ChatGPT-4.5はもうオワコンか?

「少し前に話題になったChatGPT-4.5ってどうなったの?」もしあなたがそう疑問に思っているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。なぜ鳴り物入りで登場したGPT-4.5がプロの現場では使いづらいのか、主流のGPT-4oと何が違うのかを実際の執筆例で徹底比較。さらに、私が文章作成で本当に頼りにしているChatGPT以外のAIツールも正直にお話しします。もうツール選びで迷わない、あなたの目的に合った「本当の相棒」を見つけるための、具体的で分かりやすい結論がここにあります。

AIライティングツール選びで、あなたも悩んでいませんか?

話題のAI、本当に「使える」のは一体どれ…? 私がたくさんのツールを試して、ようやくたどり着いた正直な結論をお話しします。

「AIを使って、もっと効率よくブログ記事やメルマガを書きたいな…」

「でも、ChatGPTだけでも種類がたくさんあるし、他のAIツールもよく聞くけど、結局どれを使えばいいんだろう?

あなたもそんなふうに頭を抱えてはいませんか?

何を隠そう、AIツールの活用法を日々研究しているこの私自身も、あなたと全く同じことで、つい最近まで悩んでいました。

特に、2025年の2月ごろに登場したChatGPTの新しい種類、「GPT-4.5」には、私も大きな期待を寄せていたんです。

「人の心を動かすような、もっと自然な文章が書けるらしいぞ」

そんな評判を聞いて、私も「これでライティングがもっと楽になるかもしれない!」と、かなりワクワクしていました。

もちろん、その性能は気に入っていたのですが、現在、ChatGPT-4.5は残念な状況にあると言ってもよいでしょう。

そこで今回は、ChatGPTのモデルごとの違いや、ChatGPT以外に文章を書いてもらう目的でのおすすめのAIチャットボットは何なのか?を解説します。

高性能なのに…なぜGPT-4.5は“隅っこ”に追いやられてしまったのか?

鳴り物入りで登場した、あの「感情豊かなAI」。その素晴らしい能力とは裏腹に、今、ほとんどの人がまともに使えない状態にある、そのちょっと悲しい理由をお話しします。

人の心を動かす「文章力」は本物だった

まず、誤解のないように言っておくと、GPT-4.5の性能、特に文章を作る能力は本当に素晴らしいものでした。

ただ賢いだけじゃない。こちらの意図を深く汲み取って、まるで人間が書いたかのような、温かみのある、感情に訴えかける文章を書いてくれる。それがGPT-4.5の最大の魅力だったんです。

私も「これはすごい!」と、その文章力に惚れ込みました。

しかし、いつのまにかChatGPT-4.5は隅に追いやられてしまいました。

あまりにも厳しすぎる「利用回数」の壁

↑ChatGPT-4.5はいつのまにか「他のモデル」に追いやられてしまったので、今ではほとんど使っている人はいないでしょうね。。もしかすると「GPT-4.5はコストがかかるのであまり使わないでくれ」というOpenAI社からのメッセージかもしれませんね。

問題は、利用回数の制限が厳しくなってしまったことです。

現在、月額20ドル(日本円で約3,000円)のプラスプランでは、このGPT-4.5、なんと1週間に10回ほどやり取りをすると、もう使えなくなってしまうんです。

(発表当初はもっと使えたと記憶していますが、いつの間にか回数制限が厳しくなってしまったようです。)

たった10回です。

ちょっとブログ記事の構成を相談して、いくつか文章を書いてもらったら、もう「今週分は終わりです。また来週まで使えません」と、あっさり言われてしまう。

これでは、まともに長い文章を書いてもらうなんて、夢のまた夢ですよね。

せっかくの高性能なスポーツカーも、週に一度、家の周りを一周しかできないと言われたら、あなたもがっかりするはずです。まさに、今そんな状態になってしまっているのです。

