OpenAIの「Sora 2」を使って動画を生成してみた感想

ついに日本でも使えるようになったOpenAIの動画生成AI「Sora 2」。この2日間で100個近くの動画を作って分かったのは、これは単なる面白動画ツールではなく、ビジネスで使える本格的な動画広告が作れるということです。「カメオ機能」を使えば、撮影なしで自分が主役の動画を量産でき、シンプルなプロンプトだけで南の島でのバケーション動画から、電子書籍の宣伝動画まで自由自在。日本語の読み上げや尺の長さなど改善点はありますが、「あと一歩で実用レベル」まで来ています。この記事では、アカウント作成からカメオ設定、効果的なプロンプトの書き方、動画広告を作る際の注意点まで、実体験をもとにすべて公開します。最新の動画生成AIの性能を確かめたい方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

Sora2が早速日本でも使用可能に!

↑Sora2のブラウザ版のスクリーンショットです:タイムライン上に流れてくる他のユーザーが作成した動画の一例です。

こんにちは、ヒルトルです。

つい先日まで「日本ではまだ使えません」とお伝えしていたSora 2が、なんと日本でも使えるようになりました。

正直、この展開の速さには私自身も驚いています。まだ招待コード制での限定公開という状態ではありますが、実際に私もお客様から招待コードをいただいて(招待コードをありがとうございました!)アカウントを作成し、この2日間で100個近くの動画を作ってみました。

そして、試してみて分かったことがあります。

これは、単なる「面白動画を作るだけのツール」ではない。

動画マーケティングに真剣に取り組みたい個人事業主や中小企業経営者にとって、本当に使える可能性を秘めたツールだということです。

もちろん、まだ完璧ではありません。日本語の読み上げがおかしかったり、尺が足りなかったり、顔がちょっと気持ち悪くなったり…ツッコミどころは山ほどあります。

でも、「あと一歩で仕事に使えるレベル」まで来ていると確信しました。

この記事では、私が実際にSora 2を使って100個近くの動画を作った経験をもとに、どんなことができるのか、どうやって始めるのか、そして動画広告を作る際のコツや注意点まで、すべて包み隠さずお伝えします。

Sora 2なら「文章を書くだけ」で動画が完成する

↑私が自分のSora2アカウントで試しに作成した動画の一例です。

Sora 2は、OpenAIが開発した動画生成AIです。

ChatGPTと同じ会社が作っているので、すでにChatGPTを使っている方なら馴染みやすいと思います。

従来の動画制作との決定的な違い

これまでの動画制作は、基本的に「素材を組み合わせる」という発想でした。

動画を撮影したり、必要な素材を用意して、音楽を選んで、テキストを入れて…という作業を、動画編集ソフトなどを使って1つの動画に仕上げていく、というイメージです。

でも、Sora 2は全く違います。

テキストで指示を出すだけで、AIが最初から最後まで動画を作ってくれるのです。

例えば、「ゴリラが料理を作って、柴犬がそれをおいしそうに食べている」とプロンプトに入力するだけで、本当にそういう動画ができてしまいます。

カメラワークも、シーンの切り替えも、すべてAIが判断してくれます。

カメオ機能で「自分が主役」の動画を作れる

↑自分を動画に出演させて、いろんな妄想を実現できます(笑)

さらに驚きなのが、「カメオ機能」です。

これは、自分の顔を撮影して登録しておくと、その顔を使って動画に自分を出演させることができる機能です。

実際に撮影する必要はありません。プロンプトに「@自分の名前」とメンションするだけで、AIが自動的にあなたを動画に登場させてくれるのです。

私も試してみましたが、南の島でバケーションしている動画、ロックバンドのギターボーカルとして野外フェスで演奏している動画、ドイツでビールを飲んでいる動画…自分では絶対に撮影できないようなシチュエーションの動画を、いくらでも作ることができました。

