評価です。当時このツールが自分に合っていたかどうかの判断材料として、お読みください。
メリット
- 当時は無料で利用できた
最大の魅力は何といってもコストがかからない点でした。クレジットカードの登録も不要で、Googleアカウントがあれば誰でも利用できました。画像生成AIに興味はあるけど、有料サービスへの投資をためらっている人には最適な選択肢でした。(今の事情は、記事の後半の節にまとめています。)
- 日本語のプロンプトが使える
多くの画像生成AIは英語のプロンプトが基本ですが、Gemini 2.0 Flashは日本語でも問題なく機能しました。英語が苦手な方や、日本語で細かいニュアンスを表現したい場合に便利でした。
- AIが提案をしてくれる
短いプロンプトを入力すると、AIが自動的に詳細な提案をしてくれるので、プロンプトエンジニアリングの知識がなくても使いこなせました。初心者にとっては、この「手助け」機能が大きな助けになりました。
- テキスト生成との連携が自然
チャットAIとしての機能も併せ持っていたため、会話の流れの中で自然に画像生成ができました。テキストと画像を同時に扱うシナリオに適していました。
デメリット
- 画像クオリティに限界がある
専門の画像生成AIと比較すると、クオリティには明らかな差がありました。特に細部の自然さや全体的な芸術性において、物足りなさを感じることがありました。
- 当時はウォーターマークが必ず入った
生成された画像には必ずGeminiのウォーターマークが入ったため、商用利用や公式資料への活用には制限がありました。無料で使う以上はやむを得ない点でしたが、プロフェッショナルな用途では障壁になりました。(今は事情が変わっています。前の「ウォーターマークの問題」の節をご覧ください。)
- 出力の安定性に欠ける
画像生成が始まらなかったり、途中で止まったりするなど、動作が不安定なことがありました。締切の厳しいプロジェクトでは、この不安定さがストレスになりました。
- 画像スタイルの制御が難しい
プロンプトの細かい調整による画像スタイルの制御は、専門の画像生成AIほど柔軟ではありませんでした。特定のスタイルや雰囲気を細かく指定したい場合は物足りなく感じました。
実務での使用可否
率直に言って、当時は仕事で使うには微妙だと感じました。特に:
- クライアント向けの提案資料
- 商品の宣伝画像
- ウェブサイトのヘッダー画像
- 印刷物に使用する画像
といった用途には、当時のクオリティとウォーターマークの問題から不向きだと判断しました。
一方で、以下のような用途であれば十分に活用できると考えていました:
- アイデア出しの段階での視覚化
- 社内資料やブレインストーミング
- 個人的なSNS投稿
- 画像生成AIの学習や実験
次のセクションでは、このツールを活用すべき具体的なシーンについて詳しく見ていきましょう。
おすすめの活用シーン:どんな時に使うべき?

「無料ツールを最大限活用するための5つのシナリオ」
Gemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能は万能ではありませんが、適切な場面で活用すれば十分に価値があるツールでした。以下に、このツールが特に役立つシーンをご紹介します。ここに書いたのは当時の活用シーンです。今のGoogleの画像生成でも考え方は同じですが、モデルも画面も変わっています。
1. 画像生成AIへの入門として
画像生成AIの世界に初めて足を踏み入れる方にとって、無料で気軽に試せる入門ツールとして最適でした。有料サービスに課金する前に、画像生成AIの基本的な仕組みやプロンプトの考え方を学ぶことができました。
「プロンプトエンジニアリングってどんなもの?」「自分の考えを画像にするってどういうこと?」といった疑問を、お金をかけずに探求できました。
2. アイデア出しの視覚化ツールとして
ブレインストーミングやアイデア出しの段階で、頭の中のイメージを素早く視覚化するのに役立ちました。完璧な画像である必要はなく、「こんなイメージ」を形にするだけなら十分な品質でした。
例えば:
- ブログの挿絵のラフ案
- プレゼン資料のイメージ確認
- 商品コンセプトの視覚化
3. 社内資料やディスカッション用の素材として
クライアントに見せるわけではない社内用の資料や会議の資料として使うのも良いと考えていました。ウォーターマークがあっても、社内利用なら問題にならないことが多いと感じていました。
特に、プロジェクトの初期段階で方向性を議論する際の参考資料として活用できました。
4. SNSでの個人的な投稿用
個人的なSNS投稿や、カジュアルなブログ記事の挿絵として使うのに適していました。ウォーターマークがあっても、個人利用ではそれほど気になりませんでした。
