Xの全ユーザーに無料開放されたGrok AIの性能を検証してみた

「AIチャットボットは有料じゃないと使えない」そう思っていませんか?実は、Xの全ユーザーに無料開放された対話型AI「Grok(グロック)」が、あなたのビジネスや日常生活を大きく変える可能性を秘めています。特に注目すべきは、Xプラットフォームと完全統合された唯一のAIとして、リアルタイムな情報分析や自然な対話が可能な点です。ChatGPTやGoogle Geminiといった他のAIチャットボットと比較しても遜色のない性能を持ち、画像生成やマルチタスク機能など、実用的な機能も備えています。この記事では、Grokの具体的な活用方法から、ビジネスでの応用まで、あなたがすぐに実践できる情報を詳しくご紹介します。

Grok AIが無料化:Xユーザーへの朗報

https://twitter.com/xai/status/1868045124028268983

2024年12月15日、Xは画期的な発表を行いました。プラットフォーム内で利用できる対話型AI「Grok」を、すべてのXユーザーに開放したのです。これにより、Xのアカウントを持っているだけで、最新のAI技術を無料で体験できるようになりました。

無料版Grokで利用できる主な機能:

  • リアルタイムな情報へのアクセス
  • 自然な対話形式での質問応答
  • X上の投稿内容の分析と要約
  • 基本的な画像生成機能(1日数回程度の制限あり)

特筆すべきは、Grokが単なるチャットボットではないという点です。X上の最新情報にリアルタイムでアクセスできる特徴を持ち、ウィットに富んだ対話が可能です。また、Elon Musk率いるxAI社が開発を手がけているため、継続的な機能改善も期待できます。

Premium版との主な違い:

  • 応答速度が若干遅い
  • 同時に処理できる要求の数に制限
  • 一部の高度な機能は利用不可

この動きは、AIテクノロジーの民主化という観点からも重要です。誰もが高度なAI機能を使える環境が整うことで、新しいアイデアや活用方法が生まれる可能性が広がります。

↑無料プランだと2時間ごとに最大10回のチャット、画像生成は1日3回までという制限があるようです。(記事執筆時点の情報です。)

しかし、基本的な機能は無料版でも十分に活用できます。ChatGPTやGoogle Geminiなど他の主要なAIチャットボットが有料プランを展開する中、Grokの無料化は大きな意味を持ちます。

↑ちなみにXの有料プランは、ベーシック、プレミアム、Xプレミアムプランの3種類が存在します。月額980円のプレミアムプランに課金するとGrokの機能を制限なしで使えるようになるようです。

Xの有料プラン一覧ページはこちら
https://x.com/i/premium_tier_switch

Grok AIの活用方法

Grokの特徴を最大限に活かした具体的な活用シーンをご紹介します。

日常的な情報収集

Grokの最大の強みは、X上の最新情報をリアルタイムで分析できる点です。以下のような場面で特に威力を発揮します:

  • 今日のトレンドニュースの要約
  • 特定のトピックに関する世界中の反応
  • 最新のイベントやトレンド情報の把握
↑新しく発売されたゲームの感想を知りたければGrokに質問することでX上のポストの情報も総括してくれます。Xのポストはわりと忖度のない本音の情報が多いのでリアルな情報を得やすいです。
↑購入を検討している機材などについてもX上の投稿を元にしたリアルな検索結果を得られるので世の中の人々の本音をリサーチしたい際には適していると感じます。

特に、小規模から中規模の企業やスタートアップにとって、Grokは直感的なインターフェースと効率的なタスク自動化により、導入しやすいツールとなっています。

↑仕事で使うような専門的な情報に関しても、X上のポストも参考にしながら情報をまとめてくれるので専門的な情報のリサーチにもなかなか役に立つと感じます。

他のAIチャットボットとの比較

(↑Grok2になったことでチャットボットの性能はChatGPTやClaudeやGeminiなどに対抗できるレベルになったと思いますが、カスタムGPTsなどのカスタムチャットを作る機能がないので使い勝手という意味では他のサービスに劣るかもしれません。)