上のプランなら使える?正直、おすすめしにくい理由

「じゃあ、もっと高いプランにすればいいんじゃないの?」

そう思うかもしれません。

確かに、月額200ドル(約3万円)ほどの上位プランにすれば、もっとたくさん使えるようにはなるでしょう。

しかし、私は正直、あまりおすすめできません。

なぜなら、一つのツールに毎月3万円以上を支払うのであれば、そのお金でChatGPTだけでなく、他の優秀なAIツール(例えばGeminiやClaudeなど)を複数契約した方が、できることの幅がずっと広がるからです。

素晴らしい能力を持っているのに、ほとんどの人がその恩恵を受けられない。

これが、GPT-4.5が、登場からわずか数ヶ月で“隅っこ”に追いやられてしまった、悲しい現実なのです。

GPT-4.5 vs GPT-4o 同じお題でブログ記事を書かせてみたら…

論より証拠。同じ命令でブログ記事を書かせた時、この2つのAIは一体どんな違いを見せるのか? その驚くほど分かりやすい結果を、あなただけにお見せします。

「どちらのAIが、より質の高い文章を書くのか?」

その疑問に答えるため、私は実際に「AIで文章を書くコツ」という同じお題で、GPT-4.5とGPT-4oの両方にブログ記事を書いてもらう、という簡単な実験をしてみました。

GPT-4.5:文章量は多く、内容は濃い印象

↑ChatGPT-4.5に書いてもらったブログ記事の抜粋です。しっかりと長文の文章を書いてくれる傾向があります。

まず、利用制限に怯えながらもGPT-4.5に書かせた記事ですが、これは期待通り、かなり良い出来栄えでした。

箇条書きや絵文字に頼ることなく、しっかりと文章で説明しようという意思が感じられます。

文字がぎっしりと詰まっていて、パッと見た時の情報の密度が濃いんです。

「ちゃんと考えて、深い内容を書いてくれているな」

そんな安心感を与えてくれるのが、GPT-4.5の文章でした。

GPT-4o:悪くはない。でも、文章が少し「軽い」?

↑同じプロンプトで同じテーマについてChatGPT-4oで書かせた文章です。悪くはないのですが、文章量はGPT-4.5に比べると短く、内容も箇条書きが多かったりして、やや薄い文章になりがちです。

次に、今や主流となったGPT-4o。

こちらも、決して悪いわけではありません。日々賢くなっているのが分かる、そつない文章を書いてくれます。

ただ、GPT-4.5と比べてしまうと、どうしても文章が少し「軽く」そして「薄っぺらく」感じてしまうのが正直なところ…。

やたらと絵文字が多かったり、すぐに箇条書きを使いたがったりする傾向があるんですね。

そのため、どうしても文章全体の「密度」が薄く、スカスカな印象を受けてしまうんです。

【画像で比較】見れば一目瞭然、文章の「密度」の違い

↑先ほどお見せした2つの出力結果を横に並べてみました。GPT-4.5のほうが1つのチャットでより長文の文章を書いてくれる傾向があります。

言葉で説明するよりも、見てもらうのが一番早いかもしれません。

いかがでしょうか。

同じお題で書かせたにもかかわらず、GPT-4.5の方が明らかに文章がぎっしりと詰まっているのが、あなたにもお分かりいただけると思います。

もちろん、どちらが良い悪いという単純な話ではありません。

しかし、「より深く、読み応えのある記事を書きたい」と考える私のような人間にとっては、この「密度の差」は、無視できない大きな違いなのです。

正直に話します。私が文章作成でChatGPTよりも「頼りにしている」AIとは

「AIで文章を書くならChatGPT」…本当に、そうでしょうか? 実は、もっとあなたの強力な右腕になってくれるかもしれない、別の選択肢が存在するんです。

さて、ここからは、さらに一歩踏み込んだ、正直な話をさせてください。

前のセクションで、GPT-4.5の文章の質は高い、とお話ししました。

しかし、です。

利用回数の問題を抜きにしても、私が今、ブログ記事やメルマガのような「じっくり読ませる文章」を書く時に、メインで使っているのはChatGPTではありません。

私が今、文章作成の「主役」に選んでいるAI

では何を使っているのか?

