Moonvalleyの動画AI「Marey」個人向けプランは終了

Moonvalleyの動画AI「Marey」個人向けプランは終了

追記(2026年9月):この記事で紹介しているMarey(Moonvalley)は、個人向けの月額プランの提供を終えました。Standard・Plus・Proという個人向けプランの自動更新は2026年3月23日で止まり、公式サイトの申込みボタンを押しても、今はそのお知らせのページに転送されます。個人が新しく申し込む窓口はありません。既にお金を払っていた人も、請求期間が終わるとアカウントにアクセスできなくなる、と公式に書かれています。

といっても、サービスそのものが無くなったわけではありません。Moonvalleyは映画スタジオや企業との提携に専念する、という方針変更です。個人が今からMareyを試すなら、fal.aiのようなAPIを扱うサービス経由で、作った分だけ支払う形になります。くわしくは「Mareyモデルの利用方法と注意点」の節にまとめました。なお、掲載している画面写真は2025年3月時点のもので、当時のまま残しています。

あなたは「AI動画生成」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか?低品質で不自然な動きの動画、著作権の問題、使いにくいインターフェースなど…今までのAI動画生成ツールには、まだまだ課題が多いと感じていたかもしれません。

特に、個人事業主やフリーランスの方にとって、高品質な動画コンテンツを作成するためには、高額な制作費や専門的なスキルが必要でした。そのため、「動画マーケティングを始めたいけれど、ハードルが高すぎる…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな状況を大きく変える可能性を持つツールが登場しました。Moonvalley社が2025年3月12日に発表した「Mareyモデル」です。このAI動画生成ツールは、完全にライセンスされた映像だけで学習させたと公式サイトに書かれています。この説明は2026年9月時点でも変わっていません(ただし、あくまで会社側の説明で、第三者が中身を検証したものではありません)。

この記事では、Mareyモデルの革新的な機能や特徴、そして個人事業主やフリーランスのあなたがこれをどのように活用できるかについて、詳しく解説していきます。

↑2025年3月13日に公開されたMareyモデルの公式発表ポスト

Mareyモデルとは?画期的なAI動画生成ツールの全容

Mareyモデルは、Google DeepMind、Meta、Microsoft、TikTokなどの主要なAI・テック企業の元従業員によって設立されたMoonvalley社が2025年3月に発表したAI動画生成ツールです。映画スタジオや映画製作者、企業ブランド向けに特化しており、プロフェッショナルな動画制作を可能にする画期的な機能を多数搭載しています。

↑公式のYouTube動画です

Mareyモデルの主な特徴

  • ネイティブHD動画生成

高解像度の動画を直接生成できるため、アップスケーリングによる画質劣化が最小限に抑えられます。あなたのプロダクトやサービスを美しく魅力的に見せることができます。

現行のMarey Realism V1.5は、1920×1080(いわゆる1080p)で出力します(2026年9月時点)。

  • 長時間動画生成

1回の処理で一貫性のある長めの動画を作れる、というのが2025年3月の発表時の説明でした。ただ、実際に提供されている現行モデル「Marey Realism V1.5」で作れるのは5秒か10秒です(2026年9月時点)。発表時の説明と実際の仕様は違うので、長さを当てにして制作の計画を立てないようにしてください。

  • レイヤー別編集

前景、中景、背景を個別に編集できるため、細かな修正や調整が可能になりました。特定の要素だけを変更したい場合にも対応できます。

  • 多様な入力形式

テキストプロンプトだけでなく、ストーリーボードやスケッチ、既存の映像を参照として使用できるため、あなたのイメージをより正確に反映させることができます。

  • 拡散-トランスフォーマーハイブリッドモデル

拡散モデルとトランスフォーマーという2つの仕組みを組み合わせることで、生成される動画の品質と制御性を高めた、と説明されています。

Mareyモデルが他のAI動画生成ツールと決定的に違う点

Mareyモデルが他のAI動画生成ツールと最も異なるのは、倫理的なデータ使用へのこだわりです。

多くのAIモデルはウェブ上からスクレイピングした動画や画像データを使用しており、著作権侵害のリスクが高いとされてきました。これに対し、Mareyモデルはライセンスを取得した映像だけで学習させたと公式サイトに書かれています(2026年9月時点でも同じ説明です)。ただし、これはあくまで会社側の説明で、第三者が学習データの中身を検証したわけではありません。