もちろん、よく見ると「本人とはちょっと違うな」という部分はあります。実際、妻に見せたら大爆笑されました(笑)。

でも、「このクオリティの動画が、プロンプトを書くだけで作れてしまう」という事実が、本当にすごいのです。

TikTok風のUIで使いやすい

↑Soraのスマホアプリの自分のアカウントのトップ画面です。

Sora 2は、AI動画専用のSNSのような作りになっています。

他の人が作った動画が流れてきて、それにコメントしたり、「リミックス」して自分バージョンを作ったりできます。まるでTikTokのような感覚ですね。

一度アカウントを作れば、ブラウザからもアクセスできるので、スマホでもパソコンでも使えます。

↑ブラウザでSora2にアクセスした場合の私のアカウントのトップ画面です。スマホでアカウントを作成した後は、ブラウザでも動画生成が可能になります。

実際にどんな動画が作れるのか?100個作って分かったこと

私はこの2日間で、本当にいろんな動画を作りました。

最初は面白半分で遊んでいたのですが、途中から「これ、仕事に使えるんじゃないか?」と本気で考えるようになりました。

面白系コンテンツ:SNSでバズらせたい時に

まず試したのが、純粋に面白い動画です。

「日本のアニメ」とだけ入力して作った動画は、いかにも日本のアニメにありがちなシーンになっていて笑えました。

「たくさんの柴犬と一緒にお風呂に入るゴリラ」なんていう、意味不明だけどシュールで面白い動画も簡単に作れます。

こういった動画は、SNSで話題になりやすいですよね。インパクトがあって、シェアされやすい。

実際、Sora上でも「動物が車に乗っていて警察に止められる」というミーム動画が流行っていて、みんながそれを別の動物に置き換えてリミックスを楽しんでいました。

自分が主役の妄想動画:使い方に注意!

カメオ機能を使って、自分を主役にした動画もたくさん作りました。

  • 東京の街を犬と一緒に散歩している様子
  • ロックバンドのギターボーカルとして野外フェスのメインステージで盛り上げている様子
  • DJとしてクラブで演奏している様子
  • 異世界に転生してファンタジーの世界を旅している様子
  • ドイツのベルリンを旅行している様子
  • 台湾の屋台で餃子を食べている様子
  • ジムのトレーナーの指導のもとスクワットをしている様子

これらをかなりのクオリティで生成できてしまうので、リテラシーが低い人や、年配の方であれば、本物なのか?AI動画なのか?の区別はつかないかもしれませんね。

だからこそ、発信する側はもちろん、情報を受け取る側にも「この写真や動画は本物なのか?それともAI生成なのか?」を常に意識して判別するようなリテラシーが必要ですよね。

もちろん、AI動画を使って、「自分はこんなことをしてます!」と自分の価値を錯覚させるような詐欺的な使い方はNGです。

この辺りは、SNSのプラットフォーム側でも「この動画や写真はAI生成である」とわかりやすく表示されるような規制は必要だと感じます。

ビジネス活用:動画広告を作ってみた

↑Sora2で生成した架空の広告動画の一部

そして、一番可能性を感じたのが、動画広告の制作です。

私は、ChatGPTとGeminiに「私のチャット履歴を元に、動画広告のシナリオを作って」とお願いして、いくつかのパターンを作ってもらいました。

例えば、こんな内容です:

パターン1:通勤の悩みを解決する広告

「満員電車とはさようなら。自宅で働き、好きな場所で暮らす。そんな毎日、手に入れませんか?」

実際に作ってみると、満員電車に乗っている私の姿から、自宅で気持ちよく働いている姿へと切り替わる動画ができました。

日本語の読み上げは「手に入れませんか」が「手に入れませか」みたいになってしまって、ちょっと笑えるクオリティでしたが、それでも「おお、広告っぽい!」という仕上がりにはなりました。

パターン2:AIツールの電子書籍を宣伝する広告

「AIツール、多すぎてどれを選べばいいのか分からない。え、これなら一目で分かる。本当に必要なツールが見つかるかも。最新AIツール大全、今すぐ無料でダウンロード。」

