ArtlistのAI Voice Over機能で生成した日本語音声は使えるのか?

動画のナレーションでお悩みの方必見!今回は、ArtlistのAI Voice Over機能を実際に使って徹底レビュー。日本語対応したこの新機能は、月額11.99ドルから利用可能で、一度に2000文字までのテキストを自然な音声に変換できます。実際の使用例や料金プラン比較、注意点まで詳しく解説していますので、AI音声ナレーションの導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

はじめに

動画制作で悩ましいのがナレーションです。自分で録音するのは恥ずかしい、外注すると費用が高い…。そんな悩みを解決してくれるのがArtlistのAI Voice Over機能です。

今回は実際に使ってみて分かった、その使い方や品質、料金プランまでを詳しく解説していきます。

AI Voice Over機能とは?

Artlistは、これまで動画クリエイター向けにBGMや効果音、動画素材などを提供してきたサービス。そこに新たに加わったのが、AI技術による音声生成機能です。

特筆すべきは日本語にも対応している点。以前は英語など欧米言語のみでしたが、最近のアップデートで日本語ナレーションの生成が可能になりました。

対応言語は:

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • 日本語
  • 韓国語

など、主要言語をカバー。

テキストを入力するだけで、自然な音声を生成できる機能は、動画制作の効率を大きく向上させる可能性を秘めています。では、実際の使い勝手はどうなのでしょうか?

機能の使い方

AI Voice Overの使い方はシンプルです。以下の手順で音声を生成できます。

1. 言語と声質の選択

  • メニューから「Voice Over」を選択
  • 「Voice Catalog」から好みの声を選択
  • 日本語の場合は言語設定を「Japanese」に
(↑一覧の中から自分のイメージに合うAIナレーターを選択します。クリックするとサンプル音声が再生されます。性別については、Male=男性、Female=女性と書いてありますので希望する性別をAIナレーターを選ぶようにしてください。)

2. 感情とスピードの設定

  • 基本スピードは1.0倍がおすすめ
  • 感情設定(Angry、Sad、Optimistic、Curious、Surpriseなど)は必要に応じて
  • 感情設定なしでも自然な読み上げ可能

3. テキスト入力と生成

  • 一度に入力できる文字数は最大2000文字
  • 生成時間は数百字で約1分程度
  • 生成された音声は「My Voice Overs」に保存

便利な機能:

  • お気に入り登録で頻用する音声を保存可能
  • 音声にタイトルをつけて管理
  • 不要な音声は削除可能

注意点:

  • 日本語設定を忘れると意味不明な音声に
  • 長文は複数回に分けて生成が必要
  • 1か月のクレジット制限あり(5万クレジット)

生成された音声はmp3ファイル形式でダウンロード可能。動画編集ソフトに直接インポートして使えます。

実例:ドキュメンタリー風ナレーション作成

実際の使用例をもとに、AI Voice Overの品質を検証してみましょう。野鳥を撮影したドキュメンタリー風の動画に、AI生成のナレーションを入れてみました。(動画は私ヒルトル本人が撮影した鳩の素材です。)

英語ナレーションの場合:

  • アクセントが自然
  • イントネーションが適切
  • プロのナレーターに近い品質
  • 感情表現が説得力あり

日本語ナレーションの場合:

  • 基本的な読み上げは問題なし
  • 一部イントネーションが不自然
  • 「命取りになるのです」など、特定フレーズで違和感
  • クライアントワークなどで完璧を求められる場合は使えるかどうかは疑問です

制作のコツ:

  • ChatGPTで原稿を生成すると効率的
  • 短めの文章に区切って生成
  • 音声を編集ソフトで微調整可能
  • BGMとのバランスで自然さアップ

動画クリエイターとして重要なのは、AI音声の特性を理解して使いこなすこと。完璧な人間らしさを求めるのではなく、AIならではの特徴を活かした使い方を工夫するのがポイントです。

Airtlistの料金プランの比較

Artlistには記事執筆時点において5つのプランがあります。

1.Music & SFX Social プラン

  • 月額$9.99
  • 音楽・サウンドエフェクト
  • 個人ライセンス:1チャンネル用
  • 月払いは$14.99

2.Music & SFX Pro プラン(人気)

  • 月額$16.68
  • 音楽・サウンドエフェクト
  • Premiere Pro用拡張機能付き
  • 3チャンネルまで商用利用可

3.AI Voiceover プラン

  • 月額$11.99
  • AI音声生成機能のみ
  • 商用利用可能
  • 広告・放送にも使用可

4.Footage & Templates プラン

  • 月額$29.99
  • 動画素材
  • ビデオテンプレート
  • LUT(カラーグレーディング)

5.Artlist Max プラン(ベストバリュー)

  • 月額$39.99
  • すべての機能を統合
  • 音楽・サウンドエフェクト
  • AI音声生成
  • 動画素材・テンプレート
  • Premiere Pro用プラグイン
  • 3チャンネルまで商用利用可

注意点:

  • すべて年間契約が必要
  • 50人以下の企業・フリーランス向け
  • ビジネスプランも別途用意

おすすめの選び方:

  • 音声生成のみ必要→AI Voice Overプラン
  • 動画、BGM、効果音、AI Voice Overを全部使う→マックスプラン
  • BGMと効果音のみ必要→Music & SFX Social プラン
  • 動画素材中心の利用→フーテージ&テンプレートプラン

メリット・デメリットまとめ

メリット:

  • コスト削減:外注と比較して大幅な費用削減が可能
  • スピード:数分で音声生成が完了
  • 多言語対応:日本語含む主要言語に対応
  • 編集が容易:何度でも再生成可能
  • 柔軟な感情表現:複数の感情設定に対応

デメリット:

  • 日本語の不自然さ:一部イントネーションに違和感
  • 文字数制限:2000文字までの制限あり
  • クレジット制限:月5万クレジットまで
  • 年間契約限定:月払いプランなし

おすすめの使用シーン:

  • 商品紹介動画
  • 解説系コンテンツ
  • 企業PR動画
  • eラーニング教材
  • ドキュメンタリー風コンテンツ

導入前の注意点:

  1. 目的の明確化:音声のみか、総合的な素材が必要か
  2. 予算の確認:年間契約前提の料金計算
  3. 品質の許容度:完璧な自然さを求めない用途に
  4. 使用頻度:クレジット制限内で収まるか

まとめ

ArtlistのAI Voice Overは、コストパフォーマンスに優れた音声生成ツールです。特に、動画制作を頻繁に行うクリエイターにとって、マックスプランは魅力的な選択肢となるでしょう。完璧な自然さには及びませんが、実用レベルの品質を提供してくれます。

日本語に対応したことで使いやすくなりましたので、弊社でも今後試していくつもりです。AIを使ったナレーション作成に興味がある方はよろしければ試してみてください。

Artlist公式サイトはこちら(弊社のアフィリエイトリンクです)
https://artlist.io/

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