特に「今日考えたこと」「自分のアイデア」などを視覚的に表現したい場合に便利でした。
5. 専門的な画像生成AIのプロンプト作成の練習として
より高度な画像生成AIを使う前のプロンプト作成の練習台として活用できました。どのような指示が効果的か、どんな表現が画像に反映されるかを、無料で試せるのは大きなメリットでした。
Geminiで基本的なプロンプトの書き方を練習した後、Midjourneyや他の専門ツールに移行するという段階的なアプローチが可能でした。
実務での活用のコツ
当時、Gemini 2.0 Flash Experimentalを実務で補助的に使うなら、次の点を意識していました:
- 最終成果物ではなく中間素材として使う:完成品ではなく、アイデアの可視化ツールとして位置づける
- 複数のパターンを生成する:同じプロンプトでも複数回生成して、より良い画像を選ぶ
- 英語のプロンプトも試してみる:より安定した結果が得られる場合がある
- 生成した画像をインスピレーション源にする:そのまま使うのではなく、デザインの参考として活用する
次のセクションでは、これまでの内容をまとめて、Gemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能が実際に使う価値があるかどうかを最終的に判断してみましょう。
まとめ:Gemini 2.0 Flash Experimentalは使う価値があるか

「無料の画像生成AI、本当の価値はどこにあるのか」
Gemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能について、さまざまな角度から検証してきました。最終的な評価として、このツールは使う価値があるのでしょうか?
期待値を適切に設定すれば価値はある
結論から言えば、期待値を適切に設定すれば、十分に価値のあるツールでした。無料で使える画像生成AIとしては、かなり善戦していると評価しました。
特に以下のような人には価値がありました:
- 画像生成AIを初めて使ってみたい初心者
- 予算をかけずに画像生成を試したい個人
- プロンプトの書き方を学びたい人
- 社内用や個人用の画像が欲しい人
一方で、プロフェッショナルな用途や高品質な画像が必要な場合は、専門の画像生成AIを選ぶべきだと考えていました。
現実的な活用法
Gemini 2.0 Flash Experimentalを現実的に活用するなら、「最初の一歩」あるいは「補助ツール」として位置づけるのが適切だと考えていました。
当時は、以下のような段階的なアプローチをおすすめしていました:
- Gemini 2.0 Flash Experimentalで基本的な画像生成を学ぶ
- プロンプトの書き方や効果的な指示の出し方を練習する
- 必要に応じて専門の画像生成AIにステップアップする
また、他の画像生成AIと組み合わせる方法も効果的でした。アイデア出しはGeminiで行い、最終的な画像は専門ツールで生成する、といった使い分けです。
今後の可能性
Gemini 2.0 Flash Experimentalは、当時まだ「Experimental」の段階でした。Googleがこの機能を改良していけば、クオリティや安定性が向上する可能性は十分にある——そう書きました。
実際の変化は、私の予想よりずっと大きなものでした。このモデル自体の提供が終わり、Googleの画像生成は「Nano Banana」という別の名前に変わっています。くわしくは、このあとの「この記事のあと、何がどう変わったか」の節にまとめました。
最終評価
総合評価として、当時のGemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能は:
- コストパフォーマンス:★★★★★(無料なので満点)
- 画像クオリティ:★★★☆☆(可もなく不可もなく)
- 使いやすさ:★★★★☆(日本語対応と提案機能が◎)
- 安定性:★★☆☆☆(時々うまく動かない)
- 実用性:★★★☆☆(限定的な用途では十分)
これから画像生成AIを試してみたい方にとって、入門として十分な価値がある——2025年3月の私はそう評価しました。ただし、このモデルはもう使えません。
次のセクションでは、この記事のあとGoogle AI Studioがどう変わったのかをまとめます。そのあとに、当時の始め方と注意点を記録として残しておきます。
この記事のあと、何がどう変わったか
ここまでが2025年3月に試したときの記録です。ここからは、2026年9月時点で公式サイトに書かれていることをまとめます。私自身は今のモデルをまだ試していないので、今の画質や使い心地についての評価は書きません。