この動画は、実際の電子書籍の表紙画像をアップロードして作りました。

書籍の表紙がちゃんと動画に反映されて、それを手に取ったり読んだりしているシーンが自動生成されました。これはかなりいい線いってると思いましたね。

パターン3:オンライン講座を宣伝する広告

「どうして私の講座は売れないんだろう…え?これを知れば毎日自動で売れるようになる?」

これは、悩んでいる表情から、成功して喜んでいる表情へと変化していく動画です。

表情の変化がリアルで、「この人、本当に悩んでたんだな」という感じが伝わってくる仕上がりになりました。

ただし、完璧ではありません。

10秒という尺に対してセリフが長すぎると、途中で切れてしまいます。日本語の読み上げも、まだちょっと不自然です。顔も、時々気持ち悪い感じになります。

それでも、「このクオリティの広告動画が、プロンプトを入力するだけで数分で作れてしまう」という事実は、本当に革命的だと思います。

Sora 2の始め方:アカウント作成からカメオ設定まで

それでは、実際にSora 2を始める方法を解説していきます。

現状:招待コード制だが、もうすぐ一般開放されるはず

この記事を書いている時点では、Sora 2はまだ招待コード制です。

アカウントを持っている人から招待コードをもらわないと、使い始めることができません。そして、アカウントを作ると、自分も4人まで招待することができます。

私もお客様から招待コードをいただいて始めて、その後自分のお客様4名に先着順でアカウントを作っていただきました。

ただ、日本でも使えるようになったということは、そう遠くないうちに一般開放されるんじゃないかと予想しています。

なので、今すぐ使えない方も、この記事を読んで「どんなことができるのか」を把握しておいてください。

ステップ1:ChatGPTアカウントの準備

Sora 2を使うには、ChatGPTのアカウントが必要です。

私自身は月額20ドルのChatGPT Plusプランを使っているのですが、どうやら無料のChatGPTアカウントでもSora2で一定数の動画は生成可能のようです。

ちなみに、月額200ドルのChatGPT Proプラン(約3万円)に入ると、動画の尺が15秒まで延びて、画質も上がるそうです。

私も以前数ヶ月だけChatGPT Proプランに入っていたことがありますが、今は20ドルのPlusプランに戻しています。このクオリティで15秒まで延びたとしても、月額3万円払う価値があるかというと…ちょっと微妙かなというのが正直なところです。

ステップ2:スマホアプリでアカウント作成

Sora 2は、最初はスマホアプリから始める必要があります。

App StoreまたはGoogle Play Storeで「Sora」と検索してアプリをダウンロードしてください。

招待コードを入力してアカウントを作成すると、TikTokのようなUIで、他の人が作った動画が流れてきます。

ここで動画にコメントしたり、いいねしたり、リミックスしたりすることができます。

ステップ3:カメオ機能の設定(超重要!)

アカウントを作ったら、すぐにカメオ設定をしておきましょう。

これをやらないと、自分を動画に出演させることができません。

右上のプロフィールアイコンをタップして、「カメオへのアクセス」を選択します。

すると、画面上にランダムな数字が表示されますので、それを声に出して読み上げてください。私は英語で読み上げましたが、日本語でもいいのかもしれません。

そして、正面と横を向いて顔を撮影します。これでAIがあなたの顔を学習します。

ここで注意点が一つ。

このとき着ていた服が、カメオ出演する際にデフォルトの服として使われてしまいます。

私はたまたまシンプルなTシャツを着ていたのでまだマシでしたが、変な服を着ていると、動画に出演するたびにその服が出てきてしまうので注意してください。

もちろん、プロンプトで「スーツを着ている」などと指定すれば変えることはできますが、デフォルトの服は撮影時のものになります。

また、髭を剃ったり髪型を変えたりした場合は、再度撮影し直すことをおすすめします。

カメオの公開範囲設定も忘れずに

カメオ設定では、「誰が自分のカメオを使えるか」を選択できます。

  • 自分だけ:自分だけが使える(おすすめ)
  • 私が承認したユーザー:承認した人だけ使える
  • 相互:相互フォローの人が使える
  • 全員:Sora 2を使っている人なら誰でも使える