Grokは他のAIチャットボットと比較して、独自の強みと特徴を持っています。

Grokの強み

リアルタイムな情報アクセス

  • X(旧Twitter)プラットフォームとの完全な統合
  • 最新のトレンドや情報へのリアルタイムアクセス

自然な対話能力

  • カジュアルでユーモアのある対話スタイル
  • 文脈を理解した柔軟な応答

他のチャットボットと比べて弱いと感じるところ

文章生成の質や一度に読み込めるプロンプトの文字数などは以前に比べてGrok2になって大幅にレベルアップしたと感じます。

ただ、あらかじめカスタムの指示を入力しておいたカスタムチャット作成がこの記事の執筆時点では存在しないことで使い勝手が悪いと感じます。

ChatGPTにおけるGPTs、ClaudeにおけるProject、GeminiにおけるGemのようにあらかじめ「このチャットではこのように返事をしてくれ」というチャットごとの指示を入力しておけるカスタムチャット機能がGrokにも実装されるとより様々なタスクで使いやすくなると感じます。

↑ChatGPは「GPT」というカスタムチャットを作成できるのが強みです。ClaudeにはProject、GeminiはGem、PerplexityはSpaceなど主要なAIチャットボットツールにはカスタムチャット作成機能が存在しますが、Grokにはこの記事の執筆時点では存在しません。(上記の画像はChatGPTのカスタムGPT一覧画面です。)
↑Grok2になって、広告の文章など仕事で使えるレベルの文章を執筆してくれるようになったと感じます。(以前のモデルのGrokではかなり微妙でしたので。。)

活用に適した場面

Grokは以下のような用途で特に効果を発揮します:

  • 情報収集と分析: X上の最新情報やトレンドの把握
  • ビジネス活用: 広告文章やSNS投稿、ブログ記事などの執筆作業
  • 個人利用: カレンダー管理、コンテンツ作成、データ分析
↑画像生成も無料プランだと1日3回までの制限はあるようですが使えます。SNS投稿用のちょっとした画像や仕事のプレゼンなどで使うイメージ画像を生成するのにも使えると思います。

今後の展望

↑Xのメニューを隠して、Grokだけしか表示しない画面表示にもできるので、今後単体のAIチャットボットツールとしても売り出していく可能性もありますね。(Grokのスマホアプリも公開されるかもしれない、という噂も聞きました。)

Grokは今後、以下のような進化が期待されています:

  • 拡張現実やIoTとの連携強化
  • 多言語対応の拡充
  • スタンドアロンアプリの提供開始
  • ChatGPTのGPTsのようなカスタムチャット機能

まとめ:無料で使えるGrok AIの可能性

Grokは、Xプラットフォームの強みを活かした独自のAIツールとして、大きな可能性を秘めています。特に注目すべき点は以下の通りです:

  • 完全無料化による高度なAI機能へのアクセス
  • リアルタイムな情報分析と自然な対話能力
  • ビジネスから個人利用まで幅広い活用シーン

今後も継続的な機能改善と性能向上が期待される中、Grokは私たちの日常やビジネスに新しい価値をもたらす可能性を秘めています。

次のステップ

Grokを活用するための第一歩として、以下のアクションをおすすめします:

  1. Xアカウントでログインし、Grokの機能を試してみる
  2. 簡単な質問から始めて、徐々に複雑なタスクに挑戦
  3. ビジネスや日常生活での具体的な活用シーンを見つける

AIの力を最大限に活かし、より効率的で創造的な作業を実現するために、ぜひGrokを活用してみてください。

個人的には、X上に溢れている情報は炎上や分断を煽るものも多く、のめり込むにはお勧めはしませんが、良くも悪くも世の中の人々の本音が聞けるプラットフォームだと思っていますので、心の強い方はXとGrokを活用してみてください。(メンタルが弱い方にはあまりお勧めしません笑)

Grokはこちら

https://x.com/i/grok

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