Freepikの無料プランで高画質なAI画像を生成する方法

近年注目を集めているAI画像生成ツールの中でも初心者に特に使いやすい「Freepik(フリーピック)」が登場しました。このツールの特徴は、無料プランでも1日20枚もの高品質な画像が生成できる点です。専門的なデザインスキルがなくても、テキストで指示を出すだけで魅力的な画像を作成でき、さらに直感的な編集機能も備わっているため、ブログやSNSでの情報発信を効率化できます。本記事では、Freepikの基本的な使い方から、無料プランを最大限活用するためのテクニック、そして実際によく遭遇するトラブルの解決方法まで、具体的な実例を交えながら徹底的に解説していきます。デジタルマーケティングに取り組む個人事業主やフリーランスの方々に、特におすすめの内容となっています。

はじめに

↑こちらはFreepikの無料プランでFlux 1.0 Fastモデルを使って作成した画像です。一度に4枚の画像を生成できるので、その中から気に入った画像を選ぶことができます。

ブログやSNSで情報発信をしているあなたは、こんな悩みを抱えていませんか?

魅力的な画像を作りたいけど、デザインスキルがない…

毎回の画像制作に時間がかかりすぎて、本来の仕事に支障が出ている

有料の画像素材を買うと、コストがかさんでしまう

実は、これらの悩みを一気に解決できるツールが登場しています。それがAI画像生成ツール「Freepik」です。

私も以前は画像制作に悩まされていました。ブログの記事を更新するたびに、魅力的なアイキャッチ画像を作るのに何時間もかけていたのです。フォトショップやイラストレーターのような専門的なツールは使いこなせず、かといって外注すると1枚数千円もかかってしまう…。

そんな中で出会ったのがFreepikでした。最新のAI技術を使って、プロフェッショナルな品質の画像を、誰でも数分で作れるようになったのです。

特に注目すべきは、無料プランでも十分に実用的な機能が使えるという点です。予算の限られた個人事業主やフリーランスの方でも、気軽に始められます。

このブログ記事では、実際に私がFreepikを使って画像を生成した経験をもとに、初心者でも簡単に使いこなせるポイントや、無料プランを最大限活用するコツをお伝えしていきます。

Freepikとは

↑Freepik公式サイトより引用

Freepikは、2010年にスペインで設立された企業が提供する画像生成プラットフォームです。これまでストック写真やイラストの提供で知られていましたが、2023年後半からAI画像生成機能を導入し、デジタルクリエイターのための総合的な画像制作プラットフォームへと進化を遂げました。

基本機能と特徴

Freepikの最大の特徴は、最新のAI技術「Flux」モデルを採用している点です。このモデルは人物の表情や姿勢、細かいディテールの表現が得意で、特にビジネスシーンや商用利用に適した画像を生成することができます。

従来のAI画像生成ツールと大きく異なるのは、画像生成後の編集機能が充実していることです。色調補正やフィルター、エフェクトなどを直感的に適用できるため、プロのデザインツールを使い慣れていない方でも、イメージ通りの画像を作ることができます。

他のAI画像生成ツールとの違い

↑生成したAI画像をAdobe Lightroomなどの写真編集アプリのようなインターフェースで気軽に調整できる機能は他のAI画像生成ツールはない機能なので便利だと感じました。

現在、Midjourney、DALL-E、Stable Diffusionなど、多くのAI画像生成ツールが存在しています。その中でFreepikが特に優れているのは以下の点です:

  1. 画像編集機能の統合:生成した画像をその場で編集できるため、別のツールを使う必要がありません
  2. ビジネス向けの特化:プレゼンテーション、ブログ、SNS投稿など、ビジネスで必要な画像を効率的に生成できます
  3. 直感的なインターフェース:英語が苦手な方でも、視覚的に操作できるUIを採用しています

無料プランと有料プランの違い

無料プランでも以下の機能が利用可能です:

  • 1日20クレジットの画像生成(1回の生成で4枚の画像を作成可能)
  • 基本的な画像編集機能
  • Flux 1.0 Fastモデルの利用

一方、有料プラン(月額約1,300円~)では以下の機能が追加されます:

  • 待ち時間なしでの画像生成
  • より高品質なFlux 1.0やFlux 1.1モデルの利用
  • 動画生成機能の利用
  • より多くのスタイルやエフェクトの選択肢

注目すべきは、無料プランでも十分に実用的な画像が生成できるという点です。特に個人でブログを運営している方や、SNSでの情報発信を始めたばかりの方にとって、無料プランは理想的な入口となるでしょう。