この記事で試したモデルは提供が終わりました
この記事で使った「Gemini 2.0 Flash Experimental」の画像生成は、2025年11月14日に提供が終わりました。土台になっていた Gemini 2.0 Flash 本体も2026年6月1日で終了しています。今の Google AI Studio のモデル一覧にも、この名前は出てきません。
今のGoogleの画像生成は「Nano Banana」という名前です
Googleの画像生成は、今「Nano Banana」という名前でまとまっています。これは4つのモデルをまとめた呼び方で、速くて軽いNano Banana 2 Lite、標準のNano Banana 2、いちばん高機能なNano Banana Proが現役です。最初に話題になった初代の Nano Banana は旧世代という扱いになり、Google自身が新しいモデルへの乗り換えを勧めています。
当時と比べて、作れる画像の形と大きさも自由になりました。プロンプトの中で「16:9で」「2:3で」と伝えれば、その形で作ってくれます。解像度も1K・2K・4Kから選べます(これは開発者向けの案内にある数字です。いちばん軽い Nano Banana 2 Lite は1Kまで。Geminiアプリからダウンロードできるのは、無料で1K、有料のGoogle AIプランで2Kまでです)。ブログのアイキャッチやYouTubeのサムネイルに使いやすい形で出せる、ということですね。
Google AI Studio は画面も位置づけも変わりました
2025年10月18日の更新で、Google AI Studio の画像・動画・音声・Live が「Playground」という1つの画面にまとまりました。公式ドキュメントにある画像モデルの「Google AI Studio で試す」ボタンの飛び先も、今はチャットの画面です。この記事のステップ1・ステップ2の手順は、今の画面とは違っています。
ただし「あのメニューが無くなりました」とまでは書けません。ログインしないと今の画面を確認できず、私もまだ試していないからです。はっきりしているのは「1つの画面にまとまった」という公式の説明までです。
Google AI Studio そのものの性格も変わりました。Google自身が今は「アプリやサイトを作るための場所」として説明しています。画像を作りたいだけなら、今は Gemini アプリのほうが素直です。
無料で画像を作れるかどうかは、はっきりしません
ここがいちばん大事なところです。この記事を書いた当時は、Google AI Studio から無料で画像を作れました。2026年9月時点では、Googleの公式の料金ページを見ると、Nano Banana 系の画像モデルはどれも「無料枠は利用不可」と書かれています。ところが同じページの末尾には「Google AI Studio は料金なしでご利用いただけます」とも書いてあり、公式サイトの中で説明が揃っていません。
どちらが本当なのかを、私が決めることはできません。無料で画像を試したいなら、次の2つのほうが確実です。
- Gemini アプリ(gemini.google.com):公式の機能比較表では、Google AI プランに入っていない無料の状態でも「Nano Banana 2 による画像生成」が使えることになっています。ダウンロードできる大きさは、無料だと1K、有料のGoogle AIプランなら2Kです。いちばん高機能な Nano Banana Pro で作り直すには、有料プランが必要です。
- Google Flow(flow.google.com):既定のモデルは「料金はかかりません」と公式ヘルプに書かれています。日本も対応しています。
Gemini アプリの入口は、左上のメニューを開いて[画像]を選びます(画面によっては、ツールメニューの中に「画像を作成」として出てくることもあります)。公式サイトの中でも案内が分かれているので、両方の呼び方を覚えておくと迷いません。何枚まで作れるかという上限は、Googleが公表していません。最新の金額と条件は、公式ページでご確認ください。
ウォーターマーク(透かし)の扱いも変わりました
当時は必ず透かしが入りましたが、今の Gemini アプリでは出すかどうかを設定で選べます。ただし SynthID などの目に見えない透かしは消せません。くわしくは、前半の「ウォーターマークの問題」の節に書きました。
当時の始め方と、今から試す場合の行き先
「当時は無料で始められ、セットアップは3分で終わりました」