基本的には「自分だけ」に設定しておくのが無難です。

有名人やインフルエンサーなら「全員」にして、みんなに遊んでもらうのも面白いかもしれませんが、普通の人は自分だけにしておきましょう。

ステップ4:ブラウザ版でも使えるようになる

スマホアプリでアカウントを作ると、ブラウザからも使えるようになります。

Sora.comにアクセスして、ChatGPTのアカウントでログインすれば、パソコンからも動画を作れます。

プロンプトを長文で入力したい場合や、画像をアップロードしたい場合は、パソコンの方が作業しやすいですね。

効果的な動画を作る「プロンプトの書き方」

Sora 2で動画を作る際、一番重要なのがプロンプトです。

どんな文章を入力するかで、できあがる動画のクオリティが大きく変わります。

私が100個近く作ってみて分かった、効果的なプロンプトの書き方をレベル別にお伝えします。

初心者向け:シンプルな一文でOK

最初は、とにかくシンプルに書いてみてください。

例えば:

  • 「日本のアニメ」
  • 「ゴリラが料理を作って、柴犬がそれをおいしそうに食べている」
  • 「東京の街を犬を散歩している」

これだけで、それなりにいい感じの動画ができます。

まずは気軽に、頭の中に浮かんだイメージを日本語で入力してみる。これが第一歩です。

細かいことを気にせず、とにかく試してみることが大事です。5個も10個も作っているうちに、「こう書くとこうなるんだな」という感覚がつかめてきます。

中級者向け:カメオ機能を使ってみる

慣れてきたら、自分をカメオ出演させてみましょう。

プロンプトの最初に「@自分の名前」とメンションするだけです。

例えば私のアカウントの場合は:

  • 「@philitaro ドイツのベルリンを旅行している」
  • 「@philitaro ジムのトレーナーの指導のもとスクワットをしている、とても辛そう」
  • 「@philitaro 台湾の屋台で餃子を食べている、食レポをしている」

こうすると、自分が主役の動画ができます。

最初は自分の顔が動画に出てくるのが気持ち悪いかもしれませんが(笑)、何度か作っているうちに慣れてきます。

そして、「こういう表情を作りたい」「こういう雰囲気にしたい」というイメージが湧いてくるはずです。

↑私がサラリーマンとしてスーツを来て満員電車に乗っている動画のスクリーンショットです(笑)

上級者向け:ChatGPTで詳細なプロンプトを自動生成

本格的に動画広告を作りたい場合は、もっと詳細なプロンプトが必要です。

でも、そんな詳細なプロンプトを自分で一から書くのは大変ですよね。

そこで、ChatGPTに書いてもらいましょう。

私は、ChatGPTのカスタムGPTとして、「Sora 2用のプロンプトを自動生成するチャット」を作りました。

これに、ランディングページの文章や商品の説明文を貼り付けると、以下のような詳細なプロンプトを作ってくれます:

シーン内容:どんなシーンか

場所・環境:どこで撮影しているか

カメラワーク:どんなカメラの動きか

視点:一人称か三人称か

雰囲気・スタイル:明るいのか暗いのか

光・色彩:どんな色合いか

登場人物:誰が出てくるか

小道具:何が映っているか

ナレーション・セリフ:何を喋るか

画面上のテキスト:どんなテロップを出すか

映像の長さ・テンポ感:何秒でどんなテンポか

こういった要素を、冒頭フック3秒、中盤4秒、ラスト3秒のように分けて、詳細に記述してくれます。

このプロンプトをそのままSora 2に貼り付けるだけで、かなりクオリティの高い動画広告ができます。

このカスタムGPTは、私のAI Webライティングマスタークラスに参加されている方限定でシェアしています。

参加されている方は、ぜひ活用してみてください。参加されていない方でも、ChatGPTに「Sora 2用の詳細なプロンプトを作って」とお願いすれば、それなりのものを作ってくれるはずです。

動画広告を作る際の注意点とコツ

実際に動画広告を作ってみて分かった、いくつかの注意点をお伝えします。

10秒の尺に収めるのが難しい

Sora 2で作れる動画の長さは最大10秒です。(月額200ドルのChatGPT Proプランを契約すると15秒までの動画を作れるようになります。)

10秒って、思っているより短いんですよね。

ChatGPTに広告のシナリオを作ってもらうと、たいてい長すぎて10秒に収まりません。そうすると、セリフの途中で動画が終わってしまって、「今すぐ無料で…」みたいな中途半端なところで切れてしまいます。