↑有料プランも月額1300円〜と他社と比較しても多少安いです。(他社は10ドル〜なので少し高めです)無料プランでも毎日クレジットがもらえますのでとりあえずは無料プランだけで運用するのもありです。

ただし、ビジネスでの本格的な利用を考えている場合は、待ち時間なしでスムーズに作業を進められる有料プランの検討をおすすめします。1枚あたりの外注費用と比較すると、月額料金は十分に投資に見合う価値があると言えます。

Freepikの魅力的な機能

高品質な画像生成を実現するFluxモデル

↑Freepikの無料プランでFlux 1.0 Fastモデルを使って作成した画像です。

Freepikの画像生成の核となっているのが、最新のAI技術「Flux」モデルです。このモデルの特徴は、人物の表情や姿勢を自然に表現できる点にあります。

例えば、「オフィスでミーティングをする様子」という指示を与えると、参加者の表情や身振り手振りまでリアルに表現してくれます。特にビジネスシーンの画像生成では、他のAIモデルではよく見られる不自然な手の形や顔の歪みなどが少なく、プロフェッショナルな印象の画像を生成できます。

無料プランで利用できる「Flux 1.0 Fast」モデルでも、十分な品質の画像を生成できます。処理速度を重視して最適化されているため、生成までの待ち時間は若干発生しますが、ブログやSNSでの使用に十分な品質を確保できます。

スタイルとエフェクトの豊富なバリエーション

↑様々なスタイルのプリセットから好きなものを選べるのもFreepikの良いところだと感じました。(有料プランでしか使えないプリセットも多く存在します。)

Freepikでは、生成した画像に対して様々なスタイルやエフェクトを適用することができます。例えば:

  • コミック調
  • 水彩画風
  • モノクロ写真
  • レトロ風
  • ミニマリスト

といったスタイルを、ワンクリックで適用できます。これにより、同じ画像でも目的に応じて異なる印象を与えることが可能です。

特筆すべきは、これらのスタイル適用がプロンプト(指示文)の入力なしで行える点です。他のAI画像生成ツールでは、異なるスタイルを試すたびに新しいプロンプトを考える必要がありますが、Freepikではビジュアルで直感的に選択できます。

充実した画像編集機能

↑生成した画像の色補正やカラーグレーディングも簡単に行うことが可能です。

従来のAI画像生成ツールの多くは、生成した画像をそのまま使うか、別の編集ソフトで加工する必要がありました。一方、Freepikにはプロ級の画像編集機能が統合されています。

具体的には:

  • 明るさ・コントラストの調整
  • 色相・彩度の変更
  • シャープネス・ぼかしの適用
  • クロップ(トリミング)
  • フィルター効果の適用

これらの編集機能により、生成した画像をその場で微調整できます。例えば、ブログのヘッダー画像として使用する場合は明るめに調整し、アイキャッチ画像として使用する場合はコントラストを強めに設定するなど、用途に応じた最適化が可能です。

さらに、これらの編集機能は直感的なスライダーやプリセットで操作できるため、専門的なデザインスキルがなくても、イメージ通りの仕上がりを実現できます。プロの写真編集ソフトでは複雑な操作が必要な調整も、数回のクリックで完了できるのです。

このような統合された編集機能は、作業効率を大幅に向上させます。別のソフトを起動して編集する手間が省けるため、画像制作にかかる時間を最小限に抑えることができます。

実践的な使い方ガイド

↑Freepikのアカウント作成画面です(公式サイトとログインページまでは日本語にも最適化されています。)

アカウント作成から画像生成までの手順

Freepikを使い始めるための具体的な手順をご説明します。特に初めての方でも迷わないよう、一つ一つのステップを詳しく解説していきます。

1. アカウントの作成
まず、Freepikのウェブサイトにアクセスし、無料アカウントを作成します。Googleアカウントをお持ちの方は、それを使ってすぐにサインアップできます。メールアドレスでの登録も可能です。

2. 画像生成画面へのアクセス
ログイン後、画面上部の「Create」ボタンをクリックします。すると、左側にプロンプト入力欄、右側に画像生成エリアが表示されます。ここが、あなたのクリエイティブな作業スペースとなります。

3. AIモデルの選択

↑Flux 1.0 Fastが一番基本的なモデルです。(基本はこのモデルで十分です)

無料プランでは「Flux 1.0 Fast」モデルが自動的に選択されています。このモデルは処理速度と画質のバランスが取れており、一般的な用途には十分な性能を備えています。

効果的なプロンプトの書き方とコツ

↑私はChatGPTに簡単なキーワードを伝えたら「英文の画像生成プロンプトを書いてくれる」というカスタムGPTを設定して、ChatGPTに画像を作ってもらっています。