Moonvalley社は、AI映画・アニメーションスタジオであるAsteriaと協力し、Asteriaが所有するドキュメンタリースタジオXTRのコンテンツや、他のクリエイターからライセンスを取得したデータのみを使用しています。

さらに、データ提供者に対しては、動画の長さに応じた報酬を支払う仕組みを採用しています。例えば、12ヶ月または4ヶ月の固定期間ライセンス契約に基づき、時間単位または分単位で支払われるとのことです。

この考え方どおりなら、著作権の心配をしにくい動画生成ツールということになります。公式サイトも「商用利用に安全なモデル」と名乗っています(2026年9月時点)。とはいえ、法的なリスクがゼロだと保証されたわけではありませんので、仕事で使うときは実際に利用するサービスの利用規約もご確認ください。

Mareyモデルを活用できるケーススタディ

では、個人事業主やフリーランスの方が、具体的にどのようにMareyモデルを活用できるのでしょうか?いくつかのケーススタディを紹介します。

ケース1:オンラインコース制作者の場合

あなたが知識やスキルをオンラインで販売している場合、Mareyモデルを使えば、高品質な講義動画や説明動画を簡単に作成できます。例えば、複雑な概念を説明するアニメーションや、製品の使い方を示すデモンストレーション動画などが、テキストプロンプトだけで生成可能になります。

ケース2:コンサルタントの場合

クライアントへのプレゼンテーション資料に動画を取り入れることで、提案の説得力が大幅に向上します。Mareyモデルでは、あなたのビジネスコンセプトを視覚的に表現した動画を、専門的な映像制作の知識がなくても作成できます。

ケース3:ECサイト運営者の場合

商品の魅力を伝えるためのプロモーション動画を、低コストで次々と制作できます。商品の使用シーンや特徴を視覚的に表現することで、顧客の購買意欲を高めることができるでしょう。

Mareyモデルの利用方法と注意点

↑Mareyモデルを使用するには待機リストに登録する必要があり

※この画面写真は2025年3月時点のものです。今は同じ場所を開いても、個人向けプランを終えたというお知らせのページに転送されます。

現在の利用状況

この記事を書いた2025年3月19日の時点では、Mareyモデルは招待制の待機リストを通じて限定的に提供されていました。アルファグループとして数人の映画製作者が使い始めた段階で、数週間から数ヶ月以内に完全公開される予定だと説明されていました。

ところが、その後に起きたのは完全公開ではありませんでした。Moonvalleyは個人向け(自分で申し込む形)の月額プランをやめて、映画スタジオや企業との提携に絞ると発表したのです。今の状況を次にまとめます。

今から個人でMareyを使うには

まず押さえておきたいのは、公式サイトから個人が申し込む窓口は無くなったという点です(2026年9月時点)。Standard・Plus・Proという3つの個人向けプランは、自動更新が2026年3月23日で止まりました。公式サイトの「START CREATING」ボタンを押しても、そのお知らせのページに転送されるだけです。既存の利用者についても、請求期間が終わるとアカウントにアクセスできなくなる、と公式に書かれています。

とはいえ、会社がなくなったわけでも、Mareyが消えたわけでもありません。公式サイトは動いていて、公開されているのは映画スタジオ・制作会社・広告主向けの提携の問い合わせフォームです。誰でも使える公開APIについては、「使えるようになったらお知らせします」という待機リストの受付段階にとどまっています。

では個人はどうするか。現実的なのは、fal.aiのようなAPIを扱うサービス経由で、作った分だけ支払う形です。ComfyUIのAPIノードからも呼び出せます。fal.aiの公式表示では、5秒の動画で1.50ドル、10秒で3.00ドル(テキストから作る場合も、画像から作る場合も同額。2026年9月時点)。月額を払わずに1本だけ試せるのは、個人には助かるところです。金額は変わりますので、使う前に必ず公式の料金ページでご確認ください。

