言うまでもないですが、オンラインマーケティングで「動画」を使うのは、当たり前になりました。でも、動画と言っても、どの媒体に、どんな動画をアップすればよいのか?については悩んでしまう人も多いはずです。そこで今日は、YouTubeとFacebookにおける動画マーケティングの違いと戦略について解説をします。
今は誰でも動画を使える時代
この10年で、「動画」のハードルはとてつもなく下がりました。
昔は、「動画」と言えば、業者に高いお金を支払い、長い手間と時間をかけて、制作するのが当たり前でした。
なので、中小企業や個人レベルでは、動画をマーケティングに使ったり、動画でオンライン講座を提供することなど、ほぼ不可能に近かったと言ってもよいでしょう。
それが今や、誰もが、スマホを使い、いつでも気軽に動画を撮ってアップしたり、生放送をする時代に変わりました。
こんな時代になるとは、10年前は予想がつかなかったはずです。
今はiPhoneがあれば、高いカメラを買わずとも動画の撮影はできてしまいますし、回線速度が上がったおかげで、パソコンはもちろん、スマホやタブレットで動画を見るのも容易になりました。
動画を使えばビジネスは簡単に
なので、自分や会社、商品の紹介を動画で行なったり、定期的に動画を配信していけば、会ったことがなくても、自分の存在を知ってくれる人が増えていきます。
そうすると、あなたが芸能人・著名人でなくても、他人から見れば、「ネットで見たことがある人」になるので、有名人同様に、「憧れられる存在」に変わるのです。
そして、あなたの「ファン」が生まれ、こちらから営業をしなくても、お客様から問い合わせが来て、値下げされることもなく、
「先生、お願いします!」とお願いをされながら、お金を頂けるのです。
私も実際、そのような状況になっていますが、それは、ネット上に定期的に動画をアップし続けてきたからです。
そして、私が実際に動画をアップしているのが、YouTubeとFacebookになります。
(Instagramにもアップしていますが、「InstagramはFacebookの一部」をお考えください。)
YouTubeとFacebookに、それぞれどのような動画をアップすればいいのか、その違いを解説していきます。
Facebookは3秒が命
(↑ヒルトルのFacebook動画)
私の生徒さんでも、「YouTubeとFacebookに、同じ動画をアップしてもいいのですか?」と質問される方がたまにいらっしゃいますが、結論から言えば、「ダメ」です。
それぞれの媒体の特徴を考え、ユーザーのことを考えた動画をつくらないと、効果は見込めません。
そもそもですが、あなたがFacebookを見るときに、「動画でも見ようかなー!」と思って、Facebookのアプリを開きますか?
おそらく、そうではないはずです。
Facebookは暇な時間に、「みんな何しているかなー?」という暇つぶしをするためのツールです。
歩きながらだったり、コンビニでレジを待っている間だったりと、ほんの数十秒から数分の「スキマ時間」にFacebookを見るのです。
なので当然、イヤホンもしていないでしょうし、音も出せない、という状況でFacebookを見ている、ということを想像してください。
そんな場所に、「字幕もついてない、長い、ダラダラしゃべっている動画」をアップしたところで、最初の3秒すら見てもらえないのが現実です。
また、Facebookにアップした動画の寿命は短いです。
Facebookの良いところは、投稿後、すぐにフォロワーに表示することですが、1日も経てば、たくさんシェアでもされない限り、誰も見てくれなくなります。
なぜなら、Facebookでは、過去のコンテンツを遡ったり、検索して情報を調べる、ということが行われないからです。
では、反対に、YouTubeには、どのような特徴があるのでしょうか?
YouTubeは「検索」されるのが最大のメリット
あなたはどのようなときにYouTubeを見ますか?
コンビニのレジに並んでいるスキマ時間には、おそらくYouTubeを見る人はいないでしょう。
YouTubeを見るときは、仕事中であれば、昼休みなどの長い休憩中であったり、勤務中に何かの問題を解決する動画を探して、見るはずです。
もしくは、自宅であれば、仕事が終わってからの夜の時間などに、息抜きを兼ねて、音声も聞こえる環境で、リラックスしながら見る場合が多いでしょう。
(最近はテレビ画面でもYouTubeを見られるようになりましたしね)
なので、YouTubeは、パソコンやテレビなどの横長の画面で見られることがほとんどですし、スマホでもYouTubeを見るときは、画面を横に倒して、集中して、動画を見るはずです。
(↑ヒルトルのYouTube動画)
そう考えると、Facebookとは全く違う環境で、動画を見てもらえることが理解できますか?