プロンプト(AIへの指示文)の質が、生成される画像の出来を大きく左右します。以下に、効果的なプロンプトを書くためのコツをお伝えします。

基本的なプロンプトの構造:
[シーン説明] + [スタイル] + [詳細な特徴]

例えば、ビジネスシーンの画像を生成する場合:
A professional woman in her 30s conducting a podcast recording session in a modern home office, natural lighting, high quality, photorealistic

このプロンプトには以下の要素が含まれています:

  • 人物の特徴(professional woman in her 30s)
  • 行動(conducting a podcast recording)
  • 場所(modern home office)
  • 光の状態(natural lighting)
  • 画質指定(high quality, photorealistic)

重要なポイント:

  • 英語でプロンプトを書くと、より精度の高い画像が生成されやすい傾向があります
  • 細かい指定をするほど、イメージに近い画像が生成されます
  • 否定的な表現(「〜ではない」)は避け、肯定的な表現を使います

スタイルの選び方と適用方法

生成された画像は、さまざまなスタイルで味付けすることができます。用途に応じた効果的なスタイル選択のポイントをご紹介します。

ビジネス用途の場合:

  • 写実的なスタイルを選択し、プロフェッショナルな印象を与えます
  • コントラストを適度に上げて、メリハリのある画像に仕上げます
  • 必要に応じてモノクロ調を適用し、落ち着いた雰囲気を演出します

SNS投稿用の場合:

  • 明るく鮮やかな色調を選択し、目を引く画像に仕上げます
  • アーティスティックなフィルターを適用して、独自性を出します
  • 季節感のあるエフェクトを加えて、時期に合った投稿を演出します

スタイルの適用は、生成後の画像を選択し、右側のパネルから行えます。複数のスタイルを試してみて、最適なものを見つけることをおすすめします。

無料プランでの活用術

↑無料プランだと1日20クレジットがもらえて、毎日リセットされます。画像1枚につき1クレジットを消費するようなので、無料プランでも1日20枚の画像を生成することが可能です。

無料プランでも十分にFreepikの機能を活用できます。ここでは、制限された環境でも最大限の効果を引き出すための具体的な方法をお伝えします。

1日20クレジットの効率的な使い方

無料プランでは1日20クレジットが付与され、毎日リセットされます。これは決して少ない数ではありません。1回の生成で4枚の画像が作成できることを考えると、1日で最大80枚の画像を生成できる計算になります。

この制限を効果的に活用するためのポイントをご紹介します。

まず、画像を生成する前に、必要な画像の用途と枚数を事前に計画することをおすすめします。例えば、週に3回ブログを更新する場合、各記事に必要な画像は通常2-3枚程度です。つまり、1週間分の画像を1日で生成することも十分可能なのです。

また、類似した画像は同時に生成することで、クレジットを効率的に使用できます。例えば、「オフィスでの会議風景」というテーマで画像を生成する場合、一度のプロンプトで4つのバリエーションが生成されます。その中から最適なものを選び、残りは将来の使用のために保存しておくことができます。

待ち時間を活用するコツ

無料プランでは画像生成に待ち時間が発生します。しかし、この時間も効果的に活用できます。待ち時間中に以下のような作業を行うことで、全体的な作業効率を上げることができます。

  1. 次の画像のプロンプトを準備する
    待ち時間中に、次に生成したい画像のプロンプトを考えて文章化しておきます。これにより、生成完了後すぐに次の画像生成に移ることができます。
  2. 生成された画像の用途を具体的に検討する
    画像が生成されている間に、ブログ記事やSNS投稿の構成を考えることで、画像をどのように活用するか具体的なイメージを固めることができます。
  3. 編集方針を決める
    生成された画像にどのようなスタイルや効果を適用するか、待ち時間中に検討しておくことで、画像完成後の編集作業をスムーズに進められます。

無料でも高品質な画像を生成するテクニック

限られた機能でも、工夫次第で高品質な画像を生成できます。以下に、実践的なテクニックをご紹介します。

プロンプトの最適化
無料プランでは、プロンプトの質が特に重要になります。具体的で詳細な指示を与えることで、生成される画像の質を高めることができます。例えば:

↑「ビジネスマンがパソコンを使っている」という日本語のプロンプトだと日本のアニメ調の画像になってしまったり、中国語っぽい謎の文字が生成されてしまいます。

悪い例:
ビジネスマンがパソコンを使っている

良い例:
A professional businessman in his 40s working on a laptop in a bright modern office, wearing a navy suit, natural lighting, high-quality, photorealistic style

↑”A professional businessman in his 40s working on a laptop in a bright modern office, wearing a navy suit, natural lighting, high-quality, photorealistic style”という英文のプロンプトで実際にFreepikで作成した画像