ここまでGemini 2.0 Flash Experimentalの画像生成機能について詳しく見てきました。最後に、当時の始め方と注意点を記録として残しておきます。このモデルはもう使えませんので、手順は当時の記録としてお読みください。
始め方:3ステップで簡単スタート
ステップ1:Google AI Studioにアクセスする
まずはGoogle AI Studioの公式サイトにアクセスします。Googleアカウントでログインが必要でした(お持ちでない場合は、事前に作成しておきます)。
ポイント:普段使っているGoogleアカウントで大丈夫です。特別な登録は不要です。
ステップ2:Gemini 2.0 Flash Experimentalを選択する
ログイン後、利用可能なモデル一覧から「Gemini 2.0 Flash Experimental」を選択します。画面上部や左側のメニューからモデルを選べました。(このモデルは、今のモデル一覧にはありません。)
ポイント:「Experimental」の表記があるモデルを選ぶことを忘れないでください。通常のGemini 2.0とは機能が異なります。
ステップ3:アウトプット設定を確認して使い始める
モデルを選択したら、設定パネルで「アウトプットフォーマット」が「IMAGE&TEXT」になっていることを確認します。当時はこれがデフォルト設定でした。(今は、この設定の名前も置かれている場所も変わっています。)
あとは入力欄に日本語でプロンプトを入力するだけで、画像生成を始められます!
効果的な使い方のコツ
初めて使う方のために、より良い結果を得るためのコツをいくつか紹介します:
- まずは短いプロンプトから始める:「海辺の夕日」のような短いプロンプトを入力し、AIの提案を活用する方法が初心者には取り組みやすいです
- さまざまな表現を試す:同じものでも「写真」「イラスト」「アニメ風」など、異なる表現を試すことで多様な結果が得られます
- 英語のプロンプトも試してみる:日本語でうまくいかない場合は、英語でも試してみるとより良い結果が得られることがあります
- 根気強く繰り返す:最初の結果が思い通りでなくても、少しプロンプトを変えたり、再実行したりすることで改善することがあります
使用時の注意点
Gemini 2.0 Flash Experimentalを使う際には、以下の点に注意しましょう:
- ウォーターマークについて:当時は、生成された画像に必ずGeminiのウォーターマークが入り、これを削除することはできませんでした(今は事情が変わっています。前の「ウォーターマークの問題」の節をご覧ください)
- 利用規約を確認する:Googleの利用規約に従って利用することが重要です。特に商用利用を検討している場合は、事前に規約を確認しておきましょう
- 不安定な場合の対処法:画像生成が始まらない場合は、新しいチャットを開始する、Rerunボタンを押す、別のプロンプトを試すなどの方法を試してみてください
- 保存方法:生成された画像を保存する場合は、右クリックから「名前を付けて画像を保存」を選択します。保存しないと次回アクセス時に見られなくなる可能性があります
まとめ:試すなら、今はどこから始めるか
最後に、大事なことをもう一度お伝えします。この記事で試した Gemini 2.0 Flash Experimental の画像生成は、すでに提供が終わりました。今のGoogleの画像生成は「Nano Banana」という名前に変わっています。そしてGoogle AI Studio で無料のまま画像を作れるとは、今は言い切れません。公式の料金ページが画像モデルの無料枠を「利用不可」と書いている一方、同じページに「Google AI Studio は料金なしでご利用いただけます」とも書いてあるからです。
これから画像生成AIを無料で試したいなら、Gemini アプリ(gemini.google.com)か Google Flow(flow.google.com)をおすすめします。目に見える透かしも、今の Gemini アプリなら設定で出すかどうかを選べます(ただし SynthID という目に見えない透かしは消せません)。ここに書いた条件は2026年9月時点のものです。最新の金額と条件は、必ず公式ページでご確認ください。
ただ、本格的に仕事で使うための画像生成AIをお探しであれば、有料の画像生成AIツールで使えるFluxなどのモデルがお勧めです。
Google AI Studioはこちら
無料で画像を作りたい方はこちら
Geminiアプリ:https://gemini.google.com/
Google Flow:https://flow.google.com/
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