もちろん、現代人の集中力は6秒ほど、と言われますので、つまらない動画であれば、すぐに止められてしまいますが、それでもFacebookに比べたら、はるかに長い時間、動画を視聴してもらえるはずです。
なので、YouTubeでは、横長の動画をアップするのが合っていますし、一語一句字幕をつける必要も少ないです。
また、アップしてからも、検索されたり、関連動画に表示されたりと、コンテンツの寿命も長いのが特徴です。
(私も、数年前にアップした動画にコメントされることもよくあります。)
ではどう使い分ければいいのか??
YouTubeの場合
最初にYouTubeから説明しますが、YouTubeというのは、「濃い視聴者」が集まりやすい媒体です。
なぜなら、そもそも動画を見るためにYouTubeを訪問しているわけですし、何かの問題を解決するために検索している人も多いはずです。
なので、10分程度の動画であれば、最後まで見てくれる人も多いので、特定の問題を解説する濃いコンテンツを動画で提供すべきです。
スライドを画面に映したり、ホワイトボードで説明をしたり、「ハウツー」を説明する動画をアップすることが大事です。
動画は横長で撮影し、字幕も入れる必要はありません。(入れるとしても、重要なポイントだけテロップにするぐらいで十分です。)
私も、YouTubeに動画をアップしたら、まずはメルマガで告知をしますので、自分の濃いファンに動画を見てもらうので、長いときは10分以上の動画をアップしています。
Facebookの場合
YouTubeは濃い視聴者が集まるのに対して、Facebookは、「薄い視聴者」が集まる場所です。
一瞬で注意を惹けなければ、すぐにスクロールされてしまいます。
また、いくら良いコンテンツでも、あまり長い時間は見てもらいずらい媒体です。
ですので、私の場合は、
・動画の長さは1−2分まで。
・動画の内容がわかるキャッチコピーを動画の中に入れる。
・話している内容を文字起こしして、字幕にする。
・専門的な内容よりも、「誰でも共感しやすい軽い内容」にする
なので、「FacebookとYouTubeに同じ動画をアップしていいのか?」という質問が、いかに愚問であるかがわかるでしょうか?(笑)
FacebookとYouTubeは全く違う媒体なので、それぞれに合った動画を制作しないと、理想の結果を得ることはできません。
まとめ
まとめると、YouTubeとFacebookでは、以下の点を考慮して、動画を作る必要があります。
YouTubeの場合
・後から検索される場合も多いので、人の具体的な悩みを解決する専門的なハウツーコンテンツを動画で提供する
・画面は横長(16:9)で編集する。字幕は無くても問題ない
・内容にもよるが、コンテンツが面白ければ10分を超える動画でも最後まで見てもらいやすい
・YouTubeからの新規集客も見込めるが、自分の既存リストに対して、メルマガで
YouTubeに誘導し、動画コンテンツで教育を深めることも非常に有効である
(↑ヒルトルのYouTube動画。スライドやパソコンの画面録画でハウツーを伝えるのも効果的)
Facebookの場合
・Facebookの投稿は、すぐにフォロワーや友人にリーチするが、その期限は短い(24時間程度)
・後から検索されることはほとんどないので、広告を使わない限り、再度、ユーザーにリーチする可能性は非常に少ない
・一瞬で人の目を内容にする。すぐにスクロールされてしまう媒体なので、最初の3秒以内に注意を惹く必要がある
・そのために動画内にキャッチコピーを入れる
・音声が聞けない状態の人に表示されることが多いので、可能な限り、字幕(キャプション)を入れ、音声なしでも楽しめるようにする
・動画の長さは1−2分以内にする
・横長の動画ではなく、正方形(1:1)や縦長の動画が良い(Facebookはスマホの横向きに対応していないので。)
・専門的すぎる内容より、軽いコンテンツが良い。
「感動できる内容」
「がんばろうと思えるモチベーションアップの内容」
「実は常識は間違っていた!というショッキングな内容」
などが、シェアされやすい傾向があります。
(↑ヒルトルのFacebook動画。このようなモチベーショナルな内容が受けやすい)
YouTubeとFacebookには、それぞれ、メリットとデメリットがあります。
YouTubeは、瞬発力には欠けるかもしれませんが、長期に渡り、濃いファンを集められる傾向があります。
Facebookは、持久力はありませんが、瞬時に多くの人に届けることができ、広告も使えば、意図したユーザーに対して、動画を見せ、新しい見込み客を集めやすい媒体です。
(ホットな見込み客ではない人が多いので、そこから、しっかり教育するがありますが。。)
どちらにもメリットとデメリットがあるので、どちらも使い分けながら、自分のファンを増やしていきましょう!