利用時の注意点

  • 使用目的の明確化

Mareyモデルは高機能なツールですが、まずはあなたのビジネスでどのように活用するかを明確にしましょう。目的が明確でないと、せっかくの機能を活かしきれません。

  • 著作権への配慮

Mareyモデルは権利処理をした映像だけで学習させたと公式に説明されていますが、生成した動画をどのように使用するかは、あなた自身の責任です。商用利用の際には、利用規約をしっかりと確認しましょう。

  • スキルの習得

使いやすいインターフェースを持つとされていますが、最大限に活用するためには、基本的な操作方法を学ぶ時間を確保するとよいでしょう。

よくある質問とその回答

Q1: Mareyモデルは有料ですか?

A1: この記事を書いた2025年3月の時点では、料金が発表されていませんでした。2026年9月時点では、公式サイトに個人向けの月額プランはありません。個人が使う場合は、fal.aiのようなAPIを扱うサービス経由の従量課金になり、fal.aiの公式表示は5秒で1.50ドル、10秒で3.00ドルです。金額は変わりますので、申し込む前に必ず公式の料金ページでご確認ください。

Q2: プログラミングスキルは必要ですか?

A2: 基本的なプロンプト(指示文)の入力だけで動画を生成できるため、プログラミングスキルは必要ないとされています。ただし、より細かな調整をするためには、ツールの仕様を理解する必要があるでしょう。なお2026年9月時点では、個人が使う入口がfal.aiのようなAPI提供サービスの画面になります。プログラミングまでは要りませんが、英語の画面に少し慣れる必要はあります。

Q3: 生成された動画の著作権は誰に帰属しますか?

A3: 一般的にAIツールでは、生成されたコンテンツの著作権はユーザーに帰属することが多いですが、Mareyモデルの具体的な利用規約は必ずご自身で確認してください。公式サイトは2026年9月時点でも「ライセンスを取得した映像だけで学習させた、商用利用に安全なモデル」と説明しています。ただしこれは会社側の説明です。仕事で使う前に、実際に利用するサービス(fal.aiなど)の規約もあわせてご確認ください。

Mareyモデルが変える動画マーケティングの未来

Mareyモデルのような倫理的に訓練されたAI動画生成ツールの登場は、動画マーケティングの民主化を大きく前進させる可能性を秘めています。

今まで高額な制作費や専門的なスキルが必要だった高品質な動画コンテンツが、個人事業主やフリーランスの方でも手の届くものになれば、オンラインでのビジネス展開の幅が大きく広がるでしょう。

特に、自分の知識やスキルをオンラインで販売したい方にとって、魅力的な教材やプロモーション動画を簡単に作成できることは、大きなアドバンテージとなります。顧客獲得のハードルが下がり、より多くの人に価値を届けられるようになるのです。

まとめ:Mareyモデルがもたらす可能性に注目しよう

Moonvalleyの「Mareyモデル」は、ライセンスを取得した映像だけで学習させたと説明されている、映画制作向けのAI動画生成ツールです。その考え方自体は2026年9月時点でも変わっていません。

ただし、個人向けの月額プランは終わりました(2026年9月時点)。今から個人で試すなら、fal.aiのようなAPIを扱うサービス経由になります。企業や制作会社として使いたい場合は、公式サイトの提携の問い合わせフォームから連絡する形です。条件は変わることがあるので、公式サイトでご確認ください。

動画コンテンツの力を活用して、あなたのビジネスを成長させる絶好のチャンスかもしれません。技術の進化に注目しながら、自分のビジネスにどう取り入れるか、今から考えておくことをおすすめします。

Moonvalleyの公式サイトはこちら

https://www.moonvalley.com

個人向けプランについてのお知らせ:https://www.moonvalley.com/selfserve
企業・制作会社向けの問い合わせ:https://www.moonvalley.com/partner-with-us
(いずれも2026年9月時点のページです)

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