コツは、シナリオを作る段階で「10秒以内に収まるセリフにして」と明確に指示することです。

そして、実際に作ってみて、長すぎたらシナリオを短くして再度作り直す。この試行錯誤が必要です。

理想的には、7秒から8秒くらいで終わるくらいのセリフにしておくと、余裕を持って収まります。

日本語の読み上げは完璧ではない

Sora 2は英語圏で開発されたツールなので、日本語の読み上げはまだ微妙です。

「手に入れませんか」が「手に入れませか」になったり、イントネーションが不自然だったり、インド人っぽい発音になったり…細かい部分で気になるところはあります。

もし、日本のお客様向けに動画広告を作るなら、今の時点ではまだ「字幕メイン、音声はBGM程度」という使い方の方がいいかもしれません。

あるいは、動画はSora 2で作って、音声だけ別のツール(ElevenLabsなど)で作って後から合成する、という方法もあります。

カメオ機能の精度は「そこそこ」

カメオ機能で自分を動画に出演させることができますが、精度は完璧ではありません。

本人が見れば「なんか違うな」と分かります。

私の妻に見せたら大爆笑されましたし、友達に見せても「似てるけど、やっぱり違うね」と言われました。

ただ、私のことを知らない人が見れば、「これがヒルトルさんなんだな」と思ってもらえるレベルではあります。

なので、完全に本人として使うのではなく、「イメージ映像」として使う、という割り切りが必要です。

「実際の撮影風景」として使うのではなく、「こういうライフスタイルを目指しています」というイメージ動画として使う。そういう使い方なら十分アリだと思います。

著作権・IPものには要注意

Sora 2が出てきたとき、日本の有名なアニメやキャラクターに似た動画が作れてしまうことが話題になりました。

ドラゴンボール風、ワンピース風、ナルト風、ジブリ風…そういった動画が簡単に作れてしまったんですね。

私も試しにジブリ風の動画を作ってみましたが、これを公開するのは明らかにまずいと思いました。

アメリカのディズニーやマーベルヒーローズは検閲がかかって作れなくなっていますが、日本のIPものはまだ規制が追いついていない感じです。

でも、著作権的にアウトなことは間違いないので、仕事で使う動画では、有名なキャラクターやブランドを連想させる表現は避けてください。

遊びで作ってSora内で共有するくらいならいいかもしれませんが、YouTubeやInstagram、Facebookなどの他のプラットフォームにアップするのは控えた方が無難です。

更新:その後、日本のIPモノの動画を生成する指示をしても、動画生成ができなくなったようなので、クレームを受けて規制を強化したと思われます。

Soraのウォーターマークが入る

Sora 2で作った動画には、Soraのウォーターマーク(透かし)が入ります。

これは消すことができません。

なので、「完全にプロが作ったような動画」に見せることは、今の時点では難しいです。

ただ、逆に「AI技術を積極的に取り入れている先進的な会社」というブランディングには使えるかもしれませんね。

よくある質問

Sora 2について、よく聞かれる質問をまとめておきます。

Q1:無料で使えるの?制限はある?

A:ChatGPTのプラスプラン(月額20ドル)があれば使えます。無料プランでも使えるかは未確認です。

制限については、私は2日間で100個近く作りましたが、「もう作れません」という制限がかかったことはありません。

ただ、SNS上では「1日に100個くらい作ると制限がかかる」という情報も見かけました。普通に使う分には、制限を気にする必要はないと思います。

また、同時に5個までプロンプトを走らせることができます。1つの動画ができるまでに2〜3分かかるので、待っている間に次のプロンプトを入力しておくと効率的です。

Q2:どんな動画が作れないの?

A:暴力的な内容、性的な内容、差別的な内容など、倫理的に問題のある動画は作れません。

また、有名人や実在の人物を勝手に使うこともできません。カメオ機能で使えるのは、自分自身か、カメオ出演を許可している人だけです。

有名なキャラクターやブランドも、前述の通り避けた方がいいでしょう。

Q3:カメオ機能の精度はどれくらい?