それは、「Claude(クロード)」「Gemini(ジェミニ)」といった、別の会社のAIツールです。

なぜなら、これらのAIは、私が求める「文章の濃さ」や「内容の深さ」といった点で、今のChatGPT以上に、満足のいく結果を出してくれることが多いからです。

もちろん、どのAIにも得意・不得意はあります。

私はいつも、ブログ記事を書く前には、いくつかのAIに同じお題を投げて、一番しっくりくる文章を書いてくれたものを採用するようにしています。そして最近、そのコンペで勝ち残ることが多いのが、ClaudeやGemini、というわけなのです。

では、ChatGPTの出番はもうないのか?

↑ChatGPTの画像生成機能を使ってこのようなブログ記事用の画像をよく作ってもらっています。(上記のスクショはOpenAIの「GPT-Image-1」というChatGPTの画像生成モデルをサードパーティツールのPoe上で使っている画像です。)

「じゃあ、もうヒルトルはChatGPTを使っていないの?」

いえいえ、そんなことはありません。

ChatGPTにも、他のAIにはない、素晴らしい役割があります。

私が今、ChatGPTに最も頼りにしている役割。

それは、「画像を作ってもらうこと」です。

↑このようなバナー画像もChatGPTに作ってもらうことが多いです。やはり日本語の文字入りの画像を作ってもらうのは、他のAIモデルだとまだまだ弱いので、そこはChatGPTの強みですね。

ブログに載せるイラストや、SNSで使う画像を作るための英語の命令文(プロンプト)を考えてもらったり、ChatGPT自身の機能でユニークな画像を生成してもらったり。

文章作成の主役の座は譲りつつも、クリエイティブな画像を作るデザイナーとして、私のビジネスを強力にサポートしてくれているのです。

大切なのは、一つのAIに固執するのではなく、それぞれのツールの「得意なこと」を見極めて、適材適所で使い分けること。

まるで、優秀なメンバーを集めて、あなただけの一つのチームを作るような感覚ですね。

まとめ:AIに振り回されず、「目的」でツールを賢く使いこなそう

最後に、これからの時代を生き抜くための、AIとの最も大切な向き合い方についてお話しします。

ここまで読んでくださったあなたには、もうお分かりのはずです。

大切なのは、「どのAIが一番すごいか?」という性能競争に一喜一憂することではありません。

「今のあなたの目的にとって、どのAIが最適か?」

この視点を、常に忘れないでください。

まずは「GPT-4o」で気軽に試し、文章の質にこだわりたくなったら「Gemini」や「Claude」を頼り、調べ物なら「ChatGPT o3モデル」にお願いする。

そうやって、あなただけのAIアシスタントチームを作っていく感覚です。

もしかしたら、噂されている「ChatGPT-5」が登場する頃には、AIがあなたの命令に応じて、自動で最適なモデルを選んでくれるようになるかもしれません。そうなれば、私たちが今日話したようなことで悩む必要すら、なくなるでしょう。

だからこそ、ツールに振り回されるのではなく、あなたが「何をしたいのか」「どんな課題を解決したいのか」という目的を、しっかりと持ち続けることが何よりも重要なのです。

編集後記:

ChatGPT-4.5が使いにくくなってしまったのは残念ですが、ChatGPT-4oもそれなりに優秀ですし、OpenAIとしては「GPT-4.5はコストもかかるから、あまり使わせないようにしよう」と考えている可能性もありますよね。

ただ、OpenAIは2025年7月にChatGPT-5を公開する、という噂もあるので、そうなったらもう「ChatGPT-4oと4.5とo3のどれがいいか?」という話題も時代遅れになるでしょう。

個人的には、2025年になってからはGoogleのAIの性能が非常に高くなっていると感じますので、Geminiに乗り換えてみるのもお勧めです。

また今後も、実際にいろんなAIツールを使ってみた感想や意見もご紹介しますので次回のブログ記事もお楽しみに!

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