やはりChatGPTなどで日本語のプロンプトを英語に翻訳してもらって、英文のプロンプトを伝えるほうが良い結果になりますね。

基本的な編集機能の活用

↑生成した画像の明るさや色調などを補正することもできるので便利です。

無料プランでも利用できる基本的な編集機能を最大限活用します。

  • コントラストとシャープネスを少し上げることで、画像の見栄えが大幅に改善されます
  • 色温度を調整して、より自然な印象に近づけることができます
  • トリミング機能を使って、最適な構図に整えることができます

注意点とトラブル対策

Freepikを快適に使用するためには、いくつかの注意点とトラブル対策を知っておくことが重要です。ここでは、実際によく遭遇する課題とその解決方法について詳しく解説していきます。

生成時の制限事項について

FreepikのAI画像生成には、いくつかの重要な制限事項があります。これらを事前に理解しておくことで、スムーズな作業が可能になります。

画像生成時の主な制限事項として、著作権や商標に関連する制限があります。例えば、特定の企業のロゴや商標、有名人の名前をプロンプトに含めると、画像が生成されない、もしくは低品質な結果になることがあります。

また、画像の解像度にも制限があります。無料プランでは、生成される画像のサイズが固定されています。ウェブサイトのヘッダーなど、大きなサイズの画像が必要な場合は、この点に注意が必要です。

アップグレードを検討すべきケース

無料プランでも十分な機能が提供されていますが、以下のような場合は有料プランへのアップグレードを検討する価値があります。

ビジネスでの本格的な利用
毎日多くの画像を生成する必要がある場合、待ち時間なしで作業を進められる有料プランが効率的です。例えば:

  • ECサイトの商品画像を大量に生成する場合
  • SNSのコンテンツを毎日複数件投稿する場合
  • クライアントワークで納期が重要な場合

より高度な機能が必要な場合
以下のような需要がある場合は、有料プランの機能が役立ちます:

  • 動画生成機能の利用
  • より高品質なAIモデルの使用
  • 商用利用のための高解像度画像の生成

ただし、アップグレードの前に、現在の使用状況と必要性を十分に検討することをおすすめします。まずは無料プランで十分な経験を積み、その上で判断することで、より適切な選択ができます。

まとめ

AI画像生成ツールのFreepikは、個人事業主やフリーランスの方々にとって、大きな可能性を秘めたツールです。これまでの解説を通じて、その活用方法について詳しく見てきました。ここで、重要なポイントを整理してみましょう。

Freepikが解決する課題

従来、魅力的な画像制作には、デザインスキル、高額なソフトウェア、そして大量の時間が必要でした。しかし、Freepikの登場により、これらの障壁が大きく下がりました。専門的なスキルがなくても、高品質な画像を短時間で作成できるようになったのです。

特に注目すべきは、無料プランでも実用的なレベルの画像生成が可能という点です。1日20クレジットという制限はありますが、効率的に活用すれば、ブログやSNSの運営に十分な数の画像を生成できます。

効果的な活用のためのポイント

Freepikを最大限活用するためには、以下の点を意識することが重要です:

  1. 事前の計画を立てる
    画像の用途や必要な枚数を事前に決めておくことで、限られたクレジットを効率的に使用できます。
  2. プロンプトの質を高める
    具体的で詳細なプロンプトを書くことで、より質の高い画像を生成することができます。英語での指示が特に効果的です。
  3. 編集機能を活用する
    生成された画像に対して、色調補正やスタイルの適用など、基本的な編集を加えることで、よりプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。

これからの展望

画像生成AIの技術は日々進化しています。Freepikも定期的にアップデートされ、新しい機能が追加されています。今後は、より高度な画像生成や、動画生成機能の拡充なども期待できます。

デジタルマーケティングにおいて、視覚的なコンテンツの重要性は増す一方です。Freepikのような使いやすいAIツールを上手に活用することで、限られた予算やリソースでも、効果的な情報発信が可能になります。

まずは無料プランから始めて、自分のビジネスやプロジェクトに合った使い方を見つけていくことをおすすめします。画像制作の効率化により生まれた時間を、本来注力すべきビジネスの成長に向けることができるはずです。

私も実際に使ってみて、無料プランでも数分間待たされることが苦にならなければ、1日20枚の画像を生成できますし、豊富なスタイルの中から自分のイメージに合うスタイルを選択し、クオリティの高いFluxモデルを使って画像生成を行い、色補正も簡単にできるのでFreepikを使うメリットはあると感じました。AI画像生成に興味がある方は無料で使ってみるといいと思います。

Freepik公式サイトはこちら

https://jp.freepik.com

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