A:「そこそこ似ている」というレベルです。

本人が見れば違和感がありますが、他人が見れば「この人なんだな」と思ってもらえるレベルです。

また、顔の角度や表情によって、似ている時と似ていない時があります。何度か作ってみて、一番いいものを選ぶ、という使い方がおすすめです。

Q4:商用利用は可能?

A:OpenAIの利用規約では、Sora 2で作った動画を商用利用することは可能です。

ただし、前述の通り、著作権や肖像権には十分注意してください。

また、Soraのウォーターマークが入るので、「完全にプロが作った動画」として使うのは難しいです。

「AI技術を活用して作った動画です」という前提で使うのが誠実だと思います。

AIが進化しても、人間にしかできないことがある

ここまで読んで、「AIがここまで進化したら、人間はもう必要なくなるんじゃないか」と不安に思った方もいるかもしれません。

でも、私はそうは思いません。

確かに、Sora 2は驚くべき技術です。数年前には想像もできなかったことが、今では簡単にできるようになっています。

でも、だからこそ、人間が顔を出して語ることの価値は高まっていくと思います。

Sora 2で作った動画は、確かに面白いし、一見するとすごいです。でも、よく見ると「なんか違和感があるな」「やっぱりAIだな」と分かります。

そして、何より「魂が入っていない」んですよね。

本当にその人が経験したこと、悩んだこと、乗り越えたこと…そういったストーリーは、AIには作れません。

YouTubeで長尺の動画を見るとき、ポッドキャストを聞くとき、ライブ配信を見るとき…私たちが求めているのは、「その人の生の声」です。

AIが全盛の時代だからこそ、人間が自分の言葉で語ることには、圧倒的な価値があるのです。

Sora 2のような技術は、あくまで「ツール」です。

効率化できる部分は効率化して、その分、人間にしかできないことに時間を使う。そういう使い方が正しいんじゃないかと思います。

今すぐできる次のステップ

最後に、あなたが今すぐ取り組めるアクションをお伝えします。

すでに招待コードがある方

もしすでにSora 2の招待コードを持っている方は、今すぐ試してみてください。

最初は遊び半分でいいので、頭の中に浮かんだイメージを日本語で入力して、動画を作ってみる。10個、20個と作っているうちに、「こう書くとこうなるんだな」という感覚がつかめてきます。

そして、カメオ機能も試してみてください。自分が主役の動画を作ってみて、SNSで反応を見るのも面白いと思います。

まだ使えない方

まだ招待コードを持っていない方は、もう少し待てば一般開放されるはずです。

その間にできることは、動画マーケティングの基礎を学んでおくことです。

どんなに素晴らしいツールがあっても、「何を伝えるか」が明確でなければ、効果的な動画は作れません。

  • 自分の商品の魅力は何か?
  • ターゲットはどんな人か?
  • その人はどんな悩みを持っているか?
  • 自分の商品でどんな未来を提供できるか?
  • それを踏まえて、どんな動画を作りたいか?を明確にイメージする

こういったことを整理しておくと、いざSora 2が使えるようになったときに、すぐに効果的な動画を作ることができます。

まとめ

Sora 2は、まだ完璧ではありません。でも、「あと一歩で仕事に使えるレベル」まで来ています。

ChatGPT 3.5が出てきたときと同じように、今はまだ「すごいけど仕事では使えないな」という段階です。

でも、1年後、2年後には、本当に実用レベルになっているはずです。

その時に備えて、今から触っておくことをおすすめします。

新しい技術は、早く触った人が圧倒的に有利です。みんなが使い始めてから慌てて学ぶのではなく、今のうちから遊びながら学んでおく。

それが、これからの時代を生き抜くための秘訣だと思います。

それでは、あなたもぜひSora 2を試してみてください。そして、面白い動画ができたら、ぜひSNSでシェアしてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Sora公式サイトはこちら
https://sora.com/

SoraのiOSアプリはこちら(本記事の執筆時点ではiOSのみ)

https://apps.apple.com/jp/app/sora-by-openai/id6744034028

このブログ記事の内容を解説した動画はこちら

関連記事はこちら

最新情報をチェックしよう!